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6話:そろそろ目が潰れると思うの
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「えっと、じゃあまず、自分の名前を言えますか?というか、その前に目を開けて貰ってもいいですか?」
私の目の前には医者の格好をしたイケメンがいた。
この世は顔のいい人しかいないのかっ!!
目を瞑りながらこの世の不条理さを訴える!!
「いえ!大丈夫です!」
だから、お話を続けてください!!!!
「いえ、私が大丈夫じゃないので、目を開けてください。」
「無理です!!!」
私の目を潰す気かあああ!!!!だったらサングラスをくれぇぇぇぇ!!!
うううぅ・・・なんで・・・なんでこんなことにぃぃぃぃ!!!!!!
私、心の叫び。
事の始まりは今から3分前に遡る。
♡⃛ೄ *̣̩⋆̩* ♡⃛ೄ *̣̩⋆̩* ♡⃛ೄ *̣̩⋆̩*
私の状況をよく分かっていない声が部屋に響き渡った頃。
部屋には、頭上に?マークを大量発生させて、眩しく輝く2人をガン見する私がいた。
眩しいけどおおお!我慢するんだ私いぃぃぃぃ!!!!ぬおおおお!今、私の気分は、吹雪に抗う女ああああ!!!
カッ!!と目を開けば、天使はとても青ざめた顔をして、人形並の美少年は眉をひそめていた。
その様子にさらに困惑する私。
なぜ、なぜだ、なぜそんなお顔をするんだい!?
「リ、リティー・・・あなた、もしかして・・・。」
そう言って狼狽える天使。
て、天使が狼狽えていらっしゃる!!あばばば!どうしよう!?
「もしかしなくても、そうでしょうね。」
冷静に何かを確信する人形並の美少年。
な、何がそうなの!?お姉さんにも教えてよおおお!!
「わ、私、ルスターさんを呼んでくるわ!!」
そう言って部屋から出ていこうとする天使の腕を掴んで止める人形並の美少年。
「いえ、これは自業自得みたいなものなので、あの人には歩いてルスターさんの元へ行ってもらいましょう。」
「で、でもっ!」
「でもじゃありません。ラリア様。あの人にされたことを忘れたんですか?ラリア様がそんなことをする必要は無いんです。」
「・・・ノア、私・・・。」
人形並の美少年が天使の肩を掴んでなにか言い聞かせてる。
そして、天使は困惑顔で俯いている。
やっべぇ。なんか、私の大好物が始まったんだけどっ!!!
え?なにが大好物かって?ふっ、私、恋愛もの大好きなのさっ!!!
唐突に見せつけられて、会話が何も入ってこないけど、なんか絵面が美麗すぎる!なのさっ!
ドゥフフフフ!最高すぎるっ!
「・・・!・・・ティー!・・・リティー!リティー!」
はっ!天使の声が聞こえる!
意識を戻すと、あらびっくり!天使の顔が目の前にっ!!!
ギャッ!死ぬ!!!天使すぎて召される!!!むしろ連れてってぇぇぇぇ!!!!
神々しく輝く姿を直視出来なくて両手で目を覆う。
「ハイッ!ナンデゴザンショウ!!」
「ござんしょう?」
「はあ。今から、ルスターさん・・・医者のところまで歩いて行くので、着いてきてください。いいですね?」
何故だろう。見なくてもわかる。
人形並の美少年から黒い圧を感じるっ!!
「アッ、ハイ。ワタシ!アルク、マス!」
カタコトになったのは仕方ないと思え諸君!!
そして、私は眩しさに抗いながら死に物狂いで天使と人形並の美少年と一緒に、お医者さんがいるという部屋へと歩いたのだった。
《5m離れて歩いた》
私の目の前には医者の格好をしたイケメンがいた。
この世は顔のいい人しかいないのかっ!!
目を瞑りながらこの世の不条理さを訴える!!
「いえ!大丈夫です!」
だから、お話を続けてください!!!!
「いえ、私が大丈夫じゃないので、目を開けてください。」
「無理です!!!」
私の目を潰す気かあああ!!!!だったらサングラスをくれぇぇぇぇ!!!
うううぅ・・・なんで・・・なんでこんなことにぃぃぃぃ!!!!!!
私、心の叫び。
事の始まりは今から3分前に遡る。
♡⃛ೄ *̣̩⋆̩* ♡⃛ೄ *̣̩⋆̩* ♡⃛ೄ *̣̩⋆̩*
私の状況をよく分かっていない声が部屋に響き渡った頃。
部屋には、頭上に?マークを大量発生させて、眩しく輝く2人をガン見する私がいた。
眩しいけどおおお!我慢するんだ私いぃぃぃぃ!!!!ぬおおおお!今、私の気分は、吹雪に抗う女ああああ!!!
カッ!!と目を開けば、天使はとても青ざめた顔をして、人形並の美少年は眉をひそめていた。
その様子にさらに困惑する私。
なぜ、なぜだ、なぜそんなお顔をするんだい!?
「リ、リティー・・・あなた、もしかして・・・。」
そう言って狼狽える天使。
て、天使が狼狽えていらっしゃる!!あばばば!どうしよう!?
「もしかしなくても、そうでしょうね。」
冷静に何かを確信する人形並の美少年。
な、何がそうなの!?お姉さんにも教えてよおおお!!
「わ、私、ルスターさんを呼んでくるわ!!」
そう言って部屋から出ていこうとする天使の腕を掴んで止める人形並の美少年。
「いえ、これは自業自得みたいなものなので、あの人には歩いてルスターさんの元へ行ってもらいましょう。」
「で、でもっ!」
「でもじゃありません。ラリア様。あの人にされたことを忘れたんですか?ラリア様がそんなことをする必要は無いんです。」
「・・・ノア、私・・・。」
人形並の美少年が天使の肩を掴んでなにか言い聞かせてる。
そして、天使は困惑顔で俯いている。
やっべぇ。なんか、私の大好物が始まったんだけどっ!!!
え?なにが大好物かって?ふっ、私、恋愛もの大好きなのさっ!!!
唐突に見せつけられて、会話が何も入ってこないけど、なんか絵面が美麗すぎる!なのさっ!
ドゥフフフフ!最高すぎるっ!
「・・・!・・・ティー!・・・リティー!リティー!」
はっ!天使の声が聞こえる!
意識を戻すと、あらびっくり!天使の顔が目の前にっ!!!
ギャッ!死ぬ!!!天使すぎて召される!!!むしろ連れてってぇぇぇぇ!!!!
神々しく輝く姿を直視出来なくて両手で目を覆う。
「ハイッ!ナンデゴザンショウ!!」
「ござんしょう?」
「はあ。今から、ルスターさん・・・医者のところまで歩いて行くので、着いてきてください。いいですね?」
何故だろう。見なくてもわかる。
人形並の美少年から黒い圧を感じるっ!!
「アッ、ハイ。ワタシ!アルク、マス!」
カタコトになったのは仕方ないと思え諸君!!
そして、私は眩しさに抗いながら死に物狂いで天使と人形並の美少年と一緒に、お医者さんがいるという部屋へと歩いたのだった。
《5m離れて歩いた》
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