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31.マァズⅠ
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「これは凄い」
「ひぁぁぁ」
「おおお」
「びっくり」
村の者とマァズ達が歓喜の声を上げる。
驚くのも無理はない。
土魔法で穴を掘って、川の水を引き込んで火魔法で温めた。俺は魔法を使ってお風呂を作っていた。
「魔法って凄いのう」
マァズは魔法を見てそう呟く。
それは魔法を使えるジョブを持つ者が少ないためだろう。
聖者と魔法使いと賢者、そして勇者しか魔法を使えない。
ゲームでは戦闘系のジョブを持つ者がほとんどだった。
ダカンによるとこの世界では村人や商人などの非戦闘系ジョブが多く、戦えない者が大半を占める。
そして戦闘系のジョブを持つ者の中でも、このように魔法を使えるジョブは1割ぐらいしかないそうだ。つまりは魔法を使えるものは人口全体的には、1000人いて1人いれば良い方らしい。
つまりは魔法を使える事自体が珍しい上、戦闘系のジョブ持つ者は騎士や冒険者になり、一般人が魔法を見ることがまずは無いそうだ。
戦闘も出来て全ての魔法を使える勇者は貴重で、魔族と戦うために手厚く優遇されている。
この国の勇者は、俺以外にもう一人いるだけだそうだ。
だが、その勇者はダカンの武器と金を奪い、怪我して動けないダカンを魔物がいる所に見捨てたクズだ。
勇者保護法も同じ勇者の俺には関係ないと思っているので、見つけたらやっつけて犯そうと思っている。
まあアイテムを使えば、戦っても負けることが無いだろう。
コースとマントを調教して、どうすれば仲間に出来る事はわかった。
『勇者の心』のスキルを持つ勇者が、仲間になるかどうかわからないけどな。
捕まえた他の盗賊たちは、タイプでもないのでどうでもいい。ここで殺してもいいが、ゲームの中とは言え、このリアルな世界で殺人を指示するのも気が引ける。
幸い馬車の中は広く、沢山ある部屋があるので、その中に監禁していたら全く問題ない。
後は王都に連れて行くだけだ。
これからは盗賊を見つけたら、殺さず捕まえたらいい。コースやマントみたいに現実世界の人物は、盗賊とかの敵キャラでゲットできる可能性が高い。
もしかしたらレギュラーメンバー以外で、性奴隷が……もとい仲間を増やすことが出来る。
元々このゲームを100回もしていたのは、仲間をどれだけゲット出来るかを楽しみにしてやっていたのだ。
王都に着くまでに、何回盗賊が出てくるかどうかわからないのだが、そこは期待してもいいだろう。
「女性が先に入ってください、のんびり入っていいですよ」
馬車を動かし、適度な目隠しを作った。
残っている男は村長とゼンとカイ、ダカンとライツ。
そして俺とマァズだ。
村長とマァズ以外は仲間なので、馬車中に設置してある風呂を使って入ればいい。
「マァズさんちょっといいですか?」
「おう、なんでぃ」
「こちらに来てもらえますか?」
川から離れ、近くの森に入る。
「大丈夫か?魔物とか?」
マァズが少し怯える。
街の外だと魔物に襲われる確率が高く、非戦闘系のジョブを持つ者は魔物に襲われたら死を覚悟するしかない。
「大丈夫ですよ、出ても俺が戦えますし、このあたりにはいません」
あたりに魔物がいないのは分かっているし、ここら辺は『嫌魔の聖水』を撒いているので、まず出てくることが無い。
「そ、そうか、なんのようでぃ?」
「まあ座ってください」
「おうっ」
ちょうどいい岩があったので、そこにマァズを座らす。
「……実はいい物がありまして」
俺はアイテムボックスからある瓶を取り出して、マァズの前の岩の上に置く。
「おぉ、こっこれは!」
「はい、『ドワーフ殺し』です」
……このアイテムは、単純に言ってお酒だ。
それも酒に強いドワーフを殺すと言うぐらい、酒精が高い。
「に、兄ちゃんこれっ」
