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5話:仮説を立ててみた☆
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───見たことのない外の景色。
───見たことのない広いお庭。
───そんな場所でロマンチックな非日常を味わいませんか?
~~~♪(心が洗われるような美しい曲)
そんなありそうなCMを頭の中で流しながら、私は考える人のポーズ(上半身だけver.)をしながら、2つの仮説を立てた。
「そ・れ・は~!お父さんとお母さんが内緒でホテルを予約して、寝てる間に運んだんじゃないか!!という仮説であーる!!!」
これ!2番目に濃厚!!!
うんうん!きっと内緒にお金貯めてたんだよー!
いやー!スッキリスッキリ!
「HAHAHAHAHAHAHA☆」
くるりと後ろを振り返ってスキップしながら、部屋の中に戻る。
そして、ゆっくりベランダの扉を閉めた。
ガチャン
扉の閉まる音と一緒に私は膝から崩れ落ちた。
「無理があるよぉぉぉぉ!!!そんなお金ないよぉぉぉぉ!!!そもそもお金が貯まってたとしても、1人1部屋とかありえないからあああ!!!」
ノオオオオオ!!!!ええー、じゃあじゃあ、やっぱり・・・やっぱりこの納得せざるを得ない1番目の濃厚なこの仮説しかないのかなあああ!!!
「ぐぬぬぬぬぬ!!!非現実的だけどこの状況に適した仮説・・・それは・・・“転生”!!!」
このよく分からないお高い広い部屋に歩く死神で有名な蝶ネクタイ名探偵現象が起きているこの身体!!そして、知らない外の景色!!
転生してたら、この状況はどれも結びつく事実!!
「うううーん!!でもでも!私死んだ記憶ないよおお??」
ふかふか絨毯にぐでーんと寝転ぶ私。
転生・・・転生かあ・・・なんか実感わかないなあ~。
じゃあ、もう、私の記憶の中にいるお母さんとお父さんに会えないってこと!?
目を閉じてお母さんとお父さんの顔を思い浮かべる。
お母さん・・・お父さん・・・・・・・・・どうしよう・・・思い出せないっ!!!!なんだったら私の顔も思い出せないっ!!
それに名前もぉぉぉぉ!!!!
凡庸な顔をしていたっていうワードだけ覚えてるけど・・・やべぇ!やべぇよおおお!!
「リアル記憶喪失なんだけど!?ココハドコ?ワタシハダレ?状態なんですけどおおおお!!!!!マジの自分探しの旅に出なきゃ行けないんじゃなかろうか!?巡っちゃう?巡っちゃう!?この知らない世界をぉぉぉぉ!!!」
ごろんごろん転がりながら叫びまくるうぅぅ!
実感わかないし!この現状に宇宙人もびっくりだよおおお!!!
コンコンコンッ
「リティー?叫び声が聞こえたけど、大丈夫?」
聞き覚えのある可愛い声がドア越しに聞こえた。
えっ・・・この声は・・・夢で聞いたような気がするっ!!
「リティー?」
はっ!返事をっ!返事をしなくてはっ!!!
「は、はい!!!!どうぞ!!!!」
声が裏返ったけど私は気にしなーい!
ガチャ
「リティー体調はどう?」
部屋に入ってきたのは夢で見た絶対見た!天使が現れた。
そして、人形並に美しすぎる美少年も・・・。
ぎゃあああああ!!自然バルスが起きているぅぅぅぅ!!
目が、目があああ!!!
ぎゅっと目を瞑って上がる心拍数を落ち着かせながら答える私。
「だ、だだだ、大丈夫でございます!!いやーこの通り元気でございまして!?と、とと、ところでここはどこで私は誰なんでしょうかああ!?」
落ち着かせようと思った心拍数が落ち着くことなく上がりまくって、パニックになった私は自分が何を言ったのかさえ分からなくなった。
や、やっべぇ、心拍数が16分音符を奏でてるよおおお!!!
「「えっ」」
そして、私の耳には2人のどこか唖然とした声が聞こえた。
私も目を開けて2人を見る。
「え?」
私の状況をよく分かっていない声も部屋に響き渡った。
え???
───見たことのない広いお庭。
───そんな場所でロマンチックな非日常を味わいませんか?
~~~♪(心が洗われるような美しい曲)
そんなありそうなCMを頭の中で流しながら、私は考える人のポーズ(上半身だけver.)をしながら、2つの仮説を立てた。
「そ・れ・は~!お父さんとお母さんが内緒でホテルを予約して、寝てる間に運んだんじゃないか!!という仮説であーる!!!」
これ!2番目に濃厚!!!
うんうん!きっと内緒にお金貯めてたんだよー!
いやー!スッキリスッキリ!
「HAHAHAHAHAHAHA☆」
くるりと後ろを振り返ってスキップしながら、部屋の中に戻る。
そして、ゆっくりベランダの扉を閉めた。
ガチャン
扉の閉まる音と一緒に私は膝から崩れ落ちた。
「無理があるよぉぉぉぉ!!!そんなお金ないよぉぉぉぉ!!!そもそもお金が貯まってたとしても、1人1部屋とかありえないからあああ!!!」
ノオオオオオ!!!!ええー、じゃあじゃあ、やっぱり・・・やっぱりこの納得せざるを得ない1番目の濃厚なこの仮説しかないのかなあああ!!!
「ぐぬぬぬぬぬ!!!非現実的だけどこの状況に適した仮説・・・それは・・・“転生”!!!」
このよく分からないお高い広い部屋に歩く死神で有名な蝶ネクタイ名探偵現象が起きているこの身体!!そして、知らない外の景色!!
転生してたら、この状況はどれも結びつく事実!!
「うううーん!!でもでも!私死んだ記憶ないよおお??」
ふかふか絨毯にぐでーんと寝転ぶ私。
転生・・・転生かあ・・・なんか実感わかないなあ~。
じゃあ、もう、私の記憶の中にいるお母さんとお父さんに会えないってこと!?
目を閉じてお母さんとお父さんの顔を思い浮かべる。
お母さん・・・お父さん・・・・・・・・・どうしよう・・・思い出せないっ!!!!なんだったら私の顔も思い出せないっ!!
それに名前もぉぉぉぉ!!!!
凡庸な顔をしていたっていうワードだけ覚えてるけど・・・やべぇ!やべぇよおおお!!
「リアル記憶喪失なんだけど!?ココハドコ?ワタシハダレ?状態なんですけどおおおお!!!!!マジの自分探しの旅に出なきゃ行けないんじゃなかろうか!?巡っちゃう?巡っちゃう!?この知らない世界をぉぉぉぉ!!!」
ごろんごろん転がりながら叫びまくるうぅぅ!
実感わかないし!この現状に宇宙人もびっくりだよおおお!!!
コンコンコンッ
「リティー?叫び声が聞こえたけど、大丈夫?」
聞き覚えのある可愛い声がドア越しに聞こえた。
えっ・・・この声は・・・夢で聞いたような気がするっ!!
「リティー?」
はっ!返事をっ!返事をしなくてはっ!!!
「は、はい!!!!どうぞ!!!!」
声が裏返ったけど私は気にしなーい!
ガチャ
「リティー体調はどう?」
部屋に入ってきたのは夢で見た絶対見た!天使が現れた。
そして、人形並に美しすぎる美少年も・・・。
ぎゃあああああ!!自然バルスが起きているぅぅぅぅ!!
目が、目があああ!!!
ぎゅっと目を瞑って上がる心拍数を落ち着かせながら答える私。
「だ、だだだ、大丈夫でございます!!いやーこの通り元気でございまして!?と、とと、ところでここはどこで私は誰なんでしょうかああ!?」
落ち着かせようと思った心拍数が落ち着くことなく上がりまくって、パニックになった私は自分が何を言ったのかさえ分からなくなった。
や、やっべぇ、心拍数が16分音符を奏でてるよおおお!!!
「「えっ」」
そして、私の耳には2人のどこか唖然とした声が聞こえた。
私も目を開けて2人を見る。
「え?」
私の状況をよく分かっていない声も部屋に響き渡った。
え???
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