26 / 51
第26話 冒険者アナザ
しおりを挟む
襲撃の翌日。ライゼルはオーフェンやカチュアと共に後始末に奔走していた。
「まったく、派手に荒らしやがって……」
「申し訳ございません。私がついていながら、こんなことに……」
「気にするな。カチュアのせいじゃない」
「ですが……」
「そういえば、なぜあの場にアニエス殿が居合わせたのですかな? しかも夜遅くに……」
「それは……」
「それに、カチュアに助けを求めなかったのも妙な話ですな。カチュアの強さは、ライゼル様も知っているでしょう」
「……………………」
ライゼルが返答に窮していると、思わぬところから援護が入った。
「ぼっちゃまが気を使ってくださったのです。……恥ずかしながら、昨夜は体調が悪く寝込んでまして、夜中に呼び出すのは申し訳ないと、気遣ってくださったのです。……そうですよね、ぼっちゃま?」
これ見よがしにカチュアからアイコンタクトが送られてくる。
「…………そういうことだ」
「なるほど……」
カチュアのウソに納得したのか、オーフェンからの追求がなくなる。
(ご安心ください。ぼっちゃまの逢瀬は、不肖このカチュアが守り通しますから!)
一仕事終えましたと言わんばかりの顔で、生暖かい笑みを浮かべるカチュア。
何も悪いことは起きていないはずなのに、なんとも気味が悪い。
「そうそう、それと、昨夜ライゼル様にお客様が見えておりました……なんでも、知り合いに紹介されてやってきた冒険者だと……」
「……なんだと?」
オーフェンによると、昨夜ライゼルを訪ねて冒険者がやってきたのだという。
その冒険者がどうもライゼルに紹介状を持っているらしく、ひとまず宿に泊まらせたらしい。
おそらくはライゼルが知り合いに紹介を頼んでいた冒険者だろう。
当初はアニエスがその冒険者だと勘違いしてしまったが、本来の冒険者が来た、といったところか。
盗賊の増加に暗殺未遂と、治安が悪化している現在、戦力は多いに越したことはない。
さっそく件の冒険者を屋敷に招集すると、客間に通した。
「どうも、自分、アナザってもんっす。こっちでいい仕事にありつけるってんで、知り合いの冒険者に紹介されてやってきました」
「ライゼルだ。……その話、間違いないんだろうな?」
一度は勘違いしてしまったため、ここはきちんと確認しておく。
アニエスの時は早合点で紹介状をパスしてしまったが、今回は出してもらわなくては。
「間違いないっすよ。……ほら」
アナザが懐から取り出した紹介状をこちらに寄越すと、ひととおり目を通す。
「……間違いないようだな」
アナザという男が本物の紹介されてきた冒険者で間違いないとわかれば、安心して迎えられる。
ただでさえ治安が悪くなっている状況。戦力が増えるのはライゼルとしても望ましい。
賃金や待遇を含めた正式な契約の手続きを進めていると、オーフェンが口を挟んだ。
「問題はアニエスの処遇ですな。実は彼女は……」
「帝国騎士団の元副団長で、お尋ね者の貴族なんだろ?」
「ご存じでしたか……」
ライゼルが知っているとは思わなかったのか、オーフェンが驚く。
この話を聞いたのはつい昨夜のことなのだが、大きく見せておいて損はない。
……最初から知っていたことにしよう。
「痛ましい話だ……無実の罪で追われる身になるとは……。だが、このライゼル・アシュテント・バルタザール。道義にもとる行ないを見過ごすことはできない。彼女の身の安全を保障するべく、匿っていたというわけだ。……騙すつもりはなかったが、お前にも秘密にして悪かったな、オーフェン」
「なんと……」
「いやいや、噂ってのはアテにならないもんっすね~。あのライゼル様がこんなに慈悲深いなんて」
感激するオーフェンと、どこか感心した様子のアナザ。
とりあえず、ライゼルの評価を上げることに成功したと思っていいだろう。
「アナザ、お前はうちの家臣でもない以上、言うことを聞く義理はないだろうが……」
「はいはい。わかってるっすよ。帝国には黙ってろって話っすよね。いいっすよ、別に。……こっちも貰えるもん貰えりゃ文句ないんで」
指でお金のマークを作るアナザ。
こうした損得勘定で動く人間はわかりやすくて助かる。
なにせ、利害関係があるうちは裏切ることはないのだから。
「いくらほしいんだ?」
「うへー、いきなり人を試すようなこと言わんでくださいよ~。気持ちでいいっすから。気持ちで」
飄々とした様子で手をひらひらさせるアナザ。
端的に自分の欲しい金額を言わないあたり、用心深いのか。こちらの出方を窺っているのか。
「じゃあ……そうだな。ここの郊外に庭付きの一軒家を用意するが、それでどうだ?」
「それ、暗にボスんとこの領民にならないか誘ってます?」
……バレたか。
金を払わずに済み、かつ強力な戦力を領地につなぎ留めておく妙手だと思ったのだが、アナザには見抜かれていたようだ。
ここで「そのとおりです」と言ってしまおうものなら、ライゼルの株も落ちかねない。
ならば、それとなく家を貰った方が得だという方向に持っていく必要がある。
ライゼルは意味深な笑みを浮かべ、
