鬼の花嫁

スメラギ

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鬼の花嫁―本編―

25*

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 紅輝がいろいろと準備を進めてくれていたので、何の不安もなく発情期を向かえる事ができた。
 避妊効果の高い抑制剤を服用して紅輝の前に裸体を曝け出している。

 「やぁ…そこばっかりぃ…んっ…」
 「可愛い」

 紅輝は執拗に僕の胸を舐めまくり、ときには甘噛して指で捏ねたり軽く弾いたりしてくる。
 もう、既に両方の胸は紅輝の唾液でべちゃべちゃだった。

 僕の言葉を聞いて、徐々に手を下に下げていく。その感覚に身体が震えて歓喜する。

 「あっ…」

 紅輝が後ろの割れ目をなぞっただけで切なげな声が漏れ、奥から分泌されている愛液の量が増えた。

 紅輝は入り口からソッと手を離すと自分の指を咥えて唾液を絡ませる。
 見せつけるようにゆっくり口から指を引き抜くと口から唾液が漏れ出ている、凄く官能的に見えて興奮した。
 
 紅輝が舐めとるより先に僕の身体が動いて紅輝の口元から舐めとった。
 数回、目を瞬いたものの直ぐに妖艶な笑みを浮かべ、嬉しそうに僕の口を追いかけてきて、角度を変えながら深く口付けてくる。
 直ぐに腕を首に回してそれに応える。

 「んっ…んん…ふっ」

 僕がキスに気をとられていると不意に指が浅いところに入り込む。
 それに驚いて口を離しそうになったけど、紅輝がそれを許さなかった。

 「あぁ…んん…ふぁっ…んん」

 悪戯に抜き差していた指がいきなり深く突き刺さり、深い場所を弄り始めた。
 ぐちゃぐちゃと秘部からやらしい音がしており、その音に羞恥心が増す。

 「ぁあっ!」

 イヤイヤと首を振って紅輝を見つめると、紅輝が息を飲んだ。
 僕から視線を外すとほんのり頬に赤みがさす。直後、激しい愛撫が始まった。

 「何て顔、してるんだよ」
 「あぁ…んん…こぉき、こぉきっ!」

 その愛撫に訳がわからなくなって紅輝に強くしがみついて、背を仰け反らせながら身体を震わせてイった。

 「んん…はぁ…っ…ぁ…」
 「腰、動いているぞ」
 「あっ…い、いわないでぇ…ふぅ…んん…」
 「もう、1回くらいイっとくか」
 「ふっ…もう、いいからぁ…っ…い、いれてよぉ…はぁ…んっ…こぉきのほしぃ…んん」
 「いつきの身体の事を考えるともう、1回くらいはイっておいた方が負担が少ないんだが…なっ…」
 
 これは紅輝も譲れないらしい。そう言うや否や更に激しく中と前を攻め立て始めた。

 「あっ、あっ、あぁ…んん、っ…あぁっ!やらぁっ、イくぅ…イっちゃうぅあぁー!」
 「ふっ…イって。その可愛い顔、見せて」

 紅輝の耳元で囁くその声に身体が反応して顔を見上げながらイってしまった。囁く紅輝の息も凄く熱かった。
 涙や唾液でぐちゃぐちゃになった顔を愛おしそうに見ている紅輝と視線が絡む。
 紅輝は目尻から流れ出る涙を舐めとると妖しく笑って僕の両足を大きく広げた。

 待ちに待ったその光景を目の当たりにして、奥から『どぷっ』と愛液がお尻を伝って落ちたのが分かった。
 眼前に晒されたソコはヒクヒクと紅輝を誘っている。

 「いつきのココも俺を欲しがってくれているな」と言って舌舐りをすると僕が何かを言う前にコンドームをつけて、一気に奥まで貫いてきた。

 「っあぁ!」
 「くっ…きっつ…」

 危うく持っていかれる所だったと笑みを浮かべる紅輝の顔に余裕はなかった。
 僕は今の衝撃でまたイってしまった。そして、息も絶え絶えになっている僕を一見すると紅輝はそのまま腰を動かし始めた。

 「あぁ!っ…ぁ…んっ…んん…こぉき、だめぇ…」
 「ん?…っ…何が?」
 「やぁ…っ…ぁあっ…」

 余韻に浸る猶予もなく繰り返される激しいピストンに紅輝の肩を強く掴み、激しく首を振って悲鳴に近い声で嬌声を上げて喘いで鳴く事しか出来なかった。



 目が覚めると紅輝の服を着て新しいシーツに寝かされていた。下着は履いているがほぼ全裸の紅輝はヘッドボードに持たれて隣で新聞を読んでいる。
 室温は快適に保たれており、掛け布団が無くても全く問題なかった。

 声を掛けようと僕が少し身じろぐと新聞から顔を離して僕を見た。
 紅輝は新聞を畳んでサイドテーブルに手を伸ばした。
 そして、新聞と取り替えるようにサイドテーブルに置いてあった常温の水のラベルが付いたペットボトルを片手に持つと、身体に負担が掛からないように僕を抱き起こす。
 紅輝にされるがままに水をゴクゴク飲むと身体に染み渡るような感覚があり、ほっと息をつく。

 「身体は?」
 「ん…大丈夫。」

 鬼のつがいになって初めての発情期の時と違ってあの渇きを覚えるような熱い感覚がおさまっている事に気づいた。

 目覚めると再び紅輝を求めるのかと思いきやそうでもないので内心拍子抜けである。
 求めない僕を紅輝は気にした様子もない。

 「軽く食べておくか?」と言われたので頷くとベッドから紅輝が降りる。
 離れていくのが寂しくて紅輝の後を追おうと腕に力を入れるが全く力が入らない…
 極限まで性欲を搾り取られて抱き潰されているのは確かなようだ。

 紅輝は追いかけようとしている僕を片腕で抱き上げて嬉しそうに笑みを浮かべている。
 背中を撫でられながら紅輝の腕の中におさまっていると違和感を覚えた。
そう、上着は紅輝のを着せられているが、下着を身に付けていないのだ…自覚すると途端に落ち着かなくなった。

 「紅輝…」
 「ん?どうした?」
 
 「下着を履かせてくれ」と言うと「必要ないだろ」と言われてしまった。
 恥ずかしくて太股を擦り合わせていると紅輝がやらしい手つきで足を撫でてきたので視線で嗜めるとキスが返ってきた。

 結局、下着を履かされないまま紅輝の膝の上で食べやすい軽食を食べさせてもらっている。

 「美味いか?」
 「うん」

 熱くないかと聞かれれば丁度よいと答える。味も好みで凄く美味しかった。
 僕が上機嫌に頬張っていると微笑みながら僕の事を見ている。

 「紅輝は食べないの?」
 「いや、食べているが?」
 「本当に?」
 「あぁ、食べている」

 いつ食べてるのかと聞くと、僕が意識を失っている間に食べているらしい。それを聞いて安心するべきか恥ずかしがるべきか悩んでしまった。


 

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【禁止次項】
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●他の作品と比べること
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【注意次項】
●説明文とか下手です。(キャラも時折迷子になります。)
●物語最終話までの構成などは全く考えておりません。(大体グダグダです。)
●全て妄想で書き上げています。(自己満足です。)
●専門的な知識などは皆無です。(ご都合主義です。)
●気がついたら直していますが、誤字やおかしい文章など多数あります。(ごめんなさい。)
●R指定は念のため【R-18→*】
●メンタル弱いです。暖かい目で見てやってください
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全ては“自己責任”でお読み下さい。


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