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1章

親の期待

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私はそれから頑張った。自分に出来ることを最大限にいかし、自分を守るために訓練だって、たくさんした。でも、なかなか上達しなかった。うん、やっぱり女ってこともあるから筋肉がつきにくいのかなぁ??ん~、まずは騎士の人達に筋肉の付け方を教えてもらうのが先だな、じゃないとなんのすべも無い。

「ねぇねぇ、護衛さん、」

「な、な、なんですか!お嬢様!!」

「え??え??お嬢様が喋った??うっそ俺ら公爵様方に殺されないかな???大丈夫そう????」

「大丈夫!大丈夫!私の話聞いてもらいたくってさ!?」

「は、はい!!俺たちが出来ることならなんでも!!!」

「それが俺たちの仕事なので!!??」

「やった!えっとね、筋肉の付け方教えて欲しいの!!!」

「「ゑ???」」

「な、なんておっしゃいましたか???」

「筋肉の付け方????俺の空耳か??この可憐なお嬢様がそんなこと言うはずないよな!??」

護衛は困惑した表情をしながら私を見る。私が真剣な眼差しで護衛達を見る。護衛達は顔を見合せて喉を鳴らした。

「あの、お嬢様?一応聞きますが、それを聞いてどうするおつもりですか???」

「え、ま、まさか、実践するおつもりで」

「もちろん!!実践しなきゃ聞いた意味が無いじゃない!だから早く教えて!あなた達に出来ることよ!?ね?ね?」

「え、や、絶対公爵様方に怒られますよ!!!ただでさへこの間お嬢様にお菓子を少しやったら減給になるほどですからね!!!」

「言うのもなんですが公爵様方はめっぽうお嬢様のことが大好きなんですよ。分かりますか??」

「そんなのよく分かってる!?」

「なら諦めてください!!俺たちも公爵様に減給されたら、」

「はい、そうゆうことです。」

んー、私の言うこと聞いてくれない。なかやか思いどおりに進まない、そんな場合はどうする?誰か教えてよ。はぁ、なにか騎士たちの弱点を探れば、、

弱点???、
つまり、弱味をみつければいいんだ!!そうと決まれば騎士達の弱味をって、あれ、騎士達の弱味って確か、、
公爵様、つまりパパ達ってことか……
これはこれは、

「使える情報だなぁ、騎士達の絶望顔が目に浮かぶようだ」

不敵な笑みを浮かべて私は騎士達に筋肉upを教えてもらうために作戦をたてることにした。
待ってろ、騎士共が

「私に筋肉のなんたるかを教えなかった罰だ。地獄に行って反省でもしていろ。」

そう言って騎士共が悶え苦しむ絵面が脳裏に浮かんだが、すぐさま消した。
なんか夢に出てきそうだったからだ。

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