「飲んでみたいですか?」
「そ、そ、そりゃっもっもちろん!でもなんで?」
酒精が高い割には味は絶品らしく、値段がかなり高い。ゲーム中盤で15000ゴルドで買えるアイテムだ。
貧乏なドワーフが口にできるものではない。
それを飲ませてくれるとは、怪しい話になる。
「実は、俺は勇者なのです」
「勇者なのか!あーでもならあの魔法も納得できる。でも勇者がなんで護衛仕事を?」
「実は勇者の職業を授かってこれから王都に行くのですが、行くついでに護衛をしているのですよ」
「そっか……ならわかるが、その勇者がなんでこの酒を?」
まあ成人したばかりの奴が持っていい酒ではないよな。
「実はダカンと言う仲間の者が持っていた秘蔵の酒なんです。そのダカンは元々はこの国の勇者の仲間をしていました。」
「おーなら持っていてもおかしくないよな」
まあその勇者に、財産は根こそぎ奪われたけどな。
「実はマァズさんに、俺の仲間になってもらいたい」
「えっワシの職業は村人だぞ!」
まあ村人は戦闘は全くできない。
普通は勇者の仲間にはならない。
「大丈夫です。マァズさんは裏方として武器の整備とかアイテムを作って欲しい。ただそれだけです。戦闘は全くしなくていいです」
ゲームの中でも『村人』のジョブで仲間になるキャラはいた。
その仲間にしたキャラは、アイテムや武器や防具を作ってもらうのが目的だった。
「そ、それでいいのか?」
「はい、その代わりにこれを差し上げます」
『ドワーフ殺し』をマァズの前に差し出した。
「わかった、喜んで受けよう」
【マァズを仲間にできます。しますか?▷はい いいえ】
ヨシ!キターーーーーー!
実はマァズに『勇者の心』を使うとこうなっていた。
【マァズ 仲間条件】
ドワーフ殺しを渡し仲間になることを交渉する。
はいっと。
【マァズが仲間になった】
「これからよろしく」
「おうっ」
これで条件を満たして仲間に出来ることが分かった。
後は通常通りに仲間にしたキャラは、どこまで命令を聞くかどうかを調べるだけだ。
「ひぁぁぁ」
「おおお」
「びっくり」
村の者とマァズ達が歓喜の声を上げる。
驚くのも無理はない。
土魔法で穴を掘って、川の水を引き込んで火魔法で温めた。俺は魔法を使ってお風呂を作っていた。
「魔法って凄いのう」
マァズは魔法を見てそう呟く。
それは魔法を使えるジョブを持つ者が少ないためだろう。
聖者と魔法使いと賢者、そして勇者しか魔法を使えない。
ゲームでは戦闘系のジョブを持つ者がほとんどだった。
ダカンによるとこの世界では村人や商人などの非戦闘系ジョブが多く、戦えない者が大半を占める。
そして戦闘系のジョブを持つ者の中でも、このように魔法を使えるジョブは1割ぐらいしかないそうだ。つまりは魔法を使えるものは人口全体的には、1000人いて1人いれば良い方らしい。
つまりは魔法を使える事自体が珍しい上、戦闘系のジョブ持つ者は騎士や冒険者になり、一般人が魔法を見ることがまずは無いそうだ。
戦闘も出来て全ての魔法を使える勇者は貴重で、魔族と戦うために手厚く優遇されている。
この国の勇者は、俺以外にもう一人いるだけだそうだ。
だが、その勇者はダカンの武器と金を奪い、怪我して動けないダカンを魔物がいる所に見捨てたクズだ。
勇者保護法も同じ勇者の俺には関係ないと思っているので、見つけたらやっつけて犯そうと思っている。
まあアイテムを使えば、戦っても負けることが無いだろう。
コースとマントを調教して、どうすれば仲間に出来る事はわかった。
『勇者の心』のスキルを持つ勇者が、仲間になるかどうかわからないけどな。
捕まえた他の盗賊たちは、タイプでもないのでどうでもいい。ここで殺してもいいが、ゲームの中とは言え、このリアルな世界で殺人を指示するのも気が引ける。
幸い馬車の中は広く、沢山ある部屋があるので、その中に監禁していたら全く問題ない。
後は王都に連れて行くだけだ。
