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通学するのも一苦労 微※
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『ねぇ夏樹。やっぱり行くのやめよー』
「え?だめですよ!さすがに高校は卒業したいですからっ」
そうなのだ。いよいよ今日は久しぶりに登校する日なのだ。
実家に挨拶に行ったあとも、翌日起きられないくらい日々が数日続きまた外に出られず・・・・
このままでは流されると思った僕は、
「明日登校しますよ!じゃないとエッチは1週間お預けです!」
と宣言して先輩は凍り付き、今日やっと登校できることになったのだ。
そのために昨日蓮先輩にはエッチを1回で我慢してもらった・・・・
『だって、夏樹はもう俺の嫁でしょ?社会に適合する必要もないのに?』
「もうっ 先輩は僕を腑抜けにしようとするんだからっ//// そうだとしてもですよ?僕の高校生活の憧れのカップル体験なんかもしたいんですってば!」
『はぁ....わざわざ人に見せなくてもラブラブでしょ?』
「・・・・む・・・・僕と一緒に登校いやなんですか・・・・?」
ぶーっと むくれた僕はぷくっと頬を膨らませる。
「ひゃんっっ///」
そんな僕の頬を先輩が甘噛みしてきた。
『ほらまた美味しそう。夏樹俺と過ごすようになってさらに美味しそうなフェロモン出てる自覚ないでしょ?わずらわしいのは排除するけど、そもそも他の人間に晒したくないの』
えへへ///やきもち嬉しい・・・・
けど、平々凡々の僕がフェロモンとかありえないから、先輩は僕とだけの交流に最近なってしまっているので、視覚嗅覚がマヒしてしまったんだろう....不健康だ!先輩のためにも外の世界に接点を持たないと......!
恋人として先輩の健康を守る義務が僕にはあるのだ。
「僕楽しみにしてたんですからっ とにかく行きます!」
と気だるげな先輩の腕をぐいぐい引っ張り玄関まで連れてきた。
「本来は僕が恋人の家に迎えに行くんですが、今回はイレギュラーケースなのでもう落ち合ったところからスタートですね!付き合いたての僕たちですから、まだ手は繋げないくらいの初々しい感じですっ」
『もう手を繋ぐどころじゃないのにねー』
「う...///それと思い出の1ページとは別なんですっ」
『可愛い夏樹の願いは極力叶えてはあげたいから、付き合ってあげる。けど、マーキングはちゃんとしとこーね。』
すると先輩は僕を引き寄せシャツの襟の上の首元にちゅうっと吸い付いて僅かに痛みが走る。
「ぁぁんっ/// キスマークつけましたね?!キスマークはまだ先のステップなのにーっ!首に絆創膏で隠して周りに何々って友達にからかわれるやつっ」
『ふふ。憧れの情報源が独特。まぁそもそも隠す必要はないから見せびらかそうねー』
違うのにーっ!と、僕の理想を語りながらマンションの高層階から降り、エントランスにたどり着いた。
すると見たことのないスーツの男性がこちらに向かってきた。
「若様お車用意できております」
え?!登校を車で?!違う違うっ
「ダメですっ!登下校は電車と歩きなんですーっ」
『はぁ....仕方ないから今日だけね。』
「先輩もふつーーうの学生生活を味わったら好きになりますって!」
運転手さんにはすいませんってお断りして、駅に向かった。
『朝学校行くのとか初めてレベルかもー』
と先輩があくびをしながら言う。
先輩は朝が苦手なのだ。1人で暮らしてる期間が長いから朝起こしてくれる人がいなくて習慣ができてないんだろう。先輩にはこれから普通を体験してもらわなきゃねっ。
通学通勤時間帯だから電車は満員電車だ。
扉前に押しやられた僕を先輩が向かい合わせになって僕の両側に手をつき守るようにしてくれている。
こ...これはまさしくの1ページ!けど僕がする側でシミュレーションしてたから、そこは想定外なんだけど...次乗る時は僕が先輩にしてあげるのだっ!
