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第27話 安価で悪魔シグレウマルをどうするか決めるぞ配信
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安価とは、ネット用語の1つで、視聴者のコメントを反映する方法の1つである。
元々は碇を意味する『アンカー』が語源であり、『〇番のコメントに対して、安価でコメントする』みたいな使われ方をしていた。
それが今や、『安価で募集するからコメントしてね』と、視聴者に問いかける言葉の1つに変わってしまった。
……まぁ、時の流れって奴で、そういうモノだと思って欲しい。
とにかく、今から私がやるのは、とあるお題に対して、安価で視聴者にどうするかを聞く、みたいなモノだと思って欲しい。
「という訳で、安価で聞くお題は、こちら!」
----バンッ!!
(※)『水槽?』『大きさ、小っちゃくない?』『魚も入ってないし』『これは、もしや聖水?!』『知ってるのか、有識者さん?!』『水が入っているだけにしか見えんww』
「はい、こちらは聖水が入った、とある箱になります! そしてこの箱の聖水の中には、ある仕掛けを施してあります!」
私が取り出したのは、聖水が入った箱である。
ちょっと大きめの箱の中には、どたぷんっと、聖水が箱の中で揺れている。
「この箱の中にある仕掛け、それはこの聖水の中には悪魔が溶けております」
(※)『悪魔が溶けてる?!』『聖水に溶けた悪魔ってなに?!』『悪魔って液体だったの?』『悪魔は液体というより気体だぞ』『物理も魔法も効かないしな』『神聖術が効くからレイスとかと同じく、幽霊の類だぞ』『そう考えると水の中に溶けるのも分からなくもないな』
そう、この中にいる悪魔というのは、名持ちの悪魔であるシグレウマル。
前回のシグレウマル戦の時に、掃除機で吸い取って、聖水入りのゴミ袋に入れた状態のモノを、配信を通して皆さんにご紹介している訳です。
……まぁ、名持ちの悪魔というと皆が怖がってしまうため、ただの悪魔として処理しておきますが。
「この悪魔は私が形が保てなくなるくらいにまで、しっかりと霧状にまでしたところで掃除機で吸い取って、聖水に入れたモノになります。悪魔は完全に弱体化して霧状になっていたため、さいぼ----いえ、全身くまなく、聖水に漬けられている事でしょう」
危ないなぁ、『細胞』なんて言葉を口にしそうになった。
さっきの体中剣みたく、配信を見ている学者連中が質問する可能性があるから、口にチャックしておこう。
「という訳で、今回はこの浅漬けならぬ、聖水に漬けられた悪魔漬けをどう処理するかを安価で決めておきたいと思いまーす!!」
(※)『狂気の発想ww』『というか、悪魔をどうするかを安価で決めるん?』『教会に持って行くのはダメなん?』
「教会は、残念ながら現実的ではありませんね」
実はこの聖水は、教会で作られているれっきとした正規品ではなく、【神聖懐中電灯】のように神聖術を付与する花瓶で水に聖属性を付与して作った密造品。
そんな違法スレスレ(まぁ、それに違反と罰する法律はないけど)で作られた聖水なんで、教会に持って行くなんてのは出来ない。
あと、ここから一番近い教会でも険しい山1つくらいは越えないといけないので、輸送中に割れたら悪魔を解き放ってしまう可能性もあるから。
「教会もほぼないような田舎なモノで、悪魔が暴れないように今のうちに処理したいのです。もう、怖くて、怖くて。
----という訳で、安価スタート! お題は『悪魔漬けをどう処理すべきか』!」
(※)『怖い怖い言ってる人は、悪魔を聖水に漬けんのよww』『凍らせてシャベーット状にして食べるとか』『ドリンクにして飲む』『カレーを作る時に水代わりに』
なんだろう、着々と悪魔を食べる方向でコメントが流れてるんだけど。
どうしよう、安価で募集したのは私だけど、流石に悪魔を飲むほどの気持ちはないんだけれども。
(※)『氷像にする』『このまま保管』『ゴーレムの材料に使う』
「おっ、これは面白そう」
そんな中、私が目についたのは、ゴーレムの材料に使うという項目だ。
確かに私と言えば、ベータちゃんを始めとしたゴーレムもまた配信者としての魅力の1つである。
私が作るゴーレムは主に、金属などを使ったオーソドックスなタイプだが、別に水を使ったゴーレムもない訳ではない。
というか、ゴーレムは死体だろうと、氷だろうとも、なんだってゴーレムにすることが出来る。
水だって、いつもよりも作る難易度は遥かに難しいけど、ゴーレムにする事は可能だ。
(※)『ベータちゃんが使うキッチン用品にするとかは?』『おぉ、良いね!!』『悪魔を使ったキッチン用品、斬新だな』『斬新どころか、世界初なのでは?』
「えっ、ちょっ----」
ヤバイ、さっきの食べ物シリーズよりかはマシだが、なんか方向がさっきと同じく変な方向に行ってる気がする。
しかしながら、その流れはよっぽど良かったのかは分からないが、キッチン用品にすると言う流れは続いてしまい----
「えー、安価の結果として、聖水の悪魔漬けは『泡だて器』になりました」
(※)『イェーイ!!』『パチパチ、パチッ!』『良い安価だった!』『皆の意見により、悪魔が泡だて器になりました!』『悪魔だて器って事?!』『というか、泡だて器に悪魔使うって、どうするん?!』
……という訳で、聖水に漬けられた悪魔は、泡だて器になっちゃいました。
え? 安価で決めたのは良いけど、どうしようかな?
