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『旅路の果て』
其の拾壱
しおりを挟む「真魚さん、すまねぇ……あんたの期待にそえず、腹のヤヤ子まで、不幸にしちまった」
廃村を照らす恋火月が、悪相座長の琥珀眼に浮かぶ、真摯な光を、まぶしく輝かせた。
真魚は泪をぬぐい、首を振った。あの場合ではやむを得なかった。彼女自身の咎なのだ。
【鬼凪座】を責める気持ちなど、微塵もない。
「いいえ。皆さまは、亡くなった四人の縁者からも依頼を受けていたのでしょう? これも、彼を本気で愛してしまった私へ、兄や四人の亡魄が与えた、罰なのかもしれません」
廃村奥に真新しい土饅頭をこしらえ、【鬼凪座】五人組は、珍しく神妙な面持ちである。
かたわらでは、忌まわしい『鉄の掟』を秘めた緇衣が、荼毘に付され、送り火を焚いている。真魚は、土饅頭へ、そっと野花を手向けた。
卒塔婆が如き柵に、《茅刈》の戒名がある。また一筋、真魚の頬を、泪が伝い落ちた。
「奴に殺された、弧堵璽、龍樹と琉衣、岱賦の無念を思えば喃……これも、致し方ない処置じゃろうて……悪く思うなよ、真魚さん」
一角坊は、むき出しの墓へ清酒を捧げ黙祷。
ニセ緇蓮族に化け、《茅刈》をこの廃村へと追いこんだのも、実は彼の役回りであった。
「弧堵璽の孫娘《幸拿》に会わなければ、あるいは脅しだけで、すませたかもしれませんがね……彼女は、唯一の肉親である祖父を喪い、婚約も破棄され、苦しみのあまり図った自害の後遺症で、今や廃人同様……あなたはむしろ、幸せな方ですよ」
夜叉面冠者は、沈鬱に語り、項垂れている。
療養院の暗い窓辺で、ぼんやりと頬杖をつく、心ない人形……親類に化けて、面会へ往った夜叉面の胸を、痛烈にえぐる光景だった。
「憐れなのは、岱賦の女房になるはずだった《麗佳》も同じだぜ。彼女はいまだ苦界で生きる籠の鳥。帰らぬ男を、ずっと待ち続けてるんだ。酷なようだが、これは当然の報いさ」
那咤霧のセリフは、相変わらず辛辣だが、静穏な言葉のはしばしに、真魚への同情もうかがえる。やはり、女の泪に弱い色悪だ。
『兄上の件では、胡坐和尚も、つらい選択を迫られたことだろう。茅刈川の上流……《千早》が転落死した付近へ、供養に出かけた老僧は、岩陰のくぼみで偶然、この画帳を見つけたのだ。これは推測だが……千早は放り出されたあとも、崖下で寸刻生きていた。その際、自分を殺した男の手がかり、犯人が描かれた画帳を、最期の力で岩陰に隠したのだな。《靭》は千早を谷川へ遺棄する折、自身も誤って滑落したらしい。そして記憶を失い……自分が殺した男の実妹に懸想するとは、なんとも皮肉な運命よ』
珍しく長広舌をのべ、宿喪は肩をすくめた。
緇衣はいつしか灰となり、一陣の夜風に連れ去られた。
此度の闇舞台は、十数年前、流行病で住民が全滅したという、曰くつきの廃村だ。
一説によるとここは、掟破りの緇蓮族が住む、隠れ里だったらしい。『鉄の掟』を悪用し、罪業をかさねた男《靭》……終焉の地としては、これほどふさわしい場所もあるまい。
「遠いとこまで出張ってもらって、本当に悪かったね、真魚さん。本物の長屋まで送るよ」
煙管を吹かしつつも、朴澣はさりげないそぶりで、口数少ない真魚の心痛を慮った。
真魚は微笑み、これを丁重に辞退する。胸をしめつける、哀しい笑顔であった。
「いいえ……もう、あそこには戻りません。私はこのまま、別の土地へ、旅立とうと思います。【鬼凪座】の皆さま、ありがとうございました」
