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第1章 剣闘大会編
19話
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「…皆様、大変お待たせいたしましたー!!それでは早速準決勝、第一試合を始めていきます!!
「うぉおおおぉおおおぉぉぉぉおぉ!!」
おぉ…すっごい大歓声。今日は特に観客の気合の入り方が違うな…こっちの方が気後れしそうだ。
「東側ゲートから入場するのは、エントリーナンバー56番、アラン・エルマンデル選手です!!」
俺は壁から背を離すと、ゲートを潜り抜けて平常心を保ったまま入場する。
「西側ゲートから入場するのは、エントリーナンバー24番、レイダ•セレノーラ選手です!!」
レイダはツンとした表情で堂々と歩き入場した。彼女は定位置で止まると、俺を見て眉を釣り上げ強気に笑う。
「…やはり私が見込んだ通り、お前はベスト4までしっかりと勝ち上がってきたようだ。対戦が楽しみだよ。」
「あぁ…無真剣なお前に礼儀を叩き込んでやろうと思ってな。」
俺は無表情のまま剣をすっと腰から抜く。
「昨日の件か...。なんだ、案外小さいことを気にする男だな。」
そう言って彼女は鼻で笑うような言い方をした。ムカつく...だけど俺はそこでグッと堪えた。
「…友達が侮辱されるのは許せないタチなんでね。…対戦よろしくお願いします。」
「うむ、よろしく。」
そう言って彼女も腰から慣れた手つきで剣を抜いた。
「それでは、両者位置について...」
剣を握る力を強め、目を細めてレイダに意識を集中させる。レイダもこちらを鋭い目つきで睨み、中段の構えを取った。
「試合開始!!」
意外にも、俺とレイダはジリジリと距離を詰め合い、間合いの取り合いから始まるという静かな立ち上がりだった。俺たちは互いに相手の隙を窺っていた。
「意外とすぐに攻めないんだな。」
「…意外は余計だが、相手の力量に合わせて戦術を変えるのは基本であろう。」
「…それはそうだ。」
俺はふっと力を抜き身体を少し前に倒すと、両足をほぼ同時に使って踏み出しレイダと一気に距離を詰めた。これは、”縮地”という技術だ。
「…っ!?」
そのまま俺は身体を捻った勢いを載せて横払いを繰り出す…が、レイダは冷静に受け止める。そして刃を横にし滑らせるように流すと、剣を頭上で回し斬撃を繰り出した。俺はその剣を刃を下に向け受け止める。
「キィィィン!!」
鋭い金属音が空気を射抜き衝撃を生む。俺たちはカタカタと小刻みに震える刃を交えた。
……彼女の剣を通して伝わってくる。洗練された動きの中に見え隠れする荒々しさ…例えるなら獰猛な獣を鎖で厳重に縛りつけているような、そんなピリつくような気迫。
「…心に何を飼い慣らしているんだ?」
心の声がそのまま声に出ていた。彼女はその言葉にかっと目を見開くと、刃の背を下にして俺の剣を落とし、死角に周り込んで突きのモーションに入る。俺が身体を捻ると、激情に駆られた鋭い目がチラリと見えた…すごい殺気だ。
俺は後ろに下がりながら刃を合わせて抜き、突きで返す。そこからお互い一歩も引けない攻防へと転じた。
「これはすごい攻防です!!両者とも刃の特性を活かした高度な技術を駆使しており、ソードとはまた違った面白さがあります!!これから戦況はどう動くのでしょうかー?!」
