鬼の花嫁

スメラギ

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鬼の花嫁―短編―

お返しされたホワイトデー【後編】*ー紅輝Sideー

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 チョコレートを付けて舐め取る…という動作を繰り返しながら、卑猥な音を響かせ俺のモノを頬張る姿がさらに俺を興奮させる。そして、当たり前だが…愚息が硬さを増していた…

 しかも、既に出したくて出したくて震えている状態である。我慢していたが、我慢するのが難しくなってきたので…
 予告なしに口の中へと出すべきか逡巡したが…嫌われたくないので報告する事にした。

 「そろそろイキそう…というか…出そうなんだが…」
 「んぅ?」

 可愛い口をソレから離して、いつきは潤んだ瞳のまま顔を上げると俺を座らせようと手を引っ張ってきたので、素直に従い足を投げ出した状態で座る。

 どうやらゴックンはしてくれないらしい…

 多少の落胆はあるものの、気を取り直し、いつきの動きを目で追う事にした。
 行動を見ていると、いつきは恥ずかしそうにしながらも大胆に自ら衣服を脱ぎ捨てる。
 そして、俺の首筋辺りに顔を埋めると、恥ずかしそうに声を抑えつつ、後ろを解し始めた。

 (生殺し…の…拷問…)

 そう思ってしまったのも仕方ないと思う。

 「んんっ…ぁ…んっ」

 グチュグチュと後ろを解しているいつき自身も俺のを舐めながら興奮していた事を知る…
 その事実に意図せず自身の口元が上がる…

 「いつき?お前も興奮してるのか?」
 「あぅ…っ…」

 問うた俺の肩へ額を擦り付け、『イヤイヤ』とするように、首を振りながらも噛み殺したような声がする。
 恐らく『恥ずかしすぎて知られたくなかった』と言ったところたろう。

 いつきは俺の理性を壊す天才だと思う…

 「ン…はぁ…」

 解し終わったのか、後ろから指を引き抜くと、恥じらいながらも俺に跨り、俺のモノをソコヘとあてがった。
 恥ずかしそうに目を伏せて震える指先で俺のモノをソコヘと導く…そして、ゆっくりと腰を沈め、俺のモノを飲み込んでいく…

 「ぁ…んんっ…」

 ゆっくりとした動作に思わず腰を動かしてしまった…直後、その刺激に耐えられなかったのか…いつきはビクンとなり、座り込む事となり、一気に俺のモノを迎え入れる事になる…
 そして、その反動で目を見開き絶叫してイッてしまった。

 「ぁあっ!!」

 その締め付けに俺のモノからも白濁が吐き出される。元々イキそうだったので仕方ないと言えば仕方ない…

 「あぁ…で、てるぅ…ぁぁ…」
 「すまん。大丈夫か?」
 「ぁえ?」

 一瞬、完全に飛んでしまっていたらしい、いつきは俺の声に反応して、ナカを締め付けつつ、我に返る。

 「ぁん!!あれ…?こぉき…?」
 「どうした?」
 「あぁ…やだ…どうしよう…っ…」

 俺の様子を見たいつきが本格的に・・・・泣きそうになってきたので焦る。
 俺の手を拘束して自由を奪っている手錠が凄~く邪魔だ。いつきを抱きしめてやる事もできない…

 悔しい思いをしつつも、涙の溜まった目尻にキスを落としていつきを見る。

 「いつき?」
 「今日はっ…バレンタイン、のお返しを…ぁ…する日…っ…なんだよ…」
 「ソレは知っている。先程、いつきが言っていたからな…」
 「頑張って紅輝を気持ち良くしてあげるつもりだったのにっ…何で…」

 今にも溢れ出しそうな涙を舐め取りながら、いつきの言葉を反芻する…

 どうやら、いつきは俺より先にイクつもりはなかったようだ…だが…残念な事に俺もいつきより先にイクつもりはない…

 いや、でも…先程の様子ならイッていたかもしれないが…

 「十分、気持ち良いが?」

 そう言って動かし難い身体をムリヤリ動かして、グリグリといつきのイイトコロを刺激してやると、やらしく腰をくねらせた。

 「ぁあっ…だめっ、だめだよぉ…きょ、はっ…ぼくがぁあ!!」

 なんて言いながらも快楽に顔を歪めるいつきに対して理性が完全に飛んだ俺は、いつきの言葉を無視するかたちとなった。

 知らぬ間に手錠を破壊して、いつきと体勢を入れ替えて、鳴き叫ぶいつきの身体を舐め回し、いろいろな・・・・・角度から己のモノを挿入し、いつきのナカを激しく穿ったのだった…

 その後…日付が変わっても俺の腰は止まらなかったのは言うまでもない…
 
*END*
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【禁止次項】
●転載、盗作、荒し、中傷、醸し
●他の作品と比べること
**
【注意次項】
●説明文とか下手です。(キャラも時折迷子になります。)
●物語最終話までの構成などは全く考えておりません。(大体グダグダです。)
●全て妄想で書き上げています。(自己満足です。)
●専門的な知識などは皆無です。(ご都合主義です。)
●気がついたら直していますが、誤字やおかしい文章など多数あります。(ごめんなさい。)
●R指定は念のため【R-18→*】
●メンタル弱いです。暖かい目で見てやってください
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全ては“自己責任”でお読み下さい。


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