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8章:リア、森の中へ
Ⅱ
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モヤモヤ・ワクワクしながらロリアさんについて行って、庭の前を通った。
けど、庭は広くて人の気配もしなかった。
んー・・・別の場所にいるのかなー?
左右に首を動かして探しつつらロリアさんへ視線を向けると、なんだかソワソワしている。
後ろからだと表情が見にくい・・・。
あ、そうだ!
私は、カニさん歩きをしながらロリアさんの顔が見える絶妙な部分まで移動した。
ソワソワしてるロリアさんは、目線だけ左右にキョロキョロさせて誰かを探しているようだった。
ふっふっふっふっふ!これは、絶対に好きな人を探している!気がする!!
でも、残念なことに森の入口につくまで、庭師のおじさん1人とすれ違ったくらいで、ロリアさんの好きな人を見つけることは出来なかった。
残念無念・・・いや、でも!帰りに会えるかもしれない!
ちらりと見たロリアさんも肩を少し落としていた。
❀.*・゚⋆*❁ *❀.*・゚⋆*❁* ❀.*・゚⋆*❁*
森の入口に入ったあとは、緑が続く一本道を歩いた。
そこからは、ロリアさんの雰囲気がどこか真剣になっていて話しかけようにも話しかけずらかった。
数分すると今度はわかりやすい道が無くなり、ロリアさんについて行かなくては迷ってしまいそうな場所に入った。
そして、何分か、体内時計だと10分くらい歩いて着いたのは森の中にある開けた場所だった。
ロリアさんが前にいるから見えずらいけど、何かあるっぽい。
ロリアさんは私の前から横にズレると開けた場所全体を見せてくれた。
そこには・・・・・・何かの花の蕾が地面いっぱいに広がった花畑だった。
まだ、開花はしていない。
けれど、開けた場所を埋め尽くすほどに生えた蕾たちはまさに圧巻。
「すごい・・・。」
緑色が全体的に見えるけど、でも、先端が白い。
たぶんあれが蕾かな?
この花って・・・確か・・・。
記憶の中にある前世で読んだ花図鑑の項目を思い浮かべる。
思い出しながら、私はロリアさんに質問をした。
「ここって一体。そもそもなんでここへ?」
ロリアさんを見上げると、少し考え込むようにして話し出した。
「ここは、マリアンローズ家に昔からある花畑です。普通なら咲くことは、いえ、まず生えることはありえない花だと伺っています。・・・たしか、名前は・・・。そうです。」
あ、そうだ!思い出した!!
「「スノードロップ。」」
ロリアさんと私は同時に花の名前を言葉にした。
思わず2人して見つめ合う。
ま、まさかロリアさんと同じタイミングで同じ単語を口にするとは・・・。
ロリアさんも驚いちゃってるよ!!
申し訳なさと驚き半分でオドオドしていると、ロリアさんは違う意味で驚愕のことを言い放った。
「・・・・・・なぜ、その花の名前を?あまり、この国では知られていない花の名前のはず。」
私の思考が一旦停止をした。
ロリアさんの言葉を繰り返す。
──なぜ、その花の名前を?
──あまり、この国では知られていない花の名前のはず。
あまりこの国では知られていない花の名前のはず
サアアアアと青ざめるのがわかる。
ど、どどどどど、どうしよう!!!!
けど、庭は広くて人の気配もしなかった。
んー・・・別の場所にいるのかなー?
左右に首を動かして探しつつらロリアさんへ視線を向けると、なんだかソワソワしている。
後ろからだと表情が見にくい・・・。
あ、そうだ!
私は、カニさん歩きをしながらロリアさんの顔が見える絶妙な部分まで移動した。
ソワソワしてるロリアさんは、目線だけ左右にキョロキョロさせて誰かを探しているようだった。
ふっふっふっふっふ!これは、絶対に好きな人を探している!気がする!!
でも、残念なことに森の入口につくまで、庭師のおじさん1人とすれ違ったくらいで、ロリアさんの好きな人を見つけることは出来なかった。
残念無念・・・いや、でも!帰りに会えるかもしれない!
ちらりと見たロリアさんも肩を少し落としていた。
❀.*・゚⋆*❁ *❀.*・゚⋆*❁* ❀.*・゚⋆*❁*
森の入口に入ったあとは、緑が続く一本道を歩いた。
そこからは、ロリアさんの雰囲気がどこか真剣になっていて話しかけようにも話しかけずらかった。
数分すると今度はわかりやすい道が無くなり、ロリアさんについて行かなくては迷ってしまいそうな場所に入った。
そして、何分か、体内時計だと10分くらい歩いて着いたのは森の中にある開けた場所だった。
ロリアさんが前にいるから見えずらいけど、何かあるっぽい。
ロリアさんは私の前から横にズレると開けた場所全体を見せてくれた。
そこには・・・・・・何かの花の蕾が地面いっぱいに広がった花畑だった。
まだ、開花はしていない。
けれど、開けた場所を埋め尽くすほどに生えた蕾たちはまさに圧巻。
「すごい・・・。」
緑色が全体的に見えるけど、でも、先端が白い。
たぶんあれが蕾かな?
この花って・・・確か・・・。
記憶の中にある前世で読んだ花図鑑の項目を思い浮かべる。
思い出しながら、私はロリアさんに質問をした。
「ここって一体。そもそもなんでここへ?」
ロリアさんを見上げると、少し考え込むようにして話し出した。
「ここは、マリアンローズ家に昔からある花畑です。普通なら咲くことは、いえ、まず生えることはありえない花だと伺っています。・・・たしか、名前は・・・。そうです。」
あ、そうだ!思い出した!!
「「スノードロップ。」」
ロリアさんと私は同時に花の名前を言葉にした。
思わず2人して見つめ合う。
ま、まさかロリアさんと同じタイミングで同じ単語を口にするとは・・・。
ロリアさんも驚いちゃってるよ!!
申し訳なさと驚き半分でオドオドしていると、ロリアさんは違う意味で驚愕のことを言い放った。
「・・・・・・なぜ、その花の名前を?あまり、この国では知られていない花の名前のはず。」
私の思考が一旦停止をした。
ロリアさんの言葉を繰り返す。
──なぜ、その花の名前を?
──あまり、この国では知られていない花の名前のはず。
あまりこの国では知られていない花の名前のはず
サアアアアと青ざめるのがわかる。
ど、どどどどど、どうしよう!!!!
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