13 / 35
1章
13 蜜柑の寂しさ
しおりを挟む
~蜜柑side~
蜜柑「アハハッ ……徹が1人、徹が2人~」
花珠「とうとう壊れたな…蜜柑」
徹「ど、どうしたんだ?蜜柑は?」
花珠「初恋が散りそうなんだとよ」
徹「へぇ、そりゃ大変だ」
花珠(余計なこと言ったらやばそうだからやめとこう……)
はぁ、徹が
徹がぁぁぁ!!!
俺の徹が取られる
どうする
どうする????
やっぱり光希を土に埋めるか
よし、そうしよう
早く穴を掘ってあいつを
トントン
肩を優しく叩かれる
俺は後ろを振り返ると
徹「どうしたんだ~蜜柑」
蜜柑「徹……」
可愛い……
可愛い
俺の徹が可愛い
よし、
結婚しよう徹
もうこれは式を早くあげないと、
じゃないと、
徹がどこの馬の骨かも分からんやつに取られる!?
ただでさへこんなに可愛いのに!
徹は俺が守ってあげなきゃだよな!
そうと決まれば
徹のそばにずっといなきゃ!!
蜜柑「徹!!今日こそ一緒に」
徹「あ、光希先輩!!!」
蜜柑「徹~明日一緒に~」
徹「すまん、明日はちょっと予定が」
蜜柑「徹~2人っきりで学校抜け出そ」
徹「昼ドラでも見たか?」
蜜柑「徹~大好き」
徹「あ~、そっか、蜜柑、うん、おう」
……
蜜柑「嫌われんのか????」
花珠「確かに、このごろなんか本当に様子おかしいな、前はもっと蜜柑に構ってやってたろ」
蜜柑「……徹、いったい何が……」
え、これもしかしてガチで好きな人いんのか、
嘘だろ、
俺その時、徹と心中する!!
蜜柑「徹!!心中しよ!!」
徹「……どうした、病院行くか??」
……
蜜柑「なんで、なんだ」
花珠「それはお前が悪い」
蜜柑「だって、徹が構ってくれないから」
花珠「なんかあんだろ、そりゃぁ、徹だってお年頃だぞ、」
蜜柑「そうだけど、違ぇんだよ!!!」
花珠「へぇ~、ほ~、ふ~ん」
蜜柑「人の話を聞け!!」
花珠「だって、今日のお前の話は徹尽くしだから、胸焼けしそう、もうお腹いっぱいだわ、」
蜜柑「それでも聞けーーー!!!」
まぁ、確かに今日一日中
俺は徹のことしか話してない
だって、あの徹が
俺の可愛い徹が
俺の隣にいた徹が
蜜柑「あぁ、徹……なんでぇぇ、」
花珠「重症だな」
俺の視界が少し滲んだ
周りがぼやけて見える
でも、俺は何故か気にならなかった
それは無意識に出ていたからだ
徹「……蜜柑、大丈夫か?」
蜜柑「うっせ、」( ˘ ˘) ツーン
徹「ん~、どうしたんだ?」
花珠「徹が構ってやらないせいで拗らせてんだよ……」
蜜柑「違ぇ」
徹「あ~ごめんな、蜜柑、なんか俺が悪いみたいだか、謝る」
蜜柑「……脳のねぇ謝罪はいらねぇ」
ガタッ
俺は椅子から立ち上がり
教室から出る
後ろから徹の声が聞こえたが
無視してやった
もう、徹なんか
蜜柑「……知らねぇ、徹のバカ、俺は徹が好きなのに、なんで、」
徹はいっつもそうだ、
無意識のうちに好きにさせといて
結局、俺達は毎回勘違いと言う言葉で徹に言いくるめられる。
あいつも
そいつも
こいつも
皆、徹が好きなのに
徹は一切それに関わらない
蜜柑「……割り切られてるのかな……」
徹にとって、俺はどう写ってるのか
そんなの、
徹じゃないんだから
わかるわけが無い
徹が誰かを好きになるとか
わかんねぇよ、
タイプを聞いても
そいつが好きな人な訳じゃない
徹にとって、
俺は、
もしかしたら_______
徹「蜜柑……」
蜜柑「……」
徹「そこにいんだろ?どうしたんだよ、」
蜜柑「………」
徹「お願いだ、蜜柑、聞かせてくれよ…」
徹はそうやっていつも俺を……
くそっ、
何故かいつも愛おしい存在が
今は鬱陶しく感じてしまう
本当はそんなこと考えたくないのに
勝手に考えてしまう……
蜜柑「お前なんか、知らねぇ……お前なんか俺は……」
徹「蜜柑」ギュッ
蜜柑「……はっ///」
徹「懐かしいな、前はこうやってくっついてただろ??」
そう言って徹は俺を強く抱きしめる
……
少し嬉しかった
何故か、少し気持ちが落ち着いた
俺は、徹にめっぽう弱い
それは、
自分でも理解するくらい
だって、それほど徹が好きだからだ
徹「蜜柑……聞かせて?、ダメかな……」
蜜柑「……徹、が、」
徹「へ?」
蜜柑「徹が、俺の事邪険にしてるから」
徹「え??」
蜜柑「……どうせ、俺のことなんて邪魔だと思ってんだろ……俺なんかいない方がいいんだろ、俺なんか……」
そう言おうとした
だがそれは出来なかった
何故か、
それは、
徹に口を手で塞がれたからだ
徹「そんなこと言うな…お願いだ、な?」
蜜柑「……」
徹「ごめんな、この頃遊べなくて、でも俺は蜜柑にクラスメイトと仲良くしてもらいたくて」
蜜柑「……そんなの、どうだっていい、」
徹「へ?」
蜜柑「俺は、徹が隣にいてくれるだけでいいんだ……」
徹「俺?」
俺は徹に向き合う
徹は目を見開いて俺を見る
綺麗な瞳が俺を射止めた
蜜柑「アハハッ ……徹が1人、徹が2人~」
花珠「とうとう壊れたな…蜜柑」
徹「ど、どうしたんだ?蜜柑は?」
花珠「初恋が散りそうなんだとよ」
徹「へぇ、そりゃ大変だ」
花珠(余計なこと言ったらやばそうだからやめとこう……)
はぁ、徹が
徹がぁぁぁ!!!