これからは盗賊を見つけたら、殺さず捕まえたらいい。コースやマントみたいに現実世界の人物は、盗賊とかの敵キャラでゲットできる可能性が高い。
もしかしたらレギュラーメンバー以外で、性奴隷が……もとい仲間を増やすことが出来る。
元々このゲームを100回もしていたのは、仲間をどれだけゲット出来るかを楽しみにしてやっていたのだ。
王都に着くまでに、何回盗賊が出てくるかどうかわからないのだが、そこは期待してもいいだろう。
「女性が先に入ってください、のんびり入っていいですよ」
馬車を動かし、適度な目隠しを作った。
残っている男は村長とゼンとカイ、ダカンとライツ。
そして俺とマァズだ。
村長とマァズ以外は仲間なので、馬車中に設置してある風呂を使って入ればいい。
「マァズさんちょっといいですか?」
「おう、なんでぃ」
「こちらに来てもらえますか?」
川から離れ、近くの森に入る。
「大丈夫か?魔物とか?」
マァズが少し怯える。
街の外だと魔物に襲われる確率が高く、非戦闘系のジョブを持つ者は魔物に襲われたら死を覚悟するしかない。
「大丈夫ですよ、出ても俺が戦えますし、このあたりにはいません」
あたりに魔物がいないのは分かっているし、ここら辺は『嫌魔の聖水』を撒いているので、まず出てくることが無い。
「そ、そうか、なんのようでぃ?」
「まあ座ってください」
「おうっ」
ちょうどいい岩があったので、そこにマァズを座らす。
「……実はいい物がありまして」
俺はアイテムボックスからある瓶を取り出して、マァズの前の岩の上に置く。
「おぉ、こっこれは!」
「はい、『ドワーフ殺し』です」
……このアイテムは、単純に言ってお酒だ。
それも酒に強いドワーフを殺すと言うぐらい、酒精が高い。
「に、兄ちゃんこれっ」
「飲んでみたいですか?」
「そ、そ、そりゃっもっもちろん!でもなんで?」
酒精が高い割には味は絶品らしく、値段がかなり高い。ゲーム中盤で15000ゴルドで買えるアイテムだ。
貧乏なドワーフが口にできるものではない。
それを飲ませてくれるとは、怪しい話になる。
「実は、俺は勇者なのです」
「勇者なのか!あーでもならあの魔法も納得できる。でも勇者がなんで護衛仕事を?」
「実は勇者の職業を授かってこれから王都に行くのですが、行くついでに護衛をしているのですよ」
「そっか……ならわかるが、その勇者がなんでこの酒を?」
まあ成人したばかりの奴が持っていい酒ではないよな。
「実はダカンと言う仲間の者が持っていた秘蔵の酒なんです。そのダカンは元々はこの国の勇者の仲間をしていました。」
「おーなら持っていてもおかしくないよな」
まあその勇者に、財産は根こそぎ奪われたけどな。
「実はマァズさんに、俺の仲間になってもらいたい」
「えっワシの職業は村人だぞ!」
まあ村人は戦闘は全くできない。
普通は勇者の仲間にはならない。
「大丈夫です。マァズさんは裏方として武器の整備とかアイテムを作って欲しい。ただそれだけです。戦闘は全くしなくていいです」
ゲームの中でも『村人』のジョブで仲間になるキャラはいた。
その仲間にしたキャラは、アイテムや武器や防具を作ってもらうのが目的だった。
「そ、それでいいのか?」
「はい、その代わりにこれを差し上げます」
『ドワーフ殺し』をマァズの前に差し出した。
「わかった、喜んで受けよう」
【マァズを仲間にできます。しますか?▷はい いいえ】
ヨシ!キターーーーーー!
実はマァズに『勇者の心』を使うとこうなっていた。
【マァズ 仲間条件】
ドワーフ殺しを渡し仲間になることを交渉する。
はいっと。
【マァズが仲間になった】
「これからよろしく」
「おうっ」
これで条件を満たして仲間に出来ることが分かった。
後は通常通りに仲間にしたキャラは、どこまで命令を聞くかどうかを調べるだけだ。
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