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第44話 ライゼルの真意
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ライゼルがバラギットの財産を漁り、配下への恩賞とする傍ら、シェフィは本国への連絡を送っていた。
本当ならもっと早く連絡するつもりだったのだが、政務や移動時間が長く一人の時間が取れなかったため、連絡が遅れてしまったわけだが。
通信魔道具を起動させると、挨拶もそこそこに本題に入った。
「陛下、ライゼル様が勝利しました」
『まあ、そうだろうな』
驚くでもなく、イヴァン13世が応える。
あれほどの兵力差があったとはいえ、ライゼルは頭の回転の速い男だ。
内戦で勝利を収めたとて、不思議なことではない。
『……まあ、こちらもライゼルに貸しを作れたのだ。此度の戦役、我らにも利するところろがあった。……フフフ、さて、どうしてくれようかな……』
この「貸し」を武器に、ライゼルとどう交渉しようか思案するイヴァン13世。
こちらの農作物を高く買ってもらおうか、あるいは向こうの鉱物資源を安く売ってもらおうか。
どちらにせよ、こちらに利益のある話だ。
「それにしても、少し意外でした」
『……何がだ?』
「ライゼル様にお味方したことです。てっきり、漁夫の利を狙うものかとばかり思っていたので……」
『……………………』
一瞬、シェフィの言葉が理解できなかった。
内乱の隙を突いて漁夫の利を獲りに行くのは悪い選択ではない。
事実、ライゼルの策を知らなければ、獲りに行っていたかもしれない。
しかし、それをしなかったのは、シェフィの存在をライゼルに利用されるのを防ぎ、さらにこちらに利するように行動しようとしたからこそ起きたこと。
あくまで、漁夫の利を獲りに行く以外に最適解があったからそうしたに過ぎないんだ。
と、そこまで考えて気がついた。
本当にそうか? あのライゼルが、こんな単純なことに気がついてないなんてことがありえるのか?
おそらく、すべてわかった上でシェフィを配置したのだろう。
ちょうどモノマフ王国がライゼルに対して恩を売れる形を作り、実際に恩を売らせるよう仕向けている。
では、なんのためにそんなことをする必要がある。
こんなことをして、ライゼルに何のメリットがある。
(こちらに貸しを作らせる。その結果、ライゼルはどこかで借りを払うことになる――)
「……陛下?」
やられた、と思った。
こちらが嬉々としてライゼルに貸しを作るのも見越して、ライゼルは策を練ったのではないだろうか。
「あの、どうかしたんですか?」
『……シェフィ、仮にお前が友人に金を借りていたとする』
「あの、陛下?」
『黙って聞け。シェフィ、お前が友人から金を借りているとして、その友人はお前に危害を加えると思うか?』
「うーん……。そういうことはしないんじゃないですかね。仲が悪くなってしまったらお金を返してもらえなくなるかもしれないですし……」
『そう。お前が機嫌を損ねれば、その友人は貸した金をとりっぱぐれる恐れがある。……力づくで金を返させようとしては、それこそ踏み倒されるであろう』
「あの、それが今回の件と何か……」
『今、貸しを作ろうとしている――作っているのは我々モノマフ王国だ。借りているのはライゼル。……この意味がわかるか? こちらが貸しを作った気になって喜んでいる限り、バルタザールに侵攻できない、ということだ』
「あっ!」
ここに来て、ようやくシェフィも状況を理解したらしい。
『なまじ「貸し」というカードを手に入れてしまったばかりに、我々はライゼルに貸しを踏み倒されるリスクを背負ってしまったのだ』
今回の内乱でモノマフ王国はライゼルに対して貸しを作ってしまった。
その結果、バルタザール領に侵攻するということは、せっかく作った貸しを無に帰す行為ということになり、今回の作戦計画がすべて無為なものとなることを意味している。
さしずめ、今回の一件で強引にライゼルとの協調路線に立たされてしまったと言っても過言ではない。
『これだけではない。対外的に見て、今回の戦いはどうだ。バルタザールの内乱に、我らモノマフが援軍に出した形となる。……すなわち、ここで我らがバルタザールに牙を剥こうものなら、「盟友に手を出す不義な国」とそしりを受けることとなろう』
「あっ……」
ことの重大さに気がついたのか、シェフィが声を挙げる。
『……さしずめ、沈む船に無理やり乗せられたようなもの。まったく……船が沈まぬよう、ライゼルのために水汲みをさせられる羽目になったわ』
ライゼルに利用され己の浅はかさを悔やむイヴァン13世に、シェフィが言った。
「それって悪いことなんですか?」
『……なに?』
「わたしがこちらに派遣されたのは、バルタザール家にモノマフ王国侵攻の意図があったのか探るためだったはずですよね? でも今回の件でライゼル様がうちと仲良くしたいって意思表示をしたのなら、そのまま仲良くしちゃえばいいんじゃないですか?」
『……………………』
シェフィの言うことも一理ある。
ライゼルが進んで借りを作るということは、逆に言えばこちらに対して協調路線を取ろうとしているか、初めから借りを踏み倒す前提で借りているかのどちらかしかありえない。
後者はバルタザール家が内乱に見舞われたことを鑑みると考えにくく、そうなると、ライゼルの真意は前者ということになる。
『……儂は決めたぞ』
◇
バラギットの屋敷で謎の地図を見つけたライゼルは、その意味を探るべく調査にあたっていた。
とはいえ、その手の知識がないライゼルが見たところで、結果はたかが知れている。
こういう場合は専門家に任せるのが適任だろう。
屋敷の空き部屋で何やら作業をしていたシェフィを見つけると、ライゼルが声をかけた。