俺の徹が取られる
どうする
どうする????
やっぱり光希を土に埋めるか
よし、そうしよう
早く穴を掘ってあいつを
トントン
肩を優しく叩かれる
俺は後ろを振り返ると
徹「どうしたんだ~蜜柑」
蜜柑「徹……」
可愛い……
可愛い
俺の徹が可愛い
よし、
結婚しよう徹
もうこれは式を早くあげないと、
じゃないと、
徹がどこの馬の骨かも分からんやつに取られる!?
ただでさへこんなに可愛いのに!
徹は俺が守ってあげなきゃだよな!
そうと決まれば
徹のそばにずっといなきゃ!!
蜜柑「徹!!今日こそ一緒に」
徹「あ、光希先輩!!!」
蜜柑「徹~明日一緒に~」
徹「すまん、明日はちょっと予定が」
蜜柑「徹~2人っきりで学校抜け出そ」
徹「昼ドラでも見たか?」
蜜柑「徹~大好き」
徹「あ~、そっか、蜜柑、うん、おう」
……
蜜柑「嫌われんのか????」
花珠「確かに、このごろなんか本当に様子おかしいな、前はもっと蜜柑に構ってやってたろ」
蜜柑「……徹、いったい何が……」
え、これもしかしてガチで好きな人いんのか、
嘘だろ、
俺その時、徹と心中する!!
蜜柑「徹!!心中しよ!!」
徹「……どうした、病院行くか??」
……
蜜柑「なんで、なんだ」
花珠「それはお前が悪い」
蜜柑「だって、徹が構ってくれないから」
花珠「なんかあんだろ、そりゃぁ、徹だってお年頃だぞ、」
蜜柑「そうだけど、違ぇんだよ!!!」
花珠「へぇ~、ほ~、ふ~ん」
蜜柑「人の話を聞け!!」
花珠「だって、今日のお前の話は徹尽くしだから、胸焼けしそう、もうお腹いっぱいだわ、」
蜜柑「それでも聞けーーー!!!」
まぁ、確かに今日一日中
俺は徹のことしか話してない
だって、あの徹が
俺の可愛い徹が
俺の隣にいた徹が
蜜柑「あぁ、徹……なんでぇぇ、」
花珠「重症だな」
俺の視界が少し滲んだ
周りがぼやけて見える
でも、俺は何故か気にならなかった
それは無意識に出ていたからだ
徹「……蜜柑、大丈夫か?」
蜜柑「うっせ、」( ˘ ˘) ツーン
徹「ん~、どうしたんだ?」
花珠「徹が構ってやらないせいで拗らせてんだよ……」
蜜柑「違ぇ」
徹「あ~ごめんな、蜜柑、なんか俺が悪いみたいだか、謝る」
蜜柑「……脳のねぇ謝罪はいらねぇ」
ガタッ
俺は椅子から立ち上がり
教室から出る
後ろから徹の声が聞こえたが
無視してやった
もう、徹なんか
蜜柑「……知らねぇ、徹のバカ、俺は徹が好きなのに、なんで、」
徹はいっつもそうだ、
無意識のうちに好きにさせといて
結局、俺達は毎回勘違いと言う言葉で徹に言いくるめられる。
あいつも
そいつも
こいつも
皆、徹が好きなのに
徹は一切それに関わらない
蜜柑「……割り切られてるのかな……」
徹にとって、俺はどう写ってるのか
そんなの、
徹じゃないんだから
わかるわけが無い
徹が誰かを好きになるとか
わかんねぇよ、
タイプを聞いても
そいつが好きな人な訳じゃない
徹にとって、
俺は、
もしかしたら_______
徹「蜜柑……」
蜜柑「……」
徹「そこにいんだろ?どうしたんだよ、」
蜜柑「………」
徹「お願いだ、蜜柑、聞かせてくれよ…」
徹はそうやっていつも俺を……
くそっ、
何故かいつも愛おしい存在が
今は鬱陶しく感じてしまう
本当はそんなこと考えたくないのに
勝手に考えてしまう……
蜜柑「お前なんか、知らねぇ……お前なんか俺は……」
徹「蜜柑」ギュッ
蜜柑「……はっ///」
徹「懐かしいな、前はこうやってくっついてただろ??」
そう言って徹は俺を強く抱きしめる
……
少し嬉しかった
何故か、少し気持ちが落ち着いた
俺は、徹にめっぽう弱い
それは、
自分でも理解するくらい
だって、それほど徹が好きだからだ
徹「蜜柑……聞かせて?、ダメかな……」
蜜柑「……徹、が、」
徹「へ?」
