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第30話 悪魔シグレウマルを使って、泡立て器を改良していくぞ配信
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さて、とりあえず基本形となる泡立て器は出来た。
しかし今のままでは、悪魔シグレウマルを一切使っていない魔道具であり、これだったら悪魔なしでも作れてしまう。
ここから、悪魔シグレウマルを使って、改良していきます。
「さて、それじゃあタラタちゃん。今から魔術付与ならぬ、悪魔術付与をしていきたいと思います」
「悪魔術付与?! それは、いったいどのような秘奥で……」
「秘奥もなにも、いま作ったばかりの造語だけどね」
魔術ではなく、悪魔を魔術式として付与するから『悪魔術付与』と言っただけ。
秘奥もなにも、いま考えたモノにそんなものがある訳ないじゃないか。
「では、まずこの完成した泡立て器の真ん中に、穴を開けます」
「この中に、悪魔シグレウマルを入れるみたいですが、どうしてでありますか?」
「いや、この魔道具、調理器具だからね」
----嫌でしょ、絶対に。
調理に使う魔道具の表面に、悪魔がこびりついていて、それでかき混ぜた料理なんて、食べたいなんて思えないでしょ。
「武器とかならそれで構わないけど、表面に魔術付与がされた調理器具なんて買う人が少なくなると思うよ」
前世の感覚で言えば、調理器具の表面にマジックペンで色々な文字が書かれている感じ。
……ゾッとするほど、気持ち悪いでしょ?
「それに付与するのは、悪魔ですよ?」
「確かに、それで作った料理なんて食べたくないのでありますね……」
分かってくれて、なにより。
----さてさて、付与を再開しましょうか。
泡だて器の真ん中に空けた穴の中に、液体状の悪魔シグレウマルを詰めていく。
なんか泡がブクブクと湧いてるけど、シグレウマルなりの抵抗なんだろうけど、スルーして次へ。
逃げ出さないように蓋をして密閉するため接合、さらに聖属性で付与しておいて蓋を破けないようにしておく。
うん、これで逃げ出せないでしょう。
「そして、この状態で表面に魔術付与をします!」
「さっきと言っていることが違う気がするのでありますが?!」
さっきはさっき、今は今だよ。
「まぁ、付与するのはこの先端ではなく、持ち手の部分ですね。付与内容も簡単なモノだよ」
付与する内容は、2つ。
まず前段階として、作成した持ち手の部分に2つボタンを新たに設置。
その新たに設置したボタンに『強く発動させる』と『弱く発動させる』の2種類の魔術付与を施す。
これにより、ボタンを押せば、泡立て器に強めの魔術と、弱めの魔術が発動するようになった。
まぁ、強めといっても、泡立て器を壊さないくらいなんですけどね。
「これで、完成? であります?」
「うん、早速テスト! テスト!」
私はそう言って、先程タラタちゃんがやっていたボウルに、泡立て器の先端を入れる。
そして、『強く発動させる』ための『強』のボタンを押す。
----ブィィィンンッ!!
「わぁ!? 先端が高速で回転し始めたであります?!」
先端が勢いよく回転し、中に入っていた卵白をぐるんぐるんとかき混ぜていく。
手動だったら絶対に出来ない高速回転により、卵白はかき混ぜられ、徐々に白っぽくなっていく。
そしたら、『強』のボタンの下の、『弱く発動させる』ための『弱』のボタンを押す。
----ブィィンッ!!