互いに技を繰り出す度に観客の歓声が湧き上がる。俺たちは一度間合いを取り、隙を伺いながらジリジリと歩いた。
「さっき私に、心に何を飼い慣らしているかと言聞いたな。」
「...あぁ。」
「いいだろう、お前の剣に評して答えてやる。私の師匠は…とある魔人によって殺されたのだ。親代わりに私を育ててくれた、誰よりも大切な人だったのに…。」
「なん…だと…!?」
「…だから私は、その魔人に復讐するために旅を続けている!」
「………!!」
レイダは少し目を伏せ眉を顰めた後、俺を真っ直ぐと見据え迷いなく言った。彼女の瞳には強い決意が宿り、その奥で複雑な感情が潜んでいるように見えた。
俺は胸が締め付けられて動揺し、顔が歪む。まさか、そんな重い事情が絡んでいたなんて…思いもしなかった。
「あぁ。…おそらくお前が私から感じた感情は、その怒りと憎悪によるものだろう。…おっと、隙が見えたな。」
彼女は低姿勢で俺の懐に潜り込み、バックルの陶器目掛けて突きを繰り出した。俺はそれをなんとかギリギリでかわし、再び剣を交えあう。会場は観客の声と金属音が混ざり合って響いていた。
「...なぁ、お前は復讐のためだけに生きているのか?」
「そうだ、私にはそれ以外何もない。」
「それって辛くないか。後にも先にも、悲しみしか残らない…。」
「だまれ!!お前に何がわかる!!...はぁあぁぁぁぁあぁ!!」
そう叫ぶと、レイダは激しい斬撃の嵐を俺に浴びせてきた。彼女の剣をなんとか必死に受けるが、あまりのスピードに捌ききれず、俺の身体にところどころ切り傷が出来ていく。くっ…気を抜けばやられる...!
「同情なんていらないっ!!知った風な、口を聞いて!!私の苦しみがお前にわかるかっ!!」
「わかるさっ!!!」
目を凝らしてレイダの突きを見極めギリギリまで引き付ける。そして、彼女の突きに軌道を沿わせ、鍔で受け止めるとレイダの剣の柄を掴んだ。
「くっ…はなせっ!!」
「俺だって自分の過去に苦しんでいる!!」
「…何が言いたい。」
「俺は多分、過去に何人も人を殺した。…それが国王に仕える、俺の家系の使命だったみたいだから。」
「みたい?」
「記憶を失っているんだ。けど…失った記憶の中には、絶望だけじゃなくて希望もあるって信じたい…。だって、そうじゃなきゃ辛すぎるだろ!!」
「…っ!!」
レイダは俺の力が緩んだ隙に、蹴り飛ばして振り払うと距離を取った。彼女は歯を食いしばり、鋭い目で俺を睨みつける。
「…だが、お前になんと言われようと私は復讐をやめるつもりはない…!!」
「わかってる。…けど、お前も生きる希望を探してみたらどうだ?」
「ふっ…言われずとも、復讐を遂げた先に私の希望はある。」
「…そうか…。なら、よかった。」
「……!?」
俺は安堵して笑った。生きる意味に絶望しか見出せない辛さは、身をもって知っているから…。
冥界の神はムカついたけど、あいつは記憶を取り戻した先に俺が使命に気づくと言っていた。だから、俺は過去を知ることに少し希望を持てたんだ。
復讐することで気持ちに折り合いがつき、彼女が前に進む希望が持てるなら…それでもいいのかもしれない。
「なんだそれ…変なやつ。だが、まあいい…そろそろ終わらせてやろう!」
面食らったような戸惑いを見せつつも、レイダは半身で腰を低くし構えを取る。
「そうだな...俺も次の一撃に全てを込めよう。」
突っ立っていた俺も、レイダの目線に剣先を合わせて中段の構えを取る。つかの間の心地よい張り詰めた静寂...それが破られるとき、僅かに空気が揺れた気がした。