蜜柑「徹が、俺の事邪険にしてるから」
徹「え??」
蜜柑「……どうせ、俺のことなんて邪魔だと思ってんだろ……俺なんかいない方がいいんだろ、俺なんか……」
そう言おうとした
だがそれは出来なかった
何故か、
それは、
徹に口を手で塞がれたからだ
徹「そんなこと言うな…お願いだ、な?」
蜜柑「……」
徹「ごめんな、この頃遊べなくて、でも俺は蜜柑にクラスメイトと仲良くしてもらいたくて」
蜜柑「……そんなの、どうだっていい、」
徹「へ?」
蜜柑「俺は、徹が隣にいてくれるだけでいいんだ……」
徹「俺?」
俺は徹に向き合う
徹は目を見開いて俺を見る
綺麗な瞳が俺を射止めた
0
お気に入りに追加
32
あなたにおすすめの小説
ヤンデレだらけの短編集
八
BL
ヤンデレだらけの1話(+おまけ)読切短編集です。
全8話。1日1話更新(20時)。
□ホオズキ:寡黙執着年上とノンケ平凡
□ゲッケイジュ:真面目サイコパスとただ可哀想な同級生
□アジサイ:不良の頭と臆病泣き虫
□ラベンダー:希死念慮不良とおバカ
□デルフィニウム:執着傲慢幼馴染と地味ぼっち
ムーンライトノベル様に別名義で投稿しています。
かなり昔に書いたもので、最近の作品と書き方やテーマが違うと思いますが、楽しんでいただければ嬉しいです。
【完結・短編】game
七瀬おむ
BL
仕事に忙殺される社会人がゲーム実況で救われる話。
美形×平凡/ヤンデレ感あり/社会人
<あらすじ>
社会人の高井 直樹(たかい なおき)は、仕事に忙殺され、疲れ切った日々を過ごしていた。そんなとき、ハイスペックイケメンの友人である篠原 大和(しのはら やまと)に2人組のゲーム実況者として一緒にやらないかと誘われる。直樹は仕事のかたわら、ゲーム実況を大和と共にやっていくことに楽しさを見出していくが……。
【完結・BL】俺をフッた初恋相手が、転勤して上司になったんだが?【先輩×後輩】
彩華
BL
『俺、そんな目でお前のこと見れない』
高校一年の冬。俺の初恋は、見事に玉砕した。
その後、俺は見事にDTのまま。あっという間に25になり。何の変化もないまま、ごくごくありふれたサラリーマンになった俺。
そんな俺の前に、運命の悪戯か。再び初恋相手は現れて────!?
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である
目が覚めたら、カノジョの兄に迫られていた件
水野七緒
BL
ワケあってクラスメイトの女子と交際中の青野 行春(あおの ゆきはる)。そんな彼が、ある日あわや貞操の危機に。彼を襲ったのは星井夏樹(ほしい なつき)──まさかの、交際中のカノジョの「お兄さん」。だが、どうも様子がおかしくて──
※「目が覚めたら、妹の彼氏とつきあうことになっていた件」の続編(サイドストーリー)です。
※前作を読まなくてもわかるように執筆するつもりですが、前作も読んでいただけると有り難いです。
※エンドは1種類の予定ですが、2種類になるかもしれません。
フローブルー
とぎクロム
BL
——好きだなんて、一生、言えないままだと思ってたから…。
高二の夏。ある出来事をきっかけに、フェロモン発達障害と診断された雨笠 紺(あまがさ こん)は、自分には一生、パートナーも、子供も望めないのだと絶望するも、その後も前向きであろうと、日々を重ね、無事大学を出て、就職を果たす。ところが、そんな新社会人になった紺の前に、高校の同級生、日浦 竜慈(ひうら りゅうじ)が現れ、紺に自分の息子、青磁(せいじ)を預け(押し付け)ていく。——これは、始まり。ひとりと、ひとりの人間が、ゆっくりと、激しく、家族になっていくための…。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる