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第23話 アニエス・シルヴァリア
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「それって、島流しにされたとかいう、帝国騎士団の元副団長のアニエス・シルヴァリアじゃないっすか?」
「なに……!?」
アナザと名乗る冒険者の言葉に、オーフェンが首を傾げた。
アニエスがこちらにやってきてしばらく経つが、そんなことは一言も言っていなかった。
第一、オーフェンから見たアニエスという人物は真面目で実直で、誰かを裏切るような人物には見えなかった。
たしかに素性に謎は多いが、知り合いの冒険者に紹介されたのなら身元は保証付きで――いや、目の前のアナザという男が本物の紹介された冒険者だというのなら、彼女の身元は宙に浮く。
疑いたくはない。疑いたくはないが、アニエスを信じられる材料はあまりにも少ない。
「その情報、間違いないのか?」
「王都にいる人はみんな知ってるっすよ。皇帝陛下に謀反だか反逆したとかって……」
「!!!」
真偽はともかく、皇帝に謀反を働くような危険人物を野放しにはできない。
しかも、そんな人物がライゼルの近くにいるとなれば……
オーフェンの脳裏に最悪の結末がよぎる。
(ライゼル様が危ない……!)
「あ、ちょっと!」
アナザや兵を置いて、オーフェンはライゼルの屋敷に急ぐのだった。
◇
逃げるようにライゼルの開拓地から去ったバラギットは、帰りの道中、夜営をしていた。
「くっ……」
未だに腹が痛い上、二階から飛び降りたケガも癒えてはいない。
今のところライゼルの追手が迫っていないことに安堵しながら、バラギットは今後の方策を練っていた。
ライゼルに当主の座を開け渡してもらうか、それが無理ならライゼルが油断した隙に屋敷を制圧し、言うことを聞かせるつもりだった。
しかし現実は、ライゼルの手のひらの上で踊らされ、毒を盛られた挙句に獣人の兵に命を奪われるところだった。
明らかにこちらの命を奪うことが前提の行動。
脅して当主の座を奪おうという思惑自体、甘かったと言わざるを得ない。
「こうなれば、俺も手段は選ばん」
相手がその気なら、こちらも同じ手段を取るまでだ。
「ライゼルを暗殺する」
「……よろしいのですかな? お家騒動に発展し、ともすれば内乱の引き金にもなりかねませんが……」
最終手段を口にするバラギットに、側近のローガインが待ったをかける。
「先に暗殺しようとしたのは向こうだぞ」
「しかし、皇帝陛下が何とおっしゃるか……。当主を暗殺して家督を奪ったなどと知れては、面倒なことになりましょうなぁ……」
バラギットの言いたいことを察しながらも、言葉を濁すローガイン。
まったく、白々しい男だ。権謀術数の渦巻く宮中において、謀略だけで立ち回ってきた男が、何を抜かすか。
「……こういう時のためにお前を召し抱えたんだ。面倒な根回しやら工作は全部任せる」
「ご命令とあらば……」
ローガインがうやうやしく頭を下げる。
「お前の部下に殺しが得意なやつらがいたな。たしか、影の一族とかいう……。そいつらを使え」
「お任せを」
ローガインが手を叩くと、炎に揺らめいていた影が不自然に揺れた。
「ライゼルを殺れ」
「はっ」
短い返事と共に、無数の影が夜の闇に消えるのだった。
◇
バラギットの歓待が中途半端な形で終わると、アニエスは一人自室で荷物を纏めていた。
まさか、ライゼルの叔父の側近に帝国の元官僚がついているとは思いもしなかった。
あの様子では、自分の正体が露見するのも時間の問題だろう。
