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幕間:蒼の部隊 部隊長と副隊長
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蒼の部隊の執務室には執務机がない代わりに、いくつかの椅子と三人掛けのソファがふたつ置いてある。そのソファに二人の男が対峙するように座っている。
そこは結界が張り巡らされた場所にあり、王城にある蒼の部隊の執務室とは異なる。
魔導具の灯りが寒々と執務室を照らし、深いため息が幾度も響いていた。
「はぁぁ、そうですか、クロとシロのことがディルカさんにバレたんですか……しかも顔バレ、はぁぁ、新人教育もままならないのに次から次へと問題が噴出……はぁぁ」
沈痛な面持ちでソファに腰かける男に、生気のない視線を向ける糸目の男は蒼の部隊の副隊長でニーレ・カーシュという。
彼の長い暗緑色の髪はさきほど掻きむしったためかボサボサで、度重なる心労により眼下には濃いクマが浮き出て陰鬱な顔をさらに暗くさせていた。
「すまん」
重々しく謝罪を口にする男はミハエル・ディンといい蒼の部隊の部隊長である。美しい金色の髪をフードの奥にしまい、端正な顔を濃紺の砂塵布で隠している。
白の部隊の部隊長を兼任しているため蒼の部隊でも顔を隠すのが常だ。
彼を容姿に優れただけの相手だと侮ると次の瞬間にはこの世とあの世を彷徨うことになるのだとニーレは知っている。
そんな相手が簡単に謝罪することにニーレは軽く目を細めた。
「僕に謝っても事態は好転しませんよ。長年ディルカさんの護衛をシグマたちにさせているから上手く対応してくれるかと期待していたんでしょうけど、そもそも彼らは他者とコミュニケーションをとる機会はありませんでしたからね」
シグマというのは人でもなければ精霊でもない。もちろん魔導具でもないし妖魔の類でもない。ミハエルだけが持つ特殊能力で創られた分身である。
しかも、クロとシロはシグマの中でも特別な存在で人のように意思があり思考することができる。
「コミュニケーションか。シグマに関しては他国の侵入者を捕獲するか、拷問するか、手を下すか、こう並べ立てると人非人だな」
「隊長がそれをいいますか」
同じ穴の狢だろうとニーレは首を横に振る。
「シグマたちは自分の存在を明らかにし、ディルカと触れ合いたかったということだろうか」
「彼らの想いまでは汲み取れないので想像でしかないですけど、見た目は人間と変わりませんしコミュニケーションの一環として触れ合ったのだとすれば、人間と同じように成長するシグマなのかもしれませんね」
あくまで想像の域は出ませんけど、とニーレは続けた。
「クロとシロのシグマを調べてもらおうか。解析が得意というディルカなら喜んで引き受けてくれそうだし」
「待ってください。ディルカさんに依頼するにしても蒼の部隊として依頼するつもりですか?」
「ダメだったか?」
「蒼の部隊と関わっていると知られれば、僕らの弱点として狙われる可能性があるでしょうし、厄介な相手に目をつけられないとも限りません」
「たしかに」
「恋人なんだからもっと慎重に対応してくださいよ。なんなら隊長の兄弟としてクロかシロを側に置いとけばいいんじゃないですか? もう本人にバレてるんだし」
若干投げやりなニーレの言葉に少しの間をあけてからミハエルは悲哀を感じさせる声音で小さく呟いた。
「まだ恋人になってない」
「え? そうなんですか? てっきり嫁だと言い出すのかと構えていましたけど、交わらないと隊長の特殊能力は発動しないっていってましたよね? 今はどういう関係なんです? セフレ?」
「セフレじゃないし、身体の関係があることもディルカは知らない」
その言葉を聞いたニーレは一時停止したかのように動きを止める。時を動かすまで少しの時間を要した。
「え? 冗談ですよね?」
「……」
「それは恋人と認識もしてない相手に手を出しているということですか?!」
信じられないといった表情で顔を引きつらせるニーレにミハエルは不本意だと言わんばかりに言葉を返す。
「寝ていたけど、合意は得たし」
「得たし……じゃないですよ! え? ディルカさんは睡眠中だった? 睡姦ってこと? ちょっ、寝言を合意と受けとるなんてアホですか! 合意は意識がある時に取りましょうよ! というか愛を深める行為でもあるはずですよね? なんで順序をすっ飛ばしてるんですか?! ディルカさんのことになると途端に思考回路がポンコツになりますね?! いや、それよりもディルカさんになんて説明するんです?! 『隊長とディルカさんが交わった時にクロとシロが創られました』……なんて、抹殺されても文句は言えない所業ですよ?!」