蓮先輩を見ると、扉の窓から差し込む朝日を浴びて銀髪もキラキラして、透き通る陶器のような肌が際立ち、いつもより神々しく見える。
こんな人が僕の恋人なんて信じられないなぁ....えへへ///
『そんなにうるうる見つめてきて、興奮するでしょ?』
と先輩が身を屈めて僕の耳元で囁く。
それだけなのにびくっと反応しちゃう僕。
「だって朝の先輩もとってもかっこいいなぁって....///」
僕は恥ずかしいけど素直に気持ちを伝えた。両想いなんだもん、ちゃんと気持ちを伝えていいって嬉しいな。
『あー....やっぱり電車失敗した。』
と先輩がつぶやく。
僕は先輩と一緒に電車で登校嬉しいのになぁ....蓮先輩は違うのかなと少し寂しくなってくる。
次の駅でさらに人が混み合い、先輩とより密着する体勢になった。
僕は嬉しいって気持ちを伝えたくて、先輩の胸元に位置する僕の顔を先輩にすりすりとする。いい匂いだからついでにクンクンもしちゃう♡
するとまた先輩は僕の耳元で
『夏樹...そのまま顔埋めてて。』
ん?まぁいっか。くんくんし放題だし♪
すると先輩は片腕を僕の腰に回してぐっと引き寄せてきた。
こ...これはザ!カップルの構図!立場はすり替わっちゃったけど....今はダイバーシティの時代だからね!男だからとかそういう偏見は必要ない時代だから。
嬉しくて僕も先輩の腰に手をあててさらにクンクンすりすりしてしまう。
ん.....?
なんか....お腹に当たってる気が.....まさか蓮先輩.......////
う.....///大人しくしてよう....
『もう遅いよ?』
さらに先輩はぐいっと腰を当ててくる。
さっきまでふわふわ幸せ感覚ですりよっていた僕だが、毎日愛されている反動で僕もえっちな気分になってきちゃう....
このままだと電車の中で恥ずかしいことになっちゃうよ...///
僕はこのままだとだめですっていうのを伝えようと思って顔を出して先輩を見上げる。
「せんぱい....っ」
すると先輩は目を細めてこちらを見ていて、ごくり、と聞こえてきた気がする。
壮絶な色気を放つ猛獣という感じだ.....
『電車の中か、出て別の場所か選んでいいよ?』
えっ、我慢する選択肢ってないの?
とさすがの僕も気づいたが電車の中はあり得ないし.....
「中はいやです.....」
『ん』
プシューーーー
次の駅についたと思ったら先輩は僕をいきなり抱え上げてきた。
う....うそでしょーーー。。。。。
電車の中から黄色い声やら色んな視線を感じるがそれどころじゃないっ
こんなの....甘酸っぱい思い出の1ページどころじゃないーーー!!
ドナドナドナ.....と運ばれ、その後なぜかすでに駅にいた運転手つきの車に連れていかれ、気づけば近くの高級ホテルへ.... この日の通学は....諦めたのであった。
散々また愛された後に
「明日からは車で通学でいいですーーーー!!!」
と宣言したのであった。
『だから最初からそうしたらよかったのにねー』
-------------------------------------------------------------------------------------
いつ学校でのエピソードが見れるの!という皆さまの心のツッコミが聞こえてきます。
次こそはw
そして、いいねの新機能がいつの間に!たくさんのいいねありがとうございます.....(´;ω;`)
「え?だめですよ!さすがに高校は卒業したいですからっ」
そうなのだ。いよいよ今日は久しぶりに登校する日なのだ。
実家に挨拶に行ったあとも、翌日起きられないくらい日々が数日続きまた外に出られず・・・・
このままでは流されると思った僕は、
「明日登校しますよ!じゃないとエッチは1週間お預けです!」
と宣言して先輩は凍り付き、今日やっと登校できることになったのだ。
そのために昨日蓮先輩にはエッチを1回で我慢してもらった・・・・
『だって、夏樹はもう俺の嫁でしょ?社会に適合する必要もないのに?』
「もうっ 先輩は僕を腑抜けにしようとするんだからっ//// そうだとしてもですよ?僕の高校生活の憧れのカップル体験なんかもしたいんですってば!」
『はぁ....わざわざ人に見せなくてもラブラブでしょ?』
「・・・・む・・・・僕と一緒に登校いやなんですか・・・・?」
ぶーっと むくれた僕はぷくっと頬を膨らませる。
「ひゃんっっ///」
そんな僕の頬を先輩が甘噛みしてきた。
『ほらまた美味しそう。夏樹俺と過ごすようになってさらに美味しそうなフェロモン出てる自覚ないでしょ?わずらわしいのは排除するけど、そもそも他の人間に晒したくないの』
えへへ///やきもち嬉しい・・・・
けど、平々凡々の僕がフェロモンとかありえないから、先輩は僕とだけの交流に最近なってしまっているので、視覚嗅覚がマヒしてしまったんだろう....不健康だ!先輩のためにも外の世界に接点を持たないと......!
恋人として先輩の健康を守る義務が僕にはあるのだ。
「僕楽しみにしてたんですからっ とにかく行きます!」
と気だるげな先輩の腕をぐいぐい引っ張り玄関まで連れてきた。
「本来は僕が恋人の家に迎えに行くんですが、今回はイレギュラーケースなのでもう落ち合ったところからスタートですね!付き合いたての僕たちですから、まだ手は繋げないくらいの初々しい感じですっ」
『もう手を繋ぐどころじゃないのにねー』
「う...///それと思い出の1ページとは別なんですっ」
『可愛い夏樹の願いは極力叶えてはあげたいから、付き合ってあげる。けど、マーキングはちゃんとしとこーね。』
すると先輩は僕を引き寄せシャツの襟の上の首元にちゅうっと吸い付いて僅かに痛みが走る。
「ぁぁんっ/// キスマークつけましたね?!キスマークはまだ先のステップなのにーっ!首に絆創膏で隠して周りに何々って友達にからかわれるやつっ」
『ふふ。憧れの情報源が独特。まぁそもそも隠す必要はないから見せびらかそうねー』
違うのにーっ!と、僕の理想を語りながらマンションの高層階から降り、エントランスにたどり着いた。
すると見たことのないスーツの男性がこちらに向かってきた。
「若様お車用意できております」
え?!登校を車で?!違う違うっ
「ダメですっ!登下校は電車と歩きなんですーっ」
『はぁ....仕方ないから今日だけね。』
「先輩もふつーーうの学生生活を味わったら好きになりますって!」
運転手さんにはすいませんってお断りして、駅に向かった。
『朝学校行くのとか初めてレベルかもー』
と先輩があくびをしながら言う。
先輩は朝が苦手なのだ。1人で暮らしてる期間が長いから朝起こしてくれる人がいなくて習慣ができてないんだろう。先輩にはこれから普通を体験してもらわなきゃねっ。
通学通勤時間帯だから電車は満員電車だ。
扉前に押しやられた僕を先輩が向かい合わせになって僕の両側に手をつき守るようにしてくれている。
こ...これはまさしくの1ページ!けど僕がする側でシミュレーションしてたから、そこは想定外なんだけど...次乗る時は僕が先輩にしてあげるのだっ!
蓮先輩を見ると、扉の窓から差し込む朝日を浴びて銀髪もキラキラして、透き通る陶器のような肌が際立ち、いつもより神々しく見える。
こんな人が僕の恋人なんて信じられないなぁ....えへへ///
『そんなにうるうる見つめてきて、興奮するでしょ?』
と先輩が身を屈めて僕の耳元で囁く。
それだけなのにびくっと反応しちゃう僕。
「だって朝の先輩もとってもかっこいいなぁって....///」
僕は恥ずかしいけど素直に気持ちを伝えた。両想いなんだもん、ちゃんと気持ちを伝えていいって嬉しいな。
『あー....やっぱり電車失敗した。』
と先輩がつぶやく。
僕は先輩と一緒に電車で登校嬉しいのになぁ....蓮先輩は違うのかなと少し寂しくなってくる。
次の駅でさらに人が混み合い、先輩とより密着する体勢になった。
僕は嬉しいって気持ちを伝えたくて、先輩の胸元に位置する僕の顔を先輩にすりすりとする。いい匂いだからついでにクンクンもしちゃう♡
するとまた先輩は僕の耳元で
『夏樹...そのまま顔埋めてて。』
ん?まぁいっか。くんくんし放題だし♪
すると先輩は片腕を僕の腰に回してぐっと引き寄せてきた。
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嬉しくて僕も先輩の腰に手をあててさらにクンクンすりすりしてしまう。
ん.....?
なんか....お腹に当たってる気が.....まさか蓮先輩.......////
う.....///大人しくしてよう....
『もう遅いよ?』
さらに先輩はぐいっと腰を当ててくる。
さっきまでふわふわ幸せ感覚ですりよっていた僕だが、毎日愛されている反動で僕もえっちな気分になってきちゃう....
このままだと電車の中で恥ずかしいことになっちゃうよ...///
僕はこのままだとだめですっていうのを伝えようと思って顔を出して先輩を見上げる。
「せんぱい....っ」
すると先輩は目を細めてこちらを見ていて、ごくり、と聞こえてきた気がする。
壮絶な色気を放つ猛獣という感じだ.....
『電車の中か、出て別の場所か選んでいいよ?』
えっ、我慢する選択肢ってないの?
とさすがの僕も気づいたが電車の中はあり得ないし.....
「中はいやです.....」
『ん』
プシューーーー
次の駅についたと思ったら先輩は僕をいきなり抱え上げてきた。
う....うそでしょーーー。。。。。
電車の中から黄色い声やら色んな視線を感じるがそれどころじゃないっ
こんなの....甘酸っぱい思い出の1ページどころじゃないーーー!!
ドナドナドナ.....と運ばれ、その後なぜかすでに駅にいた運転手つきの車に連れていかれ、気づけば近くの高級ホテルへ.... この日の通学は....諦めたのであった。
散々また愛された後に
「明日からは車で通学でいいですーーーー!!!」
と宣言したのであった。
『だから最初からそうしたらよかったのにねー』
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