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8章:学園に入学したらしい
79話:情報収集は大事
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次の日の朝。
寮から学校へ登校しながら私は考えていた。
紅葉の言った『気をつけて』という意味はなんだったのかということだ。
紅葉・・・なにかに気付いたのかな?
いや、うん。気づいたから忠告してくれたんだろうけど・・・・・・でも、でもぉぉぉぉ!何に気づいたのかくらいは教えて欲しかったなああ~?
むうううう。
「おはようございますわ!璃杏様!!って何むくれてるんですの?」
私がひとり拗ねていると舞璃花様が挨拶をしてくれた。
「なんでもないです!おはようございます。舞璃花様。」
私は舞璃花様に挨拶をする。
「そうですの?はっ!それより聞きなさい!私の話を!!」
舞璃花様の上から目線式の一言で舞璃花様トークが始まった。
雪都様のことは勿論、担任の黒川先生のことも話す。
黒川先生は優しい見た目通りに優しく、そしてどこか不思議な感じのする先生らしい。
そこがいい!とご令嬢たちは騒いでいて舞璃花様もそのひとりっぽい。
黒川先生と昨日会ったばかりだからまだ分からないことが多い。
こうやって他の人から黒川先生のことを聞くのもいいかもしれない。
「あ、あの。舞璃花様。」
ちょうど話が終わったくらいに私は舞璃花様に話しかけた。
「ん?なんですの?」
首を傾げる舞璃花様。
首を傾げたと同時に縦巻きロールも揺れる。
「いや・・・あの、ですね。そのー。黒川先生のことをもう少し教えてもらっていいですか?」
遠慮気味に聞いてみる。
「え?・・・はっ!もしかして、璃杏様も黒川先生のファンですの!?」
始めはきょとんとした舞璃花様はなにかに気付いた瞬間嬉しそうな顔をしてそんなことを言った。
ふ、ファン!?この時代にもファンとかいう言葉があるの!?
あーでも、そっか。うん。ファンクラブがあるって言うからあるよね。
でも、すみません。私はファンではないのです。
だけど・・・そんなこと言えないし。
ここはファンってことにしておこう。
「は、はい!そ、そうです。ファンです。」
私はこくこくぎこちなく頷いた。
「まあ!そうでしたのね!同士がいて嬉しいですわ!」
にこにこ笑顔でそういう舞璃花様。
罪悪感があああ。
「あ、で、でも、ファンになったばかりなので色々教えてくださったら嬉しいなー・・・と思ってイマス。」
「ええ!もちろんですわ!靴箱につくまで存分にお話してさしあげますわ!!!」
そこから、舞璃花様の『黒川先生の魅力!第1弾☆』という講座がはじまった。
♔♕♖♗♘♙♚♛♜♝♞♟
昇降口玄関に着いたところで舞璃花様の講座(第1弾)は終わった。
「では、また。」
「はい。また。」
言葉を交わし靴箱へ行こうと歩きだした舞璃花様。
その一瞬舞璃花様から黒い靄のようなものが見えた。
(え!?)
私は驚いて舞璃花様の後ろ姿を見つめた。
なんだろう。この気配・・・どこかで。
だけど、校舎の中へ入った所で舞璃花様を纏っていた黒い靄のようなものが一瞬にして消えた。
「な、なに・・・今の。」
私の頬に冷や汗がつたる。
それに、感じるこの魔力の気配。
これは・・・紅葉の光魔法。
結界が張ってある・・・でも・・・なんで?
私は唖然として校舎を見上げた。
寮から学校へ登校しながら私は考えていた。
紅葉の言った『気をつけて』という意味はなんだったのかということだ。
紅葉・・・なにかに気付いたのかな?
いや、うん。気づいたから忠告してくれたんだろうけど・・・・・・でも、でもぉぉぉぉ!何に気づいたのかくらいは教えて欲しかったなああ~?
むうううう。
「おはようございますわ!璃杏様!!って何むくれてるんですの?」
私がひとり拗ねていると舞璃花様が挨拶をしてくれた。
「なんでもないです!おはようございます。舞璃花様。」
私は舞璃花様に挨拶をする。
「そうですの?はっ!それより聞きなさい!私の話を!!」
舞璃花様の上から目線式の一言で舞璃花様トークが始まった。
雪都様のことは勿論、担任の黒川先生のことも話す。
黒川先生は優しい見た目通りに優しく、そしてどこか不思議な感じのする先生らしい。
そこがいい!とご令嬢たちは騒いでいて舞璃花様もそのひとりっぽい。
黒川先生と昨日会ったばかりだからまだ分からないことが多い。
こうやって他の人から黒川先生のことを聞くのもいいかもしれない。
「あ、あの。舞璃花様。」
ちょうど話が終わったくらいに私は舞璃花様に話しかけた。
「ん?なんですの?」
首を傾げる舞璃花様。
首を傾げたと同時に縦巻きロールも揺れる。
「いや・・・あの、ですね。そのー。黒川先生のことをもう少し教えてもらっていいですか?」
遠慮気味に聞いてみる。
「え?・・・はっ!もしかして、璃杏様も黒川先生のファンですの!?」
始めはきょとんとした舞璃花様はなにかに気付いた瞬間嬉しそうな顔をしてそんなことを言った。
ふ、ファン!?この時代にもファンとかいう言葉があるの!?
あーでも、そっか。うん。ファンクラブがあるって言うからあるよね。
でも、すみません。私はファンではないのです。
だけど・・・そんなこと言えないし。
ここはファンってことにしておこう。
「は、はい!そ、そうです。ファンです。」
私はこくこくぎこちなく頷いた。
「まあ!そうでしたのね!同士がいて嬉しいですわ!」
にこにこ笑顔でそういう舞璃花様。
罪悪感があああ。
「あ、で、でも、ファンになったばかりなので色々教えてくださったら嬉しいなー・・・と思ってイマス。」
「ええ!もちろんですわ!靴箱につくまで存分にお話してさしあげますわ!!!」
そこから、舞璃花様の『黒川先生の魅力!第1弾☆』という講座がはじまった。
♔♕♖♗♘♙♚♛♜♝♞♟
昇降口玄関に着いたところで舞璃花様の講座(第1弾)は終わった。
「では、また。」
「はい。また。」
言葉を交わし靴箱へ行こうと歩きだした舞璃花様。
その一瞬舞璃花様から黒い靄のようなものが見えた。
(え!?)
私は驚いて舞璃花様の後ろ姿を見つめた。
なんだろう。この気配・・・どこかで。
だけど、校舎の中へ入った所で舞璃花様を纏っていた黒い靄のようなものが一瞬にして消えた。
「な、なに・・・今の。」
私の頬に冷や汗がつたる。
それに、感じるこの魔力の気配。
これは・・・紅葉の光魔法。
結界が張ってある・・・でも・・・なんで?
私は唖然として校舎を見上げた。
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