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6章:8歳になったらしい
51話:お父様のお話
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お母様が目を覚まし病気も無事完治してから2年が経ち、私は順調に歳を重ね8歳になった。
私が目を覚ました翌日にお母様が目を覚ましたことに安堵したのもつかの間。
陽夏凛さんと双美さんに『たとえ怒っていても口調は荒らげてはいけませんよ』と黒いオーラを放ちながら言い聞かせてきた。
正直、前世の記憶を持ってるからお嬢様口調が分からない私は敬語で話しているけど敬語も危うい私には無理!とか思って言おうとしたけど頷くしか生きる道がなかった・・・・・・怖かった。
光魔法を使って助かったお母様は様子見のため一年間はあまり外に出られなかった。
けれど、検査をしていくとお母様の病気は完治していることが判明し屋敷中の人達が驚いていたことを今でも覚えている。
私も結構驚いた。
そして、リハビリも兼ねて少しずつ外に出て一緒に散歩なんかをしたりしていき今では沢山遊んでもらっている。
あと、光魔法の練習は続いている。
この前の光魔法のお礼を紅葉に言ったらあれは私の実力だったと言ってくれた。
なんでも、魔力を全解放していて練習してきたおかげで不安定ながらも助けたいという強い気持ちがありなんとか安定していてお母様を助けられたらしい。
いやー本当によかったー!
そのおかげで屋敷でお母様やお父様に使用人達と紅葉と一緒に穏やかに過ごしていく毎日。
そんなことが続き今日の朝ご飯を食べた後にお父様から執務室に呼びだされた。
お父様の執務室まで陽夏凛さんと歩く。
「陽夏凛さん。私何かしちゃったっけ?光魔法の件についてはもう説明したし・・・私何もしてないよね!?あれ?気づかないうちになにかしてたのかな!?」
私は不安のあまり陽夏凛さんに不安をぶつける。
そんな私に陽夏凛さんは苦笑いをしながら言う。
「落ち着いてください!璃杏様は何もしていないと思いますよ。明日のことについて話があるんだと思いますよ。」
明日のことについて?・・・・・・明日って、何かあったっけ?
んー?きっと何かあるんだよ。陽夏凛さんが言ってるんだし。
陽夏凛さんが知ってたし。
よく考えるんだ璃杏!!
えっと・・・朝ごはんの時にお父様がなにか話しかけていた気がする。
「?璃杏様どうなさいました?考え込んで。」
不思議そうな顔をする陽夏凛さんに私は問いかけた。
「ひ、陽夏凛さん・・・もしかしてお父様朝ごはん食べている時に何か言ってた?明日のことについてとか。」
「え?はい。明日は王城で魔力の強い子だけを集めて魔力検査するからそのことについて話すねーと呑気そうに言ってましたよ。」
そうでしたかー!!!
「ありがとう!陽夏凛さん!!!」
私は陽夏凛さんの手をガシッと握り上下に振る。
身長が少しずつ伸びているおかげで今は陽夏凛さんのおへそぐらいまで身長がある。
陽夏凛さんは身長が高め(166cm位)だから将来陽夏凛さん位まで伸びたい。
前世では152cmで止まっちゃったからもう少し伸びたかった。
それに、本当に教えてくれた陽夏凛さんには感謝だ!!
いやー今日のポテトサラダみたいなサラダが美味しくて夢中で食べてたからお父様の話全部聞き流してた。本当にごめん。お父様。
「は、はい!!そ、それより手を離していただけたら嬉しいです!!!」
少し困った顔をする陽夏凛さん。
はっ!困らせてしまった!!
「ご、ごめんなさい陽夏凛さん。」
私は頭を下げて謝る。
「いえ!そんな、頭を下げるほどのことではっ!それに、早く羽流様の所へ行きましょう!!」
そう言って私の顔を上げさせる陽夏凛さん。
「うん。そうだね。」
私と陽夏凛さんは再び歩き出した。
♔♕♖♗♘♙♚♛♜♝♞♟
お父様の執務室につきドアをノックする。
コンコンッ
「どうぞ。」
お父様の爽やかボイスを合図にドアを開ける。
「失礼します。お父様。」
私は一礼してからお父様の執務室へ入る。
私が来たことを確認するとお父様はにこーっとそれはそれは嬉しそうな表情をした。
ほぉー凄いなー。さっきまでキリってしてたのにその面影が残っていない!!
「あ、来たー!じゃあ、そこに座って。」
お父様は執務の机から離れお客様と話す席に私を促した。
私はソファーに近づきお父様の正面のソファーに座る。
陽夏凛さんは私の左斜め後ろに立っている。
お父様の左斜め後ろには楓斗さんが立っている。
にしても・・・ソファーがふっかふかだなー!!
気持ちー!これならベッド行かなくても寝れそう。
ふかふかソファーを堪能しているとお父様が話し出した。
「璃杏。朝話した王城でやる魔力検査のことなんだけどね。」
にこにこ笑顔から一変真剣な顔付きになったお父様。
私も姿勢を正しお父様の話を聞く。
「璃杏の魔力を全部解放するんだけどその時に光の精霊を連れてきて欲しいんだって。」
お父様の言葉に疑問を覚える。
「?何でですか?魔力検査なんだよね?」
魔力検査は多分魔力だけを測るためだと思うし精霊を連れてくる必要は無いと思う。
「うん。魔力を測るだけだけど今まで精霊と契約している人はいないから興味があるんだと思うよ?第三王子は。」
第三王子・・・・・・あの甘えん坊王子だと有名な人か。
第三王子───星宮零維は可愛らしい顔をした甘えん坊の素直な子だ。
個人的には我儘な奴だとしか思っていないけれど。
そうか、ほとんどないと言ってもいいほど甘えない第二王子の礼央様と違い零維様は上記のような人だから甘やかしたい王様はかなり溺愛しているらしい。
それに、王族が言っていることに逆らってはいけないから答えはひとつ。
「連れて行ってもいいですけど・・・・・・紅葉は見せ物じゃないです。」
私は不満たっぷりの視線をお父様に送る。
そんな私の態度にお父様は苦笑する。
「ん~僕も正直見てみたい気持ちはあるからなんとも言えないけど・・・その、精霊の気持ちもちゃんと組まないととは思っているよ?精霊だって感情はあるわけだしそこの所は璃杏から聞いてくれないかな?流石の王族も精霊には叶わないからね。」
お父様の言葉に私はハッとする。
そうだ。紅葉の気持ちも考えないと。
でも、紅葉来れるかな?精霊界は直ったみたいだしその分仕事があるらしいけどもしかしたら来れない可能性もあるよね。
「分かりました!紅葉に会えたら聞いてみるね!!!」
私はニコッと笑う。
「話は終わりですか?」
そう聞いた私にお父様は爽やかな笑顔を向ける。
「うん。話を聞いてくれてありがとう。じゃあ、よろしくね璃杏。」
「うん!じゃあ、失礼します。」
お父様の言葉に立ち上がりそのまま挨拶をして私は部屋を出た。
♔♕♖♗♘♙♚♛♜♝♞♟
バタンッ
執務室の扉が閉まる。
「ふぅ・・・まさか契約しているとはね。」
肩の力を抜き少し息を吐いて言い出す羽流。
「ん?あのネックレスに元々精霊が入っていたんだろ?契約するのは普通じゃないのか?」
首を傾げて聞く楓斗。
「まあ、確かにそうかもしれないけれど普通はありえないんだよ。精霊だって見えるものでは無いし契約だって相手から好かれない限りは契約はもちろん会話だって事務的なことしか会話ができない。」
「へぇー。そういうものなのか。あれ?でも、羽流は精霊見えないだろ?何でネックレスの玉に精霊がいるって知ってたんだ?」
またもや首を傾げて聞く楓斗。
そんな楓斗に苦笑しながら答える。
「それは、あのネックレスを買った店の主から聞いたんだ。半信半疑で一応僕はネックレスの玉に魔法を抑えられる魔法をかけたはずだったけど璃杏に渡した数日後にその魔法は消えていた。そのネックレスには璃杏に渡すまで感じていた僕の魔法が感じられなかったんだ。」
少し眉を顰める羽流。
その様子は何処か辛そうだった。
楓斗は目を見開き驚いていた。
「そんな事ってあるのか?」
「いや、分からないけれど現にそうなっているから認めるしかない。王様の命令って言うのと一応再確認したくて精霊のことを言ったらまさか名前で返ってくるとは思わなかったよ。」
肩を竦める羽流。
羽流の様子はもうどうすればいいのかわからないと言った様子だった。
「まあ、そうだな。璃杏様はもしかしたら俺達が考えている以上にすごいものを持っているのかもな。」
なにか考えるふうに言う楓斗。
「いや、僕の娘は確実にすごいものを持っているよ。・・・・・・その分、辛い思いをすることになるだろうけど。」
そう言った羽流の顔は本当に辛そうだった。
羽流の頭の中には2年前の扇木和羽の言葉が頭をよぎる。
妻を罵倒した後に娘のことをゴミのような目で見つめたあと吐き捨てるように言ったあの言葉がどうしても忘れられなかった。
“化け物” “忌み子”
そう言われた璃杏は平気そうにはしていたが羽流には分かった。
璃杏が酷く悲しそうな顔をしていたことを。
そんなふたりを助けられなかった自分にすごく後悔をしている。
だから、二人を助けられる強い自分にならなくてはと思ってしまう。
私が目を覚ました翌日にお母様が目を覚ましたことに安堵したのもつかの間。
陽夏凛さんと双美さんに『たとえ怒っていても口調は荒らげてはいけませんよ』と黒いオーラを放ちながら言い聞かせてきた。
正直、前世の記憶を持ってるからお嬢様口調が分からない私は敬語で話しているけど敬語も危うい私には無理!とか思って言おうとしたけど頷くしか生きる道がなかった・・・・・・怖かった。
光魔法を使って助かったお母様は様子見のため一年間はあまり外に出られなかった。
けれど、検査をしていくとお母様の病気は完治していることが判明し屋敷中の人達が驚いていたことを今でも覚えている。
私も結構驚いた。
そして、リハビリも兼ねて少しずつ外に出て一緒に散歩なんかをしたりしていき今では沢山遊んでもらっている。
あと、光魔法の練習は続いている。
この前の光魔法のお礼を紅葉に言ったらあれは私の実力だったと言ってくれた。
なんでも、魔力を全解放していて練習してきたおかげで不安定ながらも助けたいという強い気持ちがありなんとか安定していてお母様を助けられたらしい。
いやー本当によかったー!
そのおかげで屋敷でお母様やお父様に使用人達と紅葉と一緒に穏やかに過ごしていく毎日。
そんなことが続き今日の朝ご飯を食べた後にお父様から執務室に呼びだされた。
お父様の執務室まで陽夏凛さんと歩く。
「陽夏凛さん。私何かしちゃったっけ?光魔法の件についてはもう説明したし・・・私何もしてないよね!?あれ?気づかないうちになにかしてたのかな!?」
私は不安のあまり陽夏凛さんに不安をぶつける。
そんな私に陽夏凛さんは苦笑いをしながら言う。
「落ち着いてください!璃杏様は何もしていないと思いますよ。明日のことについて話があるんだと思いますよ。」
明日のことについて?・・・・・・明日って、何かあったっけ?
んー?きっと何かあるんだよ。陽夏凛さんが言ってるんだし。
陽夏凛さんが知ってたし。
よく考えるんだ璃杏!!
えっと・・・朝ごはんの時にお父様がなにか話しかけていた気がする。
「?璃杏様どうなさいました?考え込んで。」
不思議そうな顔をする陽夏凛さんに私は問いかけた。
「ひ、陽夏凛さん・・・もしかしてお父様朝ごはん食べている時に何か言ってた?明日のことについてとか。」
「え?はい。明日は王城で魔力の強い子だけを集めて魔力検査するからそのことについて話すねーと呑気そうに言ってましたよ。」
そうでしたかー!!!
「ありがとう!陽夏凛さん!!!」
私は陽夏凛さんの手をガシッと握り上下に振る。
身長が少しずつ伸びているおかげで今は陽夏凛さんのおへそぐらいまで身長がある。
陽夏凛さんは身長が高め(166cm位)だから将来陽夏凛さん位まで伸びたい。
前世では152cmで止まっちゃったからもう少し伸びたかった。
それに、本当に教えてくれた陽夏凛さんには感謝だ!!
いやー今日のポテトサラダみたいなサラダが美味しくて夢中で食べてたからお父様の話全部聞き流してた。本当にごめん。お父様。
「は、はい!!そ、それより手を離していただけたら嬉しいです!!!」
少し困った顔をする陽夏凛さん。
はっ!困らせてしまった!!
「ご、ごめんなさい陽夏凛さん。」
私は頭を下げて謝る。
「いえ!そんな、頭を下げるほどのことではっ!それに、早く羽流様の所へ行きましょう!!」
そう言って私の顔を上げさせる陽夏凛さん。
「うん。そうだね。」
私と陽夏凛さんは再び歩き出した。
♔♕♖♗♘♙♚♛♜♝♞♟
お父様の執務室につきドアをノックする。
コンコンッ
「どうぞ。」
お父様の爽やかボイスを合図にドアを開ける。
「失礼します。お父様。」
私は一礼してからお父様の執務室へ入る。
私が来たことを確認するとお父様はにこーっとそれはそれは嬉しそうな表情をした。
ほぉー凄いなー。さっきまでキリってしてたのにその面影が残っていない!!
「あ、来たー!じゃあ、そこに座って。」
お父様は執務の机から離れお客様と話す席に私を促した。
私はソファーに近づきお父様の正面のソファーに座る。
陽夏凛さんは私の左斜め後ろに立っている。
お父様の左斜め後ろには楓斗さんが立っている。
にしても・・・ソファーがふっかふかだなー!!
