28 / 51
第28話 降伏勧告
しおりを挟む
自身の領地に戻ると、バラギットは頭を抱えていた。
目的だった交渉はライゼルが首を縦に振らず失敗。
サブプランとして用意していた屋敷の制圧もライゼルの仕込んだ毒の前に失敗。
影の一族に依頼した暗殺も凄腕の護衛により失敗。
こちらの考えた作戦がことごとく失敗してしまうとは、思いもしなかった。
これでも、きちんと領地を発展させ、借金一つしなかった有能領主と自負していただけに、胸にくるものがある。
「よもや影の一族が敗れるとは……あのライゼルという男、侮れませんな……」
少々感心した様子で、ローガインがライゼルを褒めそやす。
あくまで客将という位置づけだからか、どこか他人事だ。
「ライゼルがあそこまでやり手とは思わなかった。……正直、見くびってたよ」
自分の知るライゼルという男は、甘ったれた男だった。
借金を抱えた領地をどうにかしようともせず、未熟な自分を研鑽するでもなく、現実逃避をするかのように贅沢三昧を尽くし惰性で生きてるような男だった。
それがなんだ。突如覚醒したかのように領内の開発に着手し、あまつさえこちらの計画を看破するとは。想定外にもほどがあるではないか。
「……………………」
ともあれ、そこまでライゼルが有能な男だというのなら、こちらとしても手段を選んではいられない。
こちらも腹を括った方が良さそうだ。
「ローガイン、帝国にはどこまで根回しができる?」
「どこまで、とは……」
「どこまでならセーフかって話だ。暗殺はセーフ。騙し討ちはセーフ。……じゃあ内乱はどうだ。『奸物ライゼルを討つべく、叔父のバラギットが義挙に及んだ』……これなら、帝国中枢からも支持が得られるんじゃないか?」
「ふむ……」
ローガインが少し考える。
前例がないわけでもないが、派閥の力を借りれば問題なさそうだ。
「……少々向こうに送る贈り物がかさみましょうが……」
「多少の出費は必要経費と思って割り切るさ。……できるんだな?」
「すぐにでも」
「……決まりだ。すぐに兵を集めろ。戦を始める」
控えていた部下に命じ、軍の徴兵を始める。
「当主の座、今度は直接貰い受けるぞ、ライゼル……」
それから半月後。バラギット率いる軍は瞬く間にライゼル不在の州都グランバルトを制圧すると、ライゼルの構える開拓地に向け、進軍を開始するのだった。
◇
グランバルトがバラギットによって占領されたとの情報が入ると、思わずライゼルの声が裏返った。
「叔父上がグランバルトを落とした!? 間違いないんだろうな!?」
「はっ、5000もの軍で突如として侵攻を始めると、瞬く間に攻め落とされてしまいました」
「なんてことだ……」
ありえない。バラギットはつい先日こちらにやってきて、開拓を手伝うとまで言ってくれたのだ。
そのバラギットが、なぜこのようなことをする。
「まさか、怒っているのかな。カビたジャムを食べさせたこと……」
現状、考えられる理由はそれしかない。
「……今からでも謝れば許してくれないかな」
ライゼルが謝罪の方法を考えていると、扉がノックされた。
「バラギット様……いえ、バラギットから文が届きました」
カチュアから手紙を受け取ると、目の前に広げる。
曰く、
『我が領地の軍、5000をもってグランバルトを制圧した。次はお前の構える開拓地に攻め寄せるだろう。
しかし、大人しく降伏し、バルタザール家当主の座を譲り渡すのなら命は取らない。ライゼルの身の安全は保障した上で、これまで通り不自由のない生活を約束しよう。同時に、ライゼルが降伏すれば、家臣や領民の命も奪うつもりはない。これまで通りの生活が送れるよう努力する。
……ただし、一度でもこちらに刃を向けたのなら、楽に死ねることはないだろう』
とのことだった。
(叔父上、カビたジャム食べたさせたの、めちゃくちゃキレてるじゃん……)
怒るのも当然と言えば当然だが、それだけで当主の座を寄越せとまで言ってくるのか。
ライゼルの本拠地、グランバルトを制圧した以上、この文に書かれていることは本気なのだろう。
こちらが反抗する意思を見せれば、グランバルトに進駐させた5000の軍でもってこちらを潰しにかかるに違いない。
そうなる前に、できるだけのことはやっておかねば。
◇
バラギットがグランバルトを制圧したと聞き、急ぎオーフェンは軍の徴兵と文官たちに指示を送っていた。
「近いうちに戦となる。今のうちに食料や武具をかき集めておけ」
「はっ」
文官が部屋を出ようとしたところで、アニエスが入れ替わりに入ってきた。
「屋敷が慌ただしいようですが、何事ですか」
「む、アニエス殿か。実は……」
ライゼルの叔父が挙兵したこと、バルタザール家の本拠地が陥落したことを告げると、アニエスが息を呑んだ。
「なんと……」
「今は総力をもってこの困難に立ち向かわねばならぬ時期……。アニエス殿も力を貸して頂けますかな……?」
「当然です。この剣はライゼル様に捧げております。ライゼル様のため、仇なす者はすべて屠ってみせましょう」
「心強い……!」
こちらの兵はどれだけ集めても300がいいところ。
数の上では圧倒的に劣勢だが、帝国騎士団の元副団長であるアニエスが指揮をとるのなら話は変わる。
兵数で劣るのならば、将の質では勝ちたいところだ。
「さっそく兵の編成をライゼル様にご相談しなくては……」
オーフェンが部屋を出ようとすると、アニエスが止めた。
「しかし、さきほどからライゼル様の姿が見えないのですが……」
「なんだと!?」
オーフェンが声を荒らげる。
時はバルタザール家の趨勢がかかった一大事。
このような大事な時に、ライゼルはどこに行ってしまったのか。
(ライゼル様……)
◇
降伏勧告の文が届くと、急ぎ降伏するべくライゼルはバラギットが在陣しているグランバルトに向かっていた。
「今頃、俺がいなくなったと気づいている頃かな……」
馬脚を止め、遠く開拓地に思いを馳せる。
バラギットの軍は5000、こちらの兵はどれだけかき集めても1000にも満たない。
初めから勝ち目のない戦だ。
それならば、早いうちに降伏し、有利な条件で当主の座を譲った方が得なのではないか。
ライゼルはそう考えていた。
「叔父上とてわざわざ降伏勧告を出すくらいの情は残ってるんだ。……なら、多少甘えさせてもらっても罰はあたらないだろ」
「ですがぼっちゃま、もしも約束を反故にされたら……」
「その時は地の果てまで逃げて見せるさ」
ライゼルの答えが気に食わなかったのか、カチュアが僅かに頬を膨らませる。
「お前も来てくれるだろ、カチュア」
「当然です。ぼっちゃまのいるところが、私のいるべき場所ですから」
「それじゃあ、もしもの時は一緒に地の果てまで逃げようか」
「もちろんです」
ライゼルが降伏する旨の手紙は既に早馬で出してある。
こちらが到着するまでに、向こうで受け入れ態勢を整えてくれていることだろう。
降伏するとはいえ、こちらも一応貴族の当主。降伏すると言っている以上、悪い扱いはされないだろう。
(隠居したら、どうしようかな……。一日中うまいもの食べて、ダラダラ過ごしたいなぁ……)
そんな期待を胸に、ライゼルとカチュアは人目を避けてバラギットが占領するグランバルトに向かうのだった。
目的だった交渉はライゼルが首を縦に振らず失敗。
サブプランとして用意していた屋敷の制圧もライゼルの仕込んだ毒の前に失敗。
影の一族に依頼した暗殺も凄腕の護衛により失敗。
こちらの考えた作戦がことごとく失敗してしまうとは、思いもしなかった。
これでも、きちんと領地を発展させ、借金一つしなかった有能領主と自負していただけに、胸にくるものがある。
「よもや影の一族が敗れるとは……あのライゼルという男、侮れませんな……」
少々感心した様子で、ローガインがライゼルを褒めそやす。
あくまで客将という位置づけだからか、どこか他人事だ。
「ライゼルがあそこまでやり手とは思わなかった。……正直、見くびってたよ」
自分の知るライゼルという男は、甘ったれた男だった。
借金を抱えた領地をどうにかしようともせず、未熟な自分を研鑽するでもなく、現実逃避をするかのように贅沢三昧を尽くし惰性で生きてるような男だった。
それがなんだ。突如覚醒したかのように領内の開発に着手し、あまつさえこちらの計画を看破するとは。想定外にもほどがあるではないか。
「……………………」
ともあれ、そこまでライゼルが有能な男だというのなら、こちらとしても手段を選んではいられない。
こちらも腹を括った方が良さそうだ。