「さっきよりも、弱いでありますが、回転してるでありますね」
「弱いで良いんだよ。弱く回転させてるんだから」
弱く回転させつつ、砂糖を投入して、よーくかき混ぜていく。
「はい、メレンゲの完成~!」
ものの見事に、ボウルの中にメレンゲが完成した。
味は……うん、悪くない。
甘くて、ふわふわで、美味しい。
「----っ?! なんでありますか、これは?! 甘くて、すーっと消えていったであります!?」
「お菓子はそういうモノだよ。甘くて美味しい、でもすぐに消えていく……」
そう、口の中にはすぐに消えていき、最終的には脂肪として世の女性達を困らせちゃうのだ。
「儚いモノなのでありますね、お菓子とは。でも……これはもう一度食べたいと思わせるでありますよ。
----しかし、今の回転は一体?」
タラタちゃんはどうしてこうなったのかを知りたいらしく、『強』のボタンを押す。
すると、先程のように勢いよく、先端が回り出す。
「この回転はどこから来てるであります? 回転させる魔術的な付与は行われていないはず……」
「あぁ、それが悪魔シグレウマルだよ」
「----??」
頭に疑問符を浮かべるタラタちゃんのために、私は簡単に説明する。
「魔術付与は2種類以上の別の魔術を付与すると、お互いに干渉し合って、上手く行かなくなる」
「炎の魔術付与と、風の魔術付与----2つの魔術付与をすれば、火炎の竜巻が出来ます!」というような、合体魔術付与みたいなのは出来ないんだよね。
だから回転の魔術付与をすれば、先端を回転させることはできるが、先程のように威力の調節は出来ない。
「私が付与したのは、悪魔シグレウマルを出さないようにする聖属性の魔術付与。その1つだけ。
この『強』と『弱』のボタンは、その聖属性の魔術付与をさらにサポートするだけのもの」
ボタンが1つも押されていない今の状態は、悪魔シグレウマルを出さない程度に、蓋に聖属性の魔術付与がされているだけ。
そしてこの2種類のボタンを押すと、それに対応した強さの聖属性の魔術付与が発動して、聖属性の威力を強める。
2種類以上の別の魔術付与は出来ないけど、同じ魔術付与を複数個設置するのなら可能なのである。
まぁ、あんまりやりすぎると、過剰に反応しまくって、暴発する危険があるからそこは注意だけど。
「では、ボタンを押すと回転する理由に繋がらないのでありますが……」
「え? だから聖属性の魔術が強く発動するんだよ?」
そう、この泡立て器の中に、強い聖属性が放たれるのだ。
「ボタンを押したら、聖属性で激痛にのたうち回るシグレウマルが、先端を回転させる仕組みです」
ちなみに、悪魔は物理と魔術の両方が効かない代わりに、聖属性はめちゃくちゃ効いて、どんなに高度な悪魔であろうとも聖属性の魔術は耐性が身につかない。
そして聖水は悪魔を殺して楽にすることはない、封印の役割を持っている。
「ボタンを押して悪魔を痛がらせて回らせる、全自動泡立て器! 完成したね!」
名付けて、電気で動く"電動"ならぬあくまで動く"悪魔動"泡立て器!
よし、安価のお題、達成です!
「……師匠、えげつないであります」
「……分かってるから、言わないで」
うん、悪魔とは言え、非人道的なのは分かってるから私も。
途中から、「この回転は悪魔が痛がってる証拠だなぁ~」と思いながら作っていたし。
「さて、自動泡立て器は作ったし、これから配信していきますよ」
「配信? 完成した後から、であります?」
何を言うんだ、タラタちゃんよ。
泡立て器が完成したからこそ、出来る配信があるではないですか。
「これより、ベータちゃんによるお菓子作り配信を始めます!」
しかし今のままでは、悪魔シグレウマルを一切使っていない魔道具であり、これだったら悪魔なしでも作れてしまう。
ここから、悪魔シグレウマルを使って、改良していきます。
「さて、それじゃあタラタちゃん。今から魔術付与ならぬ、悪魔術付与をしていきたいと思います」
「悪魔術付与?! それは、いったいどのような秘奥で……」
「秘奥もなにも、いま作ったばかりの造語だけどね」
魔術ではなく、悪魔を魔術式として付与するから『悪魔術付与』と言っただけ。
秘奥もなにも、いま考えたモノにそんなものがある訳ないじゃないか。
「では、まずこの完成した泡立て器の真ん中に、穴を開けます」
「この中に、悪魔シグレウマルを入れるみたいですが、どうしてでありますか?」
「いや、この魔道具、調理器具だからね」
----嫌でしょ、絶対に。
調理に使う魔道具の表面に、悪魔がこびりついていて、それでかき混ぜた料理なんて、食べたいなんて思えないでしょ。
「武器とかならそれで構わないけど、表面に魔術付与がされた調理器具なんて買う人が少なくなると思うよ」
前世の感覚で言えば、調理器具の表面にマジックペンで色々な文字が書かれている感じ。
……ゾッとするほど、気持ち悪いでしょ?
「それに付与するのは、悪魔ですよ?」
「確かに、それで作った料理なんて食べたくないのでありますね……」
分かってくれて、なにより。
----さてさて、付与を再開しましょうか。
泡だて器の真ん中に空けた穴の中に、液体状の悪魔シグレウマルを詰めていく。
なんか泡がブクブクと湧いてるけど、シグレウマルなりの抵抗なんだろうけど、スルーして次へ。
逃げ出さないように蓋をして密閉するため接合、さらに聖属性で付与しておいて蓋を破けないようにしておく。
うん、これで逃げ出せないでしょう。
「そして、この状態で表面に魔術付与をします!」
「さっきと言っていることが違う気がするのでありますが?!」
さっきはさっき、今は今だよ。
「まぁ、付与するのはこの先端ではなく、持ち手の部分ですね。付与内容も簡単なモノだよ」
付与する内容は、2つ。
まず前段階として、作成した持ち手の部分に2つボタンを新たに設置。
その新たに設置したボタンに『強く発動させる』と『弱く発動させる』の2種類の魔術付与を施す。
これにより、ボタンを押せば、泡立て器に強めの魔術と、弱めの魔術が発動するようになった。
まぁ、強めといっても、泡立て器を壊さないくらいなんですけどね。
「これで、完成? であります?」
「うん、早速テスト! テスト!」
私はそう言って、先程タラタちゃんがやっていたボウルに、泡立て器の先端を入れる。
そして、『強く発動させる』ための『強』のボタンを押す。
----ブィィィンンッ!!
