チューベローズ

スメラギ

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本編

48ー義輝Sideー

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 「行ったね。義輝はそっちを・・・・選んだんだね。」
 「そうだね。今回は・・・彼を選んだよ。」
 「今更だけど…義輝の知り合いの人間ってまともなの崇陽くらいしか居ないよね…」

 なんてしみじみと言っている陽斗を鼻で笑ってやった。

 「類は友を呼ぶってヤツだろ。俺は特に困った事もないし…どうでも良い。」
 「開き直っちゃったよ…」

 などと言って呆れた顔をしている。確かに俺の知り合い…人間の知り合いには控えめに言って殆どクズしかいない。

 斯く言う俺もその中の1人である。

 その中でも1番まともな神無月かんなづき 崇陽たかあきというアルファの伝を使えばまともな者と繋がる事もできるだろう。

 後腐れなく使うならばやはりクズの方が良い。そう思っている時点で自分自身も同じ穴の狢…ただ違うのは俺が使われる事はほぼ無い。

 崇陽たかあきとはビジネスパートナーなのでお互いにWin-Winな契約を交わしている。

 その契約に応じて崇陽の要望に応える事はあるだろうが…それだけだ…

 他の者からは全く使われた事はない…寧ろ俺が使いまくっている。人間は本能で鬼を恐れているので、崇陽みたいな奴の方が珍しい。

 しっかりと分別ふんべつをわきまえて接してくるので俺は嫌いじゃない。寧ろ好感が持てる。

 あの笑いもしない仏頂面が番には蕩けるような笑みを浮かべるのだ。アレを見た時は少し驚いたな。そして、面白かった。

 いや、だって…顔すら合わせずに崇陽の番は雰囲気に怯えて泣きそうになりながら震えていた。

 崇陽が少し不憫にも思えるが…近くに居て、いつでも触れられる距離に居るのが嬉しいのか、番とは裏腹に崇陽自身は幸せオーラを纏っていた。

 あの温度差には笑ってしまったな…

 「さて、帰るか…」
 「もう俺、疲れたんだけど?休みが欲しい!休みを下さい!」
 「まだまだ働いてもらうけど?これだけで『疲れた』なんて言ってもらっては困る。休みは無い。以上だ。」

 陽斗の願いを一刀両断して歩き始めると慌てたようについてきた。そして、叫ぶようにこう言った。

 「鬼か!いや、俺も鬼だけど!義輝、お前は鬼だけど悪魔なの?」
 「大丈夫、大丈夫。死にはしないだろ?」
 「パワハラ野郎じゃん…」
 「俺に紋章を捧げたのが運の尽きだな。諦めろ」

 そう言って陽斗の言葉をバッサリと切り捨て鼻で嗤ってやると、ブーたれながらも俺の後ろをついてくる。
 その陽斗にもう一度、今度は笑いかけてやった。
 
 「あーあ…この鬼の手綱をちゃんと握ってコントロールしてくれるのをあの子に願うしかないのか…」

 そう呟くと肩を落として陽斗は困ったように笑っていた。
 
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【禁止次項】
●転載、盗作、荒し、中傷、醸し
●他の作品と比べること
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【注意次項】
●説明文とか下手です。(キャラも時折迷子になります。)
●物語最終話までの構成などは全く考えておりません。(大体グダグダです。)
●全て妄想で書き上げています。(自己満足です。)
●専門的な知識などは皆無です。(ご都合主義です。)
●気がついたら直していますが、誤字やおかしい文章など多数あります。(ごめんなさい。)
●R指定は念のため【R-18→*】
●メンタル弱いです。暖かい目で見てやってください
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全ては“自己責任”でお読み下さい。


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