せいぜいニーレが情報として知っている二人の関係など、相思相愛で囲い込むほどミハエルがディルカを溺愛しているということくらいだ。
「あの頃は若かったし、自分の能力も知らなかったからな」
多少の罪悪感でもあるのか視線を外して言い訳をするミハエルに、ニーレは憤慨した様子で追撃をする。
「そもそも寝ている人に手を出す時点でクズですからね?! 拷問じゃないんですよ?! 彼は一般人なんです! すでに顔バレしているんですからディルカさんに追及されるのも時間の問題です! どのように説明するつもりですか?」
「気づいたら挿入していたというか……全然起きないし」
「そんな話は聞いてません!」
「説明するにしても、特殊能力とシグマの話だけでも1日が終わりそうだし、クロとシロの説明なんてしてドンびかれたら立ち直れない……」
その言葉を聞いて呆れた顔を見せるニーレに、眉根を寄せたミハエルは短く息を吐いた。すぐにニーレから怒りの言葉が返ってくるのがわかったのだろう。
「そういう問題じゃないでしょうがっ!!」
「……えー」
「ディルカさんの気持ちとか、想いとか蔑ろにしてますよね?! それにクロとシロは特別で今でも存在しているじゃないですか!」
「……いるね」
クロとシロはミハエルがディルカと初めて交わった時に創られたミハエルの分身だ。ディルカはミハエルの特殊能力を開花させた相手でもある。
ちなみに、分身という特殊能力はある条件の下に交わることでしか創れないもので、クロとシロ以降、創られても意思を持たない分身が創られている。しばらくすれば消えてしまうが、命令すれば実行するという使い勝手の良い手駒としてミハエルは利用していた。
「クズの中のクズですよ!」とニーレが非難しているミハエルの特殊能力だがかなりレアである。己と同等の強さを持つ兵士を時間的な制限があるとはいえ体力さえあれば際限なく生み出すことができるのだからそれも当然だろう。
今回、ミハエルはディルカの不自由がないようにと己の分身であるクロとシロの二人に指示をした。
しかし、意思を持っているとはいえ、未成熟な二人は人としての情緒やデリカシーに欠けていたため、蒼の部隊の一員として人知れずなにかを成すという行動をとることなくミハエルの想像とは違う行動をした。
大事なディルカが弄ばれたらしいと気づいたときには怒りで頭に血が上りミハエルは危うくシロを消すところだったし、二人が顔バレどころか、彼らにある『花祝紋』まで晒すような真似をするなどと思わなかったのである。
ソファに倒れ込んだミハエルは後ろ向きな発言をする。
「何度好きと言っても聞き流されるし、なぜか笑顔で感謝されて取り合ってくれないし、この先一体どうしたらいいのか……」
「クズがクズ発言!!! 自分のことしか考えてないじゃないですか! 隊長のそういううじうじとするとこや、煮えきらないところはディルカさんに対して誠意が足りないことに繋がってるんじゃないですか? しでかしちゃったことを咎めても意味がありませんから、どう対処するかしっかり策を練ってください。くれぐれもディルカさんに嫌われるような悪手は打たないでくださいね。隊長の能力はディルカさんに左右されるんですから」
そう言い残して副隊長のニーレは音もなくミハエルの前から消える。
しんと静まり返った室内でミハエルは途方に暮れた。
ディルカのことを想えば想うほど胸が苦しくなり、心が張り裂けそうになる。それは身体を重ねても変わらず、罪悪感だけが残った。
しかも、ディルカの身体に花が咲いたようなアザが現れたものだからミハエルの心中は穏やかではいられない。
涙がちょちょぎれる思いで調べた文献によれば『花祝紋』という女神の祝福とされるアザだった。
「ディルカに『花祝紋』の説明なんてどうしたら……」
シグマの話をすれば『花祝紋』の説明をしなければならず、『花祝紋』の話をすれば睡眠中の行為に及んでいることを明かさなければならない。
それは芋づる式にミハエルの行いがディルカに伝わるということでもある。
しかも、シグマであるクロとシロには現れたのに、本体であるミハエルに『花祝紋』は現れなかったのだ。
同じようにミハエルにも『花祝紋』が現れていたら、勝手に寝込みを襲ったことなど忘れてすぐさま伝えていただろう。
