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3.帝国王の甘さが半端ない
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会場を出て馬車の元へ。
『さぁ私のミシェル、おいで。』
と馬車にエスコートしてもらった直後に抱き上げられて横抱きの状態で膝の上へ。
「ひゃ!おっ・・おろしてください!」
『なぜ?無理だよ。離れられないのだから。』甘々の笑顔を向けられ、さも当然のように言われ、私ももう何も言えない。。。
というか・・匂いに誘われて・・・
私は思わずアラン陛下の胸に頭を預けてしまった。ふわふわするなぁ・・とアラン陛下を見上げる。
するとアラン陛下がビクッ
『う・・可愛すぎる。私のミシェル、私を試そうとしてるの?はぁ・・』
はっ!なにやってるのよ私!疲れてるのかしら。。
「あ!あの、これから帝国に向かわれるのですよね?私荷物や侍女も準備が必要でして・・」
『必要ないよ。全て私の方で揃えさせるから。ミシェルを追いやったこの国の物なんて触れさせないよ。』
追いやられたのはおそらく罪を犯してしまったから・・転生前のミシェルの記憶は朧げには残っているが、誰も私に近寄ろうとせずに家族も家族とは言えないような関係だったようた。
「あの・・私は罪を犯しました。そんな相手を妻になど相応しくありません。」
なんだろう・・会って間もない相手なのに自分で言ってて気分が・・
『まず君は罪を犯してないでしょ?ミシェルと呼んでいいのかな・・?あのアホが婚約破棄を宣言した瞬間に君がキタ よね?』
え?!!なぜ分かるの?!
この人にそんなに素直に話していいのかしら・・・
『何か事情があって言えないなら今はいいからね。
私の話をまずしよう。
私の血筋は実は竜の血が入っていてね。竜はツガイに出逢ったら生涯相手を愛し、守りぬく。相手が死んでしまったら生きていけないほどにね・・。
魔力が強いとその傾向がより強くなるんだ。私は所謂先祖返りのようにその傾向がとても強いようだ。
これまでは全く信じて無かったしバカらしい迷信だと思っていた。人に心動かされることがそもそもなかったので、伴侶など得ようとも思わなかった。後継は親戚からいくらでも迎えられるからね。
だが君が舞い降りた瞬間にすぐ分かったよ。私の運命の人だって。』
そう言ってアラン陛下は私の頬に片手を添えて撫でた。
メインキャラよりも際立つ美形でオーラも半端ないが、こんな裏ストーリーがあるゲームじゃ無かったし、第二弾があったわけでもない。
ということら、私の前世の魂に惹かれてくれたってこと・・?このゲームの世界のミシェルじゃなくて・・・病弱でひとりぼっちだった私の、私だけの?・・・誰かの特別になれるの?・・
『おっと。私の姫の瞳からダイヤモンドが・・・舐めていい?』
胸がいっぱいの気持ちになって言葉が出ないと思ったらまさかのコメントっ
「ひゃ!や・・やめてください陛下っ」
『はぁ・・・アランだ。陛下なんてミシェルから呼ばれたら胸が張り裂けそうだ・・・』
「そ・・そんな。。呼べませんー泣」
アラン呼びを矯正させようとしてきてすったもんだを繰り返しているうちに、馬車が止まった。
『宿に着いたようだね。今日は疲れたろうから無理に馬車を走らせずにここに一泊しよう。今私の城ではミシェルを迎え入れる準備をしているから丁度いい時間調整だ。』
「準備ですか?色々荷物も持たずにきたからご迷惑をかけてすいません。」
『ふふ。私がしたいだけだから気にしないで。本当に私がどうしてもしたくてね・・・』
膝の上のままだったので降りて歩こうとすると阻止され、お姫様抱っこのまま馬車を降りた。
え?!このまま宿に?!は・・恥ずかしすぎるよーっ
せっかく自分の足で立てる健康な体を授かって、感動したのも束の間、すでに過度な介助を受けるミシェルなのであった。
『さぁ私のミシェル、おいで。』
と馬車にエスコートしてもらった直後に抱き上げられて横抱きの状態で膝の上へ。
「ひゃ!おっ・・おろしてください!」
『なぜ?無理だよ。離れられないのだから。』甘々の笑顔を向けられ、さも当然のように言われ、私ももう何も言えない。。。
というか・・匂いに誘われて・・・
私は思わずアラン陛下の胸に頭を預けてしまった。ふわふわするなぁ・・とアラン陛下を見上げる。
するとアラン陛下がビクッ
『う・・可愛すぎる。私のミシェル、私を試そうとしてるの?はぁ・・』
はっ!なにやってるのよ私!疲れてるのかしら。。
「あ!あの、これから帝国に向かわれるのですよね?私荷物や侍女も準備が必要でして・・」
『必要ないよ。全て私の方で揃えさせるから。ミシェルを追いやったこの国の物なんて触れさせないよ。』
追いやられたのはおそらく罪を犯してしまったから・・転生前のミシェルの記憶は朧げには残っているが、誰も私に近寄ろうとせずに家族も家族とは言えないような関係だったようた。
「あの・・私は罪を犯しました。そんな相手を妻になど相応しくありません。」
なんだろう・・会って間もない相手なのに自分で言ってて気分が・・
『まず君は罪を犯してないでしょ?ミシェルと呼んでいいのかな・・?あのアホが婚約破棄を宣言した瞬間に君がキタ よね?』
え?!!なぜ分かるの?!
この人にそんなに素直に話していいのかしら・・・
『何か事情があって言えないなら今はいいからね。
私の話をまずしよう。
私の血筋は実は竜の血が入っていてね。竜はツガイに出逢ったら生涯相手を愛し、守りぬく。相手が死んでしまったら生きていけないほどにね・・。
魔力が強いとその傾向がより強くなるんだ。私は所謂先祖返りのようにその傾向がとても強いようだ。
これまでは全く信じて無かったしバカらしい迷信だと思っていた。人に心動かされることがそもそもなかったので、伴侶など得ようとも思わなかった。後継は親戚からいくらでも迎えられるからね。
だが君が舞い降りた瞬間にすぐ分かったよ。私の運命の人だって。』
そう言ってアラン陛下は私の頬に片手を添えて撫でた。
メインキャラよりも際立つ美形でオーラも半端ないが、こんな裏ストーリーがあるゲームじゃ無かったし、第二弾があったわけでもない。
ということら、私の前世の魂に惹かれてくれたってこと・・?このゲームの世界のミシェルじゃなくて・・・病弱でひとりぼっちだった私の、私だけの?・・・誰かの特別になれるの?・・
『おっと。私の姫の瞳からダイヤモンドが・・・舐めていい?』
胸がいっぱいの気持ちになって言葉が出ないと思ったらまさかのコメントっ
「ひゃ!や・・やめてください陛下っ」
『はぁ・・・アランだ。陛下なんてミシェルから呼ばれたら胸が張り裂けそうだ・・・』
「そ・・そんな。。呼べませんー泣」
アラン呼びを矯正させようとしてきてすったもんだを繰り返しているうちに、馬車が止まった。
『宿に着いたようだね。今日は疲れたろうから無理に馬車を走らせずにここに一泊しよう。今私の城ではミシェルを迎え入れる準備をしているから丁度いい時間調整だ。』
「準備ですか?色々荷物も持たずにきたからご迷惑をかけてすいません。」
『ふふ。私がしたいだけだから気にしないで。本当に私がどうしてもしたくてね・・・』
膝の上のままだったので降りて歩こうとすると阻止され、お姫様抱っこのまま馬車を降りた。
え?!このまま宿に?!は・・恥ずかしすぎるよーっ
せっかく自分の足で立てる健康な体を授かって、感動したのも束の間、すでに過度な介助を受けるミシェルなのであった。
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