「わぁ!? 先端が高速で回転し始めたであります?!」
先端が勢いよく回転し、中に入っていた卵白をぐるんぐるんとかき混ぜていく。
手動だったら絶対に出来ない高速回転により、卵白はかき混ぜられ、徐々に白っぽくなっていく。
そしたら、『強』のボタンの下の、『弱く発動させる』ための『弱』のボタンを押す。
----ブィィンッ!!
「さっきよりも、弱いでありますが、回転してるでありますね」
「弱いで良いんだよ。弱く回転させてるんだから」
弱く回転させつつ、砂糖を投入して、よーくかき混ぜていく。
「はい、メレンゲの完成~!」
ものの見事に、ボウルの中にメレンゲが完成した。
味は……うん、悪くない。
甘くて、ふわふわで、美味しい。
「----っ?! なんでありますか、これは?! 甘くて、すーっと消えていったであります!?」
「お菓子はそういうモノだよ。甘くて美味しい、でもすぐに消えていく……」
そう、口の中にはすぐに消えていき、最終的には脂肪として世の女性達を困らせちゃうのだ。
「儚いモノなのでありますね、お菓子とは。でも……これはもう一度食べたいと思わせるでありますよ。
----しかし、今の回転は一体?」
タラタちゃんはどうしてこうなったのかを知りたいらしく、『強』のボタンを押す。
すると、先程のように勢いよく、先端が回り出す。
「この回転はどこから来てるであります? 回転させる魔術的な付与は行われていないはず……」
「あぁ、それが悪魔シグレウマルだよ」
「----??」
頭に疑問符を浮かべるタラタちゃんのために、私は簡単に説明する。
「魔術付与は2種類以上の別の魔術を付与すると、お互いに干渉し合って、上手く行かなくなる」
「炎の魔術付与と、風の魔術付与----2つの魔術付与をすれば、火炎の竜巻が出来ます!」というような、合体魔術付与みたいなのは出来ないんだよね。
だから回転の魔術付与をすれば、先端を回転させることはできるが、先程のように威力の調節は出来ない。
「私が付与したのは、悪魔シグレウマルを出さないようにする聖属性の魔術付与。その1つだけ。
この『強』と『弱』のボタンは、その聖属性の魔術付与をさらにサポートするだけのもの」
ボタンが1つも押されていない今の状態は、悪魔シグレウマルを出さない程度に、蓋に聖属性の魔術付与がされているだけ。
そしてこの2種類のボタンを押すと、それに対応した強さの聖属性の魔術付与が発動して、聖属性の威力を強める。
2種類以上の別の魔術付与は出来ないけど、同じ魔術付与を複数個設置するのなら可能なのである。
まぁ、あんまりやりすぎると、過剰に反応しまくって、暴発する危険があるからそこは注意だけど。
「では、ボタンを押すと回転する理由に繋がらないのでありますが……」
「え? だから聖属性の魔術が強く発動するんだよ?」
そう、この泡立て器の中に、強い聖属性が放たれるのだ。
「ボタンを押したら、聖属性で激痛にのたうち回るシグレウマルが、先端を回転させる仕組みです」
ちなみに、悪魔は物理と魔術の両方が効かない代わりに、聖属性はめちゃくちゃ効いて、どんなに高度な悪魔であろうとも聖属性の魔術は耐性が身につかない。
そして聖水は悪魔を殺して楽にすることはない、封印の役割を持っている。
「ボタンを押して悪魔を痛がらせて回らせる、全自動泡立て器! 完成したね!」
名付けて、電気で動く"電動"ならぬあくまで動く"悪魔動"泡立て器!
よし、安価のお題、達成です!
「……師匠、えげつないであります」
「……分かってるから、言わないで」
うん、悪魔とは言え、非人道的なのは分かってるから私も。
途中から、「この回転は悪魔が痛がってる証拠だなぁ~」と思いながら作っていたし。
「さて、自動泡立て器は作ったし、これから配信していきますよ」
「配信? 完成した後から、であります?」
何を言うんだ、タラタちゃんよ。
泡立て器が完成したからこそ、出来る配信があるではないですか。
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