「お互いwin-winの関係でいようって話だ。お前の働き次第では領地は発展し地価も上がる。……逆に働きが悪いようじゃ町は発展しない。地価が下がって家の価値も減る」
「……町を発展させるのはボスの仕事っしょ。俺には関係ない――」
「それがあるんだよ。……この町に物資を送る交易路に、盗賊たちがちょっかいをかけてるんだ。そいつらを倒して安全を確保しないことには、町は発展しない」
「……そういうことなら、俺たちwin-winの関係になれそうっすね」
即興でそれっぽい言葉を並べてみたが、存外アナザの心に響いたらしい。
その後、詳しい契約を纏めていると、不意にアナザが口を開いた。
「心配しなくても、初めから帝国にチクるつもりなかったっすから。帝国に貸しを作るつもりもなかったんで」
「……そうなのか?」
「貰えるもんあるなら貰っとこうくらいの気持ちだったんで。……まあ、領民に誘われるとは思ってもみなかったっすけど」
「こちらとしてもダメ元で誘ってみたつもりだったんだが、受けてもらえるとは思わなかったよ」
「あちゃあ……もしかして俺、一杯食わされました?」
「どうかな」
残念がるでもない様子のアナザを適当にあしらう。
冒険者のわりに冷静で頭の回転が速い。
脳筋なフレイあたりと組ませて仕事させてみよう。
「まったく、派手に荒らしやがって……」
「申し訳ございません。私がついていながら、こんなことに……」
「気にするな。カチュアのせいじゃない」
「ですが……」
「そういえば、なぜあの場にアニエス殿が居合わせたのですかな? しかも夜遅くに……」
「それは……」
「それに、カチュアに助けを求めなかったのも妙な話ですな。カチュアの強さは、ライゼル様も知っているでしょう」
「……………………」
ライゼルが返答に窮していると、思わぬところから援護が入った。
「ぼっちゃまが気を使ってくださったのです。……恥ずかしながら、昨夜は体調が悪く寝込んでまして、夜中に呼び出すのは申し訳ないと、気遣ってくださったのです。……そうですよね、ぼっちゃま?」
これ見よがしにカチュアからアイコンタクトが送られてくる。
「…………そういうことだ」
「なるほど……」
カチュアのウソに納得したのか、オーフェンからの追求がなくなる。
(ご安心ください。ぼっちゃまの逢瀬は、不肖このカチュアが守り通しますから!)
一仕事終えましたと言わんばかりの顔で、生暖かい笑みを浮かべるカチュア。
何も悪いことは起きていないはずなのに、なんとも気味が悪い。
「そうそう、それと、昨夜ライゼル様にお客様が見えておりました……なんでも、知り合いに紹介されてやってきた冒険者だと……」
「……なんだと?」
オーフェンによると、昨夜ライゼルを訪ねて冒険者がやってきたのだという。
その冒険者がどうもライゼルに紹介状を持っているらしく、ひとまず宿に泊まらせたらしい。
おそらくはライゼルが知り合いに紹介を頼んでいた冒険者だろう。
当初はアニエスがその冒険者だと勘違いしてしまったが、本来の冒険者が来た、といったところか。
盗賊の増加に暗殺未遂と、治安が悪化している現在、戦力は多いに越したことはない。
さっそく件の冒険者を屋敷に招集すると、客間に通した。
「どうも、自分、アナザってもんっす。こっちでいい仕事にありつけるってんで、知り合いの冒険者に紹介されてやってきました」
「ライゼルだ。……その話、間違いないんだろうな?」
一度は勘違いしてしまったため、ここはきちんと確認しておく。
アニエスの時は早合点で紹介状をパスしてしまったが、今回は出してもらわなくては。
「間違いないっすよ。……ほら」
アナザが懐から取り出した紹介状をこちらに寄越すと、ひととおり目を通す。
「……間違いないようだな」
アナザという男が本物の紹介されてきた冒険者で間違いないとわかれば、安心して迎えられる。
ただでさえ治安が悪くなっている状況。戦力が増えるのはライゼルとしても望ましい。
賃金や待遇を含めた正式な契約の手続きを進めていると、オーフェンが口を挟んだ。
「問題はアニエスの処遇ですな。実は彼女は……」
「帝国騎士団の元副団長で、お尋ね者の貴族なんだろ?」
「ご存じでしたか……」
ライゼルが知っているとは思わなかったのか、オーフェンが驚く。
この話を聞いたのはつい昨夜のことなのだが、大きく見せておいて損はない。
……最初から知っていたことにしよう。
「痛ましい話だ……無実の罪で追われる身になるとは……。だが、このライゼル・アシュテント・バルタザール。道義にもとる行ないを見過ごすことはできない。彼女の身の安全を保障するべく、匿っていたというわけだ。……騙すつもりはなかったが、お前にも秘密にして悪かったな、オーフェン」
「なんと……」
「いやいや、噂ってのはアテにならないもんっすね~。あのライゼル様がこんなに慈悲深いなんて」
感激するオーフェンと、どこか感心した様子のアナザ。
とりあえず、ライゼルの評価を上げることに成功したと思っていいだろう。
「アナザ、お前はうちの家臣でもない以上、言うことを聞く義理はないだろうが……」
「はいはい。わかってるっすよ。帝国には黙ってろって話っすよね。いいっすよ、別に。……こっちも貰えるもん貰えりゃ文句ないんで」
指でお金のマークを作るアナザ。
こうした損得勘定で動く人間はわかりやすくて助かる。
なにせ、利害関係があるうちは裏切ることはないのだから。
「いくらほしいんだ?」
「うへー、いきなり人を試すようなこと言わんでくださいよ~。気持ちでいいっすから。気持ちで」
飄々とした様子で手をひらひらさせるアナザ。
端的に自分の欲しい金額を言わないあたり、用心深いのか。こちらの出方を窺っているのか。
「じゃあ……そうだな。ここの郊外に庭付きの一軒家を用意するが、それでどうだ?」
「それ、暗にボスんとこの領民にならないか誘ってます?」
……バレたか。
金を払わずに済み、かつ強力な戦力を領地につなぎ留めておく妙手だと思ったのだが、アナザには見抜かれていたようだ。
ここで「そのとおりです」と言ってしまおうものなら、ライゼルの株も落ちかねない。
ならば、それとなく家を貰った方が得だという方向に持っていく必要がある。
ライゼルは意味深な笑みを浮かべ、
「お互いwin-winの関係でいようって話だ。お前の働き次第では領地は発展し地価も上がる。……逆に働きが悪いようじゃ町は発展しない。地価が下がって家の価値も減る」
「……町を発展させるのはボスの仕事っしょ。俺には関係ない――」
「それがあるんだよ。……この町に物資を送る交易路に、盗賊たちがちょっかいをかけてるんだ。そいつらを倒して安全を確保しないことには、町は発展しない」
「……そういうことなら、俺たちwin-winの関係になれそうっすね」
即興でそれっぽい言葉を並べてみたが、存外アナザの心に響いたらしい。
その後、詳しい契約を纏めていると、不意にアナザが口を開いた。
「心配しなくても、初めから帝国にチクるつもりなかったっすから。帝国に貸しを作るつもりもなかったんで」
「……そうなのか?」
「貰えるもんあるなら貰っとこうくらいの気持ちだったんで。……まあ、領民に誘われるとは思ってもみなかったっすけど」
「こちらとしてもダメ元で誘ってみたつもりだったんだが、受けてもらえるとは思わなかったよ」
「あちゃあ……もしかして俺、一杯食わされました?」
「どうかな」
残念がるでもない様子のアナザを適当にあしらう。
冒険者のわりに冷静で頭の回転が速い。
脳筋なフレイあたりと組ませて仕事させてみよう。
0
お気に入りに追加
81
あなたにおすすめの小説
SSSレア・スライムに転生した魚屋さん ~戦うつもりはないけど、どんどん強くなる~
草笛あたる(乱暴)
ファンタジー
転生したらスライムの突然変異だった。
レアらしくて、成長が異常に早いよ。
せっかくだから、自分の特技を活かして、日本の魚屋技術を異世界に広めたいな。
出刃包丁がない世界だったので、スライムの体内で作ったら、名刀に仕上がっちゃった。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
俺の娘、チョロインじゃん!
ちゃんこ
ファンタジー
俺、そこそこイケてる男爵(32) 可愛い俺の娘はヒロイン……あれ?
乙女ゲーム? 悪役令嬢? ざまぁ? 何、この情報……?
男爵令嬢が王太子と婚約なんて、あり得なくね?
アホな俺の娘が高位貴族令息たちと仲良しこよしなんて、あり得なくね?
ざまぁされること必至じゃね?
でも、学園入学は来年だ。まだ間に合う。そうだ、隣国に移住しよう……問題ないな、うん!
「おのれぇぇ! 公爵令嬢たる我が娘を断罪するとは! 許さぬぞーっ!」
余裕ぶっこいてたら、おヒゲが素敵な公爵(41)が突進してきた!
え? え? 公爵もゲーム情報キャッチしたの? ぎゃぁぁぁ!
【ヒロインの父親】vs.【悪役令嬢の父親】の戦いが始まる?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
無限に進化を続けて最強に至る
お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。
※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。
改稿したので、しばらくしたら消します
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
俺が死んでから始まる物語
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。
だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。
余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。
そこからこの話は始まる。
セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる