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2章
8秀才の弟
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~アースside~
褒められたい、俺はいつも野心に満ち溢れていた。
いつも兄ばかり狡い、ううん、俺がもっと頑張ればいいんだ。
そうすればきっと俺を認めて褒めてくれる
でも、兄は天才、俺は凡才だ
いつも俺と兄を比較してしまうのだ。
だから、褒めて欲しくて頑張った。
一度だけ、兄を越して100点をとったことがあった。その時はウキウキで家に帰った。
しかし現実はそう甘くはなかった
母「ふーん、どんな手使ったの?」
首を傾げて俺を見下ろす母
俺はその姿にぞくりとした
何故母は100点をとった俺を鋭い目付きで睨むのだろうか
でも、部屋に閉じ込められた時に分かったのだ、母は自分を生涯に渡っても認めたくないのだと。
兄は父に似ていた。まるで瓜二つかのようだった、だけど、俺は違った顔つきは母似だった。
そんな俺が兄を差し置いて1位をとったことに腹を立てたのだろう
許されない
俺は存在することすらも、母にとっては許されないのだ。
褒められたい、やだ、誰か褒めて、
俺、こんなに頑張ったのに。
なんで、悔しい、苦しい
なんでいつもあいつだけ、能天気のあいつがなんで、
俺は兄を憎むようになってしまった。
それからだろうか、俺も兄もおかしくなってしまったのは、好意とは、人を可笑しくさせてしまうのだ、
兄にとって、俺の存在は毒だ
俺にとって、兄の存在は毒だ
まさに歪
全て偽物なんだ、俺もあいつも、世界も
全てにおいて、正しいなんてないと思ってた。
先輩を見つけるまでは、先輩は綺麗過ぎたのだ、
どんなものも浄化してしまう神
でも先輩の周りは汚れてた。
でも、何故だろうか、そんな周りに囲まれる貴方はもっと綺麗なんだ。
汚れの中に咲き誇った花なのだ。
貴方が俺の全て、なら、
先輩の全ては誰ですか?
あいつ、そいつ、それともこいつ
あー、あー、先輩の全てが僕のものならいいのに、
なんでなんだろうか
手が届かない
届きそうなのに、届かないのだ
あと数ミリ、あと少し
でも、近づけば近づくほど先輩は離れて言ってしまうのだ。
悔しい、苦しい、でも、もっと欲しくなる
俺の欲は収まる所を知らなかった
褒められたい、俺はいつも野心に満ち溢れていた。
いつも兄ばかり狡い、ううん、俺がもっと頑張ればいいんだ。
そうすればきっと俺を認めて褒めてくれる
でも、兄は天才、俺は凡才だ
いつも俺と兄を比較してしまうのだ。
だから、褒めて欲しくて頑張った。
一度だけ、兄を越して100点をとったことがあった。その時はウキウキで家に帰った。
しかし現実はそう甘くはなかった
母「ふーん、どんな手使ったの?」
首を傾げて俺を見下ろす母
俺はその姿にぞくりとした
何故母は100点をとった俺を鋭い目付きで睨むのだろうか
でも、部屋に閉じ込められた時に分かったのだ、母は自分を生涯に渡っても認めたくないのだと。
兄は父に似ていた。まるで瓜二つかのようだった、だけど、俺は違った顔つきは母似だった。
そんな俺が兄を差し置いて1位をとったことに腹を立てたのだろう
許されない
俺は存在することすらも、母にとっては許されないのだ。
褒められたい、やだ、誰か褒めて、
俺、こんなに頑張ったのに。
なんで、悔しい、苦しい
なんでいつもあいつだけ、能天気のあいつがなんで、
俺は兄を憎むようになってしまった。
それからだろうか、俺も兄もおかしくなってしまったのは、好意とは、人を可笑しくさせてしまうのだ、
兄にとって、俺の存在は毒だ
俺にとって、兄の存在は毒だ
まさに歪
全て偽物なんだ、俺もあいつも、世界も
全てにおいて、正しいなんてないと思ってた。
先輩を見つけるまでは、先輩は綺麗過ぎたのだ、
どんなものも浄化してしまう神
でも先輩の周りは汚れてた。
でも、何故だろうか、そんな周りに囲まれる貴方はもっと綺麗なんだ。
汚れの中に咲き誇った花なのだ。
貴方が俺の全て、なら、
先輩の全ては誰ですか?
あいつ、そいつ、それともこいつ
あー、あー、先輩の全てが僕のものならいいのに、
なんでなんだろうか
手が届かない
届きそうなのに、届かないのだ
あと数ミリ、あと少し
でも、近づけば近づくほど先輩は離れて言ってしまうのだ。
悔しい、苦しい、でも、もっと欲しくなる
俺の欲は収まる所を知らなかった
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