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始まりの村編
泥棒の身の上話
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練習の成果は、上々みたいだ。麻痺した指名手配の男の腕を、後ろ手で持って引きずりながら、僕はそう思った。
とりあえず、ヌガルさんに報告すればいいかな。こんな簡単に賞金が手に入ったら、追いかけてる冒険者達になんだか悪い気がするけど、お金はないよりはあったほうが嬉しいよね。
「ま……ま……れ……」
途切れ途切れに、男の声が耳に入った。待て、かな?
「待ってって言われても、待てませんよー」
僕は足を止めず、むしろ早めた。この人が動けるようになる前に村まで連れて行って、縄かなにかで拘束しないと。
「た……たの……む……」
「頼まれても無理です。罪は償わないと」
僕は、きっぱりと告げた。逃げ得というのは、どうかと思う。
「せめ……て……はなひ……はなしを……きいてく……れ……」
動かしづらい口を必死に動かして紡がれる言葉には、悲壮感が感じられた。
「ふぅー」
僕は、ため息をついて立ち止まった。クロスケが、非難めいた視線で見つめてくる。
「話を聞くだけですよ? 逃しませんからね」
「いい……それで……いい……」
僕は腕を降ろして、彼が普通に話せるようになるまで待った。事情を聞くぐらいなら問題ないよね。
「まさか俺の話を聞いて頂けるなんて、ありがてえ、ありがてえ! もう終いだと諦めてたが、言ってみるもんだ、ありがとう、兄さん」
痺れの取れた男は、僕に何度も土下座をした。土下座をされるなんて生まれて初めてだけど、結構引くなぁ。
「あなたは、賞金首の、えーと、トーマスさんですよね?」
僕は、いつでも雷撃の魔術を放てるように、杖を男に突きつけながら確認した。
「あぁ、あの手配書は俺だ、間違いねえ」
今更人違いだと言われたら、僕が土下座をするはめになるのでよかった。
「もしかして、冤罪だとか?」
濡れ衣を着せられて無実を証明するために脱走した、そんな可能性を考えたけど、トーマスさんは首を横に振った。
「いや、盗みを働いたのも間違いねえ。だから、兄さんに兵士に突き出されるのも、文句はねえ。けど、けどよ、ひとつだけ、兄さんを男と見込んで、どうしても頼みてえことがあるんだ!」
男と見込んで、なんて言われても困ってしまう。けど、彼が真剣そのものだったので、僕は先を促した。
「頼みって、なんです?」
「その前に、俺の身の上話しを聞いてもらえやすか? まったくみっともねえ、お恥ずかしい話しなんですが」
「えぇ」
僕が同意すると、彼はとうとうと語りだした。
「俺が育ったのは、この島でも本当に辺鄙なところで、山にへばり付いてる村とも呼べない寄せ集まりの場所でしてね。俺は、小せえ頃から親父の山の仕事を手伝っていたんですが、この親父が無口で仕事を一から十まで説明なんてしてくれねえで、その癖段取りができてねえと怒鳴り散らしやがる。俺は本当に嫌で嫌で、堪らなくてねえ……。まぁ、親父なんてどこも、そんなもんかもしれやせんが」
「……」
僕は、黙って耳を傾けていた。
「ある時、またつまんねえ失敗をして、どでかい雷を落とされやしてね。ほとほと嫌なって、俺は勢いに任せて家を飛び出したんでさぁ。それがもう、十五、六年も前の話しになりやす。馬鹿なガキだった俺は、城下町に行きゃあなんとかなると高を括ってましてね。最初の内は、鍛冶屋だ、パン屋だ、兵士の見習いだと、真っ当に職にありつこうとしてたんですが、どうにも性分なんでしょうね、上からものを言われると、こうかーっとなって見境がなくなっちまう。なにをしても長続きしねえで、気が付いた時にゃあ、へっ、人様の金に手を付けることを覚えちまってました」
トーマスさんは、自嘲気味に笑ってみせた。
「それでも盗みの才能は、あったみたいでしてね。城下町じゃあ、それなりに名前が知られるようになりやした。その頃、親父が山で事故に合って死んじまったって、同郷のやつが教えてくれたんですが、帰ろうとは思わなかった。思わなかったんですよ……。俺は、家を捨てたと思ってましたから。でもね、お縄になって、次に娑婆に出られるのはどれだけ先か、そん時お袋は生きてんのかって考えたら、考えちまったら無性に会いたくなって、いても立ってもいられなくなって、逃げ出しやした。魔の悪いことに、お袋は最近逝っちまってたそうなんですがね……」
「……」
僕は、なんと言っていいかわからなかった。
「でもね、まだ妹がいるんですよ。俺が出てきた時は、まだほんの乳飲み子で、俺のことなんざろくに覚えてないでしょうけど。たったひとりの兄妹だ。苦労をかけたと思いやす。俺のことを、当然恨んでもいるでしょう。けど、最後に、最後にせめて兄貴らしいことを、してやりてえんです」
