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4章:少女転生
Ⅰ
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私はフローリア様に会った後に白い光に包まれた。
そして、次に目を覚ました時には見知らぬ女の人に抱きかかえられていた・・・のですが、なんか、すっごい全体的に揺れてる。
それにカタカタいってるよおぉぉ!!
・・・・・・意識しだしたら気持ち悪くなってきた・・・うっ。
「あらあら!乗り物酔いかしら?・・・ごめんなさいね。あと少しで教会につくのよ。だから、もうちょっと我慢してね!大丈夫・・・大丈夫よ~。」
女の人が私の顔を覗き込んでそう優しく微笑んで、ぽんぽんと優しく身体を叩く。
・・・・・・なんか、安心するな~。
にしても・・・すごくおっとりしてる美人さんだな。
フローリア様とはまた違ったおっとりさんだ。
そんなことを考えていたら、酔いも無くなって教会に着いた。
乗り物から降りた時に、私と女の人以外にも人がいることに驚いた。
かっこいい男の人と7歳くらいの男の子と5歳くらいの女の子がいた。
もしかして・・・この人達私の新しい家族?
なんか顔がいい人ばっかりだな。
私・・・大丈夫かな・・・。
何となく不安に思っていると、大きい教会からおじいさんが出てきた。
「お待ちしておりました。クレセント家の皆様。どうぞお入りください。」
恭しくお辞儀しておじいさんは扉を開けた。
中はなんか横長の席が沢山並んでいて1番前にはオルガンとなにか神様の像が飾っていた。
どことなくフローリア様に似てる。
私は物珍しくて視線だけキョロキョロさせていると、家族たちとおじいさんからどことなく緊張した雰囲気がした。
なんだなんだと心配になっていると、おじいさんが教卓?みたいな机の上に置いてあった本を渡してきた。
「クレセント様。これは、フローリア様が生まれた子供に渡せと申しておりました。そして、その子供の名を・・・・・・・・・リアと名付けろと・・・。」
そう緊張した面持ちで言ったおじいさん。
おじいさんが持っている本は・・・私が転生というものをする前に見た漫画だった。
そして、おじいさんが言った名前はフローリア様が私が次に生まれた時の名前だと言った名前だ。
おじいさんの言葉に驚いていると、家族も驚きと嬉しさで泣いていた。
!!?な、泣くほどのこと!?
「おお!フローリア様の名前の一部を頂けるとは、まさか、私たちの娘に籠愛を頂けるとは!!ありがとうございます!!」
かっこいい人・・・お父さんはフローリア様似の像に向かって嬉し泣きしながらお礼を言っていた。
「よかったわね~。リア。」
ニコニコ嬉しそうに微笑む女の人・・・お母さん。
私も笑い返す。
男の子、お兄さんと女の子、お姉さんも嬉しそうに私の頬をつついたりしていた。
家族が嬉しそうでなにより・・・それに、あの漫画があるって事はちゃんと転生して、ルーシャさんの未来を変えるんだよね。
・・・・・・・・・いくつもの絶望を味わったルーシャさん・・・幸せというものを感じて欲しい。
だから・・・だから・・・絶対!幸せになるお手伝いをしてみせます!
私は小さな手を握りしめて決意を固めていた。
そして、次に目を覚ました時には見知らぬ女の人に抱きかかえられていた・・・のですが、なんか、すっごい全体的に揺れてる。
それにカタカタいってるよおぉぉ!!
・・・・・・意識しだしたら気持ち悪くなってきた・・・うっ。
「あらあら!乗り物酔いかしら?・・・ごめんなさいね。あと少しで教会につくのよ。だから、もうちょっと我慢してね!大丈夫・・・大丈夫よ~。」
女の人が私の顔を覗き込んでそう優しく微笑んで、ぽんぽんと優しく身体を叩く。
・・・・・・なんか、安心するな~。
にしても・・・すごくおっとりしてる美人さんだな。
フローリア様とはまた違ったおっとりさんだ。
そんなことを考えていたら、酔いも無くなって教会に着いた。
乗り物から降りた時に、私と女の人以外にも人がいることに驚いた。
かっこいい男の人と7歳くらいの男の子と5歳くらいの女の子がいた。
もしかして・・・この人達私の新しい家族?
なんか顔がいい人ばっかりだな。
私・・・大丈夫かな・・・。
何となく不安に思っていると、大きい教会からおじいさんが出てきた。
「お待ちしておりました。クレセント家の皆様。どうぞお入りください。」
恭しくお辞儀しておじいさんは扉を開けた。
中はなんか横長の席が沢山並んでいて1番前にはオルガンとなにか神様の像が飾っていた。
どことなくフローリア様に似てる。
私は物珍しくて視線だけキョロキョロさせていると、家族たちとおじいさんからどことなく緊張した雰囲気がした。
なんだなんだと心配になっていると、おじいさんが教卓?みたいな机の上に置いてあった本を渡してきた。
「クレセント様。これは、フローリア様が生まれた子供に渡せと申しておりました。そして、その子供の名を・・・・・・・・・リアと名付けろと・・・。」
そう緊張した面持ちで言ったおじいさん。
おじいさんが持っている本は・・・私が転生というものをする前に見た漫画だった。
そして、おじいさんが言った名前はフローリア様が私が次に生まれた時の名前だと言った名前だ。
おじいさんの言葉に驚いていると、家族も驚きと嬉しさで泣いていた。
!!?な、泣くほどのこと!?
「おお!フローリア様の名前の一部を頂けるとは、まさか、私たちの娘に籠愛を頂けるとは!!ありがとうございます!!」
かっこいい人・・・お父さんはフローリア様似の像に向かって嬉し泣きしながらお礼を言っていた。
「よかったわね~。リア。」
ニコニコ嬉しそうに微笑む女の人・・・お母さん。
私も笑い返す。
男の子、お兄さんと女の子、お姉さんも嬉しそうに私の頬をつついたりしていた。
家族が嬉しそうでなにより・・・それに、あの漫画があるって事はちゃんと転生して、ルーシャさんの未来を変えるんだよね。
・・・・・・・・・いくつもの絶望を味わったルーシャさん・・・幸せというものを感じて欲しい。
だから・・・だから・・・絶対!幸せになるお手伝いをしてみせます!
私は小さな手を握りしめて決意を固めていた。
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