うやうやしく頭を垂れ、精一杯の謝意を伝える真魚に、五人は最早なにも云えなかった。
真魚は、半金が入った革袋を墓標の前へおくと、重い足取りで、ゆっくりと歩き出す。
《茅刈》の遺児をつつんだ細身は、なんとも儚い後ろ姿だ。
朴澣は珍しく琥珀眼をにじませ、遠ざかる女の孤影に、祈るような気持ちでつぶやいた。
「散り急ぐなよ……真魚さん」
皓々と仄霞む月光の下……真魚の霞帔から、なおもこぼれる桜花が、中春の宵を清々しくいろどり、怪士五人組に忘れ得ぬ感傷を残した。
翌朝、【鬼凪座】の役者五人は、冥加山麓のねぐらへ続く、いつもの霧深い白道にいた。
山桜の花弁が千早の画帳にこぼれ、哀しい女の面影を呼び覚ます。
実兄の想いが詰まった墨絵は、幸せそうに微笑む《真魚》の過去。
「真魚殿は大丈夫でしょうか……一人きり、愛憎で結ばれた夫の遺児をかかえ、これから先の道程は、かなり険しいものとなるでしょうに。いつの日かこんなまぶしい笑顔を、取り戻してくれるといいのですがね」と、画帳をたどり、真魚に想いをはせる夜叉面冠者だ。
赤毛の蓬髪を逆立てた恐ろしい鬼面男だが、見かけによらぬ、慈悲深い心裏を口にする。
「緇蓮族の《靭》か……思えば奴も、可哀そうな男じゃよ。母御は【白風靡族】の巫女だったらしい喃。緇蓮族の男に無理やり拉致され、奴を産んだ数年後、自害したと聞く。奴は暴力親父に虐待されながら、生い立ったそうな」
瓢箪酒を含み、【巫丁族】破戒僧がつぶやく。
一角坊にとって、此度の芝居ほど後味の悪い結末はなかった。
似合わぬため息が、またひとつ。
『吾が《岱賦》として、奴に聞かせた〝白風靡族夫婦〟のいとなみは、そのまま奴の実体験だ。母御は生前、まだ幼い息子の前で……夫から堪えがたい淫虐行為を強いられ続けた。犬畜生にも劣る外道だ。母御は、恥辱に堪えかねて自害……奴の半生を穢した残忍な気性、淫猥な暴虐性は、多分……親父譲りなのだろう』
黒光る八尺巨体も、今朝は気魄が弱々しい。
常日頃、鬼業を隠すため、緇蓮族に扮する機会が誰より多い宿喪だ。
靭への思い入れも、特別に深いのだろう。哀悼の念にさいなまれる。
「だからって、相手かまわず強姦し、殺傷するたぁヤりすぎだぜ! いくら生い立ちが悲惨でも、云いワケにゃあならねぇさ! そうだろ!」
美男喝食の吐いた珍しく道徳的なセリフに、夜叉面冠者、一角坊、宿喪の目は点である。
顔を見合わせ、思わず苦笑をもらす三人だ。
「なにが可笑しいんだ! これが正論だろ!」
いきり立つ那咤霧を、悪相座長が揶揄する。
「お前が云うから、可笑しいんだよ、那咤」
悠々煙管を吹かしつつ、朴澣は口の端をゆがめた。
ようやく言葉を発した彼に、座員四名は安堵の吐息をもらす。
此度の件では、ことのほか心労を強いられた監督兼演出家である。
「真魚殿の依頼に関しては、沿えぬ点も多々ありましたが……まぁ、もう一人の依頼主は、あの通り。いたくご満悦の様子ですよ、座長」
夜叉面が指差す先、朝靄で白く烟る山道に、一人佇む女の姿がある。濃霧の中、仄かな燐火をくゆらせ、儚くも淡い輪郭線を描き出すのは、白風靡族夫婦の妻女《琉衣》だった。
那咤霧が演じた女形より、さらに妖艶な色香をまとう本物の《琉衣》は、【鬼凪座】のメンツを莞爾と見すえ、幽かに手招きしている。
朴澣は、なかば呆れ気味に笑い、うそぶいた。
「ヤレヤレ、いくら別嬪でもなぁ……三日も四日も続けて、夢枕に立たれちゃあ……ちょいと寝覚めが悪いぜ、琉衣さんよぅ」と、煙管の吸口で、頭をかく。