アニエスの実家、シルヴァリア家は侯爵家として知られ、帝国でもそれなりに由緒の正しい家柄だった。
しかし、中央での政争に敗れ、帝国の文官に陥れられた結果、反逆罪の汚名を着せられ一族郎党処刑された。
当時、帝国騎士団の副団長の座についていたアニエスも罪を問われ、副団長時代の功績と引き換えに命だけは助けられ島流しが言い渡された。
その後、隙をついて護送の途中で脱出することに成功するも、地位も名誉も失い、すべてを失ったアニエスに匿ってくれるあてなどなかった。
それでもかすかなツテを頼ってバルタザール家にやってきたのだが、そんな自分をライゼルは何も言わずに受け入れてくれた。
ライゼルの温情には感謝してもしきれない。
そして、ライゼルは同じく亡命中の身であったシェフィ受け入れてくれたのだ。
本当のことを話せば、ライゼルは快く受け入れてくれるかもしれない……。
……と、そこまで考えて頭を振る。
「ダメだ。これ以上ライゼル様に甘えてしまっては……」
ここに来てわかった。
ライゼル・アシュテント・バルタザールは底なしのお人よしだ。
殺せばいいものを盗賊に更生の機会を与え、面倒ごとになるとわかっていながら他国から亡命してきた人間を受け入れ要職まで与えている。
きっと、自分の身の上を明かせば、シェフィの時のように受け入れてくれることだろう。何でもないことのようにすべてを受け入れ、帝国の手から庇ってくれることだろう。
……だからこそ、彼の優しさに甘えてはいけない。
自分がここにいると知れては、ライゼルの迷惑になってしまう。
最悪バルタザール家にまで帝国の追求が波及するか、最悪討伐軍を差し向けられかねない。
その前にここを離れ、せめて彼らの迷惑にならないようにしよう。
「はぁ……」
思えば、ここの人間はいい人ばかりであった。
素性の知れない自分を良くしてくれたばかりか、何も聞かずに休む場所を与えてくれた。自分が追われる身だったことを忘れさせてくれた。
そんな人たちだからこそ、自分のせいで破滅に進ませるわけにはいかない。
彼らに迷惑がかかる前に、自ら身を引くべきなのだ。
「……………………」
足音を殺し、静かに部屋を出る。
今はライゼルの屋敷の客間を借りているため、屋敷を出ようとすれば使用人の目についてしまう。
そのため、皆が寝静まった深夜に抜け出すことにしたが、それでも警戒するに越したことはない。
念には念を入れて、厨房を抜け裏口から出ようとしたところで、一番見つかりたくなかった人物に遭遇した。
「ライゼル様!? なぜここに……」
「む、アニエスか」
ミルクの入った瓶を片手に、バツの悪そうな顔でライゼルがたたずむのだった。
「なに……!?」
アナザと名乗る冒険者の言葉に、オーフェンが首を傾げた。
アニエスがこちらにやってきてしばらく経つが、そんなことは一言も言っていなかった。
第一、オーフェンから見たアニエスという人物は真面目で実直で、誰かを裏切るような人物には見えなかった。
たしかに素性に謎は多いが、知り合いの冒険者に紹介されたのなら身元は保証付きで――いや、目の前のアナザという男が本物の紹介された冒険者だというのなら、彼女の身元は宙に浮く。
疑いたくはない。疑いたくはないが、アニエスを信じられる材料はあまりにも少ない。
「その情報、間違いないのか?」
「王都にいる人はみんな知ってるっすよ。皇帝陛下に謀反だか反逆したとかって……」
「!!!」
真偽はともかく、皇帝に謀反を働くような危険人物を野放しにはできない。
しかも、そんな人物がライゼルの近くにいるとなれば……
オーフェンの脳裏に最悪の結末がよぎる。
(ライゼル様が危ない……!)
「あ、ちょっと!」
アナザや兵を置いて、オーフェンはライゼルの屋敷に急ぐのだった。
◇
逃げるようにライゼルの開拓地から去ったバラギットは、帰りの道中、夜営をしていた。
「くっ……」
未だに腹が痛い上、二階から飛び降りたケガも癒えてはいない。
今のところライゼルの追手が迫っていないことに安堵しながら、バラギットは今後の方策を練っていた。
ライゼルに当主の座を開け渡してもらうか、それが無理ならライゼルが油断した隙に屋敷を制圧し、言うことを聞かせるつもりだった。
しかし現実は、ライゼルの手のひらの上で踊らされ、毒を盛られた挙句に獣人の兵に命を奪われるところだった。
明らかにこちらの命を奪うことが前提の行動。
脅して当主の座を奪おうという思惑自体、甘かったと言わざるを得ない。
「こうなれば、俺も手段は選ばん」
相手がその気なら、こちらも同じ手段を取るまでだ。
「ライゼルを暗殺する」
「……よろしいのですかな? お家騒動に発展し、ともすれば内乱の引き金にもなりかねませんが……」
最終手段を口にするバラギットに、側近のローガインが待ったをかける。
「先に暗殺しようとしたのは向こうだぞ」
「しかし、皇帝陛下が何とおっしゃるか……。当主を暗殺して家督を奪ったなどと知れては、面倒なことになりましょうなぁ……」
バラギットの言いたいことを察しながらも、言葉を濁すローガイン。
まったく、白々しい男だ。権謀術数の渦巻く宮中において、謀略だけで立ち回ってきた男が、何を抜かすか。
「……こういう時のためにお前を召し抱えたんだ。面倒な根回しやら工作は全部任せる」
「ご命令とあらば……」
ローガインがうやうやしく頭を下げる。
「お前の部下に殺しが得意なやつらがいたな。たしか、影の一族とかいう……。そいつらを使え」
「お任せを」
ローガインが手を叩くと、炎に揺らめいていた影が不自然に揺れた。
「ライゼルを殺れ」
「はっ」
短い返事と共に、無数の影が夜の闇に消えるのだった。
◇
バラギットの歓待が中途半端な形で終わると、アニエスは一人自室で荷物を纏めていた。
まさか、ライゼルの叔父の側近に帝国の元官僚がついているとは思いもしなかった。
あの様子では、自分の正体が露見するのも時間の問題だろう。
アニエスの実家、シルヴァリア家は侯爵家として知られ、帝国でもそれなりに由緒の正しい家柄だった。
しかし、中央での政争に敗れ、帝国の文官に陥れられた結果、反逆罪の汚名を着せられ一族郎党処刑された。
当時、帝国騎士団の副団長の座についていたアニエスも罪を問われ、副団長時代の功績と引き換えに命だけは助けられ島流しが言い渡された。
その後、隙をついて護送の途中で脱出することに成功するも、地位も名誉も失い、すべてを失ったアニエスに匿ってくれるあてなどなかった。
それでもかすかなツテを頼ってバルタザール家にやってきたのだが、そんな自分をライゼルは何も言わずに受け入れてくれた。
ライゼルの温情には感謝してもしきれない。
そして、ライゼルは同じく亡命中の身であったシェフィ受け入れてくれたのだ。
本当のことを話せば、ライゼルは快く受け入れてくれるかもしれない……。
……と、そこまで考えて頭を振る。
「ダメだ。これ以上ライゼル様に甘えてしまっては……」
ここに来てわかった。
ライゼル・アシュテント・バルタザールは底なしのお人よしだ。
殺せばいいものを盗賊に更生の機会を与え、面倒ごとになるとわかっていながら他国から亡命してきた人間を受け入れ要職まで与えている。
きっと、自分の身の上を明かせば、シェフィの時のように受け入れてくれることだろう。何でもないことのようにすべてを受け入れ、帝国の手から庇ってくれることだろう。
……だからこそ、彼の優しさに甘えてはいけない。
自分がここにいると知れては、ライゼルの迷惑になってしまう。
最悪バルタザール家にまで帝国の追求が波及するか、最悪討伐軍を差し向けられかねない。
その前にここを離れ、せめて彼らの迷惑にならないようにしよう。
「はぁ……」
思えば、ここの人間はいい人ばかりであった。
素性の知れない自分を良くしてくれたばかりか、何も聞かずに休む場所を与えてくれた。自分が追われる身だったことを忘れさせてくれた。
そんな人たちだからこそ、自分のせいで破滅に進ませるわけにはいかない。
彼らに迷惑がかかる前に、自ら身を引くべきなのだ。
「……………………」
足音を殺し、静かに部屋を出る。
今はライゼルの屋敷の客間を借りているため、屋敷を出ようとすれば使用人の目についてしまう。
そのため、皆が寝静まった深夜に抜け出すことにしたが、それでも警戒するに越したことはない。
念には念を入れて、厨房を抜け裏口から出ようとしたところで、一番見つかりたくなかった人物に遭遇した。
「ライゼル様!? なぜここに……」
「む、アニエスか」
ミルクの入った瓶を片手に、バツの悪そうな顔でライゼルがたたずむのだった。
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