78 / 91
Main Story〜アルファな彼とオメガな僕。〜
76*
しおりを挟む崇陽の大きな手が僕のモノを包み込む。痛くない程度に強弱を付けて扱かれるソレに腰が震えた。
久し振り…だという事もあり僕の理性も飛ぶのが早かった。
「たかあきっ…なかっ、ナカも…んっ…」
「待ってまだだ。もう少しだけ我慢しろ。」
「やだもん!やだぁ…」
そう言って駄々をこねる僕に困ったような雰囲気はあるものの、一向に触れてこない。
「挿れたくないわけではない…が、薬が効いてない今の状態でお前の中に指でも挿れてみろ…間違いなくコッチも挿れたくなる。」
そう言って既に硬く勃ち上がっているソレを僕の太股に押し当てる。最奥から溢れる愛液の量が増え、昂った身体がヒクンと揺れた。
「鬼の番のと違って人間用は即効性ではないからな…」
「おに~?」
「何でもない…気にするな。」
先程から何回か繰り返された『鬼』という単語に反応すれば『しまった』という雰囲気を一瞬だけ纏った。直ぐにいつも通りに戻ってしまったが…
そして、崇陽は深く息をつくと、覚悟を決めたような顔をして徐に入り口をマッサージし始める。
クチクチと音を立てて動く指の刺激に頭が真っ白になり、ソレしか考えられなくなった。
「んんっ…たかあきぃ…」
崇陽の指の動きに合わせて急かすように動く自分の腰…ソレに気づく事はなく、崇陽の名前を縋るように呼んだ。
「っ!!ぁああっ!!」
直接、入り口をマッサージしていた長い指がナカへと割って入り、一瞬だけ奥の方を掠めたが、直ぐに浅いところまで戻ってきて浅いところをグリグリと攻めてくる。
「ン…ぁ…たかあきっ…おく」
奥が良いという意味を込めて言ってみると、崇陽は奪うように口付けをしてきて、さらに指が入るところまで挿入した。
いやらしい水音と崇陽の口の中へと消えていく自分の喘ぎ声が部屋の中を満たす。
「もう、グチョグチョだな」
掠れたような色っぽい声音でそう言うと、愛液で濡れそぼった指でナカの具合を確かめるように動かした。
「んんっ…いれて…」
そうお願いすると崇陽は壁に掛けてあるデジタルな時計を見上げて時間を確認する。
「念の為、後少しだけ我慢しろ。俺もするから」そう言って抱き締めるような体勢になり転げると、崇陽の上に乗り上げて寝転んでいる体勢になった。
そして、そのまま後ろへ指を挿入してきた。
*
11
お気に入りに追加
672
あなたにおすすめの小説
婚約破棄したくない王子様は護衛騎士を溺愛する
Matcha45
BL
侯爵家に、王命が下る。「クラウド侯爵家が3男、ジョゼフ・クラウドを第3王子のギルバード・シュテファンの婚約者とする」慌てる両親に私は言った。「何かの間違いの様な気がします。婚約ですし、殿下と話し合ってみますよ」と・・・・・・婚約破棄したくない王子様と婚約にあまり乗り気じゃない騎士様のお話です。
※にはR18の内容が含まれます。
※この作品は「小説家になろう」にも掲載しています。
白い部屋で愛を囁いて
氷魚彰人
BL
幼馴染でありお腹の子の父親であるαの雪路に「赤ちゃんができた」と告げるが、不機嫌に「誰の子だ」と問われ、ショックのあまりもう一人の幼馴染の名前を出し嘘を吐いた葵だったが……。
シリアスな内容です。Hはないのでお求めの方、すみません。
※某BL小説投稿サイトのオメガバースコンテストにて入賞した作品です。
転生貧乏貴族は王子様のお気に入り!実はフリだったってわかったのでもう放してください!
音無野ウサギ
BL
ある日僕は前世を思い出した。下級貴族とはいえ王子様のお気に入りとして毎日楽しく過ごしてたのに。前世の記憶が僕のことを駄目だしする。わがまま駄目貴族だなんて気づきたくなかった。王子様が優しくしてくれてたのも実は裏があったなんて気づきたくなかった。品行方正になるぞって思ったのに!
え?王子様なんでそんなに優しくしてくるんですか?ちょっとパーソナルスペース!!
調子に乗ってた貧乏貴族の主人公が慎ましくても確実な幸せを手に入れようとジタバタするお話です。
誰よりも愛してるあなたのために
R(アール)
BL
公爵家の3男であるフィルは体にある痣のせいで生まれたときから家族に疎まれていた…。
ある日突然そんなフィルに騎士副団長ギルとの結婚話が舞い込む。
前に一度だけ会ったことがあり、彼だけが自分に優しくしてくれた。そのためフィルは嬉しく思っていた。
だが、彼との結婚生活初日に言われてしまったのだ。
「君と結婚したのは断れなかったからだ。好きにしていろ。俺には構うな」
それでも彼から愛される日を夢見ていたが、最後には殺害されてしまう。しかし、起きたら時間が巻き戻っていた!
すれ違いBLです。
ハッピーエンド保証!
初めて話を書くので、至らない点もあるとは思いますがよろしくお願いします。
(誤字脱字や話にズレがあってもまあ初心者だからなと温かい目で見ていただけると助かります)
11月9日~毎日21時更新。ストックが溜まったら毎日2話更新していきたいと思います。
※…このマークは少しでもエッチなシーンがあるときにつけます。
自衛お願いします。
欠陥αは運命を追う
豆ちよこ
BL
「宗次さんから番の匂いがします」
従兄弟の番からそう言われたアルファの宝条宗次は、全く心当たりの無いその言葉に微かな期待を抱く。忘れ去られた記憶の中に、自分の求める運命の人がいるかもしれないーー。
けれどその匂いは日に日に薄れていく。早く探し出さないと二度と会えなくなってしまう。匂いが消える時…それは、番の命が尽きる時。
※自己解釈・自己設定有り
※R指定はほぼ無し
※アルファ(攻め)視点
王の運命は後宮で王妃候補の護衛をしていました。
カヅキハルカ
BL
騎士候補生内での事件により、苦労して切り開いてきた初のΩの騎士という道を閉ざされてしまったエヴァン。
王妃候補が後宮に上がるのをきっかけに、後宮の護衛を任じられる事になった。
三人の王妃候補達は皆同じΩという事もあるのかエヴァンと気軽に接してくれ、護衛であるはずなのに何故か定例お茶会に毎回招待されてしまう日々が続いていた。
ある日、王が長い間運命を探しているという話が出て────。
王(α)×後宮護衛官(Ω)
ファンタジー世界のオメガバース。
最後までお付き合い下さると嬉しいです。
お気に入り・感想等頂けましたら、今後の励みになります。
よろしくお願い致します。
雫
ゆい
BL
涙が落ちる。
涙は彼に届くことはない。
彼を想うことは、これでやめよう。
何をどうしても、彼の気持ちは僕に向くことはない。
僕は、その場から音を立てずに立ち去った。
僕はアシェル=オルスト。
侯爵家の嫡男として生まれ、10歳の時にエドガー=ハルミトンと婚約した。
彼には、他に愛する人がいた。
世界観は、【夜空と暁と】と同じです。
アルサス達がでます。
【夜空と暁と】を知らなくても、これだけで読めます。
随時更新です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる