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1章

ファンタジーな世界

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この世界は結構ファンタジーな世界だった。やっぱりファンタジーと言ったら魔法や魔獣、冒険者もたくさんいた。もちろん魔王も勇者もいるし騎士だっている。
ちなみにパパは公爵、ママは公爵夫人だ。
うん、その娘って結構すごいんだな。改めて実感した。

「パパ~!マミャ~!」

「きゃ~!!可愛い!!」

「ハナ~!!こっちだぞ~!!」

まぁ、パパママは時々仕事をサボって私に会いに来る。でも、パパママは結構な実力者で、多くの人に慕われてた。ただ、パパママには欠点があった。それは私だ。この国は男女差別があり、女は跡継ぎになることは難しいとされている。

ん~難しい世界、よくわかんないな。

まぁ、パパママは気にしないフリしてるけど、私は私で結構気にしてる。女は跡継ぎになることはだけであってなった人は一応いる。それでも稀の稀の稀だった。まぁ、言うなれば100年に1人いるかいないかの確率だった。そんな世界で私は、パパとママのような跡継ぎになりたい。だけど、私は女ということもあって
周りに期待されていない。
でも、パパとママは違った、パパママは私をよく褒めたし、優しいし、十分な愛もくれる。少し溺愛しすぎだけど、前の親よりもか全然マシ、普通にいい親だ。

「んん~、どうしょお~」

「あら、またしわくちゃ顔ね」

「ハハッ!!ハナは本当に顔芸が上手だな~将来は顔芸関係の職業になるのか?」

「ちがぅー!!私は!パパママみたいな公爵になるんだからぁ~!!??」

私はブンブンと短い腕を振り一生懸命に思いを伝える。思いが伝わったのかパパママは感動して涙を流しながら私に抱きついてきた。2人共、大人なのに泣いてる。泣き虫だなぁ~。

「うちの子いい子ね!?」

「自慢の娘だ!?今すぐにでも娘の可愛さを世界に広めよう!!」

「えぇ!!そうね!!そのためにもお仕事頑張りましょう!!!」

こんな風に社会が回ることをハナは学んだ。うん、さすがパパママ、私に甘々すぎて理屈も分からんし世界に広める意味も分からない。パパママいつか私が誘拐されたらすっごいお金出しそうだな。まぁ、そんなヘマしたら私が使えない女として公爵になれないから、警戒はいつでもしとかなきゃな。まぁ、護衛いるけど、どうだろーな護身術でも習うかな、自分の身は自分で守らなくちゃ、

「わたしゅはパパママよりゅつよくなりゅから!」

「うちの子可愛い。世界救えるわ」

「はぁ、可愛すぎる、いつか誘拐されそうだ。護衛を増やしておかねば、」

「え"そんなに???????」

もう数人ついてるのにもっと増えるの??私の行動が制限される。それはもっとも困る。外に遊びたいし、好きな物も見たい。好きなことだってしたいし、まだ、瑠樺を見つけてない。なら、何が一番名案か、導き出せ、私の脳!!




その日私は脳がショートして熱を出した。

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