「シェフィか。ちょうどいい。お前に見せたいものがあるんだが……」
「ライさん……いえ、ライゼル様。これから会って欲しい方がいるのですが、よろしいですか?」
本当ならもっと早く連絡するつもりだったのだが、政務や移動時間が長く一人の時間が取れなかったため、連絡が遅れてしまったわけだが。
通信魔道具を起動させると、挨拶もそこそこに本題に入った。
「陛下、ライゼル様が勝利しました」
『まあ、そうだろうな』
驚くでもなく、イヴァン13世が応える。
あれほどの兵力差があったとはいえ、ライゼルは頭の回転の速い男だ。
内戦で勝利を収めたとて、不思議なことではない。
『……まあ、こちらもライゼルに貸しを作れたのだ。此度の戦役、我らにも利するところろがあった。……フフフ、さて、どうしてくれようかな……』
この「貸し」を武器に、ライゼルとどう交渉しようか思案するイヴァン13世。
こちらの農作物を高く買ってもらおうか、あるいは向こうの鉱物資源を安く売ってもらおうか。
どちらにせよ、こちらに利益のある話だ。
「それにしても、少し意外でした」
『……何がだ?』
「ライゼル様にお味方したことです。てっきり、漁夫の利を狙うものかとばかり思っていたので……」
『……………………』
一瞬、シェフィの言葉が理解できなかった。
内乱の隙を突いて漁夫の利を獲りに行くのは悪い選択ではない。
事実、ライゼルの策を知らなければ、獲りに行っていたかもしれない。
しかし、それをしなかったのは、シェフィの存在をライゼルに利用されるのを防ぎ、さらにこちらに利するように行動しようとしたからこそ起きたこと。
あくまで、漁夫の利を獲りに行く以外に最適解があったからそうしたに過ぎないんだ。
と、そこまで考えて気がついた。
本当にそうか? あのライゼルが、こんな単純なことに気がついてないなんてことがありえるのか?
おそらく、すべてわかった上でシェフィを配置したのだろう。
ちょうどモノマフ王国がライゼルに対して恩を売れる形を作り、実際に恩を売らせるよう仕向けている。
では、なんのためにそんなことをする必要がある。
こんなことをして、ライゼルに何のメリットがある。
(こちらに貸しを作らせる。その結果、ライゼルはどこかで借りを払うことになる――)
「……陛下?」
やられた、と思った。
こちらが嬉々としてライゼルに貸しを作るのも見越して、ライゼルは策を練ったのではないだろうか。
「あの、どうかしたんですか?」
『……シェフィ、仮にお前が友人に金を借りていたとする』
「あの、陛下?」
『黙って聞け。シェフィ、お前が友人から金を借りているとして、その友人はお前に危害を加えると思うか?』
「うーん……。そういうことはしないんじゃないですかね。仲が悪くなってしまったらお金を返してもらえなくなるかもしれないですし……」
『そう。お前が機嫌を損ねれば、その友人は貸した金をとりっぱぐれる恐れがある。……力づくで金を返させようとしては、それこそ踏み倒されるであろう』
「あの、それが今回の件と何か……」
『今、貸しを作ろうとしている――作っているのは我々モノマフ王国だ。借りているのはライゼル。……この意味がわかるか? こちらが貸しを作った気になって喜んでいる限り、バルタザールに侵攻できない、ということだ』
「あっ!」
ここに来て、ようやくシェフィも状況を理解したらしい。
『なまじ「貸し」というカードを手に入れてしまったばかりに、我々はライゼルに貸しを踏み倒されるリスクを背負ってしまったのだ』
今回の内乱でモノマフ王国はライゼルに対して貸しを作ってしまった。
その結果、バルタザール領に侵攻するということは、せっかく作った貸しを無に帰す行為ということになり、今回の作戦計画がすべて無為なものとなることを意味している。
さしずめ、今回の一件で強引にライゼルとの協調路線に立たされてしまったと言っても過言ではない。
『これだけではない。対外的に見て、今回の戦いはどうだ。バルタザールの内乱に、我らモノマフが援軍に出した形となる。……すなわち、ここで我らがバルタザールに牙を剥こうものなら、「盟友に手を出す不義な国」とそしりを受けることとなろう』
「あっ……」
ことの重大さに気がついたのか、シェフィが声を挙げる。
『……さしずめ、沈む船に無理やり乗せられたようなもの。まったく……船が沈まぬよう、ライゼルのために水汲みをさせられる羽目になったわ』
ライゼルに利用され己の浅はかさを悔やむイヴァン13世に、シェフィが言った。
「それって悪いことなんですか?」
『……なに?』
「わたしがこちらに派遣されたのは、バルタザール家にモノマフ王国侵攻の意図があったのか探るためだったはずですよね? でも今回の件でライゼル様がうちと仲良くしたいって意思表示をしたのなら、そのまま仲良くしちゃえばいいんじゃないですか?」
『……………………』
シェフィの言うことも一理ある。
ライゼルが進んで借りを作るということは、逆に言えばこちらに対して協調路線を取ろうとしているか、初めから借りを踏み倒す前提で借りているかのどちらかしかありえない。
後者はバルタザール家が内乱に見舞われたことを鑑みると考えにくく、そうなると、ライゼルの真意は前者ということになる。
『……儂は決めたぞ』
◇
バラギットの屋敷で謎の地図を見つけたライゼルは、その意味を探るべく調査にあたっていた。
とはいえ、その手の知識がないライゼルが見たところで、結果はたかが知れている。
こういう場合は専門家に任せるのが適任だろう。
屋敷の空き部屋で何やら作業をしていたシェフィを見つけると、ライゼルが声をかけた。
「シェフィか。ちょうどいい。お前に見せたいものがあるんだが……」
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