「ローガイン、帝国にはどこまで根回しができる?」
「どこまで、とは……」
「どこまでならセーフかって話だ。暗殺はセーフ。騙し討ちはセーフ。……じゃあ内乱はどうだ。『奸物ライゼルを討つべく、叔父のバラギットが義挙に及んだ』……これなら、帝国中枢からも支持が得られるんじゃないか?」
「ふむ……」
ローガインが少し考える。
前例がないわけでもないが、派閥の力を借りれば問題なさそうだ。
「……少々向こうに送る贈り物がかさみましょうが……」
「多少の出費は必要経費と思って割り切るさ。……できるんだな?」
「すぐにでも」
「……決まりだ。すぐに兵を集めろ。戦を始める」
控えていた部下に命じ、軍の徴兵を始める。
「当主の座、今度は直接貰い受けるぞ、ライゼル……」
それから半月後。バラギット率いる軍は瞬く間にライゼル不在の州都グランバルトを制圧すると、ライゼルの構える開拓地に向け、進軍を開始するのだった。
◇
グランバルトがバラギットによって占領されたとの情報が入ると、思わずライゼルの声が裏返った。
「叔父上がグランバルトを落とした!? 間違いないんだろうな!?」
「はっ、5000もの軍で突如として侵攻を始めると、瞬く間に攻め落とされてしまいました」
「なんてことだ……」
ありえない。バラギットはつい先日こちらにやってきて、開拓を手伝うとまで言ってくれたのだ。
そのバラギットが、なぜこのようなことをする。
「まさか、怒っているのかな。カビたジャムを食べさせたこと……」
現状、考えられる理由はそれしかない。
「……今からでも謝れば許してくれないかな」
ライゼルが謝罪の方法を考えていると、扉がノックされた。
「バラギット様……いえ、バラギットから文が届きました」
カチュアから手紙を受け取ると、目の前に広げる。
曰く、
『我が領地の軍、5000をもってグランバルトを制圧した。次はお前の構える開拓地に攻め寄せるだろう。
しかし、大人しく降伏し、バルタザール家当主の座を譲り渡すのなら命は取らない。ライゼルの身の安全は保障した上で、これまで通り不自由のない生活を約束しよう。同時に、ライゼルが降伏すれば、家臣や領民の命も奪うつもりはない。これまで通りの生活が送れるよう努力する。
……ただし、一度でもこちらに刃を向けたのなら、楽に死ねることはないだろう』
とのことだった。
(叔父上、カビたジャム食べたさせたの、めちゃくちゃキレてるじゃん……)
怒るのも当然と言えば当然だが、それだけで当主の座を寄越せとまで言ってくるのか。
ライゼルの本拠地、グランバルトを制圧した以上、この文に書かれていることは本気なのだろう。
こちらが反抗する意思を見せれば、グランバルトに進駐させた5000の軍でもってこちらを潰しにかかるに違いない。
そうなる前に、できるだけのことはやっておかねば。
◇
バラギットがグランバルトを制圧したと聞き、急ぎオーフェンは軍の徴兵と文官たちに指示を送っていた。
「近いうちに戦となる。今のうちに食料や武具をかき集めておけ」
「はっ」
文官が部屋を出ようとしたところで、アニエスが入れ替わりに入ってきた。
「屋敷が慌ただしいようですが、何事ですか」
「む、アニエス殿か。実は……」
ライゼルの叔父が挙兵したこと、バルタザール家の本拠地が陥落したことを告げると、アニエスが息を呑んだ。
「なんと……」
「今は総力をもってこの困難に立ち向かわねばならぬ時期……。アニエス殿も力を貸して頂けますかな……?」
「当然です。この剣はライゼル様に捧げております。ライゼル様のため、仇なす者はすべて屠ってみせましょう」
「心強い……!」
こちらの兵はどれだけ集めても300がいいところ。
数の上では圧倒的に劣勢だが、帝国騎士団の元副団長であるアニエスが指揮をとるのなら話は変わる。
兵数で劣るのならば、将の質では勝ちたいところだ。
「さっそく兵の編成をライゼル様にご相談しなくては……」
オーフェンが部屋を出ようとすると、アニエスが止めた。
「しかし、さきほどからライゼル様の姿が見えないのですが……」
「なんだと!?」
オーフェンが声を荒らげる。
時はバルタザール家の趨勢がかかった一大事。
このような大事な時に、ライゼルはどこに行ってしまったのか。
(ライゼル様……)
◇
降伏勧告の文が届くと、急ぎ降伏するべくライゼルはバラギットが在陣しているグランバルトに向かっていた。
「今頃、俺がいなくなったと気づいている頃かな……」
馬脚を止め、遠く開拓地に思いを馳せる。
バラギットの軍は5000、こちらの兵はどれだけかき集めても1000にも満たない。
初めから勝ち目のない戦だ。
それならば、早いうちに降伏し、有利な条件で当主の座を譲った方が得なのではないか。
ライゼルはそう考えていた。
「叔父上とてわざわざ降伏勧告を出すくらいの情は残ってるんだ。……なら、多少甘えさせてもらっても罰はあたらないだろ」
「ですがぼっちゃま、もしも約束を反故にされたら……」
「その時は地の果てまで逃げて見せるさ」
ライゼルの答えが気に食わなかったのか、カチュアが僅かに頬を膨らませる。
「お前も来てくれるだろ、カチュア」
「当然です。ぼっちゃまのいるところが、私のいるべき場所ですから」
「それじゃあ、もしもの時は一緒に地の果てまで逃げようか」
「もちろんです」
ライゼルが降伏する旨の手紙は既に早馬で出してある。
こちらが到着するまでに、向こうで受け入れ態勢を整えてくれていることだろう。
降伏するとはいえ、こちらも一応貴族の当主。降伏すると言っている以上、悪い扱いはされないだろう。
(隠居したら、どうしようかな……。一日中うまいもの食べて、ダラダラ過ごしたいなぁ……)
そんな期待を胸に、ライゼルとカチュアは人目を避けてバラギットが占領するグランバルトに向かうのだった。
0
お気に入りに追加
81
あなたにおすすめの小説
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
俺の娘、チョロインじゃん!
ちゃんこ
ファンタジー
俺、そこそこイケてる男爵(32) 可愛い俺の娘はヒロイン……あれ?
乙女ゲーム? 悪役令嬢? ざまぁ? 何、この情報……?
男爵令嬢が王太子と婚約なんて、あり得なくね?
アホな俺の娘が高位貴族令息たちと仲良しこよしなんて、あり得なくね?
ざまぁされること必至じゃね?
でも、学園入学は来年だ。まだ間に合う。そうだ、隣国に移住しよう……問題ないな、うん!
「おのれぇぇ! 公爵令嬢たる我が娘を断罪するとは! 許さぬぞーっ!」
余裕ぶっこいてたら、おヒゲが素敵な公爵(41)が突進してきた!
え? え? 公爵もゲーム情報キャッチしたの? ぎゃぁぁぁ!
【ヒロインの父親】vs.【悪役令嬢の父親】の戦いが始まる?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
無限に進化を続けて最強に至る
お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。
※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。
改稿したので、しばらくしたら消します
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
俺が死んでから始まる物語
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。
だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。
余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。
そこからこの話は始まる。
セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕
SSSレア・スライムに転生した魚屋さん ~戦うつもりはないけど、どんどん強くなる~
草笛あたる(乱暴)
ファンタジー
転生したらスライムの突然変異だった。
レアらしくて、成長が異常に早いよ。
せっかくだから、自分の特技を活かして、日本の魚屋技術を異世界に広めたいな。
出刃包丁がない世界だったので、スライムの体内で作ったら、名刀に仕上がっちゃった。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる