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初めての依頼
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「先輩っ!」
席を離れた眼鏡の受付嬢は、カウンター内の机で業務をこなしている先達と思わしき女に駆け寄った。
「どうしたのよ、コシカ。顔、真っ青じゃない」
「おかしいんです! レベル128と96だなんて、そんな人いるわけないのに。存在するはずないのに。でも見間違えじゃなくて。何度も鑑定し直しても、そう見えるんです。これって私の鑑定がおかしいんじゃないかって。定時には必ず上がってるから、働き過ぎってほど働いてないですし。彼とは最近凄く順調だし、ヌーちゃんはめっちゃ可愛くて毎日癒やされてるし。ストレスなんて感じてないと思ってたんですけど、やっぱり知らない内に溜まってるものなんでしょうか? 先輩、私、なにかの病気だったらどうしたらいいですか? うぐっ、来年彼と結婚する予定なんです。それにヌーちゃん、ヌーちゃんをひとりぼっちさせることになったら、私、私、うっうううっ」
「おぉ、よしよし。あの人たちだね。大丈夫、大丈夫だよ。私の鑑定でもそう見えてる。間違ってなんかない。あんたは、どこもおかしくなんてないよ」
先輩と呼ばれた女は立ち上がり、泣きじゃくり出したコシカの背中を優しく叩いて慰めた。
「うぅ、ほんと、本当ですか、先輩?」
「本当だよ。後は私が引き継いでおくから、あんたは少し休憩してきな」
「はい、ありがとうございます、先輩」
コシカは涙を拭きながら奥に消え、“先輩”がサーガム達の方にやって来た。
「悪いね。あの子混乱しちゃってさ」
先程の受付嬢より幾分年かさで背の高い女だった。砕けた態度で謝罪をして来る。
「いや、こちらもなにぶん初めてのことでな。なにか不手際があったのなら詫びよう」
いまいち現状が理解できてはいなかったため、サーガムはそう告げた。女が手を振って否定する。
「ははっ、そんなんじゃないよ。ただ、あんた達のレベルがあんまり高いんでさ。私だって、この目で見たんじゃなけりゃ到底信じなかったよ、レベル100以上なんて」
「その割りには、貴様は驚いていないようだが?」
眼の前の女は、どちらかといえば楽しげに見えた。
「ん、そう見えるかい? まぁ、あの子よりは多少経験を積んでるからね。あ、そうだ、私はミラーダ。みんな、ミラって呼ぶわ」
女――ミラーダは、思い出したように自己紹介をした。サーガムもそれに倣う。
「了解した、ミラ。余はサーガムだ」
「サーガムさん……うーん、どうも堅苦しいのは苦手でね。呼び捨てでも構わないかい?」
「うむ、許そう」
サーガムはミラの申し出を快諾した。魔界の皇太子の地位を捨て、今は一介の冒険者である。呼称に拘りなどなかった。近い将来、勇者と呼ばれる日がくるのだから。
「じゃあ、そっちの坊やもこれ書いて貰えるかい?」
「わたくしは、エルタでございます」
エルタはムッとして答えた。人間に子供扱いされたのが不服だったのだろう。年齢ならばエルタの方が、目の前の女より数倍は生きているはずだ。
「悪い、悪い。怒らないでおくれよ、エルタ」
頬を膨らませながらペンを走らせるエルタを見て、ミラは言葉とは裏腹に顔を綻ばせた。と、サーガムに向き直る。
「にしても、あんた達これまでいったいどんな経験をしてきたんだい? そんなレベルになるまでさ」
「特段語るようなことはないが」
「ないわけないだろ?」
サーガムの淡白な答えに、ミラが呆れた声を出した。だが、と付け加える。
「鍛錬を欠かしたことは1日たりともないないぞ。勇者を志したその日からな。想いに力が伴わぬようでは、勇者とは呼べぬ。そうであろう?」
「ふっ、ふふふふっ、いいね、あんた面白いよ」
正面から豪快に大笑いをされて、サーガムもさすがに憮然となった。真剣に語っていることを嘲笑われるのは、控えめに言ってもよい気分ではない。
「冗談を言ったつもりはないのだがな」
「いや、バカにしたわけじゃないんだ。気を悪くしたなら謝るよ。ただ、
今どきないくらい真っ直ぐな人だと思ってさ。うん、なれると思うよ、あんたなら勇者に。能力も申し分ないしね」
生まれて初めて己の大望に太鼓判を貰い、サーガムは瞳を輝かせた。エルタでさえ、未だに内心では納得していないだろう。
「そうか、貴様もそう思うか。余もそう思っておる。そういうことであれば、謝る必要はないぞ。」
むしろ真意が読み取れなかったことを恥じる。なかなか審美眼のある女だ。
「それでは勇者への第一歩として、早速依頼を受けたいのだが」
「依頼ね。さあて、あんたに見合う依頼があるかどうか。そんなの大陸中探したってないかもしれないね」
依頼のリストらしい台帳をぱらぱらと捲りながら、ミラが言う。
「事の大小は問わぬ。窮している者を救えるのなら、なんでもしよう」
口先だけで言っているのではない。困っている者がいるなら雑魚モンスターの駆除だろうと、隣町への使いだろうと喜んでやるつもりだ。
「それなら――あっ、これなんかどうだい? 近くの村で若い女の子ばかり、3人が続けて行方不明。山狩りなんかもして探したんだけど見つからないんだってさ。手がかりがほとんどないのと、なにより報奨金の額が多くなくてね。引き受けるやつがいないんだよ」
