鬼の花嫁

スメラギ

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鬼の花嫁―短編―

番の誕生日…*―紅輝side―

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 「んんっ…はぁ…こぉき?」

 深く口づけると、未だに慣れていないのか、いつきは頬を上気させ涙目でこちらを見上げてくる。

 もう、数えきれないくらい性行為もしてきたが―…いつきの態度は、つがった当時からあまり変わっていない…

 愛撫をすれば恥ずかしがり、快楽に負け理性が完全に飛べば大胆に足を開き俺を誘惑してくる。

 抱き締めるだけでも恥ずかしがるが―…これは少々慣れてくれたようで、自分から抱きついてくる事も増えた。恥ずかしがりながら誘ってくる事も増えてはいるが、やはり愛撫の刺激には慣れていないのだろう…

 まぁ、ようは性的に触れられる事に未だに慣れてないいつきがいつも通り可愛いという事が言いたかっただけなんだが…

 「可愛い…」
 「ぁあっ!こ、き!こぉき!まって!い、いきなりぃ!だめぇっ…」

 そう叫ぶように言うと腰をくねらせてヨガる。その淫らな姿に興奮して意図せず自分の呼吸も乱れていく―…
 散々、愛撫をして鳴かせただけあって、いつきの後ろは充分すぎるくらいほぐれていた。

 具合を見つつ己のモノをいつきのソコへあてがうと、焦ったような声音で制止してきたが、身体は正直とはよく言ったもので、いつきの秘部は『ヒクヒク』と蠢き俺を誘っている…

 それを目の当たりにして、我慢できるはずもなく、いつきの唇を深く奪い欲望のままに中へとそそり勃った自身を突き入れて嬌声も全て奪いつくすと、いつきの意識が飛ぶまで楽しんだ。
 


 いつきは疲れきって意識を失うように寝てしまった。抱き上げてお風呂に連れて行くと、身体をキレイに清める。その後シーツも交換して起こさないように慎重にベッドへ寝かせた。
 そして、俺も横に転がりその小さい身体を引き寄せて優しく抱き締めた。

 ベッドに備え付けられている棚に置いてある時計を見るとすでに日付が変わっているのが確認できた。

 つがってから忘れた事のない日―…そう今日はいつきの誕生日なのである。

 もう少し、気遣ってやれていたなら今頃『おめでとう』を伝えてプレゼントを渡して喜ぶいつきの顔を見ていたのだろう…そして、その後、我慢できずに押し倒して意識を失うまでヤっているはずだ…

 その流れが容易く想像できてしまう自分に思わず苦笑いが浮かぶ。

 俺の腕の中で安心したようにスヤスヤと寝ているいつきは『愛してる』なんて陳腐な言葉では表現できないくらい俺がいつきの事を想っているなんてわかってないのだろうな…

 その無防備で可愛い寝顔を飽きることなく眺めていた。

 頬を撫でる俺の手が眠りを妨げているらしく、時折煩わしそうに声を漏らし眉間に皺が寄る。それが何だか無性に可愛い。

 いつきが目を覚まさない程度に眠りを妨害しつつ時間を潰していると、外が少し明るくなってきた。
 その静寂だった室内に似つかわしくない音が辺りに響く、途端に自分の顔が険しくなるのが分かった。
 音の発生源は俺のスマホだ。ソレが着信を告げている。

 電源を切っていなかったのは失態だった…

 『いつきが起きてしまったらどうしてくれるんだ!』と思うよりも速く身体が動いた。
 普段よりも数段速い自分の動きに感心する。いつきが絡むとこうなる事は俺自身も自覚しているので今さら驚きはしない。
 寧ろ俺以外がいつきの貴重な眠りを妨害する事の方が由々しき問題なのである。

 もし起きてしまっていたのならばソイツに殺ってしまいたいほど殺意が湧く。確実に…
 まぁ、いつきがソレを望まないので本気で殺りはしないが―…殺気をぶつけるくらいはするだろう。それくらいは許してほしい。
 
 などと考えながら画面も見ずに通話ボタンを押すと、電話の向こうの声に耳を傾ける。聞こえてきたのは氷夜の声だ。どうやら氷夜からの電話だったようだ。
 今日は用事があって忙しいから電話するタイミングが今しかなかった事に対しての謝罪から始まった。
 電話の本題は政義と選んだいつきへのプレゼントが今日マンションに届くという内容だった。

