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6章:8歳になったらしい
57話:紅葉からの手紙
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『扇木和羽の零維王子操り事件』が無事に終わり王城は平穏な日々を送っているらしい。
良かった良かった。
平和が一番だよー!
実は、零維王子だけではなく扇木和羽は王様と牢獄の監視をしていた騎士も操っていたらしい。
王様は扇木和羽の様子を見に護衛とともに牢獄へと行った時に闇魔法をかけられたらしい。
その前に騎士二人は操られていたらしい。
そして、闇の魔力を持つ人なんて見たことがない零維王子はその情報を聞き付け牢獄へこっそり行った。
零維王子は監視していない時間約1分の間に牢獄へ入り扇木和羽と接触した。
そして、扇木和羽は騎士達がもうすぐ魔力検査だといえ事を話しているの聞き零維王子を操り私を殺そうとした。
私の魔力が強いことを2年前の事件で分かり今回の事件を起こしたそうだ。
元々子供の私にプライドをズタズタにされたことを恨んでいたらしい。
『いつか月鍵璃杏を殺す』そういつも呟いていたらしい。
今思うと結構ヤバい奴と対峙してたと思う。
でも、まあ、ほとんど助けられてしまったけれど・・・。
そして、その後精霊に魔力を失う罰を与えられ神からは最も辛い最期の時まで誰からも認識されない罰を与えられたそうだ。
あ、これらの情報はお父様から直接聞きました。
最初は渋っていたお父様だったけれど私も根気強く聞いていたため約10分ほどの戦いはお父様が折れたので話を聞けたという訳だ。
神様と精霊の罰については結恵さんと紅葉に聞いた。
結恵さん曰く多くの神が扇木和羽に怒ったそうでそれなりに軽かった罰が重くなったそうだ。
改めて神様は恐ろしいものだと思いました。
そんな回想をしながら屋敷の森の中を歩いていく。
何故森の中を歩いているのかと言うとそれは今日の朝に溯る。
♔♕♖♗♘♙♚♛♜♝♞♟
朝 7:45
「璃杏様起きてください!」
陽夏凛さんの声で私は目を覚ます。
私はのそのそと布団から起きあがりまだ眠たい目を擦りながらベッドから下りる。
そこから陽夏凛さんに身支度を整えてもらいながら私はぼーっとしていた。
数分後には身支度が完璧に済まされていた。
陽夏凛さんにお礼を言い陽夏凛さんが部屋を出ていったあと今日は何も無いので何しようかなーと机の方に行った。
乙女ゲームのこととかあまり判明していることは無から書くことないなー。
そんなことを思いながら机に近づくと見覚えのない手紙が置かれていた。
白い封筒の縁には金色の綺麗な模様が書かれている。
不思議に思いながら差出人が書かれているであろう裏を見る。
そこには《紅葉》と書かれていた。
まさか精霊から手紙が来るとは思わず驚きつつ手紙の封を開く。
封筒の中には2つ折りされた紙が一枚入っていた。
紙を封筒から出して紙を開く。
『璃杏ちゃんへ
話したいことがあります。
光の魔法を練習をする場所まで来てください。
紅葉より』
と綺麗な字で書かれていた。
こんな風に紅葉が手紙をくれるなんてこと契約してからなかったから緊急事態なのかと思い私は直ぐに外へ行く支度をした。
いざ行こう!!
と扉を開けた瞬間、廊下を歩いていた双美さんと出くわした。
私と目が合った双美さんは私の格好に驚いた顔をしたあといい笑顔になった。
いい笑顔────すっごく黒い笑みを向けられた私は固まった。
「おはようございます。璃杏様。」
恭しくお辞儀をする双美さん。
一見さっきの笑みは見間違いなんじゃないかと勘違いするほど優雅かつ清楚で見惚れるほどの美しい礼だ。
廊下をすれ違う人達はその礼をチラ見していくほどだ。
だがしかし!!私には分かるぞ!!
オーラが黒い!!!!どす黒い!!
背後から虎が見えるよぉぉおおお!!!!
で、でで、でも、挨拶されたからには返さないと!!
「お、おはようございます。双美さん。」
私は笑顔を引き攣らせながら淑女の礼をする。
「ところで璃杏様?・・・その格好はどうしたのです?まさか、朝食を召し上がらずに外へ行くつもりではありませんよね?」
そう言ってにっこりと微笑む双美さん。
ひえええええええ~!!
黒さが増したあああ!!
「うっ、えっとー・・・そのー・・・あ、朝ごはん食べたら外行こっかなー・・・って、お、思って。は、ハハハー。」
私は視線を逸らしながら言う。
「・・・・・・そうですか。では、行きましょうか。ですが、その前に着ている上着と鞄は置いていってくださいね。」
そう黒いオーラを残しつつ私の部屋へと入っていった双美さんを追いかけ私も部屋へと入っていった。
♔♕♖♗♘♙♚♛♜♝♞♟
朝食もしっかり食べて現在に至る。
朝のことを思い出している間に目的地へとたどり着いた。
そこにはまだ紅葉の姿が見えない。
紅葉の姿がないことに驚きつつもしかしたら緊急事態じゃないんじゃないかと思い直し近くにあった木を背もたれにして座る。
空を見上げると隙間から青い空が広がっているのが見える。
私は空が好き。
何となく心細かった時とか悩んだ時とかに空を見上げるとどこまでも続く空が主観的になっていたことが客観的に見れるようになったり悩みとかがちっぽけなことに思えて少し元気づけられることが多かった。
だから、私は空が好き。
ぼーっと空を見上げる。
木と木の間から見える青色の空から白い雲がゆっくり動いている。
平和だなー。
そんな呑気なことを考えながら時々吹く心地のいい風に当たりながら目を瞑る。
眠ったことに気づくのはあと2分。
良かった良かった。
平和が一番だよー!
