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責任感は大事です
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『麗しの花』観察は、俺の日課となっている。
業務時間内しか眺められる時間はないので、その分長めに仕事をする必要はあるが特に問題はない。
むしろ気力が漲ってくる。
窓の外を眺める俺の視線を辿り、副師団長であるジルベルトが声を上げる。
「あれは、リズウェン・バロル率いる第二師団ですね。また眺めてるんですか? あの中に憎い相手でもいるとか? 団員が減ったらクラウ師団長がヤッたと思っちゃいますからね」
人聞きの悪い事を言ってくるジルベルトに素朴な疑問をなげる。
「なぜ憎む相手だと思うんだ?」
「人を殺しそうな目つきで、毎日眺めているからですよ」
「……」
そう思われているとは、考えたこともなかった。
「誤解されないように、気をつけてくださいね。平民部隊であるウチの団は、特に敵が多いんですから。そういえば、第二師団の隊員連中はみんな綺麗な顔をしていると評判ですけど、男同士でくっついたり、離れたりどろっどろの愛憎劇を相変わらず、繰り広げているそうですよ」
ジルベルトは窓を閉めたにも関わらず腕を擦りながら、リズウェンを眺めている。
俺の『麗しの花』を名指しで呼び捨てたことに、少しの苛立ちを覚えたが、その前にどろっどろの愛憎劇が気になった。
以前はそんなこと一言も言っていなかったのに、どういう風の吹き回しだろう。
「ほぅ、それで?」
なんでもないことのように取り繕い、彼の言葉の先を促す。
「第二師団は貴族しか居ませんし、見た目が中性的な容姿を持つ者も多いので、同性のカップルが多いそうですよ。男を好きになる男はそれなりにいますが、婚姻できるとはいえ少数派でしょう? だから、好きになる相手が被るんでしょうね。盗ったり盗られたりを繰り返していると聞きました。俺は可愛い女の子を嫁にするつもりなので、男には興味がありませんが」
説明をしながらも、ジルベルトの嗜好を割入れてきた。それよりも聞き捨てならない内容が含まれていた。
「盗ったり盗られたり?」
「えぇ、寝盗られです。俺はその時点で泥棒案件だと思いますがね。ダメと言いながらも堕ちるなら、プレイの一種なのかも知れません」
「ね、寝盗られ?! そ、それは恐ろしいな」
「まったくです。ちなみに、バロル師団長を誰が落とすかで、揉めているとかいないとか聞いていますよ。やはり顔のいい男に、抱かれたいんですかねぇ」
──は?!! 抱かれるんじゃなくて抱く?! そんな考えなかった! どちらかというと、抱きたいが、リズウェンであれば抱かれてもいい! いや、そうじゃない! どこのクソ野郎が『麗しの花』の心を射止める算段をしているというんだ?!
「そんな戯言を言っているヤツがいるんだな」
平静を装いながらジルベルトを見やる。
──師団が違っていようが、ピー(自主規制)。まじでそいつピー(自主規制)。
リズウェンに手を出そうなんて俺が許さん。
「ストーカー行為は犯罪ですよ」
オレの心を読んだかのように、ジルベルトは俺の柔らかメンタルに釘を刺してくる。
「リズウェン・バロルは女性にも人気があるからな。女のストーカーだっているかもしれん」
「まぁ、いるかもしれませんけど女性では特定の開放日しか、訓練場にはこれませんし、ストーカーになれるほど接触できないんじゃないですか?」
「女だけじゃないからな! 男はそこら中にいるんだ! ドロドロの愛憎劇が繰り広げられたりしたらどうするんだ?! 問題だらけじゃないかっ!」
つい興奮し、真っ黒い影が俺の足下から周囲へと伸びていく。魔力が勝手に暴走したのがわかった。
触れたものを消していくような強い魔力だ。
「ちょっ、何出してるんですか?! こっちに近づけないでください! いきなり絶影なんて出さないでくださいよ! 命が縮むでしょうがっ!」
絶影などとかっこよさげなネーミングがつけられているが、俺からダダ漏れた魔力が正体だ。
慌てて距離をとるジルベルトに、じっとりとした視線をおくる。
「あくまで噂なんですからね! バロル師団長だって好みもあるでしょうし、誰かとくっついたという話は聞いてませんよっ!」
「……そうか」
少しばかりホッとした。
遠目に見える『麗しの花』は、相変わらず美しく恰好良い。──足長いな。
視線をすぐ隣りにいるジルベルトへと向ければ、顔色を悪くさせていた。少し悪いことをしたかもしれない。
俺の気持ちを知ってか知らずか、揺さぶるようなことをわざわざ言うから謝らないけれども。
ジルベルトとは師団を新しく編成されてからの付き合いで、もう2年になる。情報収集や情報操作がうまい男だから、おそらく噂止まりではないはずだ。
なにかしらの根拠があって、俺の耳に入れているのだろう。
──なんの為に?
ジルベルトに聞いても教えてくれないだろう。
ため息をつきながら手を額にあてようとして、動きを止める。これでは、さらに情けない姿に見えるだろう。
俺は前髪を後ろへと流すようにして、顔まで泳いできた手でかきあげた。
「……クラウ師団長って本当に格好いいですよね。背は高いし、顔はいいし、強いし」
金色の髪は少しばかり厄介ですけど、と続けながら褒めちぎってくる。
「は? 頭でも打ち付けたのか?」
「持っていないのは爵位くらいで。それも、時間の問題でしょうし」
それは結婚するんでしょ? それで、相手の爵位を手に入れるんでしょ? といっているようなものだ。
「……釣り書を見たのか」
「えぇ、仕事場に送られてくるんですから、目を通すのが副師団長としての役目でしょうからね!」
そんな訳ない、と思ったが口には出さない。
「ジルベルトのお眼鏡に叶いそうな人物はいたか?」
「いやぁ、下級貴族の男ばかりの釣り書で吐きそうになりました」
本気で嫌そうな顔をしている。
「……平民の子供はいらんということだな。俺の立場が役に立つと思っているのか」
「え、師団長様ですよ? 役に立つどころじゃないでしょ! 王様と同じ円卓に座れちゃうくらいの地位ですよ?」
「7人も師団長がいるじゃないか。俺だけが特別ってわけじゃない」
褒められることに意味などないだろう。所詮は建前。
貴族特有の社交辞令だと知っているからだ。──リズウェンに褒められるなら喜ぶけども。
ジルベルトは、『何言っちゃってんの?』という不可解な顔をしながら詰め寄ってくる。
「いやいやいや、特別でしょう?! この国に7人しかいないんですよ?! それも第七師団には1つの師団に、2個旅団、6個大隊、8個中隊、更に小隊がいて合わせて2万の隊員が師団長の下で働いているんです! 2万人分の人生背負っているんですよ! 責任もそれだけ重いし、発言力も持ち合わせているんです! いつも『問題なし』の報告で済んでいますけど、小競り合いなんてしょっちゅう起きてますからね?!」
必死になって説明するジルベルトの肩には、相当な重圧がのしかかっているに違いない。
師団長としての責任を軽く見ていた訳では無いが、もう少し副師団長の苦労をわかってやらなければならなかったようだ。
彼と共有する時間を増やし理解した上で歩み寄る姿勢が必要かもしれない。
「苦労を掛けてすまないな。いつもありがとう」
「え……あ、いえ……」
ポカンとして、しどろもどろに返事をしたジルベルトは黙り込んだ。
「第七師団は各地に配備されているから、叙任式以来、会わない隊員が大半だ。王都にいる第一から第五師団は小数だから、把握しやすいんだがな」
第六師団は裏方専門なのでそもそも表に出てくることはない。
「第五師団までは、名ばかりの師団ですね。各師団200いないんじゃないでしょうか。実質国の守りはうちの師団の隊員が各地に派遣されて、守っているんです。本当にこの師団で副師団長を任されているなんて、夢のようですよ」
興奮しながら嬉しそうに話すジルベルトに、見た目はともかくしっかりした副師団長で良かったと心から思う。
良い部下に恵まれ、『麗しの花』を窓から愛でることができて幸せだ。家から放り出された時には感じることがなかった温かな気持ちになる。
「俺も夢を見ているんじゃないかと、常々思う」
リズウェンの凛々しい表情が思い浮かぶ。また明日その姿を見ることができるのかと思うだけで、嬉しさに心が震える。
「あの……大丈夫ですか?」
心配するように窺うジルベルトに当然のように頷く。
「今のところは」
リズウェンが急にいなくなるような事態が起これば平静ではいられなくなるだろうが、今のところは大丈夫だ。
もしかしたら、俺の心の安寧はリズウェンにかかっていると言っても過言ではないかもしれない。
「一体どうしたっていうんですか」
「いや、どうもしない」
「言動には気を付けてくださいよ。上が挙動不審だと部下を不安にさせますからね。全てに置いて威厳をもって命令してください………クラウ師団長、お願いしますよ?!」
「……善処する」
そうはいったが、ジルベルトの期待と重圧を感じてキリキリと痛みだす腹を無視するので精一杯だ。
──もう帰りたい。
業務時間内しか眺められる時間はないので、その分長めに仕事をする必要はあるが特に問題はない。
むしろ気力が漲ってくる。
窓の外を眺める俺の視線を辿り、副師団長であるジルベルトが声を上げる。