すると琉衣は、唐突に眉根を寄せ、上目づかいで五人組を睨んだ。
『どこかご不満な様子だぞ、朴澣』
獣面をさらにしかめ、宿喪が座長を小突く。
「あんたの依頼通り、仇討ち話を仕上げたはずだぜ。こっちは只働き、しかも他の女を泣かせてまでな。一体、なにが不服なんだよ?」
朴澣は、イラ立たしげに舌打ちする。
琉衣は唇を噛み、白魚のような手で、まっすぐ那咤霧を指し示した。
琉衣の、怒気を孕んだ視線を浴びて、色悪女形は、ギョッとした。
「俺が、なにをしたってんだぁ!?」
……あなたは、私を淫売女に仕立てた……
漂う鬼火、波紋のように広がる女声。
怨言つむぎ、ハラハラと泪を流す琉衣に、那咤霧は慌てふためき、釈明した。
「あ、あのな! アレは脚本家の指示なんだぜ? それに、お前……いや、俺が扮した琉衣を淫売と罵ったのは、この鬼面男だ! ついでに、閨事を散々こき下ろした莫迦は、毛むくじゃらの半鬼人だし、俺の演戯は不可抗力さ! 恨むなら、こいつらを先にしろよ!」
朴澣、夜叉面、宿喪を指差し、激昂する那咤霧……琉衣は音もなく、彼に急接近して来た。直後、煙管の雁首が、パァン……と鳴った。
「好い加減、成仏しねぇか! これ以上、【冥界十王】を待たせたら、お前は《泥梨百冥鬼》として永劫、飼い殺しにされちまうぞ、琉衣!」
琉衣の手が、那咤霧に届く寸前で止まった。
……そんなの、嫌よ。私、生まれ変わったら、今度こそ、龍樹の、お嫁さんになるの……
琉衣はしゃくり上げ、激しく泣き始めた。
さすがの鬼業役者五人組も、この女幽霊にはタジタジだ。彼女が泣くたび、山麓の空気は冷え冷えと、五人の肌身を芯まで凍てつかせる。
山鳴りが迫り、濃霧はますます白濁するばかり。
朴澣は兜を脱ぎ、渋面でこうつけ加えた。
「判ったから、泣くな! 今なら、まだ間に合うぜ? 俺たちも色々と、口添えしてやるから……勘弁しろよ、琉衣! 困らせてくれるな!」
琉衣はようやく泣き顔を上げた。
悪相座長の琥珀眼を、嬉々とした瞳で見つめ、念を押す。
……本当ね? それじゃあ、約束よ……
琉衣は、打って変わって会心の笑みを見せ、フワリと、背後の濃密な霧中に後退する。
……今後ともよろしくね、座長さん……
そのまま白い遺影を一瞬で、朝靄に溶けこませたのだ。
白壁の如く濃密な空気は、幽かに彼女の微笑をかたどったのち、雲散霧消した。これには【鬼凪座】一味も呆気に取られ……朴澣は頭をかかえ、落胆のほどいちじるしい。
「畜生……まんまと、してやられたぜ!」
「一杯、喰わされましたね……座長」
夜叉面の声は、わずかに笑いを含んでいた。
「ハナから儂らに便宜を図らせるための、一芝居だったワケか? なんちゅう女じゃ!」
一角坊は、地団駄踏んで悔しがる。
「クソ! 幽霊じゃなかったら、散々に嬲って姦ったのに……巫山戯やがって、女狐め!」
脅迫のネタにされた那咤霧は、五人中最も憤懣やる方ない様子。拳をにぎって、キリキリと歯軋りする。
『稀代の名優ぞろいと、悪名高い【鬼凪座】も、これではカタなしだな。大した女役者よ』
宿喪だけが、剛毅に笑い飛ばしている。
「まいったぜ……幽霊は、夜出るモンだとばかり、思ってたが……哈哈哈!」と、悪相座長にも、奇妙な可笑しみがこみ上げて来た。
「喂、このままじゃあ、腹の虫が収まらねぇ! 俺たちも、早く追いかけようぜ! 少しお灸を据えてやらにゃ、琉衣の奴、つけ上がるぜ!」
朴澣は、座員四名を振り返り、威勢よく号令を放つ。
夜叉面、一角坊、那咤霧、宿喪は、小躍りして、悪相座長の提案に乗っかった。
「よりにもよって、我々【鬼凪座】を脅すとは……怖い物知らずもいいところだ。琉衣殿の今後を慮って、その案に賛同しますよ」
「当然じゃい! 儂らを差しおき、白道を先んじるなぞ無礼千万! 泥梨のわきまえ、作法をば、教えてやらねば喃! 急ぐとするか!」
「待ってろ、琉衣! 龍樹に代わってこの俺が、向こうで、たっぷり調教して姦るぜ!」
『下世話な手出しは無用だぞ、那咤! 但し吾に競り勝てたら、目をつむってやろうか!』
【鬼凪座】五人組は、一斉に駆け出した。
過去も未来も、時空すら越えて、異界への白道を奔走する足疾鬼……朝靄につつまれて、彼らの後ろ姿は、たちまち見えなくなった。
あとには……春風で舞い上がる桜花。いや、散らしているのは古木の枝振りでない。
草生す路傍に残された、一冊の画帳である。
霧が晴れ、静まり返る無人の山道。清々しい風にあおられ、紙面がめくれるたび、画帳は桜花を舞い上げる。その白い花片は、おびただしく宙で群れ、舞い踊り、幽かな人影を形作る。それは確かに、巡礼装の男だった。
やがて花片の遺影は、霧の彼方へ。琉衣や【鬼凪座】のあとを追い、瞬く間に飛散した。
路傍の草むらでは、パラパラと、なおもさかのぼる画帳の紙面が、美少女の笑顔をあざやかに写し出し、二度と帰らぬ過去を弔い続けた。
それから数日後、弥陀門町『笆宿』の遊郭街より《麗佳》という名の遊女が一人、自由に羽ばたき出した。驚き呆れる女将の鼻先へ、万金入り革袋を叩きつけ、ある男が彼女の借金を肩代わりしたのだ。男は身請けした麗佳に逢おうともせず、彼女が身支度を整えている間に、忽然と姿を消してしまったらしい。
だが目撃証言によればその男、姿形がお尋ね者の栴檀族に、酷似していたと伝えられる。
麗佳は、男の正体に思い当たり、苦界の鳥篭を抜ける際、激しくむせび泣いたという。
また同じ頃、その遊郭街からほど近い貧乏長屋は、若夫婦の失踪で大騒ぎになっていた。
行商に出たまま帰らぬ夫に続き、今度は身重の妻女まで神隠しに遭ったのだ。
かしましい長屋の連中は、役人も巻きこみ怪事件だと騒ぎ立てたが、それも束の間。
大家の一存で、所帯道具は処分され、新たな住人も入り――やがて隣近所も、銘々の生活に追われる内、消えた若夫婦のことなど、話題にしなくなった。
さらに時は流れ……半年後の初秋、東方津陽『尾郡』の、とある療養院で、薄幸の娘が夭逝した。そしてほぼ同刻、南方燦皓『星郡』の、とある産院では、新たな命が誕生した。
天涯孤独の若い母親は、難産のすえ、命懸けで産んだ娘に《幸拿》と名づけた。
母娘は、同郡の清閑な田舎町で、小間物屋を営み、慎ましく暮らしていったという。
かくして……季節はうつろい、再び廻り来る春、数年後。
《靭》の眠る廃村は、取り壊され、整備され、にぎやかな宿場町として発展。
今では、南方燦皓から、首都天凱府につなぐ旅の要所へと変貌……まるで、過去の忌まわしい痛手を振り払うが如く、新生したのだ。
桜並木の雑多な人足が、運びこむ白い花弁。
開けた山道は活気づき、旅人を安堵させる。
――この後日談を誰より喜んだのは、実は【鬼凪座】の五人組だったかもしれないね――
これこそ……丁度、宿場外れの旅篭に逗留中だった謎の巡礼男が、旅装の薬行商人へ語った、なんとも不可思議な昔話の顛末である。
『旅路の果て』完
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