周りに愛される主人公

あかさ

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1章

25ヤンデレ男誕生

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~光希side~

なんで、
なんでだ……
ずっと避けられてる。
徹は俺の顔すら見てくれない。
なんでだよ……

光希「……徹、なんでこの頃俺のこと見てくんないの???なんであいつらといるの教えて、徹……」
徹「……あんたみたいな人に話すことなんて何もありません。離してくださいよ」
光希「なんか、あったのか??俺なんかしたか?もしかして、この頃都合が合わなかったからか??それなら謝るだから許してくれ!?次からは徹を優先的に考えるから!!」


そう言って俺は徹に抱きつく
でも、徹は俺に抱きつかれた瞬間、
ドンッと俺の肩を押した
、なんで??????

光希「は、なん、で」
徹「……もう嫌いです、荒天先輩なんて、これっぽっちも好きじゃないんです!もう俺と関わらないでください!浮気してるくせによくぬけぬけとそんなこと言えますね!!!!」
光希「うわ、き????待て!もしかしてアイツらに何か吹き込まれたのか????そうなんだろ??なら誤解だ!俺は浮気してないし何よりも徹のことを!!!」

徹のことを愛してる。
そう言おうとしたのに、徹は俺を汚物を見るような目で見てくる。
いつもはもっと
優しい目で見てくれるのに。
なんで、
俺が悪いのか??????いや俺は悪くない、俺は悪くないんだ!!!
なんで徹が怒るんだ???
徹が怒る必要なんてないんだ。

光希「徹???なんで怒るんだよ???そんなに怒らなくていいだろ!!徹は俺のなんだから、俺がどうしようと徹はそれに従ってればいいんだよ!!」

俺は徹の頬を殴った。
徹は後ろに倒れ込み自分の頬を抑えた。
そしてポロポロと徹は涙を流す。
徹が泣いた。
その事に俺は何故か興奮を覚えた。


徹「最低……最低!自分の思い通りにならないからって暴力かよ!!俺は、俺はそんなあんたなんか嫌いだ!!!お前なんかと付き合ってた俺が馬鹿だった!!」
光希「うるさい、徹、黙れ……」
徹「黙ったりなんかしない!!俺はお前のいいなりになんかならない!!!お前の思い通りになったら、俺は!俺は!」

ガチャッ
キィー

屋上の扉が開く音が聞こえた。
扉の方向を向くと、そこには蜜柑あれがいた。
蜜柑は徹に手を貸して、
徹を連れ去ろうとした。

光希「おい、返せ蜜柑!!徹は俺のだ!お前のじゃない!?離せ!!返せ!」
蜜柑「お前??違ぇ、徹は俺の英雄ヒーローだ、俺の徹だ、お前なんかに触らせたりしねぇ、お前なんか、徹の中に存在しちゃいけなかった。」
光希「っっ!!!違う!!俺は徹の恋人だお前みたいな横取り野郎に徹をやるか!!」

俺はまた拳を振り上げて、蜜柑を殴ろうとした。
だが、蜜柑は避けた。
そういえば蜜柑は運動神経がいいんだ。
忘れてた。

徹「っっ、もうやめろ光希!」
光希「と、徹????」
徹「俺の大事な蜜柑に手を出させなんてしねぇ!!!蜜柑は俺が守る!かかってこい光希!!!」

あれ、可笑しい……
なんで徹がそこにいるんだ???
徹は俺が好きで徹も俺が好きで、なのになんでそいつを守ってんだよ……
俺は膝から崩れ落ちた。

光希「徹……、なんで、俺は徹が好きで」
徹「もう、好きじゃない……俺が好きだったのは、浮気もしない、俺に優しい、最高の恋人だった荒天光希だ、お前みたいなクズ男じゃない……」
蜜柑「徹……」
徹「もう、あんたと関わらない……あんたのそばにいない、あんたのものにならない」

徹はそう言って蜜柑と帰って行った。
その後、分からない
どうやって帰ったか、そんなの知るはずもなかった。
俺はその日から不登校になった。
ずっと部屋で徹の写真を眺めた。

光希「徹、徹、愛してる。好きだ、大好き」

でも、写真の中の徹は返事をしてくれなかった。
俺に向けてくれたあの笑顔はもう一生向いてこない。
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