「あれは、リズウェン・バロル率いる第二師団ですね。また眺めてるんですか? あの中に憎い相手でもいるとか? 団員が減ったらクラウ師団長がヤッたと思っちゃいますからね」
人聞きの悪い事を言ってくるジルベルトに素朴な疑問をなげる。
「なぜ憎む相手だと思うんだ?」
「人を殺しそうな目つきで、毎日眺めているからですよ」
「……」
そう思われているとは、考えたこともなかった。
「誤解されないように、気をつけてくださいね。平民部隊であるウチの団は、特に敵が多いんですから。そういえば、第二師団の隊員連中はみんな綺麗な顔をしていると評判ですけど、男同士でくっついたり、離れたりどろっどろの愛憎劇を相変わらず、繰り広げているそうですよ」
ジルベルトは窓を閉めたにも関わらず腕を擦りながら、リズウェンを眺めている。
俺の『麗しの花』を名指しで呼び捨てたことに、少しの苛立ちを覚えたが、その前にどろっどろの愛憎劇が気になった。
以前はそんなこと一言も言っていなかったのに、どういう風の吹き回しだろう。
「ほぅ、それで?」
なんでもないことのように取り繕い、彼の言葉の先を促す。
「第二師団は貴族しか居ませんし、見た目が中性的な容姿を持つ者も多いので、同性のカップルが多いそうですよ。男を好きになる男はそれなりにいますが、婚姻できるとはいえ少数派でしょう? だから、好きになる相手が被るんでしょうね。盗ったり盗られたりを繰り返していると聞きました。俺は可愛い女の子を嫁にするつもりなので、男には興味がありませんが」
説明をしながらも、ジルベルトの嗜好を割入れてきた。それよりも聞き捨てならない内容が含まれていた。
「盗ったり盗られたり?」
「えぇ、寝盗られです。俺はその時点で泥棒案件だと思いますがね。ダメと言いながらも堕ちるなら、プレイの一種なのかも知れません」
「ね、寝盗られ?! そ、それは恐ろしいな」
「まったくです。ちなみに、バロル師団長を誰が落とすかで、揉めているとかいないとか聞いていますよ。やはり顔のいい男に、抱かれたいんですかねぇ」
──は?!! 抱かれるんじゃなくて抱く?! そんな考えなかった! どちらかというと、抱きたいが、リズウェンであれば抱かれてもいい! いや、そうじゃない! どこのクソ野郎が『麗しの花』の心を射止める算段をしているというんだ?!
「そんな戯言を言っているヤツがいるんだな」
平静を装いながらジルベルトを見やる。
──師団が違っていようが、ピー(自主規制)。まじでそいつピー(自主規制)。
リズウェンに手を出そうなんて俺が許さん。
「ストーカー行為は犯罪ですよ」
オレの心を読んだかのように、ジルベルトは俺の柔らかメンタルに釘を刺してくる。
「リズウェン・バロルは女性にも人気があるからな。女のストーカーだっているかもしれん」
「まぁ、いるかもしれませんけど女性では特定の開放日しか、訓練場にはこれませんし、ストーカーになれるほど接触できないんじゃないですか?」
「女だけじゃないからな! 男はそこら中にいるんだ! ドロドロの愛憎劇が繰り広げられたりしたらどうするんだ?! 問題だらけじゃないかっ!」
つい興奮し、真っ黒い影が俺の足下から周囲へと伸びていく。魔力が勝手に暴走したのがわかった。
触れたものを消していくような強い魔力だ。
「ちょっ、何出してるんですか?! こっちに近づけないでください! いきなり絶影なんて出さないでくださいよ! 命が縮むでしょうがっ!」
絶影などとかっこよさげなネーミングがつけられているが、俺からダダ漏れた魔力が正体だ。
慌てて距離をとるジルベルトに、じっとりとした視線をおくる。
「あくまで噂なんですからね! バロル師団長だって好みもあるでしょうし、誰かとくっついたという話は聞いてませんよっ!」
「……そうか」
少しばかりホッとした。
遠目に見える『麗しの花』は、相変わらず美しく恰好良い。──足長いな。
視線をすぐ隣りにいるジルベルトへと向ければ、顔色を悪くさせていた。少し悪いことをしたかもしれない。
俺の気持ちを知ってか知らずか、揺さぶるようなことをわざわざ言うから謝らないけれども。
ジルベルトとは師団を新しく編成されてからの付き合いで、もう2年になる。情報収集や情報操作がうまい男だから、おそらく噂止まりではないはずだ。
なにかしらの根拠があって、俺の耳に入れているのだろう。
──なんの為に?
ジルベルトに聞いても教えてくれないだろう。
ため息をつきながら手を額にあてようとして、動きを止める。これでは、さらに情けない姿に見えるだろう。
俺は前髪を後ろへと流すようにして、顔まで泳いできた手でかきあげた。
「……クラウ師団長って本当に格好いいですよね。背は高いし、顔はいいし、強いし」
金色の髪は少しばかり厄介ですけど、と続けながら褒めちぎってくる。
「は? 頭でも打ち付けたのか?」
「持っていないのは爵位くらいで。それも、時間の問題でしょうし」
それは結婚するんでしょ? それで、相手の爵位を手に入れるんでしょ? といっているようなものだ。
「……釣り書を見たのか」
「えぇ、仕事場に送られてくるんですから、目を通すのが副師団長としての役目でしょうからね!」
そんな訳ない、と思ったが口には出さない。
「ジルベルトのお眼鏡に叶いそうな人物はいたか?」
「いやぁ、下級貴族の男ばかりの釣り書で吐きそうになりました」
本気で嫌そうな顔をしている。
「……平民の子供はいらんということだな。俺の立場が役に立つと思っているのか」
「え、師団長様ですよ? 役に立つどころじゃないでしょ! 王様と同じ円卓に座れちゃうくらいの地位ですよ?」
「7人も師団長がいるじゃないか。俺だけが特別ってわけじゃない」
褒められることに意味などないだろう。所詮は建前。
貴族特有の社交辞令だと知っているからだ。──リズウェンに褒められるなら喜ぶけども。
ジルベルトは、『何言っちゃってんの?』という不可解な顔をしながら詰め寄ってくる。
「いやいやいや、特別でしょう?! この国に7人しかいないんですよ?! それも第七師団には1つの師団に、2個旅団、6個大隊、8個中隊、更に小隊がいて合わせて2万の隊員が師団長の下で働いているんです! 2万人分の人生背負っているんですよ! 責任もそれだけ重いし、発言力も持ち合わせているんです! いつも『問題なし』の報告で済んでいますけど、小競り合いなんてしょっちゅう起きてますからね?!」
必死になって説明するジルベルトの肩には、相当な重圧がのしかかっているに違いない。
師団長としての責任を軽く見ていた訳では無いが、もう少し副師団長の苦労をわかってやらなければならなかったようだ。
彼と共有する時間を増やし理解した上で歩み寄る姿勢が必要かもしれない。
「苦労を掛けてすまないな。いつもありがとう」
「え……あ、いえ……」
ポカンとして、しどろもどろに返事をしたジルベルトは黙り込んだ。
「第七師団は各地に配備されているから、叙任式以来、会わない隊員が大半だ。王都にいる第一から第五師団は小数だから、把握しやすいんだがな」
第六師団は裏方専門なのでそもそも表に出てくることはない。
「第五師団までは、名ばかりの師団ですね。各師団200いないんじゃないでしょうか。実質国の守りはうちの師団の隊員が各地に派遣されて、守っているんです。本当にこの師団で副師団長を任されているなんて、夢のようですよ」
興奮しながら嬉しそうに話すジルベルトに、見た目はともかくしっかりした副師団長で良かったと心から思う。
良い部下に恵まれ、『麗しの花』を窓から愛でることができて幸せだ。家から放り出された時には感じることがなかった温かな気持ちになる。
「俺も夢を見ているんじゃないかと、常々思う」
リズウェンの凛々しい表情が思い浮かぶ。また明日その姿を見ることができるのかと思うだけで、嬉しさに心が震える。
「あの……大丈夫ですか?」
心配するように窺うジルベルトに当然のように頷く。
「今のところは」
リズウェンが急にいなくなるような事態が起これば平静ではいられなくなるだろうが、今のところは大丈夫だ。
もしかしたら、俺の心の安寧はリズウェンにかかっていると言っても過言ではないかもしれない。
「一体どうしたっていうんですか」
「いや、どうもしない」
「言動には気を付けてくださいよ。上が挙動不審だと部下を不安にさせますからね。全てに置いて威厳をもって命令してください………クラウ師団長、お願いしますよ?!」
「……善処する」
そうはいったが、ジルベルトの期待と重圧を感じてキリキリと痛みだす腹を無視するので精一杯だ。
──もう帰りたい。
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