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第44話 ボーナスと使い道
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入ってくる金の説明が終わると、ぐるりと室内を見回す。
エクリ、ライ、シシー。いずれも今回の戦いの功労者たちだ。
素晴らしい働きには、それ相応の報いが必要だ。
「今回の皆の働きには、目を見張るものがあったからな……。ささやかながら、ボーナスを出そうと思う」
「やたっ!」
「へへへ、わかってるじゃねぇか」
エクリが小さく跳ね、ライが舌なめずりする。
「まずはエクリ。特別手当てとして、1億5000万ゼニー出そう」
机の上にアタッシュケースを置くと、蓋を開ける。
1億5000万ゼニー。キャッシュで用意した。
札束を見てエクリの目が輝く。
「いいの!? こんなにたくさんもらっちゃって……」
「なんだ。いらないのか?」
「いや、いるけど!」
エクリがアタッシュケースを自分の元に引き寄せる。
「ついこの間まで金策に奔走してたのに、いいのかなって……。こんなにお金もらっちゃって……」
「…………エクリがいらないってんなら、代わりにオレが……」
ライが手を伸ばそうとすると、エクリに無言で手を払い除けられた。
「エクリの言い分はもっともだが、これは正当な報酬だ。今回お前は、それだけ身体を張ったし活躍した。当然の取り分だ」
「カイル……!」
感極まったのか、エクリの瞳に熱が篭もる。
若干のむず痒さを感じながら、俺はライに向き直った。
「ペテン師、お前には1億ゼニーを出そう」
「ちょっ……なんでオレがエクリより少ないんだよ!」
「厳正な審査の結果だ」
「けどよ……」
「文句があるなら、いらないと思っていいのか?」
軽く睨むと、ライは両手をあげて降参のポーズをとった。
「ジョークだよ、ジョーク。真に受けるなって……。んで、オレの金はどこだ?」
机の上を指し示すも、そこには何も置かれていない。
俺はライに毅然と言い放った。
「ないな」
「はぁ!?」
「元々、お前には冒険者ギルドでの借金があったんだ。そっちの方と相殺しておいた」
溜まりに溜まった飲み代が4億ゼニー。
スキルの購入費が6億ゼニー。
ライ個人で合計10億ゼニーほどの借金がある計算となる。
「どさくさに紛れて有耶無耶にしたつもりだったのかもしれないが、キッチリ払ってもらうからな」
「ちくしょう……」
ガックリとその場に膝をつくライを尻目に、シシーに向き直る。
「最後に、シシーには2億ゼニーを出そう」
『……私にも報酬を支払うのですか?』
「シシーは一番の功労者だからな」
デストラーデの本拠地を攻略する際の後方支援。右翼軍の指揮。100隻に及ぶイカロスの制御。400基のドローンの操縦。
これらすべてをシシーが担ったからこそ、今回の作戦が成功したのだ。
「色気のない贈り物だが……俺からの感謝の気持ちだ。受け取ってくれ」
シシーのドラム缶のようなボディの前にアタッシュケースを差し出す。
目の前のお金を受け取ってもいいものか。
シシーが躊躇っていると、エクリがにっと笑った。
「貰っちゃいなさいよ。シシーが受け取らないんじゃ、あたしだって貰いにくいし」
「ああ。順当な報酬だ」
ライもエクリの言葉に同調する。
『エクリ……ライ……』
二人に背中を押され、シシーは報酬の入ったアタッシュケースに手を伸ばした。
『お気持ち、ありがとうございます。今日という日を、私は永遠(とわ)に忘れはしないでしょう』
受け取ったケースを胸に抱き、大事そうに抱える。
その様子を見て、俺たちは頬を綻ばせるのだった。
数日後。
工場の経営をエクリやライに任せ、俺は趣味の機械弄りに没頭していた。
デストラーデから奪った、姿を消すアーティファクト。
こいつをシーシュポスに搭載し、戦力強化を考えたのだ。
『帝国データベースを閲覧したところ、アーティファクトの詳細が判明しました。
リンケンスフィア──あらゆるセンサーをすり抜ける、ステルス機能を持ったアーティファクトです』
シシーの説明を聞いて、俺はクククと笑った。
「つまり、こいつがあれば密輸でも密入国でもお手の物ってことだ。夢が広がるな」
『現在、カイルには安定的な収入源があります。不要なリスクを背負う必要はないでしょう』
「わかってるよ。……だが、小遣い稼ぎには困らないし、いざって時にはこいつで逃避行だってできるわけだ。これ以上ない保険だろ」
仮に今後帝国でお尋ね者になってしまった日には、帝国からの亡命を余儀なくされるだろう。
そうなれば、命をかけて帝国から逃げ回る羽目になるのだが、ステルス機能を持ったアーティファクトがあるのなら話は変わる。
永遠に逃げ続け、帝国内部で海賊になるもよし。亡命して再起を図るもよし。
いずれにせよ、このアーティファクトには大きな可能性が秘められているのだ。
簡単な取り付け工事をしていると、船内で妙な物音が聞こえた。
「……なんか、向こうでヘンな音がしなかったか?」