 俺のスマホを鳴らしたのは恐らくいつきに配慮しての事だろう。俺ならば着信で起こしたとしても別に痛くも痒くもないと言ったところか…

 いつきなら喜んでお礼を述べただろう。
 が、電話の相手は俺である。内心、舌打ちものだ。

 内心の舌打ちのつもりだったが、思いきり出ていたようで、ソレはしっかりと氷夜の耳に届いたらしく呆れた声で「ほどほどにな」という言葉を頂いた。

 口振りからして、全て・・を察しているようだ。いや、自身も見覚えがあるから察したのか…
 そして、理解しているからこそ気休めとはいえ「ほどほどにな」と言ったのだろうが―…この事に関して氷夜はまるで説得力が無い。残念なほどに。

 そう言った本人が『ほどほど・・・・』とは無縁であるからだ。政義が氷夜とつがってから政義が本気で拒絶しない限り毎日そういう行為をしている事は隠しようもない事実である。その上、情事後に政義が暫くまともに動けないという光景も過去に飽きるほど見てきた。

 子は親を見て育つとはよくできた言葉だと思った瞬間だった。

 その後、他愛ない話を少しして電話を切った。

 電話が切れると通話が終了した画面が映り、間をおかずに待ち受けに切り替わる。すると、思わず溜め息が出た。そして、電源ボタンを長押しして今度こそスマホの電源を落とした。

 俺としては電話に出る前に電源を落としてもよかったのだが―…いや、寧ろそうしたかったのだが…
 それはダメだと大事な用事かもしれないから電話には出るべきだとプリプリと怒りながらいつきが苦言を呈してきた事があるので、ソレ以来は出るようにしている。

 電源が切れたスマホをテーブルの上で軽くスライドさせるとスマホは適当な位置で静止した。俺はソレを確認する事なくまた寝転ぶと、いつきを腕の中へ閉じ込め自分も目を閉じた。


 
 次に目覚めたのはいつきが身動いだ時だ。俺を起こさないように慎重に動いては居るが―…いつきの気配が移動するのと俺の意識が浮上するのは比例している。

 俺がいつきの腰に腕を絡ませるのと、『ひくん』といつきが反応したのは殆んど同時だった。

 「っ…紅輝?」

 躊躇ためらいがちに呼ばれた自分の名前に自然と口元が緩む。
 伏せていた目を開けて見上げると、いつきは困ったようにも見えるし照れたようにも見える複雑そうな顔でこちらを見ていた。
 
 「いつき?」
 「起こすつもりはなかったんだけど…ごめん」

 いつきが動くと俺が起きてしまうので未だに申し訳ないと思っているのだろう。
 本来、鬼とはそういうモノなのだが…いつまで経っても慣れないのもまた可愛い…

 「いや、鬼の本能みたいなものだから気にしなくて大丈夫だ。」

 そう言って優しくいつきの頬を撫でると気持ち良さそうに目を細める。その仕草に押し倒したくなったが、なんとか耐えた。

 「いつき」
 「……?どうしたの?」

 俺が呼び掛けると不思議そうに首を傾げてこっちを見ている。誘っているようにしか見えない俺の心は相当汚れていると思う…
 そのよこしまな自分の心に蓋をして、いつきの身体を『グイッ』と抱き寄せる。
 そして「誕生日おめでとう」と耳元でそう囁いた。

 言葉を詰まらせたいつきの頬が次第に色づき、やがて真っ赤に染まった。そういう初な反応もまた良い…
 その表情を俺に見られたくないのか首元に顔を埋めて小さい声で「ありがとう」と呟いた。

 その仕草に我慢できず、プレゼントを渡す前にもう一度ベッドに逆戻りしてしまったのは仕方ないと思う。

 今度は耐えれなかった…いつきが可愛いすぎるのが悪い。



 行為が終わるといつきは完全に起き上がれなくなってしまっていた。
 このままではアレなので抱き上げて一緒にお風呂へ向かって洗っていたんだが―…
 我慢できるはずもなかった…風呂でもヤった。
 熱が抜けきっていなかったようで洗っていると少し触れただけでも可愛く喘ぐ…誘っているようにしか思えなかった。
 声を出さないように我慢しているのはわかっていたけど…
 いや、わかっていたからこそもっとその声が聞きたくなってしまったわけだ…
 行為が終わった後の恨めしそうな顔もまた可愛いかった…

 「紅輝…もう、僕ムリだよ。」

 情事後の気だるさを隠しきれていないいつきは色気を醸し出している。
 そして、情けない声を上げて俺の腕の中にスッポリとおさまり座っている。

 「ぁ…んんっ…ちょっ紅輝!」
 「いたっ」

 悪戯に触っていると感じてしまったのだろう潤んだ瞳で睨まれ『パシッ』と頭を叩かれてしまった。

 力が入っていない手で叩かれたところで全く痛くはなかったが―…『痛い』と言うといつきが申し訳なさそうな顔をして叩いたところを優しく撫でてくる。
 そして、お詫びのように俺の口の端にキスをして謝ってくるのだ。
 まぁ、ソレをして欲しくて痛くもないのに毎回痛いと言う俺の性格もアレなんだけどな…

 黙っていた事で不安になったらしい。いつきが不安気にこちらを見つめて口を開いた。

 「怒ってる?」
 「いや、お前が可愛いと思っていただけだから全く怒ってない」

 そう答えると顔が真っ赤に染まった。そして、言葉を失ったいつきは額を俺の肩に押し付けて表情を隠す。
  その仕草に押し倒したくなる衝動を抑えた。流石にこれ以上はいつきが可哀想だというなけなしの理性が本能に勝った瞬間だった。

 折角の誕生日に昼前までそういう・・・・行為をしていたわけだから…いつきが本気で怒ってしまうかもしれないからな…
 今回、政義と氷夜は来ないので残念がっていたが、久しぶりに子どもたちが集まる事になっているからなのか、嬉しさの方が勝っているのだろう。思ったよりも上機嫌である。

 政義と氷夜からのプレゼントを受け取り、その際に春風や俺の庇護鬼からもプレゼントを貰ってニコニコとしている。その可愛いいつきの様子に思わずキスをするが、今度はしっかりとわきまえる。

 本音を言うと押し倒したかった。凄く押し倒したかった。
 が、もうすぐ子どもたちが集まり始めるからな…我慢だ。がまん。
 いつきの色っぽい姿を俺以外に見られたくないという独占欲の方が本能に勝った瞬間だった。



 子どもたちを待っていると義輝が一番最初に到着した。

 「久しぶりだね~誕生日おめでとう。」
 「義輝!ありがとう!元気にしてた?しっかりご飯、食べてる??」
 「食べてるよ。心配性たな~母さんは。もうすぐ兄さんたちも着くみたいだから!」

 そう言ってプレゼントの入った袋を手渡す。そして、何かに気づいたかのように笑みを浮かべた。

 「いや~、相変わらず愛されてるね~」
 「へ?」

 意味がわからずに首を傾げているいつきを横目に思わず義輝を睨んでしまった。

 「おっと、これは他のに対する牽制けんせいって事で良いのかな?」

 なんて言いながら『ヘラヘラ』と笑みを浮かべている義輝に溜め息をついていると他の子どもたちも到着した。

 「母さんおめでとう。」という言葉を口々に言うと、続けてプレゼントを渡していく。

 政夜はプレゼントの他に頼んでいたケーキも持ってきてくれた。樹輝と優樹は料理を持ち寄ってくれた。慣れないながらも作ってきてくれたらしい。

 普通に美味かった。いつきもご満悦のようで、終始ニコニコだった。
 可愛いと何度思ったのかはわからないが…実際、可愛いので仕方ない。上機嫌ないつきの姿を見ると意図せず俺の顔も緩んだ。



 政夜は長居せずに帰ってしまったが―…番がいるので仕方ない。一応、このマンションの自分の部屋に泊まって帰るらしい。しっかりマンションの部屋に番も連れてきているようだ…

 いつきは挨拶をしたかったみたいだが…こればかりは政夜…鬼とその番次第であり、特に番の気持ちが優先されるからな…
 その辺は諦めているようだ。

 政夜の庇護鬼である樹輝も今日はマンションの自分の部屋で寝るらしい。義輝は用事があるらしく普通に帰るみたいだ。優樹と勇夜も仕事があるからと帰った。

 ひとり、ひとり帰って行き賑やかだった部屋が静かになるのは寂しいのか、いつきは複雑そうな表情を浮かべている。

 『久しぶりに我が子に会えたのに』という気持ちが強いのだろう。

 子どもが独り立ちして俺の誕生日に子どもが集まった事なんて一度もない。
 やはり、子どもにとって母親はつがいとはまた違った特別な存在という事なんだろう。
 俺も政義の誕生日には毎回欠かさず行っているし、いつきとつがってからは一緒に政義に会いに行っているからな…