レイダが地面を力強く蹴り、間合いまで一気に詰め水平切りを繰り出す。剣先は一切ぶれず、無駄なく刃に力が乗せられる。
俺はバックステップを踏みながらその剣を受け、自身の刃を弾かせる。俺はそのまま力に逆らわず身体を捻らせた。
「キィンッ!!」
レイダの剣は最後に空を切る。俺は弾いた剣の反動を利用し、身体を回した勢いを乗せ横払いを繰り出した。
「はぁああっ!!」
レイダの陶器は音を立てて砕け、彼女は後ろに倒れ込む。
「し...試合終了ー!!勝利したのはアラン選手です!!高度な駆け引きが展開されどちらが勝ってもおかしくない、準決勝に相応しい見事な試合でしたー!!」
観客からは歓声だけでなく、拍手が会場全体に広がり響きわたっていた。俺は剣を納め、立ち上がろうとする彼女を静かに見つめる。
「くっ…何故だ。スピードは私の方が上だったはず…何故お前は、的確に攻撃を合わせられた?!」
ふらふらと立ち上がりながら、彼女は俺を睨みつけて言った。
「...一か八かだったよ。確かに今の俺じゃ、お前のスピードには敵わない。だから後の利を取ることに賭けてみたんだ。...まともに撃ち合えば俺の負けだったかもな。」
「......そうか。私のスピードを、お前の戦術が上回ったというわけか…。」
レイダは苦い顔をして目を伏せる。…何か考え込んでいるみたいだな。
「それじゃあ…対戦ありがとうございました。」
俺はそう言って一礼すると、その場を立ち去ろうとした。
「あ…待て!!まだ私は、お前に聞きたいことが!!」
レイダは走り寄り、俺の腕を掴んで引き留めた。俺は目を丸くして驚きながら振り返る。
「えっ…でも、次の試合もあるし。さっさと退場しないと!!」
「ん~…なら、一緒に退場すれば良いな!!」
「えっ…、えぇーーっ!?」
レイダはそのまま俺の腕を掴んで引っ張り、同じ方向から退場しようとした。俺は引っ張られながらも周りをキョロキョロと見渡す。観客はなんだとばかりにざわつき、アナウンスのおじさんもポカンと口を開けて呆気に取られているようだ。
いや…そりゃそうだろ!はぁ…変に目立ちたくないのに...。
俺はやれやれとばかりに自由な方の手で頭を抱え、なんだか少し嬉しそうに見えるレイダの背中を眺めていた。
「うぉおおおぉおおおぉぉぉぉおぉ!!」
おぉ…すっごい大歓声。今日は特に観客の気合の入り方が違うな…こっちの方が気後れしそうだ。
「東側ゲートから入場するのは、エントリーナンバー56番、アラン・エルマンデル選手です!!」
俺は壁から背を離すと、ゲートを潜り抜けて平常心を保ったまま入場する。
「西側ゲートから入場するのは、エントリーナンバー24番、レイダ•セレノーラ選手です!!」
レイダはツンとした表情で堂々と歩き入場した。彼女は定位置で止まると、俺を見て眉を釣り上げ強気に笑う。
「…やはり私が見込んだ通り、お前はベスト4までしっかりと勝ち上がってきたようだ。対戦が楽しみだよ。」
「あぁ…無真剣なお前に礼儀を叩き込んでやろうと思ってな。」
俺は無表情のまま剣をすっと腰から抜く。
「昨日の件か...。なんだ、案外小さいことを気にする男だな。」
そう言って彼女は鼻で笑うような言い方をした。ムカつく...だけど俺はそこでグッと堪えた。
「…友達が侮辱されるのは許せないタチなんでね。…対戦よろしくお願いします。」
「うむ、よろしく。」
そう言って彼女も腰から慣れた手つきで剣を抜いた。
