15 / 91
Main Story〜アルファな彼とオメガな僕。〜
13*
しおりを挟むお尻をヤワヤワと撫でると恥ずかしい水音がするから止めてほしい。それにもっと奥にほしくなる。
「少し腫れてるな」そう言ってあの容器を手に取ると蓋を開けた。
「これは即効性で炎症を抑えて鎮痛効果も軟膏だ」
「んぁ…そ、そうゆーのいいからぁっ…」
「……分かった塗るぞ」
そう言って蕾の周りに薬を塗り始めた。最初の1回はちょっと滲みた。短く声が出たせいで様子を伺うように手が止まる…
「ン…だいじょーぶだからっ、はやくしてぇ!」
「大丈夫なんだな?」
「ぅんっ…うん!だいじょーぶ!」
「分かった」
「ひっ…ああっ!!」
声がしたと思った直後、ナカに指が入ってきた。強烈な快楽により逃げを打つ身体を抱え込まれ逃れる事はできなかった。
「ゆ、ゆびっ…はいってぇっ…」
「ナカも塗っておいた方が良いからな。もう少しだけ我慢しろ。」
「ああっ、やらぁっ…」
ナカを掻き混ぜられる感覚に喘ぎ声が止まらず、オメガ特有の場所が先程よりも濡れている。
これでは薬もキレイに濡れないんじゃ…という考えなんてこれっぽっちもなかった。ただあるのはこのアルファに愛されたい。それだけだった…
「んぁああっ…だめっ…いくっ…んんっ…」という僕の情けないその声に返事が返ってくる事はなかったが、代わりに指の動きがやらしいモノに変わった。
僕のイイトコロにピンポイントで触れてくる。その刺激に我慢なんてできるはずもなく呆気なく果てた。
僕の精液がお風呂マットを汚していく。脱力して余韻に浸っていると、薬を塗り込んでいた手とは逆の手が前へと回り込み小ぶりのモノを手で扱かれる。
まるで残らず全てを吐き出せとでもいうように…
「ああっ!いってっ…いってりゅっ!」直後、猛烈なナニかが背を駆け巡り精液とは違う透明なナニかが勢いよく飛び出した。
視界がチカチカと点滅し、真っ白に染まる。
「ああっ…な、に…こわぃ…」
「怖くない。大丈夫だ。気持ち良い証拠だ。」
「んんぁぁああ…も、むりぃ…」
挿れてもらっていないのにという悲しみにも似た感情があるにも関わらず、意識が遠退き始める。
指一本動かす事もできずに、僕の意識は途切れてしまった。
次に目覚めたのは僕が住んでいた部屋で使っていたベッドの上だった…
*
11
お気に入りに追加
672
あなたにおすすめの小説
婚約破棄したくない王子様は護衛騎士を溺愛する
Matcha45
BL
侯爵家に、王命が下る。「クラウド侯爵家が3男、ジョゼフ・クラウドを第3王子のギルバード・シュテファンの婚約者とする」慌てる両親に私は言った。「何かの間違いの様な気がします。婚約ですし、殿下と話し合ってみますよ」と・・・・・・婚約破棄したくない王子様と婚約にあまり乗り気じゃない騎士様のお話です。
※にはR18の内容が含まれます。
※この作品は「小説家になろう」にも掲載しています。
白い部屋で愛を囁いて
氷魚彰人
BL
幼馴染でありお腹の子の父親であるαの雪路に「赤ちゃんができた」と告げるが、不機嫌に「誰の子だ」と問われ、ショックのあまりもう一人の幼馴染の名前を出し嘘を吐いた葵だったが……。
シリアスな内容です。Hはないのでお求めの方、すみません。
※某BL小説投稿サイトのオメガバースコンテストにて入賞した作品です。
誰よりも愛してるあなたのために
R(アール)
BL
公爵家の3男であるフィルは体にある痣のせいで生まれたときから家族に疎まれていた…。
ある日突然そんなフィルに騎士副団長ギルとの結婚話が舞い込む。
前に一度だけ会ったことがあり、彼だけが自分に優しくしてくれた。そのためフィルは嬉しく思っていた。
だが、彼との結婚生活初日に言われてしまったのだ。
「君と結婚したのは断れなかったからだ。好きにしていろ。俺には構うな」
それでも彼から愛される日を夢見ていたが、最後には殺害されてしまう。しかし、起きたら時間が巻き戻っていた!
すれ違いBLです。
ハッピーエンド保証!
初めて話を書くので、至らない点もあるとは思いますがよろしくお願いします。
(誤字脱字や話にズレがあってもまあ初心者だからなと温かい目で見ていただけると助かります)
11月9日~毎日21時更新。ストックが溜まったら毎日2話更新していきたいと思います。
※…このマークは少しでもエッチなシーンがあるときにつけます。
自衛お願いします。
転生貧乏貴族は王子様のお気に入り!実はフリだったってわかったのでもう放してください!
音無野ウサギ
BL
ある日僕は前世を思い出した。下級貴族とはいえ王子様のお気に入りとして毎日楽しく過ごしてたのに。前世の記憶が僕のことを駄目だしする。わがまま駄目貴族だなんて気づきたくなかった。王子様が優しくしてくれてたのも実は裏があったなんて気づきたくなかった。品行方正になるぞって思ったのに!
え?王子様なんでそんなに優しくしてくるんですか?ちょっとパーソナルスペース!!
調子に乗ってた貧乏貴族の主人公が慎ましくても確実な幸せを手に入れようとジタバタするお話です。
欠陥αは運命を追う
豆ちよこ
BL
「宗次さんから番の匂いがします」
従兄弟の番からそう言われたアルファの宝条宗次は、全く心当たりの無いその言葉に微かな期待を抱く。忘れ去られた記憶の中に、自分の求める運命の人がいるかもしれないーー。
けれどその匂いは日に日に薄れていく。早く探し出さないと二度と会えなくなってしまう。匂いが消える時…それは、番の命が尽きる時。
※自己解釈・自己設定有り
※R指定はほぼ無し
※アルファ(攻め)視点
貴方の事を心から愛していました。ありがとう。
天海みつき
BL
穏やかな晴天のある日の事。僕は最愛の番の後宮で、ぼんやりと紅茶を手に己の生きざまを振り返っていた。ゆったり流れるその時を楽しんだ僕は、そのままカップを傾け、紅茶を喉へと流し込んだ。
――混じり込んだ××と共に。
オメガバースの世界観です。運命の番でありながら、仮想敵国の王子同士に生まれた二人が辿る数奇な運命。勢いで書いたら真っ暗に。ピリリと主張する苦さをアクセントにどうぞ。
追記。本編完結済み。後程「彼」視点を追加投稿する……かも?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる