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23話:美を眺めながらの紅茶は絶品ですなぁ〜!!
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青い空・・・綺麗な花が咲き誇る庭園。
そして、綺麗な花にも劣らない、いや、むしろ!!!!!!
この庭園という素晴らしき背景と見事に一体化している、キラキラな美少女と美形両親は!素晴らしき絵師様が描いた絵!!!そのもの!!!!
・・・え、まって、冷静に考えたらそうじゃん!!!ここ、乙女ゲームってことはつまり、あの、美麗なスチルを描いてくださった絵師様の、キャラクターが、う、うう、動いて喋ってるってことで!!!???
え、え、ちょっ・・・て、ててて、ていうことは!!私は、毎日、動く特別スチルを拝ませていただいているってことおおおお!!!?実質!アニメ化!!??いや、実写化???!?
ありがとう世界!!!!ありがとうお母様!!!この世に私を産んでくれてええええ!!!!
では、この感謝の気持ちを持って、美味しい高貴な紅茶をひと口。
・・・はあ~・・・・・・こんなすんばらしい景色を見ながら飲む紅茶は別格に美味しいですなああ!!あはあはあははは~!!!
そして!お母様とお父様が家族と話し合う時間という名のお茶会を毎日設けてくれるおかげで、私の目とお腹は潤いに満ちているぅ~!!!しわわせ~。
「ふふっ。リティー、なんだか嬉しそう。」
はわあ~天使がこっちを見ながら嬉しそうに微笑んでるぅ~。照れるぅ~!
「えへ、えへへへへへ。」
「ふふっ、ええ。そうね。あっ、そうだわ!2人に伝えておくことがありましたの!リティーちゃん!!意識をこちらに戻しなさい!」
パンパンッ!!
お母様の手を叩く音で意識が戻る。
「はっ!!!!!」
敬礼してお母様を見ると、お母様は頷いてから話し始めた。
「はい。もうすぐ、ウンディーネの季節が訪れるでしょう?だから、明日は贔屓にしている服行商人の方が13時頃にいらっしゃるわ。」
「もうそんな季節か。確かに、最近だんだん長袖だと暑くなってきてるね。」
お母様の言葉にお父様も頷く。
「ええ、そうでしょう?だから、2人には、今年も自分が着たい服を考えて欲しいのよ!あと、今年も着れなくなった服を領地の資金源の1部にするから、ちゃんと服も用意しておくこと!いいですわね?」
「わかりました!お母様。」
ラリアちゃんの天使の頷きを、視界の片隅に脳内フォルダに収めながら、私は頭をフル回転させていた。
服行商人が来る⇒着たい服を考える⇒ラリアちゃんの服を考え放題⇒ラリアちゃんのファッションショーが見れる!?
「そんな!!タダで!!?タダで見ちゃっていいんですか!!!?」
ガタッ
「リ、リティーちゃん?急に立ち上がってどうしたの?!」
「リティー?!何を!?何を見るんだい!?」
「今日もリティーは元気ね。」
お母様とお父様とラリアちゃんの声に我に返る。
いけないいけない。天使のファッションショーをタダで見れることに動揺しすぎてしまった!!
私は静かに座り直し、手を組む。
推しに着て欲しい服を着てもらえる・・・かもしれない。至高なるイベント。
「お母様、私ラリアちゃんに来て欲しい服・・・100着くらい考えてみせます!!!!!そうと決まったら、私はこれで失礼します!それじゃ!また後でぇぇぇぇ!!!!」
私は再び立ち上がって、部屋に向かって走り出す。
待っててね!!!ラリアちゃん!!!似合う服を考えてみせるからあああ!!!!!
♡⃛ೄ *̣̩⋆̩* ♡⃛ೄ *̣̩⋆̩* ♡⃛ೄ *̣̩⋆̩*
「リティーちゃん!?・・・100着も考えなくて大丈夫なのだけど・・・。」
「はははっ!リティーは今日も賑やかだね。」
「ふふっ。リティーが私のためにお洋服を考えてくれるのなら、私もリティーのために考えるわ!」
唖然としたお母様、楽しそうに笑うお父様、嬉しそうに微笑むラリアちゃん。
そして、呆れた顔をして私を見送るノアくんがいた事は知るよしもなかった。
そして、綺麗な花にも劣らない、いや、むしろ!!!!!!
この庭園という素晴らしき背景と見事に一体化している、キラキラな美少女と美形両親は!素晴らしき絵師様が描いた絵!!!そのもの!!!!
・・・え、まって、冷静に考えたらそうじゃん!!!ここ、乙女ゲームってことはつまり、あの、美麗なスチルを描いてくださった絵師様の、キャラクターが、う、うう、動いて喋ってるってことで!!!???
え、え、ちょっ・・・て、ててて、ていうことは!!私は、毎日、動く特別スチルを拝ませていただいているってことおおおお!!!?実質!アニメ化!!??いや、実写化???!?
ありがとう世界!!!!ありがとうお母様!!!この世に私を産んでくれてええええ!!!!
では、この感謝の気持ちを持って、美味しい高貴な紅茶をひと口。
・・・はあ~・・・・・・こんなすんばらしい景色を見ながら飲む紅茶は別格に美味しいですなああ!!あはあはあははは~!!!
そして!お母様とお父様が家族と話し合う時間という名のお茶会を毎日設けてくれるおかげで、私の目とお腹は潤いに満ちているぅ~!!!しわわせ~。
「ふふっ。リティー、なんだか嬉しそう。」
はわあ~天使がこっちを見ながら嬉しそうに微笑んでるぅ~。照れるぅ~!
「えへ、えへへへへへ。」
「ふふっ、ええ。そうね。あっ、そうだわ!2人に伝えておくことがありましたの!リティーちゃん!!意識をこちらに戻しなさい!」
パンパンッ!!
お母様の手を叩く音で意識が戻る。
「はっ!!!!!」
敬礼してお母様を見ると、お母様は頷いてから話し始めた。
「はい。もうすぐ、ウンディーネの季節が訪れるでしょう?だから、明日は贔屓にしている服行商人の方が13時頃にいらっしゃるわ。」
「もうそんな季節か。確かに、最近だんだん長袖だと暑くなってきてるね。」
お母様の言葉にお父様も頷く。
「ええ、そうでしょう?だから、2人には、今年も自分が着たい服を考えて欲しいのよ!あと、今年も着れなくなった服を領地の資金源の1部にするから、ちゃんと服も用意しておくこと!いいですわね?」
「わかりました!お母様。」
ラリアちゃんの天使の頷きを、視界の片隅に脳内フォルダに収めながら、私は頭をフル回転させていた。
服行商人が来る⇒着たい服を考える⇒ラリアちゃんの服を考え放題⇒ラリアちゃんのファッションショーが見れる!?
「そんな!!タダで!!?タダで見ちゃっていいんですか!!!?」
ガタッ
「リ、リティーちゃん?急に立ち上がってどうしたの?!」
「リティー?!何を!?何を見るんだい!?」
「今日もリティーは元気ね。」
お母様とお父様とラリアちゃんの声に我に返る。
いけないいけない。天使のファッションショーをタダで見れることに動揺しすぎてしまった!!
私は静かに座り直し、手を組む。
推しに着て欲しい服を着てもらえる・・・かもしれない。至高なるイベント。
「お母様、私ラリアちゃんに来て欲しい服・・・100着くらい考えてみせます!!!!!そうと決まったら、私はこれで失礼します!それじゃ!また後でぇぇぇぇ!!!!」
私は再び立ち上がって、部屋に向かって走り出す。
待っててね!!!ラリアちゃん!!!似合う服を考えてみせるからあああ!!!!!
♡⃛ೄ *̣̩⋆̩* ♡⃛ೄ *̣̩⋆̩* ♡⃛ೄ *̣̩⋆̩*
「リティーちゃん!?・・・100着も考えなくて大丈夫なのだけど・・・。」
「はははっ!リティーは今日も賑やかだね。」
「ふふっ。リティーが私のためにお洋服を考えてくれるのなら、私もリティーのために考えるわ!」
唖然としたお母様、楽しそうに笑うお父様、嬉しそうに微笑むラリアちゃん。
そして、呆れた顔をして私を見送るノアくんがいた事は知るよしもなかった。
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