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始まりの村編
初めての……
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クロスケを抱えて立ち上がり、振り返ると、木々の間から複数の何かが飛び出して来る。四足の、大型犬くらいの大きさの動物。
「狼……?」
唸り声を出しながら、四匹が僕の前方を塞ぐ。
「これって……モンスター?」
威嚇にならないかと銀色の杖を獣達に向けながら、クロスケに尋ねる。
「いや、普通の狼だぞ」
「普通の? じゃあ、ただの動物? なら別に、倒さなくてもいいのか……?」
犬とか好きだし、罪もない生き物を殺したくはない。
「見逃したいのか? けど向こうは、そうは思ってないみたいだぜ」
クロスケの声と共に、僕の後ろ側でもいくつか足音がした。チラッと、首を回して見てみると、そちらにも多分、三匹回り込んでいる。完全に、囲まれてしまった。
「えいっ! えいっ!」
前に向き直り、声を出しながら杖を振ったりしてみたが、狼達は引き下がる気配はない。むしろ、じりじりと僕との距離を縮めて来ていた。
血走った目。牙を剥き出しにした口からは、よだれが、ぼたぼたと垂れている。今この瞬間にも、飛び掛かって来そうだ。
「なぁ、クロスケ、おまえ動物となら会話できたりしないのか? 森の中に帰るように、説得してくれよ!」
「普通の狼だって、言っただろ? そんな知能は、こいつらにはねえよ」
「そんな……」
「落ち着けって。今のおまえなら、やられるほうが難しい相手だぜ」
腕の中のクロスケが、澄まし顔で言う。確かに、そうなのかもしれない。噛まれたって、痛くないのかもしれない。だからって、試しに噛まれてみようなんて気にはならなかった。
噛まれずに、かつできれば殺さず追っ払いたい。そうだ、僕は魔術師なんだから、なにか丁度いい魔法――魔術があるはず!
「なあ魔術って、どう使うんだ? 呪文とかいるのか?」
クロスケを見下ろして、早口で訊く。
「魔術ってのは、ざっくり言うと自分の中で想像した現象を、魔力を使ってこの世界に顕現させる行為だ。魔術のスキルは主にこの想像する力を表していて、魔力の総量はマジックポイントとして――」
「講釈はいいから、使い方!」
僕は、のんびりと解説するクロスケを遮って、急かした。
「イメージして、解き放て!」
「呪文は!?」
「必要ない。けど、慣れてない内は、叫び声でもなんでもいいから、出したほうがいいかもな。発動の瞬間に、自分の中でスイッチをいれるんだ」
今使いたい魔術、それを脳内に浮かべる。狼を、感電させて動けなくしたい。電撃の呪文だ! それに、囲まれているから全部、纏めて攻撃したい。周り全部に、電撃を放つ!
狼の一匹が飛び掛かってきたのと同時に、僕は杖を頭上にかざした。スイッチをいれる!
「拡散電撃っ!」
放つ魔術に近い言葉を叫ぶと、杖から周囲に青白い稲妻がほとばしった。
飛び上がっていた狼は直撃を受けて、僕の目の前で、びくっと身を仰け反らせてから地面に落ちた。他の狼も、みんな地面に倒れている。
「ふぅ……」
僕は、ほっとして息を吐き出した。上手くいった。本当に、魔術が使えるんだ、僕。高揚感が湧いた。
「へえ、初めてにしては、なかなかいい使い方するじゃねえか。けどなぁ――」
クロスケの言いたいことは、僕にも、すぐにわかった。
「……」
どの狼も、ぴくりとも動かずに、目を見開いたまま絶命していた。少し、焦げた臭いも漂っている。
「殺したくないなら、力の加減を覚えるんだな」
「そう……だな……」
クロスケの忠告をぼんやりと聞きながら、僕は狼達の躯を見下ろしていた。殺した。全部。こんなに、たくさん。こんなつもりじゃなかった。でも、殺してしまった、僕が! 必要以上にビビッて、パニクらなきゃ、他にいくらでも方法はあったのに。大きな音を出すとか、火を見せるとか、いくらでも――
「おい、おいって、トマル!」
「いっ!」
耳元で叫ばれて、僕は我に返った。いつの間にか腕から抜け出して、クロスケが肩に登っている。
どうやら、何度も呼ばれていたらしい。
「動物でも、殺すのは初めてなのか?」
「あぁ……虫、蚊とかゴキブリならあるけど……動物はな……」
「へぇ、ずいぶん平和みたいだな、おまえのいた世界は。けど、おまえだって肉とか食うだろ? 動物を殺して、生きてるってことじゃねえか?」
「肉は、工場で加工されているし、動物を食べてるって意識も薄いかも……」
「ふ~ん、変わってんな、おまえんとこ」
僕の説明でわかったのか、わからないのか、クロスケが首を傾げてみせた。
「まっ、ずっとこうしててもしょうがねえし、近くの村にでも行こうぜ」
クロスケの助言は、もっともだと思った。日が暮れる前に、集落にたどり着きたい。と、
「ん?」
僕の向いている方向――森側の街道から、馬車がこちらに向かってくるのが見えた。
「この先の村に行くのかもな。乗せてってもらったら、いいんじゃねえか?」
遠くに見えている集落までは、三キロぐらいはありそうだから、乗せてもらえれば楽だけど……。なんか、ずうずうしくないかな? だいたい、僕って初対面の人と話すの苦手なんだけど。まぁ、これから会う人間は、みんな初対面なんだから、そんなこと言ってられないけどさ。
悩んでる内にも馬車は進んできて、僕達の前で止まった。手綱を握っているのは、二十代後半くらいの黒髪を後ろで纏めた女性だ。荷台には、樽がいくつか積まれている。
「ど、どうも……」
僕は、愛想笑いを作って頭を下げた。初めて出会った、この世界の人間だ。緊張する。
「あんたが、やったのかい、これ?」
女性は、ぶっきらぼうに言って、狼の死骸を視線で指した。間近で見ると、ちょっと険の強い顔立ちだ。美人ではあるけど。
「あ……は、はい……まぁ、そうですね……」
一瞬、逡巡するけど、結局素直に答えてしまった。状況的に、言い逃れできないし。
なんだろ、怒ってるのかな? きつい感じの女性って、苦手なんだよね。小学校の頃、イジメられてたし――て言っても、意気地がないのをなじられた程度だけど。ちょっとトラウマ入ってる。職場にも、言い方きつい女の人いるしさぁ。
もしかして、殺しちゃいけないやつだったのかな、この狼? 保護されてたりとか、そういうやつだったり?
不安に思っていたら、女性が無言のまま馬車から降りて来て、
「え……えっ?」
僕の作り笑いは、完全に崩壊した。
「狼……?」
唸り声を出しながら、四匹が僕の前方を塞ぐ。
「これって……モンスター?」
威嚇にならないかと銀色の杖を獣達に向けながら、クロスケに尋ねる。
「いや、普通の狼だぞ」
「普通の? じゃあ、ただの動物? なら別に、倒さなくてもいいのか……?」
犬とか好きだし、罪もない生き物を殺したくはない。
「見逃したいのか? けど向こうは、そうは思ってないみたいだぜ」
クロスケの声と共に、僕の後ろ側でもいくつか足音がした。チラッと、首を回して見てみると、そちらにも多分、三匹回り込んでいる。完全に、囲まれてしまった。
「えいっ! えいっ!」
前に向き直り、声を出しながら杖を振ったりしてみたが、狼達は引き下がる気配はない。むしろ、じりじりと僕との距離を縮めて来ていた。
血走った目。牙を剥き出しにした口からは、よだれが、ぼたぼたと垂れている。今この瞬間にも、飛び掛かって来そうだ。
「なぁ、クロスケ、おまえ動物となら会話できたりしないのか? 森の中に帰るように、説得してくれよ!」
「普通の狼だって、言っただろ? そんな知能は、こいつらにはねえよ」
「そんな……」
「落ち着けって。今のおまえなら、やられるほうが難しい相手だぜ」
腕の中のクロスケが、澄まし顔で言う。確かに、そうなのかもしれない。噛まれたって、痛くないのかもしれない。だからって、試しに噛まれてみようなんて気にはならなかった。
噛まれずに、かつできれば殺さず追っ払いたい。そうだ、僕は魔術師なんだから、なにか丁度いい魔法――魔術があるはず!
「なあ魔術って、どう使うんだ? 呪文とかいるのか?」
クロスケを見下ろして、早口で訊く。
「魔術ってのは、ざっくり言うと自分の中で想像した現象を、魔力を使ってこの世界に顕現させる行為だ。魔術のスキルは主にこの想像する力を表していて、魔力の総量はマジックポイントとして――」
「講釈はいいから、使い方!」
僕は、のんびりと解説するクロスケを遮って、急かした。
「イメージして、解き放て!」
「呪文は!?」
「必要ない。けど、慣れてない内は、叫び声でもなんでもいいから、出したほうがいいかもな。発動の瞬間に、自分の中でスイッチをいれるんだ」
今使いたい魔術、それを脳内に浮かべる。狼を、感電させて動けなくしたい。電撃の呪文だ! それに、囲まれているから全部、纏めて攻撃したい。周り全部に、電撃を放つ!
狼の一匹が飛び掛かってきたのと同時に、僕は杖を頭上にかざした。スイッチをいれる!
「拡散電撃っ!」
放つ魔術に近い言葉を叫ぶと、杖から周囲に青白い稲妻がほとばしった。
飛び上がっていた狼は直撃を受けて、僕の目の前で、びくっと身を仰け反らせてから地面に落ちた。他の狼も、みんな地面に倒れている。
「ふぅ……」
僕は、ほっとして息を吐き出した。上手くいった。本当に、魔術が使えるんだ、僕。高揚感が湧いた。
「へえ、初めてにしては、なかなかいい使い方するじゃねえか。けどなぁ――」
クロスケの言いたいことは、僕にも、すぐにわかった。
「……」
どの狼も、ぴくりとも動かずに、目を見開いたまま絶命していた。少し、焦げた臭いも漂っている。
「殺したくないなら、力の加減を覚えるんだな」
「そう……だな……」
クロスケの忠告をぼんやりと聞きながら、僕は狼達の躯を見下ろしていた。殺した。全部。こんなに、たくさん。こんなつもりじゃなかった。でも、殺してしまった、僕が! 必要以上にビビッて、パニクらなきゃ、他にいくらでも方法はあったのに。大きな音を出すとか、火を見せるとか、いくらでも――
「おい、おいって、トマル!」
「いっ!」
耳元で叫ばれて、僕は我に返った。いつの間にか腕から抜け出して、クロスケが肩に登っている。
どうやら、何度も呼ばれていたらしい。
「動物でも、殺すのは初めてなのか?」
「あぁ……虫、蚊とかゴキブリならあるけど……動物はな……」
「へぇ、ずいぶん平和みたいだな、おまえのいた世界は。けど、おまえだって肉とか食うだろ? 動物を殺して、生きてるってことじゃねえか?」
「肉は、工場で加工されているし、動物を食べてるって意識も薄いかも……」
「ふ~ん、変わってんな、おまえんとこ」
僕の説明でわかったのか、わからないのか、クロスケが首を傾げてみせた。
「まっ、ずっとこうしててもしょうがねえし、近くの村にでも行こうぜ」
クロスケの助言は、もっともだと思った。日が暮れる前に、集落にたどり着きたい。と、
「ん?」
僕の向いている方向――森側の街道から、馬車がこちらに向かってくるのが見えた。
「この先の村に行くのかもな。乗せてってもらったら、いいんじゃねえか?」
遠くに見えている集落までは、三キロぐらいはありそうだから、乗せてもらえれば楽だけど……。なんか、ずうずうしくないかな? だいたい、僕って初対面の人と話すの苦手なんだけど。まぁ、これから会う人間は、みんな初対面なんだから、そんなこと言ってられないけどさ。
悩んでる内にも馬車は進んできて、僕達の前で止まった。手綱を握っているのは、二十代後半くらいの黒髪を後ろで纏めた女性だ。荷台には、樽がいくつか積まれている。
「ど、どうも……」
僕は、愛想笑いを作って頭を下げた。初めて出会った、この世界の人間だ。緊張する。
「あんたが、やったのかい、これ?」
女性は、ぶっきらぼうに言って、狼の死骸を視線で指した。間近で見ると、ちょっと険の強い顔立ちだ。美人ではあるけど。
「あ……は、はい……まぁ、そうですね……」
一瞬、逡巡するけど、結局素直に答えてしまった。状況的に、言い逃れできないし。
なんだろ、怒ってるのかな? きつい感じの女性って、苦手なんだよね。小学校の頃、イジメられてたし――て言っても、意気地がないのをなじられた程度だけど。ちょっとトラウマ入ってる。職場にも、言い方きつい女の人いるしさぁ。
もしかして、殺しちゃいけないやつだったのかな、この狼? 保護されてたりとか、そういうやつだったり?
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