悪魔を、泡だて器にするって、どうすりゃ良いんだよ……。
元々は碇を意味する『アンカー』が語源であり、『〇番のコメントに対して、安価でコメントする』みたいな使われ方をしていた。
それが今や、『安価で募集するからコメントしてね』と、視聴者に問いかける言葉の1つに変わってしまった。
……まぁ、時の流れって奴で、そういうモノだと思って欲しい。
とにかく、今から私がやるのは、とあるお題に対して、安価で視聴者にどうするかを聞く、みたいなモノだと思って欲しい。
「という訳で、安価で聞くお題は、こちら!」
----バンッ!!
(※)『水槽?』『大きさ、小っちゃくない?』『魚も入ってないし』『これは、もしや聖水?!』『知ってるのか、有識者さん?!』『水が入っているだけにしか見えんww』
「はい、こちらは聖水が入った、とある箱になります! そしてこの箱の聖水の中には、ある仕掛けを施してあります!」
私が取り出したのは、聖水が入った箱である。
ちょっと大きめの箱の中には、どたぷんっと、聖水が箱の中で揺れている。
「この箱の中にある仕掛け、それはこの聖水の中には悪魔が溶けております」
(※)『悪魔が溶けてる?!』『聖水に溶けた悪魔ってなに?!』『悪魔って液体だったの?』『悪魔は液体というより気体だぞ』『物理も魔法も効かないしな』『神聖術が効くからレイスとかと同じく、幽霊の類だぞ』『そう考えると水の中に溶けるのも分からなくもないな』
そう、この中にいる悪魔というのは、名持ちの悪魔であるシグレウマル。
前回のシグレウマル戦の時に、掃除機で吸い取って、聖水入りのゴミ袋に入れた状態のモノを、配信を通して皆さんにご紹介している訳です。
……まぁ、名持ちの悪魔というと皆が怖がってしまうため、ただの悪魔として処理しておきますが。
「この悪魔は私が形が保てなくなるくらいにまで、しっかりと霧状にまでしたところで掃除機で吸い取って、聖水に入れたモノになります。悪魔は完全に弱体化して霧状になっていたため、さいぼ----いえ、全身くまなく、聖水に漬けられている事でしょう」
危ないなぁ、『細胞』なんて言葉を口にしそうになった。
さっきの体中剣みたく、配信を見ている学者連中が質問する可能性があるから、口にチャックしておこう。
「という訳で、今回はこの浅漬けならぬ、聖水に漬けられた悪魔漬けをどう処理するかを安価で決めておきたいと思いまーす!!」
(※)『狂気の発想ww』『というか、悪魔をどうするかを安価で決めるん?』『教会に持って行くのはダメなん?』
「教会は、残念ながら現実的ではありませんね」
実はこの聖水は、教会で作られているれっきとした正規品ではなく、【神聖懐中電灯】のように神聖術を付与する花瓶で水に聖属性を付与して作った密造品。
そんな違法スレスレ(まぁ、それに違反と罰する法律はないけど)で作られた聖水なんで、教会に持って行くなんてのは出来ない。
あと、ここから一番近い教会でも険しい山1つくらいは越えないといけないので、輸送中に割れたら悪魔を解き放ってしまう可能性もあるから。
「教会もほぼないような田舎なモノで、悪魔が暴れないように今のうちに処理したいのです。もう、怖くて、怖くて。
----という訳で、安価スタート! お題は『悪魔漬けをどう処理すべきか』!」
(※)『怖い怖い言ってる人は、悪魔を聖水に漬けんのよww』『凍らせてシャベーット状にして食べるとか』『ドリンクにして飲む』『カレーを作る時に水代わりに』
なんだろう、着々と悪魔を食べる方向でコメントが流れてるんだけど。
どうしよう、安価で募集したのは私だけど、流石に悪魔を飲むほどの気持ちはないんだけれども。
(※)『氷像にする』『このまま保管』『ゴーレムの材料に使う』
「おっ、これは面白そう」
そんな中、私が目についたのは、ゴーレムの材料に使うという項目だ。
確かに私と言えば、ベータちゃんを始めとしたゴーレムもまた配信者としての魅力の1つである。
私が作るゴーレムは主に、金属などを使ったオーソドックスなタイプだが、別に水を使ったゴーレムもない訳ではない。
というか、ゴーレムは死体だろうと、氷だろうとも、なんだってゴーレムにすることが出来る。
水だって、いつもよりも作る難易度は遥かに難しいけど、ゴーレムにする事は可能だ。
(※)『ベータちゃんが使うキッチン用品にするとかは?』『おぉ、良いね!!』『悪魔を使ったキッチン用品、斬新だな』『斬新どころか、世界初なのでは?』
「えっ、ちょっ----」
ヤバイ、さっきの食べ物シリーズよりかはマシだが、なんか方向がさっきと同じく変な方向に行ってる気がする。
しかしながら、その流れはよっぽど良かったのかは分からないが、キッチン用品にすると言う流れは続いてしまい----
「えー、安価の結果として、聖水の悪魔漬けは『泡だて器』になりました」
(※)『イェーイ!!』『パチパチ、パチッ!』『良い安価だった!』『皆の意見により、悪魔が泡だて器になりました!』『悪魔だて器って事?!』『というか、泡だて器に悪魔使うって、どうするん?!』
……という訳で、聖水に漬けられた悪魔は、泡だて器になっちゃいました。
え? 安価で決めたのは良いけど、どうしようかな?
悪魔を、泡だて器にするって、どうすりゃ良いんだよ……。
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