実は、零維王子だけではなく扇木和羽は王様と牢獄の監視をしていた騎士も操っていたらしい。
王様は扇木和羽の様子を見に護衛とともに牢獄へと行った時に闇魔法をかけられたらしい。
その前に騎士二人は操られていたらしい。
そして、闇の魔力を持つ人なんて見たことがない零維王子はその情報を聞き付け牢獄へこっそり行った。
零維王子は監視していない時間約1分の間に牢獄へ入り扇木和羽と接触した。
そして、扇木和羽は騎士達がもうすぐ魔力検査だといえ事を話しているの聞き零維王子を操り私を殺そうとした。
私の魔力が強いことを2年前の事件で分かり今回の事件を起こしたそうだ。
元々子供の私にプライドをズタズタにされたことを恨んでいたらしい。
『いつか月鍵璃杏を殺す』そういつも呟いていたらしい。
今思うと結構ヤバい奴と対峙してたと思う。
でも、まあ、ほとんど助けられてしまったけれど・・・。
そして、その後精霊に魔力を失う罰を与えられ神からは最も辛い最期の時まで誰からも認識されない罰を与えられたそうだ。
あ、これらの情報はお父様から直接聞きました。
最初は渋っていたお父様だったけれど私も根気強く聞いていたため約10分ほどの戦いはお父様が折れたので話を聞けたという訳だ。
神様と精霊の罰については結恵さんと紅葉に聞いた。
結恵さん曰く多くの神が扇木和羽に怒ったそうでそれなりに軽かった罰が重くなったそうだ。
改めて神様は恐ろしいものだと思いました。
そんな回想をしながら屋敷の森の中を歩いていく。
何故森の中を歩いているのかと言うとそれは今日の朝に溯る。
♔♕♖♗♘♙♚♛♜♝♞♟
朝 7:45
「璃杏様起きてください!」
陽夏凛さんの声で私は目を覚ます。
私はのそのそと布団から起きあがりまだ眠たい目を擦りながらベッドから下りる。
そこから陽夏凛さんに身支度を整えてもらいながら私はぼーっとしていた。
数分後には身支度が完璧に済まされていた。
陽夏凛さんにお礼を言い陽夏凛さんが部屋を出ていったあと今日は何も無いので何しようかなーと机の方に行った。
乙女ゲームのこととかあまり判明していることは無から書くことないなー。
そんなことを思いながら机に近づくと見覚えのない手紙が置かれていた。
白い封筒の縁には金色の綺麗な模様が書かれている。
不思議に思いながら差出人が書かれているであろう裏を見る。
そこには《紅葉》と書かれていた。
まさか精霊から手紙が来るとは思わず驚きつつ手紙の封を開く。
封筒の中には2つ折りされた紙が一枚入っていた。
紙を封筒から出して紙を開く。
『璃杏ちゃんへ
話したいことがあります。
光の魔法を練習をする場所まで来てください。
紅葉より』
と綺麗な字で書かれていた。
こんな風に紅葉が手紙をくれるなんてこと契約してからなかったから緊急事態なのかと思い私は直ぐに外へ行く支度をした。
いざ行こう!!
と扉を開けた瞬間、廊下を歩いていた双美さんと出くわした。
私と目が合った双美さんは私の格好に驚いた顔をしたあといい笑顔になった。
いい笑顔────すっごく黒い笑みを向けられた私は固まった。
「おはようございます。璃杏様。」
恭しくお辞儀をする双美さん。
一見さっきの笑みは見間違いなんじゃないかと勘違いするほど優雅かつ清楚で見惚れるほどの美しい礼だ。
廊下をすれ違う人達はその礼をチラ見していくほどだ。
だがしかし!!私には分かるぞ!!
オーラが黒い!!!!どす黒い!!
背後から虎が見えるよぉぉおおお!!!!
で、でで、でも、挨拶されたからには返さないと!!
「お、おはようございます。双美さん。」
私は笑顔を引き攣らせながら淑女の礼をする。
「ところで璃杏様?・・・その格好はどうしたのです?まさか、朝食を召し上がらずに外へ行くつもりではありませんよね?」
そう言ってにっこりと微笑む双美さん。
ひえええええええ~!!
黒さが増したあああ!!
「うっ、えっとー・・・そのー・・・あ、朝ごはん食べたら外行こっかなー・・・って、お、思って。は、ハハハー。」
私は視線を逸らしながら言う。
「・・・・・・そうですか。では、行きましょうか。ですが、その前に着ている上着と鞄は置いていってくださいね。」
そう黒いオーラを残しつつ私の部屋へと入っていった双美さんを追いかけ私も部屋へと入っていった。
♔♕♖♗♘♙♚♛♜♝♞♟
朝食もしっかり食べて現在に至る。
朝のことを思い出している間に目的地へとたどり着いた。
そこにはまだ紅葉の姿が見えない。
紅葉の姿がないことに驚きつつもしかしたら緊急事態じゃないんじゃないかと思い直し近くにあった木を背もたれにして座る。
空を見上げると隙間から青い空が広がっているのが見える。
私は空が好き。
何となく心細かった時とか悩んだ時とかに空を見上げるとどこまでも続く空が主観的になっていたことが客観的に見れるようになったり悩みとかがちっぽけなことに思えて少し元気づけられることが多かった。
だから、私は空が好き。
ぼーっと空を見上げる。
木と木の間から見える青色の空から白い雲がゆっくり動いている。
平和だなー。
そんな呑気なことを考えながら時々吹く心地のいい風に当たりながら目を瞑る。
眠ったことに気づくのはあと2分。
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