この現象の意味するところがなんなのか、その後も文献を漁って調べたが欲しい回答は得られず頭を捻っても答えは出てこなかった。
シグマについても、『花祝紋』についても、ディルカに関わることである。ミハエルにとっては一番真剣に向き合わなければならない重要案件であることは間違いなかった。
そこは結界が張り巡らされた場所にあり、王城にある蒼の部隊の執務室とは異なる。
魔導具の灯りが寒々と執務室を照らし、深いため息が幾度も響いていた。
「はぁぁ、そうですか、クロとシロのことがディルカさんにバレたんですか……しかも顔バレ、はぁぁ、新人教育もままならないのに次から次へと問題が噴出……はぁぁ」
沈痛な面持ちでソファに腰かける男に、生気のない視線を向ける糸目の男は蒼の部隊の副隊長でニーレ・カーシュという。
彼の長い暗緑色の髪はさきほど掻きむしったためかボサボサで、度重なる心労により眼下には濃いクマが浮き出て陰鬱な顔をさらに暗くさせていた。
「すまん」
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白の部隊の部隊長を兼任しているため蒼の部隊でも顔を隠すのが常だ。
彼を容姿に優れただけの相手だと侮ると次の瞬間にはこの世とあの世を彷徨うことになるのだとニーレは知っている。
そんな相手が簡単に謝罪することにニーレは軽く目を細めた。
「僕に謝っても事態は好転しませんよ。長年ディルカさんの護衛をシグマたちにさせているから上手く対応してくれるかと期待していたんでしょうけど、そもそも彼らは他者とコミュニケーションをとる機会はありませんでしたからね」
シグマというのは人でもなければ精霊でもない。もちろん魔導具でもないし妖魔の類でもない。ミハエルだけが持つ特殊能力で創られた分身である。
しかも、クロとシロはシグマの中でも特別な存在で人のように意思があり思考することができる。
「コミュニケーションか。シグマに関しては他国の侵入者を捕獲するか、拷問するか、手を下すか、こう並べ立てると人非人だな」
「隊長がそれをいいますか」
同じ穴の狢だろうとニーレは首を横に振る。
「シグマたちは自分の存在を明らかにし、ディルカと触れ合いたかったということだろうか」
「彼らの想いまでは汲み取れないので想像でしかないですけど、見た目は人間と変わりませんしコミュニケーションの一環として触れ合ったのだとすれば、人間と同じように成長するシグマなのかもしれませんね」
あくまで想像の域は出ませんけど、とニーレは続けた。
「クロとシロのシグマを調べてもらおうか。解析が得意というディルカなら喜んで引き受けてくれそうだし」
「待ってください。ディルカさんに依頼するにしても蒼の部隊として依頼するつもりですか?」
「ダメだったか?」
「蒼の部隊と関わっていると知られれば、僕らの弱点として狙われる可能性があるでしょうし、厄介な相手に目をつけられないとも限りません」
「たしかに」
「恋人なんだからもっと慎重に対応してくださいよ。なんなら隊長の兄弟としてクロかシロを側に置いとけばいいんじゃないですか? もう本人にバレてるんだし」
若干投げやりなニーレの言葉に少しの間をあけてからミハエルは悲哀を感じさせる声音で小さく呟いた。
「まだ恋人になってない」
「え? そうなんですか? てっきり嫁だと言い出すのかと構えていましたけど、交わらないと隊長の特殊能力は発動しないっていってましたよね? 今はどういう関係なんです? セフレ?」
「セフレじゃないし、身体の関係があることもディルカは知らない」
その言葉を聞いたニーレは一時停止したかのように動きを止める。時を動かすまで少しの時間を要した。
「え? 冗談ですよね?」
「……」
「それは恋人と認識もしてない相手に手を出しているということですか?!」
信じられないといった表情で顔を引きつらせるニーレにミハエルは不本意だと言わんばかりに言葉を返す。
「寝ていたけど、合意は得たし」
「得たし……じゃないですよ! え? ディルカさんは睡眠中だった? 睡姦ってこと? ちょっ、寝言を合意と受けとるなんてアホですか! 合意は意識がある時に取りましょうよ! というか愛を深める行為でもあるはずですよね? なんで順序をすっ飛ばしてるんですか?! ディルカさんのことになると途端に思考回路がポンコツになりますね?! いや、それよりもディルカさんになんて説明するんです?! 『隊長とディルカさんが交わった時にクロとシロが創られました』……なんて、抹殺されても文句は言えない所業ですよ?!」