『気のせいでしょう』
シシーがそう言うのなら間違いない。
間違いないはずなのだが、やはり引っかかる。
様子を見に行こうとすると、扉が一人でに開いた。
「なっ……」
そこにいたのは、メイド服に身を包んだ、巨乳の女だった。
整った顔。無機質ながらも透明感のある瞳が俺を見上げる。
「……誰だ、あんた」
『落ち着いてください、カイル。これは私の新たなボディです』
「その声……シシーなのか?」
メイド服の美女──シシーが頷く。
『先日カイルよりいただいた資金を元手に、新しいボディを購入しました』
「いや、これ、どこからどう見てもセクサロイドだろ」
まじまじとシシーを見つめる。
きめ細かな肌。服の上からでもわかる豊満な双丘がこれみよがしに自己主張してくる。
全体的に小柄なエクリがかわいい系だとすれば、こちらはキレイ系だろうか。
『正確には、性処理機能を備えたメイドロボです』
「同じだろ」
『以前、乾杯を交わした際、カイルはこう言っていました。“色気がない”と。ですから、このたびは色気のあるボディを採用しました』
身体の前で腕を組んでいるからか、豊かな胸がさらに強調される。
なるほど、シシーの言うとおり、たしかに色気がある。
だが──
「たしかにそう言ったが、あれは言葉のアヤだ。他意はない」
『……では、色気は必要ないということですか?』
「そうだ」
『……………………わかりました。カイルのお気に召さないのなら、こちらのボディは返品いたします』
どこか沈んだ様子のシシーが、ウィンドウを開いて注文画面を操作する。
返品画面。そして注文画面──
「……待て。別のボディを買う気か?」
『はい。カイルの好みに合わせて容姿を設定していたつもりでしたが、私のデータが誤りがあったようです。修正ののち、新たなボディを再度……』
「……今のままでいい」
俺の言葉にシシーが目をぱちくりさせた。
『……どういう意味ですか?』
「今の姿で満足だと言ったんだ。……シシーは、今のままで十分キレイだよ」
真っ直ぐにシシーの目を見つめる。
最初は驚いた様子だったが、次第に冷静さを取り戻していく。
『……ありがとうございます。カイルがそう言うのなら、このボディにします』
返品画面を閉じると、シシーがちょこんとお辞儀をした。
『改めて、これからよろしくお願いします、カイル』
シシーが微かに微笑んだように見えたのは、きっと俺の気のせいではないだろう。
あとがき
ここまで読んでいただきありがとうございました。
これにて一章完結です。
面白かったと思ったら、ブクマや評価をして頂けると励みになります。
また、詳しいあとがきを活動報告に載せようと思っています。お気に入りユーザー登録をして頂ければホーム画面から活動報告に飛べるようになりますので、そちらもお願いします。
次章はある程度書き溜めが出来たら投稿しようと思っています。
エクリ、ライ、シシー。いずれも今回の戦いの功労者たちだ。
素晴らしい働きには、それ相応の報いが必要だ。
「今回の皆の働きには、目を見張るものがあったからな……。ささやかながら、ボーナスを出そうと思う」
「やたっ!」
「へへへ、わかってるじゃねぇか」
エクリが小さく跳ね、ライが舌なめずりする。
「まずはエクリ。特別手当てとして、1億5000万ゼニー出そう」
机の上にアタッシュケースを置くと、蓋を開ける。
1億5000万ゼニー。キャッシュで用意した。
札束を見てエクリの目が輝く。
「いいの!? こんなにたくさんもらっちゃって……」
「なんだ。いらないのか?」
「いや、いるけど!」
エクリがアタッシュケースを自分の元に引き寄せる。
「ついこの間まで金策に奔走してたのに、いいのかなって……。こんなにお金もらっちゃって……」
「…………エクリがいらないってんなら、代わりにオレが……」
ライが手を伸ばそうとすると、エクリに無言で手を払い除けられた。
「エクリの言い分はもっともだが、これは正当な報酬だ。今回お前は、それだけ身体を張ったし活躍した。当然の取り分だ」
「カイル……!」
感極まったのか、エクリの瞳に熱が篭もる。
若干のむず痒さを感じながら、俺はライに向き直った。
「ペテン師、お前には1億ゼニーを出そう」
「ちょっ……なんでオレがエクリより少ないんだよ!」
「厳正な審査の結果だ」
「けどよ……」
「文句があるなら、いらないと思っていいのか?」
軽く睨むと、ライは両手をあげて降参のポーズをとった。
「ジョークだよ、ジョーク。真に受けるなって……。んで、オレの金はどこだ?」
机の上を指し示すも、そこには何も置かれていない。
俺はライに毅然と言い放った。
「ないな」
「はぁ!?」
「元々、お前には冒険者ギルドでの借金があったんだ。そっちの方と相殺しておいた」
溜まりに溜まった飲み代が4億ゼニー。
スキルの購入費が6億ゼニー。
ライ個人で合計10億ゼニーほどの借金がある計算となる。
「どさくさに紛れて有耶無耶にしたつもりだったのかもしれないが、キッチリ払ってもらうからな」
「ちくしょう……」
ガックリとその場に膝をつくライを尻目に、シシーに向き直る。
「最後に、シシーには2億ゼニーを出そう」
『……私にも報酬を支払うのですか?』
「シシーは一番の功労者だからな」
デストラーデの本拠地を攻略する際の後方支援。右翼軍の指揮。100隻に及ぶイカロスの制御。400基のドローンの操縦。
これらすべてをシシーが担ったからこそ、今回の作戦が成功したのだ。
「色気のない贈り物だが……俺からの感謝の気持ちだ。受け取ってくれ」
シシーのドラム缶のようなボディの前にアタッシュケースを差し出す。
目の前のお金を受け取ってもいいものか。
シシーが躊躇っていると、エクリがにっと笑った。
「貰っちゃいなさいよ。シシーが受け取らないんじゃ、あたしだって貰いにくいし」
「ああ。順当な報酬だ」
ライもエクリの言葉に同調する。
『エクリ……ライ……』
二人に背中を押され、シシーは報酬の入ったアタッシュケースに手を伸ばした。
『お気持ち、ありがとうございます。今日という日を、私は永遠(とわ)に忘れはしないでしょう』
受け取ったケースを胸に抱き、大事そうに抱える。
その様子を見て、俺たちは頬を綻ばせるのだった。
数日後。
工場の経営をエクリやライに任せ、俺は趣味の機械弄りに没頭していた。
デストラーデから奪った、姿を消すアーティファクト。
こいつをシーシュポスに搭載し、戦力強化を考えたのだ。
『帝国データベースを閲覧したところ、アーティファクトの詳細が判明しました。
リンケンスフィア──あらゆるセンサーをすり抜ける、ステルス機能を持ったアーティファクトです』
シシーの説明を聞いて、俺はクククと笑った。
「つまり、こいつがあれば密輸でも密入国でもお手の物ってことだ。夢が広がるな」
『現在、カイルには安定的な収入源があります。不要なリスクを背負う必要はないでしょう』
「わかってるよ。……だが、小遣い稼ぎには困らないし、いざって時にはこいつで逃避行だってできるわけだ。これ以上ない保険だろ」
仮に今後帝国でお尋ね者になってしまった日には、帝国からの亡命を余儀なくされるだろう。
そうなれば、命をかけて帝国から逃げ回る羽目になるのだが、ステルス機能を持ったアーティファクトがあるのなら話は変わる。
永遠に逃げ続け、帝国内部で海賊になるもよし。亡命して再起を図るもよし。
いずれにせよ、このアーティファクトには大きな可能性が秘められているのだ。
簡単な取り付け工事をしていると、船内で妙な物音が聞こえた。
「……なんか、向こうでヘンな音がしなかったか?」
『気のせいでしょう』
シシーがそう言うのなら間違いない。
間違いないはずなのだが、やはり引っかかる。
様子を見に行こうとすると、扉が一人でに開いた。
「なっ……」
そこにいたのは、メイド服に身を包んだ、巨乳の女だった。
整った顔。無機質ながらも透明感のある瞳が俺を見上げる。
「……誰だ、あんた」
『落ち着いてください、カイル。これは私の新たなボディです』
「その声……シシーなのか?」
メイド服の美女──シシーが頷く。
『先日カイルよりいただいた資金を元手に、新しいボディを購入しました』
「いや、これ、どこからどう見てもセクサロイドだろ」
まじまじとシシーを見つめる。
きめ細かな肌。服の上からでもわかる豊満な双丘がこれみよがしに自己主張してくる。
全体的に小柄なエクリがかわいい系だとすれば、こちらはキレイ系だろうか。
『正確には、性処理機能を備えたメイドロボです』
「同じだろ」
『以前、乾杯を交わした際、カイルはこう言っていました。“色気がない”と。ですから、このたびは色気のあるボディを採用しました』
身体の前で腕を組んでいるからか、豊かな胸がさらに強調される。
なるほど、シシーの言うとおり、たしかに色気がある。
だが──
「たしかにそう言ったが、あれは言葉のアヤだ。他意はない」
『……では、色気は必要ないということですか?』
「そうだ」
『……………………わかりました。カイルのお気に召さないのなら、こちらのボディは返品いたします』
どこか沈んだ様子のシシーが、ウィンドウを開いて注文画面を操作する。
返品画面。そして注文画面──
「……待て。別のボディを買う気か?」
『はい。カイルの好みに合わせて容姿を設定していたつもりでしたが、私のデータが誤りがあったようです。修正ののち、新たなボディを再度……』
「……今のままでいい」
俺の言葉にシシーが目をぱちくりさせた。
『……どういう意味ですか?』
「今の姿で満足だと言ったんだ。……シシーは、今のままで十分キレイだよ」
真っ直ぐにシシーの目を見つめる。
最初は驚いた様子だったが、次第に冷静さを取り戻していく。
『……ありがとうございます。カイルがそう言うのなら、このボディにします』
返品画面を閉じると、シシーがちょこんとお辞儀をした。
『改めて、これからよろしくお願いします、カイル』
シシーが微かに微笑んだように見えたのは、きっと俺の気のせいではないだろう。
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