「妹さんのために……それで、どうすればいいんですか?」
「へえ、それでお聞きしづれえんですが、お兄さん、五千ゴールドばかりお持ちじゃねえでしょうか……?」
「えっ……それなら、ギリギリありますけど?」
女神から持たされていたお金が、ちょうど五千ゴールドだ。食事はリンダさんにご馳走になっているので、まだ一ゴールドも使っていない。
「その五千ゴールド、妹に届けてやってはくれやせんか!」
「ええっ!?」
僕は、面食らった。それはいくらなんでも……。
「金は、色を付けてお返ししやす! 俺の首にかかってる六千ゴールド。妹に金を届けてもらった後で、俺を役人に引き渡してくだせえ!」
なるほどな。でも、それでもこれはハイリスクローリターンなのではないだろうか。
「バカバカしくて、話しにもならねえな。届けに行ってる内に、逃げ出すに決まってるじゃねえか。おい、トマル、さっさとこいつにもう一発くらわしちまえ」
クロスケーっ! 頼むから、黙っててよ。
「な、なんですかい、こりゃ……?」
ほら、トーマスさんが混乱するじゃないか。
「喋る猫なんです。珍しいんですよ」
僕は、それだけ早口で言って、これ以上この話題には触れてくれるなという意思を表明した。
「はぁ……」
呆けた表情のトーマスさん。まあ、喋る猫を見たら、なかなか意識を戻せないよね。
「なんで、届けてなんですか? あなたが、直接届けたほうがいいんじゃ?」
「家は、賞金目当ての冒険者のやつらや、兵士に囲まれてるかもしれねえ。なにより一緒にほっつき歩いてたら、兄さんに迷惑がかかりやすしね。俺は、この辺りで隠れてやすんで」
そうだよね。これって指名手配犯を匿うことになっちゃうよね。犯人隠避罪って、この世界にもあるのかな? まあ、近いものはあるよね。妹さんにお金を渡して帰ってきた時、この人がいなくなってたら五千ゴールド丸損。上手くいったとしても、差し引き千ゴールド。とても、割りがいいとはいえない。
「勝手なことを申し上げてるのは、重々承知してやす! ですが、俺にはもう、兄さんしか頼れる人間がいねえんです! 俺の生涯最後の願い、どうか叶えてやっちゃもらえやせんでしょうかっ!」
トーマスさんは、また土下座をした。額を地面に擦り付けるどころか、地面をえぐってしまっている。
「わかりました。その代わり、ほんとに逃げないでくださいよ。五千ゴールド、僕の全財産なんですから」
僕は、頼みをきいてあげることにした。この人のためというよりは、この人の妹さんのために。
「ありがとうごぜえやす、兄さん!」
トーマスさんが飛び上がって、僕の手を両手で取って振り回した。
「僕は、トマルです」
今更ながら自己紹介すると、彼は感極まったように僕に抱き着いて来た。
「トマル兄さん、あんた俺の恩人だっ! 地獄に行ったって、忘れやしやせん!」
「わ、わかりました。わかりましたから、離してください!」
そのままにしていたら、口づけまでされかねない勢いだ。僕がトーマスさんから逃れようとする様子を、クロスケがジト目で見上げていた。
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「ふぅー」
僕は、ため息をついて立ち止まった。クロスケが、非難めいた視線で見つめてくる。
「話を聞くだけですよ? 逃しませんからね」
「いい……それで……いい……」
僕は腕を降ろして、彼が普通に話せるようになるまで待った。事情を聞くぐらいなら問題ないよね。
「まさか俺の話を聞いて頂けるなんて、ありがてえ、ありがてえ! もう終いだと諦めてたが、言ってみるもんだ、ありがとう、兄さん」
痺れの取れた男は、僕に何度も土下座をした。土下座をされるなんて生まれて初めてだけど、結構引くなぁ。
「あなたは、賞金首の、えーと、トーマスさんですよね?」
僕は、いつでも雷撃の魔術を放てるように、杖を男に突きつけながら確認した。
「あぁ、あの手配書は俺だ、間違いねえ」
今更人違いだと言われたら、僕が土下座をするはめになるのでよかった。
「もしかして、冤罪だとか?」
濡れ衣を着せられて無実を証明するために脱走した、そんな可能性を考えたけど、トーマスさんは首を横に振った。
「いや、盗みを働いたのも間違いねえ。だから、兄さんに兵士に突き出されるのも、文句はねえ。けど、けどよ、ひとつだけ、兄さんを男と見込んで、どうしても頼みてえことがあるんだ!」
男と見込んで、なんて言われても困ってしまう。けど、彼が真剣そのものだったので、僕は先を促した。
「頼みって、なんです?」
「その前に、俺の身の上話しを聞いてもらえやすか? まったくみっともねえ、お恥ずかしい話しなんですが」
「えぇ」
僕が同意すると、彼はとうとうと語りだした。