「それでは、両者位置について...」
剣を握る力を強め、目を細めてレイダに意識を集中させる。レイダもこちらを鋭い目つきで睨み、中段の構えを取った。
「試合開始!!」
意外にも、俺とレイダはジリジリと距離を詰め合い、間合いの取り合いから始まるという静かな立ち上がりだった。俺たちは互いに相手の隙を窺っていた。
「意外とすぐに攻めないんだな。」
「…意外は余計だが、相手の力量に合わせて戦術を変えるのは基本であろう。」
「…それはそうだ。」
俺はふっと力を抜き身体を少し前に倒すと、両足をほぼ同時に使って踏み出しレイダと一気に距離を詰めた。これは、”縮地”という技術だ。
「…っ!?」
そのまま俺は身体を捻った勢いを載せて横払いを繰り出す…が、レイダは冷静に受け止める。そして刃を横にし滑らせるように流すと、剣を頭上で回し斬撃を繰り出した。俺はその剣を刃を下に向け受け止める。
「キィィィン!!」
鋭い金属音が空気を射抜き衝撃を生む。俺たちはカタカタと小刻みに震える刃を交えた。
……彼女の剣を通して伝わってくる。洗練された動きの中に見え隠れする荒々しさ…例えるなら獰猛な獣を鎖で厳重に縛りつけているような、そんなピリつくような気迫。
「…心に何を飼い慣らしているんだ?」
心の声がそのまま声に出ていた。彼女はその言葉にかっと目を見開くと、刃の背を下にして俺の剣を落とし、死角に周り込んで突きのモーションに入る。俺が身体を捻ると、激情に駆られた鋭い目がチラリと見えた…すごい殺気だ。
俺は後ろに下がりながら刃を合わせて抜き、突きで返す。そこからお互い一歩も引けない攻防へと転じた。
「これはすごい攻防です!!両者とも刃の特性を活かした高度な技術を駆使しており、ソードとはまた違った面白さがあります!!これから戦況はどう動くのでしょうかー?!」
互いに技を繰り出す度に観客の歓声が湧き上がる。俺たちは一度間合いを取り、隙を伺いながらジリジリと歩いた。
「さっき私に、心に何を飼い慣らしているかと言聞いたな。」
「...あぁ。」
「いいだろう、お前の剣に評して答えてやる。私の師匠は…とある魔人によって殺されたのだ。親代わりに私を育ててくれた、誰よりも大切な人だったのに…。」
「なん…だと…!?」
「…だから私は、その魔人に復讐するために旅を続けている!」
「………!!」
レイダは少し目を伏せ眉を顰めた後、俺を真っ直ぐと見据え迷いなく言った。彼女の瞳には強い決意が宿り、その奥で複雑な感情が潜んでいるように見えた。
俺は胸が締め付けられて動揺し、顔が歪む。まさか、そんな重い事情が絡んでいたなんて…思いもしなかった。
「あぁ。…おそらくお前が私から感じた感情は、その怒りと憎悪によるものだろう。…おっと、隙が見えたな。」
彼女は低姿勢で俺の懐に潜り込み、バックルの陶器目掛けて突きを繰り出した。俺はそれをなんとかギリギリでかわし、再び剣を交えあう。会場は観客の声と金属音が混ざり合って響いていた。
「...なぁ、お前は復讐のためだけに生きているのか?」
「そうだ、私にはそれ以外何もない。」
「それって辛くないか。後にも先にも、悲しみしか残らない…。」
「だまれ!!お前に何がわかる!!...はぁあぁぁぁぁあぁ!!」
そう叫ぶと、レイダは激しい斬撃の嵐を俺に浴びせてきた。彼女の剣をなんとか必死に受けるが、あまりのスピードに捌ききれず、俺の身体にところどころ切り傷が出来ていく。くっ…気を抜けばやられる...!
「同情なんていらないっ!!知った風な、口を聞いて!!私の苦しみがお前にわかるかっ!!」
「わかるさっ!!!」
目を凝らしてレイダの突きを見極めギリギリまで引き付ける。そして、彼女の突きに軌道を沿わせ、鍔で受け止めるとレイダの剣の柄を掴んだ。
「くっ…はなせっ!!」
「俺だって自分の過去に苦しんでいる!!」
「…何が言いたい。」
「俺は多分、過去に何人も人を殺した。…それが国王に仕える、俺の家系の使命だったみたいだから。」
「みたい?」
「記憶を失っているんだ。けど…失った記憶の中には、絶望だけじゃなくて希望もあるって信じたい…。だって、そうじゃなきゃ辛すぎるだろ!!」
「…っ!!」
レイダは俺の力が緩んだ隙に、蹴り飛ばして振り払うと距離を取った。彼女は歯を食いしばり、鋭い目で俺を睨みつける。
「…だが、お前になんと言われようと私は復讐をやめるつもりはない…!!」
「わかってる。…けど、お前も生きる希望を探してみたらどうだ?」
「ふっ…言われずとも、復讐を遂げた先に私の希望はある。」
「…そうか…。なら、よかった。」
「……!?」
俺は安堵して笑った。生きる意味に絶望しか見出せない辛さは、身をもって知っているから…。
冥界の神はムカついたけど、あいつは記憶を取り戻した先に俺が使命に気づくと言っていた。だから、俺は過去を知ることに少し希望を持てたんだ。
復讐することで気持ちに折り合いがつき、彼女が前に進む希望が持てるなら…それでもいいのかもしれない。
「なんだそれ…変なやつ。だが、まあいい…そろそろ終わらせてやろう!」
面食らったような戸惑いを見せつつも、レイダは半身で腰を低くし構えを取る。
「そうだな...俺も次の一撃に全てを込めよう。」
突っ立っていた俺も、レイダの目線に剣先を合わせて中段の構えを取る。つかの間の心地よい張り詰めた静寂...それが破られるとき、僅かに空気が揺れた気がした。
レイダが地面を力強く蹴り、間合いまで一気に詰め水平切りを繰り出す。剣先は一切ぶれず、無駄なく刃に力が乗せられる。
俺はバックステップを踏みながらその剣を受け、自身の刃を弾かせる。俺はそのまま力に逆らわず身体を捻らせた。
「キィンッ!!」
レイダの剣は最後に空を切る。俺は弾いた剣の反動を利用し、身体を回した勢いを乗せ横払いを繰り出した。
「はぁああっ!!」
レイダの陶器は音を立てて砕け、彼女は後ろに倒れ込む。
「し...試合終了ー!!勝利したのはアラン選手です!!高度な駆け引きが展開されどちらが勝ってもおかしくない、準決勝に相応しい見事な試合でしたー!!」
観客からは歓声だけでなく、拍手が会場全体に広がり響きわたっていた。俺は剣を納め、立ち上がろうとする彼女を静かに見つめる。
「くっ…何故だ。スピードは私の方が上だったはず…何故お前は、的確に攻撃を合わせられた?!」
ふらふらと立ち上がりながら、彼女は俺を睨みつけて言った。
「...一か八かだったよ。確かに今の俺じゃ、お前のスピードには敵わない。だから後の利を取ることに賭けてみたんだ。...まともに撃ち合えば俺の負けだったかもな。」
「......そうか。私のスピードを、お前の戦術が上回ったというわけか…。」
レイダは苦い顔をして目を伏せる。…何か考え込んでいるみたいだな。
「それじゃあ…対戦ありがとうございました。」
俺はそう言って一礼すると、その場を立ち去ろうとした。
「あ…待て!!まだ私は、お前に聞きたいことが!!」
レイダは走り寄り、俺の腕を掴んで引き留めた。俺は目を丸くして驚きながら振り返る。
「えっ…でも、次の試合もあるし。さっさと退場しないと!!」
「ん~…なら、一緒に退場すれば良いな!!」
「えっ…、えぇーーっ!?」
レイダはそのまま俺の腕を掴んで引っ張り、同じ方向から退場しようとした。俺は引っ張られながらも周りをキョロキョロと見渡す。観客はなんだとばかりにざわつき、アナウンスのおじさんもポカンと口を開けて呆気に取られているようだ。
いや…そりゃそうだろ!はぁ…変に目立ちたくないのに...。
俺はやれやれとばかりに自由な方の手で頭を抱え、なんだか少し嬉しそうに見えるレイダの背中を眺めていた。
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