悪役令嬢によるヒロイン幸せ計画!

海亜

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13話:悪役令嬢!つまり・・・?

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乙女ゲームに限らず大体の恋愛作品には、当て馬もしくは悪役的要員が色んな形で存在している。

この『夜に誓い君を想う』にも攻略対象を攻略するにあたって、その当て馬・悪役的要員がもちろん存在する。

今回、この乙女ゲームの当て馬・悪役的要員に選ばれた輝かしい人物!それは・・・“”様であ~る!

この悪役令嬢は、ゲームを進める度にヒロインをいじめにいじめ抜き!挙句の果てには攻略対象と幸せになろうとしているヒロインに嫉妬、憎しみが積もりに積もって殺そうとする人物なのです。

当て馬と言うより悪役!っていうか、悪女ですね。こりゃやべぇ。

殺され方は攻略対象によって違うっていう粋なことをしておりまして、処刑・暗殺・刺す・焼く・茹でる・凍らせるという後半料理工程になってるんですねぇぇ!!!お味はいかが??!!!

そもそもヒロインであるラリアちゃんと悪役令嬢は義理の姉妹関係。

ラリアちゃんは孤児院から連れられて家族になったんだけど、ラリアちゃんの天使すぎる性格で両親や屋敷の人たち、それに好きな人まで虜になったものだから、嫉妬が学園に入る前からふつふつと湧いてたんだよね。

ちょくちょく家でも危害を加えていたと、後に知られるんだけどね。証言者Nによって。

学園に入ったら、容姿端麗ようしたんれい文武両道ぶんぶりょうどう温柔敦厚おんじゅうとんこうのラリアちゃんは注目の的で、人気に拍車をかけていた。

そんなラリアちゃんを悪役令嬢はよく思うはずもなく・・・。

悪役令嬢とラリアちゃんをよく思ってない令嬢たちで、ラリアちゃんをターゲットにいじめを開始した。

悪役令嬢は美しかった。

ただ、いじめていこともあって容姿は美しくてもつり上がった目はとても恐ろしいと、睨まれたら終わるとまで言われていた。

たしか2つ名も存在してたんだよねー。

えっとー・・・そうそう!

『冷酷非道の美しき悪女』(ビューティーヴォイス)

学園にその名前が全力疾走してたんだよー!

自業自得とはいえ、最後まで悲惨な悪役令嬢。

同情なんてしたことがないけど・・・だって、最推しいじめてたし。なんなら殺そうとしてたけど!

悪役令嬢を殺すまでしなくて良かったのでは?と、個人的に思っちゃったんだよねー。

国外追放とか修道院エンドとかあってもよかったと思うんですよ!わたすぃは!

ラリアちゃん。悪役令嬢でも家族だったから殺されるシーンは大体泣いてたよ。スチルで。

もう、その姿見て私も泣いたね!!どんなに嫌がらせされて挙句の果てに殺されそうになっても、家族だったからって泣いてくれるんだよ??天使超えてるよね!!人間の次元を超えてるよね!!実際次元は違ったけど!!!

ここの乙女ゲームの悪役令嬢には破滅エンドしかない。

最後は必ずと言っていいほどに死が待ってる。

「すぅー・・・はぁー・・・。」

深呼吸をして、私はベッドから降り、全身鏡の前まで歩く。

鏡は、はっきりくっきり“私”を映し出す。

滝行(仮)の時にも見た姿。(今は濡れてないけど)

つり上がったペリドット色を持つ瞳にふわふわのベリーロングなバイオレット色の髪。

すごく性格悪そうな印象を受ける外見・・・否実際とても性格が悪かった。

この姿は紛れもなく・・・。


悪役令嬢リティー・ラグリント


ここまで見てきた皆様はお察ししているであろう。

そう!・・・私が転生したのは、『夜に誓い君を想う』の  “ 悪役令嬢 ”  なのであーる!!ドヤアアア
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