「俺が育ったのは、この島でも本当に辺鄙なところで、山にへばり付いてる村とも呼べない寄せ集まりの場所でしてね。俺は、小せえ頃から親父の山の仕事を手伝っていたんですが、この親父が無口で仕事を一から十まで説明なんてしてくれねえで、その癖段取りができてねえと怒鳴り散らしやがる。俺は本当に嫌で嫌で、堪らなくてねえ……。まぁ、親父なんてどこも、そんなもんかもしれやせんが」
「……」
僕は、黙って耳を傾けていた。
「ある時、またつまんねえ失敗をして、どでかい雷を落とされやしてね。ほとほと嫌なって、俺は勢いに任せて家を飛び出したんでさぁ。それがもう、十五、六年も前の話しになりやす。馬鹿なガキだった俺は、城下町に行きゃあなんとかなると高を括ってましてね。最初の内は、鍛冶屋だ、パン屋だ、兵士の見習いだと、真っ当に職にありつこうとしてたんですが、どうにも性分なんでしょうね、上からものを言われると、こうかーっとなって見境がなくなっちまう。なにをしても長続きしねえで、気が付いた時にゃあ、へっ、人様の金に手を付けることを覚えちまってました」
トーマスさんは、自嘲気味に笑ってみせた。
「それでも盗みの才能は、あったみたいでしてね。城下町じゃあ、それなりに名前が知られるようになりやした。その頃、親父が山で事故に合って死んじまったって、同郷のやつが教えてくれたんですが、帰ろうとは思わなかった。思わなかったんですよ……。俺は、家を捨てたと思ってましたから。でもね、お縄になって、次に娑婆に出られるのはどれだけ先か、そん時お袋は生きてんのかって考えたら、考えちまったら無性に会いたくなって、いても立ってもいられなくなって、逃げ出しやした。魔の悪いことに、お袋は最近逝っちまってたそうなんですがね……」
「……」
僕は、なんと言っていいかわからなかった。
「でもね、まだ妹がいるんですよ。俺が出てきた時は、まだほんの乳飲み子で、俺のことなんざろくに覚えてないでしょうけど。たったひとりの兄妹だ。苦労をかけたと思いやす。俺のことを、当然恨んでもいるでしょう。けど、最後に、最後にせめて兄貴らしいことを、してやりてえんです」
「妹さんのために……それで、どうすればいいんですか?」
「へえ、それでお聞きしづれえんですが、お兄さん、五千ゴールドばかりお持ちじゃねえでしょうか……?」
「えっ……それなら、ギリギリありますけど?」
女神から持たされていたお金が、ちょうど五千ゴールドだ。食事はリンダさんにご馳走になっているので、まだ一ゴールドも使っていない。
「その五千ゴールド、妹に届けてやってはくれやせんか!」
「ええっ!?」
僕は、面食らった。それはいくらなんでも……。
「金は、色を付けてお返ししやす! 俺の首にかかってる六千ゴールド。妹に金を届けてもらった後で、俺を役人に引き渡してくだせえ!」
なるほどな。でも、それでもこれはハイリスクローリターンなのではないだろうか。
「バカバカしくて、話しにもならねえな。届けに行ってる内に、逃げ出すに決まってるじゃねえか。おい、トマル、さっさとこいつにもう一発くらわしちまえ」
クロスケーっ! 頼むから、黙っててよ。
「な、なんですかい、こりゃ……?」
ほら、トーマスさんが混乱するじゃないか。
「喋る猫なんです。珍しいんですよ」
僕は、それだけ早口で言って、これ以上この話題には触れてくれるなという意思を表明した。
「はぁ……」
呆けた表情のトーマスさん。まあ、喋る猫を見たら、なかなか意識を戻せないよね。
「なんで、届けてなんですか? あなたが、直接届けたほうがいいんじゃ?」
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そうだよね。これって指名手配犯を匿うことになっちゃうよね。犯人隠避罪って、この世界にもあるのかな? まあ、近いものはあるよね。妹さんにお金を渡して帰ってきた時、この人がいなくなってたら五千ゴールド丸損。上手くいったとしても、差し引き千ゴールド。とても、割りがいいとはいえない。
「勝手なことを申し上げてるのは、重々承知してやす! ですが、俺にはもう、兄さんしか頼れる人間がいねえんです! 俺の生涯最後の願い、どうか叶えてやっちゃもらえやせんでしょうかっ!」
トーマスさんは、また土下座をした。額を地面に擦り付けるどころか、地面をえぐってしまっている。
「わかりました。その代わり、ほんとに逃げないでくださいよ。五千ゴールド、僕の全財産なんですから」
僕は、頼みをきいてあげることにした。この人のためというよりは、この人の妹さんのために。
「ありがとうごぜえやす、兄さん!」
トーマスさんが飛び上がって、僕の手を両手で取って振り回した。
「僕は、トマルです」
今更ながら自己紹介すると、彼は感極まったように僕に抱き着いて来た。
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「わ、わかりました。わかりましたから、離してください!」
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