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恋文に想う7
しおりを挟む「ぅあ、あ」
日野の腫れ上がった先が私の中に入ってくる、その瞬間が好きだ。
けれど真っ昼間からか、と思う私の頭は冷静だ。エッチしていると周りが見えなくなる、とよく聞く。最初の頃は自分がどんな格好をしているのか、気にもしなかった。日野と充分楽しめるというか、し合えるようになって初めて、周りが見えるようになった。
何事も、慣れるといろいろ分かってくる。勉強も仕事も、エッチも。
もちろん私は日野との事しかわからないけれど。日野は一度盛ると手が付けられない。それはでも、私も同じだ。何せ私は、日野色で出来ているので仕方がない。
「んっ、日野、カーテンないから、外から、見えるって」
「服着たままだし、平気だよ。いちゃいちゃ、しているだけにしか見えないって」
引っ越し準備の真っ最中、私らは大人らしく脱線して、エッチしようとしている。いやもうしている。先端は入っている。日野と私らは盛ってしまい、問答無用で行為中です。
カーテンないです。外から丸見えです。本当、ダメダメです。もちろん誰がダメかって言えば。
こいつです。この、私に入れようとしている日野さんです。
「んぅ、日野ってば」
「聞こえないです。ここ二階だよ?」
ぐぐと日野の先端が更に私の中に入ってくる。二階なら大丈夫だろうか? そうかもしれない。そう思いながら外を見て、確認して首を振る。硝子に、日野に突かれて喘いでいる女の姿が映っていた。絶句だ。破廉恥だ。
日野の身体で微妙に隠れているけれど、股大開きなのも丸見えで、いや、見えるだろ絶対。二階の、向かいの踊り場から見えるだろう。
「見える、って、んぁ、ああっ」
「どうせもうすぐ引っ越しだし、平気でしょう」
日野が笑い、私の中に更に、奥へと押し入ってくる。入れ方が上手い、っていうか気持ち良い。にゅるりと私に収まっていく日野に、立ったままの私の足が震えて止まらない。ううぅ、気持ちいいよう。溢れる液が足首にまで垂れている。実際、途中で止められるのも辛い。盛っている自分が恥ずかしくて死にそうだ。後で拭かないと。ぐわん、と挿入感が腰に来る。日野の服を掴んで、快感の渦に堪える。くう。
形と形が、っぴったんこ過ぎる。
「んぁあぅっ、ひのっ、くぁあ」
「美味しそうな春さん、その一滴まで僕のだよ」
ぐぷと、いつの間にかお尻の穴に指を入れられてないか? いきなりの挿入連続に息が苦しい。更に弄られて、突き入れられたあそこが大変な事になっている。大洪水にも程がある。結婚したら生でするのだろうか。そうしたら幸せだろうな、と思いつつ、日野の猛りがもっと入ってくる。半分ほどから、一気に来る。
ぐにゅる。凄く、深い。私の股が日野の物で押し広げられる感覚に、呼吸が止まりそうになる。気持ち良すぎて、頭が飛びそうだ。
ぐくう。押し広げられていく瞬間も、好きだ。
「っ、くぅ」
「んぅう、はいってくる、ぅ」
日野の甘い匂いがする。私の中に日野が入っていて、気持ち良いと思ってくれているなら嬉しい。熱い。相当奥まで入っている。胸が苦しい。私は服を着たまま、日野と一緒に、なっているのだけれど、腰の動きがやや丁寧、というか。ゆっくりと動く日野の角度がやや、物足りない?
ぐいと、くいと日野が動く。でも何か、動きが弱いぞ? どうしてだろうと日野を見れば、なるほど彼も、窓の外から見えるのではという不安があるらしい。
「っ、く、日野、このまま布団、行ける?」
「やっぱり体勢キツイ?」
「動きにくい、と日野、は正常位のが、いい、だろ」
あえて外から見える云々は抜きにして、日野に立ち正常位のまま、別体位を必死にお願いをする。日野が頷き、私の尻に手を掛けた。ぐんと持ち上げられ、「っくあぁあ、あぅ」と誰かの、いや私の喘ぎが無意識に零れた。
「僕は春さんと一緒だと、どんなのでも好きだけど?」
「お前がまだ、冷静に喋る時点で駄目、だ。お前の本気で気持ち良いは『好き』以外言わない、じょ、たい」
「語録少ないね、僕って」
日野が頷き、ゆっくりと布団の方へと移動する。「んあぁっ」「ちょっと待ってね」と喘ぐ私は、繋がったままだ。私は日野に抱き上げられ、一歩進む度に、膣の中に日野を感じて声が出る。布団に寝転がり、唇を塞ぐ。そうして日野が下になり、私が上になる騎乗位へと移っていく。繋がったまま、あれこれと体位を変えるのも慣れと協力の賜物だ。
「お前が会話できないくらいに抱いてやる。私が、お前を抱くんだ」
「……任せます」
「お、う」
騎乗位の姿勢で、倒れた日野を包んでいく。ぎゅぶりゅう。日野の固いのが、私の中に入った状態で、私は強くお尻に力を入れて、締め上げて。
「んぁあ、くぅ」
「っ、次は一緒にイかなきゃヤだからな、日野」
「了解、お姫様」
日野の腰が下から上へと動き、私もそれに同調する。彼の胸板に手を置いて、私も必死に、お尻を上げる。日野を包んで、精一杯、感じて。
正直、私の心と身体は一瞬で溶けそうである。
《続く》
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