 氷夜?氷夜は電話で済ます事の方が多かったんだけど…つがってからはいつきの希望で会いに行っているが、まぁこの話は今はどうでも良い。

 それよりも寂しがっているいつきをどうにかしてやらなければと思い、手を動かして頭を撫でると首を傾げて俺を見上げてくる。
 やはり、どんな表情でもいつきが浮かべている表情なら可愛く見える。

 「寂しいのか?」
 「ぁ…うん。そうかも…皆と会うのは久しぶりだったから。」

 そう言って微笑むいつきを抱き寄せて膝に乗せた。正直、俺以外の為にそういう表情を浮かべている事実が気に入らないが―…そこは堪える。

 「紅輝?」
 「そんなに寂しいなら呼びつけるか?」

 膝に乗せたいつきを抱き締めてその背中を擦っていると、遠慮がちに名前を呼ばれたので、身体を少し離していつきにとある提案をする。
 俺の言葉を理解するとビックリしたように目を開いた。

 「へ?だ、ダメだよ!皆、生活があるんだからね!」
 「『神木かみき』としての命令なら強制できるぞ?子どもなら拒否権なしだ。」
 「ダメだからね!気持ちだけ貰っておくから!絶対にしないでね!!」

 そう言って焦るいつきへ笑みを返すと深く口づける。すると、別の意味で驚いたらしく『ひくん』と身体が動き段々と息が乱れていく。

 「わかった。しない。でも、そうだな…お前が寂しがる暇すらないように俺だけしか考えられないようにする事にした。」
 「え?っ…ぁ…紅輝!やぁっ…」

 いつきの弱い部分は知り尽くしているので、そこを中心的に攻めてやると身体の力が抜けて、抵抗する力が急激に弱まっていく…
 潤んだ瞳でこちらを見てくるいつきに『ニコリ』と笑いかけて「俺以外の奴に対してそういう表情を浮かべるのが単純に気に入らない」と伝えると、『ポカン』とした表情を浮かべ、次に苦笑いを浮かべてしまった。

 「狭量きょうりょうっ…ふぅ…んんっ…」
 「お前に関する物事にはどこまでもそうなるな…結構、淡白だという自覚もある。」
 「開き直った…んっ…はぁっ…」
 「今さら、だけどな…諦めろ」

 そう言っていつきを抱き上げると寝室へと運んで再びベッドへとなだれ込んだ。
 プレゼントの開封は次の日になるだろうが…そこは諦めてくれと心の中で呟いた。

 「もうっ…ムリっ…からだ、もたないからぁっ…んっ…ばかぁっ…」
 「大丈夫、大丈夫。お前の世話をするのは嫌いじゃない。」
 「ひやぁっ」

 いつきの服の中をまさぐって弱いところを攻めていた手を一度止めて見つめると不思議そうな顔をしてこちらを見上げてきた。何で止めるのかといったような表情である。
 どこまでも俺を虜にして離さない愛おしいつがいに伝えておくべき事はちゃんと伝えておこうと口を開く。

 「いつき、愛してる。生まれてきてくれて俺と出会ってくれて、俺を愛してくれてありがとう。」

 そう言うといつきは涙を溜めて抱きついてきた。

 「僕も紅輝と出会えて良かった。愛してくれてありがとう。」

 そう言っていつきから俺にキスをしてきた事により、俺の中でナニかが切れた。

 「っ…もう…止めてやれないからな!」
 「んんっ…はぁっ…止める気なんてっ…ないくせにぃ…ぁあっ…」

 という余裕のない、いつきの声に笑顔だけ返しておいた。
 次の日、暫くの間いつきがまともに動けなかったのは言うまでもないだろう…
 

*END*
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【禁止次項】
●転載、盗作、荒し、中傷、醸し
●他の作品と比べること
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【注意次項】
●説明文とか下手です。(キャラも時折迷子になります。)
●物語最終話までの構成などは全く考えておりません。(大体グダグダです。)
●全て妄想で書き上げています。(自己満足です。)
●専門的な知識などは皆無です。(ご都合主義です。)
●気がついたら直していますが、誤字やおかしい文章など多数あります。(ごめんなさい。)
●R指定は念のため【R-18→*】
●メンタル弱いです。暖かい目で見てやってください
***

全ては“自己責任”でお読み下さい。


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