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8.魔族Ⅱ
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『ギァァァァァオオオオオォォオ』
「うぁあああ」
「キャーー」
「痛い痛い痛い……」
「助けて」
ドラゴンが村にいる人を殺していた。
見た目で言うと体長10m近くのトカゲが、素早い動きで人を踏みつぶしたり、噛み殺しているのを想像してくれたらわかりやすいだろう。
この村にいる人の職業は、『村人』が一番多い。戦闘力は皆無に近く、一番弱い魔物と戦って勝てるかどうかがいいところだろう。
その上戦闘職の職業持っている者でも、ドラゴンと言う魔物はなかなか勝るのは難しいだろう。
ドラゴンは中盤以降に出てくる魔物だ。
ゼンが言ったように、レベル5俺の力ではどうやっても勝てない。
だがしかし、なにもなければだ。
確かに魔王を倒すための聖剣やどんな攻撃も90%躱す盾、くらったダメージを1割まで減らす鎧もあるが、今はそれで戦う気はない。
俺にはこれがある。
「カード召喚、エンシェントドラゴン」
アイテムボックスからカードを取り出すと、俺はそれを天に掲げた。
カードから光が飛び出したと思ったら、目の前に体長20mを超えた二足歩行するドラゴンが現れた。
「エンシェントドラゴン、そのドラゴンを倒せ」
『ギャオオオン』
うん、どう見てもゴ○ラです。
エンシェントドラゴンは素早い動きで目の前のドラゴンに噛みつくと、一瞬のうちに殺してしまう。
うんご愁傷様です。出落ちもいいとこだ。
これは『魂のカード』と言う名のカードで、ゲームの終盤で手に入る。つまりは魔物を使役するためのカードだ。
カード一枚に付き一体の魔物が収納され、捕まえるとどんな命令も聞くというもので、ポケ〇ンのモン〇ターボールと思ってくれたらいい。
無条件で魔物だけを仲間にして持ち歩くことが出来るという代物なので、人間相手に使えたらどんなによかったかと思った。
手に入るのがゲーム終盤なので一周目ではほとんど使う事がないが、二周目以降のゲームで強い魔物を手に入れたらこれだけで敵に勝ててしまう。
このドラゴンの登場はチュートリアルなので何周しても倒せれないから少し不安だったのだが、実際は余裕過ぎてあっけがなかったな。
「なんだこれは、どうしてエンシェントドラゴンが我々の敵になっている」
あっ魔族だ。
うわー厚化粧しているから見た目がまるで、一昔前のビジュアル系バンドしているような奴らと同じ格好だよ。
そして頭に鬼みたいな角が生えているから、魔族とわかる。
「そりゃ俺が使役したからだよ」
「貴様、勇者か!」
「そうだよ」
「くそっ覚えていろ」
うん、わかりやすく殺気を出しながら、負けセリフ言ってくれてとありがとう。
流石にエンシェントドラゴンとは勝てないと思ったから、とりあえずは逃げようとしたのだろう。
背中から大きな翼を生やしたと思ったら、飛んで逃げようとしていた。
逃がすと思うか?
「カード召喚、その魔族を捕らえろ」
俺がカードを出して魔族に向けると、カードから出た光が魔族を包む。
その光が凝縮されて一つの玉になると、その光の玉はカードの中に入っていく。
【魂のカードによる使役完了、個体名、魔族アスリート】
目の前に画面が広がる。
思っていたよりも簡単に勝てたな。これであの魔族は俺の仲間になった。
手元のカードにはさっきの魔族の情報が書いてある。画面をスマホのように指をスライドさせてスクロールをすると、かなり詳しい説明で生まれた時からカードに捕まるまでの事柄を書いてあった。
なになに、直接的に殺人をした人数が1501人だと?かなりの悪党だな。
女の経験人数は2人と意外と少ない。初体験が11歳の時とかなかなかませているな。へえー既婚者で子供が1人いるのか?
おっと、エンシェントドラゴンを出しっぱなしだ。
こんなの村人たちに見られたら誤解されるわ。
「カード召喚、エンシェントドラゴン戻れ」
エンシェントドラゴンがカードの中に入ると、それをアイテムボックスの中にしまう。
これで一応は解決したのだが……。
村が壊滅的な被害で、あちらこちらで人が惨殺死体になっている。
きついなこれ。
「うぁあああ」
「キャーー」
「痛い痛い痛い……」
「助けて」
ドラゴンが村にいる人を殺していた。
見た目で言うと体長10m近くのトカゲが、素早い動きで人を踏みつぶしたり、噛み殺しているのを想像してくれたらわかりやすいだろう。
この村にいる人の職業は、『村人』が一番多い。戦闘力は皆無に近く、一番弱い魔物と戦って勝てるかどうかがいいところだろう。
その上戦闘職の職業持っている者でも、ドラゴンと言う魔物はなかなか勝るのは難しいだろう。
ドラゴンは中盤以降に出てくる魔物だ。
ゼンが言ったように、レベル5俺の力ではどうやっても勝てない。
だがしかし、なにもなければだ。
確かに魔王を倒すための聖剣やどんな攻撃も90%躱す盾、くらったダメージを1割まで減らす鎧もあるが、今はそれで戦う気はない。
俺にはこれがある。
「カード召喚、エンシェントドラゴン」
アイテムボックスからカードを取り出すと、俺はそれを天に掲げた。
カードから光が飛び出したと思ったら、目の前に体長20mを超えた二足歩行するドラゴンが現れた。
「エンシェントドラゴン、そのドラゴンを倒せ」
『ギャオオオン』
うん、どう見てもゴ○ラです。
エンシェントドラゴンは素早い動きで目の前のドラゴンに噛みつくと、一瞬のうちに殺してしまう。
うんご愁傷様です。出落ちもいいとこだ。
これは『魂のカード』と言う名のカードで、ゲームの終盤で手に入る。つまりは魔物を使役するためのカードだ。
カード一枚に付き一体の魔物が収納され、捕まえるとどんな命令も聞くというもので、ポケ〇ンのモン〇ターボールと思ってくれたらいい。
無条件で魔物だけを仲間にして持ち歩くことが出来るという代物なので、人間相手に使えたらどんなによかったかと思った。
手に入るのがゲーム終盤なので一周目ではほとんど使う事がないが、二周目以降のゲームで強い魔物を手に入れたらこれだけで敵に勝ててしまう。
このドラゴンの登場はチュートリアルなので何周しても倒せれないから少し不安だったのだが、実際は余裕過ぎてあっけがなかったな。
「なんだこれは、どうしてエンシェントドラゴンが我々の敵になっている」
あっ魔族だ。
うわー厚化粧しているから見た目がまるで、一昔前のビジュアル系バンドしているような奴らと同じ格好だよ。
そして頭に鬼みたいな角が生えているから、魔族とわかる。
「そりゃ俺が使役したからだよ」
「貴様、勇者か!」
「そうだよ」
「くそっ覚えていろ」
うん、わかりやすく殺気を出しながら、負けセリフ言ってくれてとありがとう。
流石にエンシェントドラゴンとは勝てないと思ったから、とりあえずは逃げようとしたのだろう。
背中から大きな翼を生やしたと思ったら、飛んで逃げようとしていた。
逃がすと思うか?
「カード召喚、その魔族を捕らえろ」
俺がカードを出して魔族に向けると、カードから出た光が魔族を包む。
その光が凝縮されて一つの玉になると、その光の玉はカードの中に入っていく。
【魂のカードによる使役完了、個体名、魔族アスリート】
目の前に画面が広がる。
思っていたよりも簡単に勝てたな。これであの魔族は俺の仲間になった。
手元のカードにはさっきの魔族の情報が書いてある。画面をスマホのように指をスライドさせてスクロールをすると、かなり詳しい説明で生まれた時からカードに捕まるまでの事柄を書いてあった。
なになに、直接的に殺人をした人数が1501人だと?かなりの悪党だな。
女の経験人数は2人と意外と少ない。初体験が11歳の時とかなかなかませているな。へえー既婚者で子供が1人いるのか?
おっと、エンシェントドラゴンを出しっぱなしだ。
こんなの村人たちに見られたら誤解されるわ。
「カード召喚、エンシェントドラゴン戻れ」
エンシェントドラゴンがカードの中に入ると、それをアイテムボックスの中にしまう。
これで一応は解決したのだが……。
村が壊滅的な被害で、あちらこちらで人が惨殺死体になっている。
きついなこれ。
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