せいぜいニーレが情報として知っている二人の関係など、相思相愛で囲い込むほどミハエルがディルカを溺愛しているということくらいだ。
「あの頃は若かったし、自分の能力も知らなかったからな」
多少の罪悪感でもあるのか視線を外して言い訳をするミハエルに、ニーレは憤慨した様子で追撃をする。
「そもそも寝ている人に手を出す時点でクズですからね?! 拷問じゃないんですよ?! 彼は一般人なんです! すでに顔バレしているんですからディルカさんに追及されるのも時間の問題です! どのように説明するつもりですか?」
「気づいたら挿入していたというか……全然起きないし」
「そんな話は聞いてません!」
「説明するにしても、特殊能力とシグマの話だけでも1日が終わりそうだし、クロとシロの説明なんてしてドンびかれたら立ち直れない……」
その言葉を聞いて呆れた顔を見せるニーレに、眉根を寄せたミハエルは短く息を吐いた。すぐにニーレから怒りの言葉が返ってくるのがわかったのだろう。
「そういう問題じゃないでしょうがっ!!」
「……えー」
「ディルカさんの気持ちとか、想いとか蔑ろにしてますよね?! それにクロとシロは特別で今でも存在しているじゃないですか!」
「……いるね」
クロとシロはミハエルがディルカと初めて交わった時に創られたミハエルの分身だ。ディルカはミハエルの特殊能力を開花させた相手でもある。
ちなみに、分身という特殊能力はある条件の下に交わることでしか創れないもので、クロとシロ以降、創られても意思を持たない分身が創られている。しばらくすれば消えてしまうが、命令すれば実行するという使い勝手の良い手駒としてミハエルは利用していた。
「クズの中のクズですよ!」とニーレが非難しているミハエルの特殊能力だがかなりレアである。己と同等の強さを持つ兵士を時間的な制限があるとはいえ体力さえあれば際限なく生み出すことができるのだからそれも当然だろう。
今回、ミハエルはディルカの不自由がないようにと己の分身であるクロとシロの二人に指示をした。
しかし、意思を持っているとはいえ、未成熟な二人は人としての情緒やデリカシーに欠けていたため、蒼の部隊の一員として人知れずなにかを成すという行動をとることなくミハエルの想像とは違う行動をした。
大事なディルカが弄ばれたらしいと気づいたときには怒りで頭に血が上りミハエルは危うくシロを消すところだったし、二人が顔バレどころか、彼らにある『花祝紋』まで晒すような真似をするなどと思わなかったのである。
ソファに倒れ込んだミハエルは後ろ向きな発言をする。
「何度好きと言っても聞き流されるし、なぜか笑顔で感謝されて取り合ってくれないし、この先一体どうしたらいいのか……」
「クズがクズ発言!!! 自分のことしか考えてないじゃないですか! 隊長のそういううじうじとするとこや、煮えきらないところはディルカさんに対して誠意が足りないことに繋がってるんじゃないですか? しでかしちゃったことを咎めても意味がありませんから、どう対処するかしっかり策を練ってください。くれぐれもディルカさんに嫌われるような悪手は打たないでくださいね。隊長の能力はディルカさんに左右されるんですから」
そう言い残して副隊長のニーレは音もなくミハエルの前から消える。
しんと静まり返った室内でミハエルは途方に暮れた。
ディルカのことを想えば想うほど胸が苦しくなり、心が張り裂けそうになる。それは身体を重ねても変わらず、罪悪感だけが残った。
しかも、ディルカの身体に花が咲いたようなアザが現れたものだからミハエルの心中は穏やかではいられない。
涙がちょちょぎれる思いで調べた文献によれば『花祝紋』という女神の祝福とされるアザだった。
「ディルカに『花祝紋』の説明なんてどうしたら……」
シグマの話をすれば『花祝紋』の説明をしなければならず、『花祝紋』の話をすれば睡眠中の行為に及んでいることを明かさなければならない。
それは芋づる式にミハエルの行いがディルカに伝わるということでもある。
しかも、シグマであるクロとシロには現れたのに、本体であるミハエルに『花祝紋』は現れなかったのだ。
同じようにミハエルにも『花祝紋』が現れていたら、勝手に寝込みを襲ったことなど忘れてすぐさま伝えていただろう。
この現象の意味するところがなんなのか、その後も文献を漁って調べたが欲しい回答は得られず頭を捻っても答えは出てこなかった。
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