気持ちー!これならベッド行かなくても寝れそう。
ふかふかソファーを堪能しているとお父様が話し出した。
「璃杏。朝話した王城でやる魔力検査のことなんだけどね。」
にこにこ笑顔から一変真剣な顔付きになったお父様。
私も姿勢を正しお父様の話を聞く。
「璃杏の魔力を全部解放するんだけどその時に光の精霊を連れてきて欲しいんだって。」
お父様の言葉に疑問を覚える。
「?何でですか?魔力検査なんだよね?」
魔力検査は多分魔力だけを測るためだと思うし精霊を連れてくる必要は無いと思う。
「うん。魔力を測るだけだけど今まで精霊と契約している人はいないから興味があるんだと思うよ?第三王子は。」
第三王子・・・・・・あの甘えん坊王子だと有名な人か。
第三王子───星宮零維は可愛らしい顔をした甘えん坊の素直な子だ。
個人的には我儘な奴だとしか思っていないけれど。
そうか、ほとんどないと言ってもいいほど甘えない第二王子の礼央様と違い零維様は上記のような人だから甘やかしたい王様はかなり溺愛しているらしい。
それに、王族が言っていることに逆らってはいけないから答えはひとつ。
「連れて行ってもいいですけど・・・・・・紅葉は見せ物じゃないです。」
私は不満たっぷりの視線をお父様に送る。
そんな私の態度にお父様は苦笑する。
「ん~僕も正直見てみたい気持ちはあるからなんとも言えないけど・・・その、精霊の気持ちもちゃんと組まないととは思っているよ?精霊だって感情はあるわけだしそこの所は璃杏から聞いてくれないかな?流石の王族も精霊には叶わないからね。」
お父様の言葉に私はハッとする。
そうだ。紅葉の気持ちも考えないと。
でも、紅葉来れるかな?精霊界は直ったみたいだしその分仕事があるらしいけどもしかしたら来れない可能性もあるよね。
「分かりました!紅葉に会えたら聞いてみるね!!!」
私はニコッと笑う。
「話は終わりですか?」
そう聞いた私にお父様は爽やかな笑顔を向ける。
「うん。話を聞いてくれてありがとう。じゃあ、よろしくね璃杏。」
「うん!じゃあ、失礼します。」
お父様の言葉に立ち上がりそのまま挨拶をして私は部屋を出た。
♔♕♖♗♘♙♚♛♜♝♞♟
バタンッ
執務室の扉が閉まる。
「ふぅ・・・まさか契約しているとはね。」
肩の力を抜き少し息を吐いて言い出す羽流。
「ん?あのネックレスに元々精霊が入っていたんだろ?契約するのは普通じゃないのか?」
首を傾げて聞く楓斗。
「まあ、確かにそうかもしれないけれど普通はありえないんだよ。精霊だって見えるものでは無いし契約だって相手から好かれない限りは契約はもちろん会話だって事務的なことしか会話ができない。」
「へぇー。そういうものなのか。あれ?でも、羽流は精霊見えないだろ?何でネックレスの玉に精霊がいるって知ってたんだ?」
またもや首を傾げて聞く楓斗。
そんな楓斗に苦笑しながら答える。
「それは、あのネックレスを買った店の主から聞いたんだ。半信半疑で一応僕はネックレスの玉に魔法を抑えられる魔法をかけたはずだったけど璃杏に渡した数日後にその魔法は消えていた。そのネックレスには璃杏に渡すまで感じていた僕の魔法が感じられなかったんだ。」
少し眉を顰める羽流。
その様子は何処か辛そうだった。
楓斗は目を見開き驚いていた。
「そんな事ってあるのか?」
「いや、分からないけれど現にそうなっているから認めるしかない。王様の命令って言うのと一応再確認したくて精霊のことを言ったらまさか名前で返ってくるとは思わなかったよ。」
肩を竦める羽流。
羽流の様子はもうどうすればいいのかわからないと言った様子だった。
「まあ、そうだな。璃杏様はもしかしたら俺達が考えている以上にすごいものを持っているのかもな。」
なにか考えるふうに言う楓斗。
「いや、僕の娘は確実にすごいものを持っているよ。・・・・・・その分、辛い思いをすることになるだろうけど。」
そう言った羽流の顔は本当に辛そうだった。
羽流の頭の中には2年前の扇木和羽の言葉が頭をよぎる。
妻を罵倒した後に娘のことをゴミのような目で見つめたあと吐き捨てるように言ったあの言葉がどうしても忘れられなかった。
“化け物” “忌み子”
そう言われた璃杏は平気そうにはしていたが羽流には分かった。
璃杏が酷く悲しそうな顔をしていたことを。
そんなふたりを助けられなかった自分にすごく後悔をしている。
だから、二人を助けられる強い自分にならなくてはと思ってしまう。
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