【R18】サイコな魔王に溺愛されて大変です!

ちゃこ

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9.魔王のお出かけ

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「人間界に行ってくる」

「へ・・・陛下今なんと?」
聞き返したのは、魔王の側近。
シルバーの長髪にルビー色の瞳に頭には2本のツノ。女性が男性か見紛うほどの中性的な美しさだ。

「人間界に行く」

聞き間違いではなかった。
「ですが、我々魔族は結界があるため人間界には行けません。いかがして・・・」

「1人で結界を抜けるくらいは容易い。」

「そんなわけは・・我々魔族にとって聖魔法は天敵のはず・・魔力に触れるだけでも魔王ですら消し炭になるやもしれません!」

「全く問題ないけど⭐︎」

「・・・で・・ですがあちらで陛下に何かあっても我々が助けに行けません!何か急務があるのでしょうか?」

「俺が楽しくなるかもしれないんだから何よりも大事なことでしょ」
と、いつもの口角だけあげた不気味な笑顔を向けて一瞬で消えてしまった。



--------------------------------------




「ふーん。ここが結界ね。」
これまで弱い人間に興味もなく、魔王自ら来たことはなかった。通常の魔族なら結界に近づくだけで身が焼けるような状態で、寄りつくものはいない。

現魔王の力があれば5分もあれば全部破壊できるわけだが、騒ぎはめんどくさいと聖魔法相殺の魔法を自らの体にかけ結界を潜り抜けた。

「2つの揺らぎの魂が近づいてるな⭐︎」

魂の座標を調べ、瞬時に転移をし空から見下ろした。
そう、ここは聖ルシアン学園の正門。

アナシアがピンク髪の美少女を救った現場である。




「ふーん。2人とも女か。1人の魂は過去なかった別物だな。聖魔法保持者ね。
もう1人は・・・混じってるんだー。おもしろそ。
あーどうしよう。壊す?すぐにはもったいないよね。あーそぼ⭐︎」





※次回2人がやっと接触します><お待たせしました!
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