終末日本

2021/3/6

2021年3月6日
朝になってゾンビの姿が少なくなってきたので、全員で取りに行くことにした。今思えば全員で取りに行かずに2人だけで行ってホテルの前で残りの二人を回収することにすればよかった。俺はこの日のことを一生忘れないだろう。ホテルを出て、先頭を柿崎さん、その後ろを女とデブが歩いていた。音を立てずにゆっくりガソリンスタンドに向かっていたら、柿崎さんの足元にいた死体が動いて柿崎さんの足に噛みついた。柿崎さんはひどく慌てていて、ゾンビの頭ごと自分の足のつま先を撃ち抜いていた。銃声とともに苦しそうな叫び声が響き渡っていた。そして、その音に反応して、路地裏からゾンビが大量に出てきた。50体はいたと思う。俺は柿崎さんを起こそうとしていたが、女は自分の安全しか考えず、ただ車の方に向かって走っていった。もう一人の男も慌てふためいていたが、俺が柿崎さんを運ぶの手伝ってくれと言ったところ、柿崎さんの肩を持ってくれた。二人で柿崎さんをガソリンスタンドまで運んでいたが、ゾンビの動きの方が俺たちよりも早かった。柿崎さんはすごい出血をしていて、あまりの痛さで意識を失っていた。鴨井は周りのゾンビと柿崎さんのことを見て、パニックになっていた。そして、柿崎さんの持っていた拳銃を取って、俺の足に向けて発砲した。そして、拳銃を持ったままガソリンスタンドに走っていった。そして、先に乗っていた女に何かを話すとそのまま走り去っていた。俺は足を撃たれたことで地面に倒れそうになったが、ゾンビに囲まれそうになっていたので、力を振り絞って、近くのドラッグストアに避難した。運よくドラッグストアだったので、俺と柿崎さんの傷口の応急処置をして、ゾンビが入れないように窓や入り口を棚で塞いだ。落ち着いたので、軽く食事をして、疲れたので寝てしまった。起きたら深夜だったので、これからもう一度寝ようと思う。柿崎さんも俺が寝ている間に起きて食事をとったみたいだが、そのあとまた寝ていた。