「報酬の多寡で依頼を決めるとは、世知辛いものだな」
「仕方ないさ。冒険者だって商売だからね。ギルドから足代くらいは出るけど、解決できなきゃ赤字になっちまう。ましてや見返りが少なければね」
ミラが苦笑をした。冒険者も生業であれば、危機管理も必要なのだろう。身を持ち崩して野盗の類に身を落とす者もいるという。しかし――
「その依頼、余が引き受けよう。いや、余が引き受けねばなるまい!」
サーガムは力強くミラに宣言した。勇者であればリスクなど関係ない。他の冒険者が避けている依頼こそ、受けるべきだろう。
「そ、そうかい……」
勢いにやや引き気味のミラから件の依頼をしてきた村の場所を聞き、サーガムはすぐさま出発した。
席を離れた眼鏡の受付嬢は、カウンター内の机で業務をこなしている先達と思わしき女に駆け寄った。
「どうしたのよ、コシカ。顔、真っ青じゃない」
「おかしいんです! レベル128と96だなんて、そんな人いるわけないのに。存在するはずないのに。でも見間違えじゃなくて。何度も鑑定し直しても、そう見えるんです。これって私の鑑定がおかしいんじゃないかって。定時には必ず上がってるから、働き過ぎってほど働いてないですし。彼とは最近凄く順調だし、ヌーちゃんはめっちゃ可愛くて毎日癒やされてるし。ストレスなんて感じてないと思ってたんですけど、やっぱり知らない内に溜まってるものなんでしょうか? 先輩、私、なにかの病気だったらどうしたらいいですか? うぐっ、来年彼と結婚する予定なんです。それにヌーちゃん、ヌーちゃんをひとりぼっちさせることになったら、私、私、うっうううっ」
「おぉ、よしよし。あの人たちだね。大丈夫、大丈夫だよ。私の鑑定でもそう見えてる。間違ってなんかない。あんたは、どこもおかしくなんてないよ」
先輩と呼ばれた女は立ち上がり、泣きじゃくり出したコシカの背中を優しく叩いて慰めた。
「うぅ、ほんと、本当ですか、先輩?」
「本当だよ。後は私が引き継いでおくから、あんたは少し休憩してきな」
「はい、ありがとうございます、先輩」
コシカは涙を拭きながら奥に消え、“先輩”がサーガム達の方にやって来た。
「悪いね。あの子混乱しちゃってさ」
先程の受付嬢より幾分年かさで背の高い女だった。砕けた態度で謝罪をして来る。
「いや、こちらもなにぶん初めてのことでな。なにか不手際があったのなら詫びよう」
いまいち現状が理解できてはいなかったため、サーガムはそう告げた。女が手を振って否定する。
「ははっ、そんなんじゃないよ。ただ、あんた達のレベルがあんまり高いんでさ。私だって、この目で見たんじゃなけりゃ到底信じなかったよ、レベル100以上なんて」
「その割りには、貴様は驚いていないようだが?」
眼の前の女は、どちらかといえば楽しげに見えた。
「ん、そう見えるかい? まぁ、あの子よりは多少経験を積んでるからね。あ、そうだ、私はミラーダ。みんな、ミラって呼ぶわ」
女――ミラーダは、思い出したように自己紹介をした。サーガムもそれに倣う。
「了解した、ミラ。余はサーガムだ」
「サーガムさん……うーん、どうも堅苦しいのは苦手でね。呼び捨てでも構わないかい?」
「うむ、許そう」
サーガムはミラの申し出を快諾した。魔界の皇太子の地位を捨て、今は一介の冒険者である。呼称に拘りなどなかった。近い将来、勇者と呼ばれる日がくるのだから。
「じゃあ、そっちの坊やもこれ書いて貰えるかい?」
「わたくしは、エルタでございます」
エルタはムッとして答えた。人間に子供扱いされたのが不服だったのだろう。年齢ならばエルタの方が、目の前の女より数倍は生きているはずだ。
「悪い、悪い。怒らないでおくれよ、エルタ」
頬を膨らませながらペンを走らせるエルタを見て、ミラは言葉とは裏腹に顔を綻ばせた。と、サーガムに向き直る。
「にしても、あんた達これまでいったいどんな経験をしてきたんだい? そんなレベルになるまでさ」
「特段語るようなことはないが」
「ないわけないだろ?」
サーガムの淡白な答えに、ミラが呆れた声を出した。だが、と付け加える。
「鍛錬を欠かしたことは1日たりともないないぞ。勇者を志したその日からな。想いに力が伴わぬようでは、勇者とは呼べぬ。そうであろう?」
「ふっ、ふふふふっ、いいね、あんた面白いよ」
正面から豪快に大笑いをされて、サーガムもさすがに憮然となった。真剣に語っていることを嘲笑われるのは、控えめに言ってもよい気分ではない。
「冗談を言ったつもりはないのだがな」
「いや、バカにしたわけじゃないんだ。気を悪くしたなら謝るよ。ただ、
今どきないくらい真っ直ぐな人だと思ってさ。うん、なれると思うよ、あんたなら勇者に。能力も申し分ないしね」
生まれて初めて己の大望に太鼓判を貰い、サーガムは瞳を輝かせた。エルタでさえ、未だに内心では納得していないだろう。
「そうか、貴様もそう思うか。余もそう思っておる。そういうことであれば、謝る必要はないぞ。」
むしろ真意が読み取れなかったことを恥じる。なかなか審美眼のある女だ。
「それでは勇者への第一歩として、早速依頼を受けたいのだが」
「依頼ね。さあて、あんたに見合う依頼があるかどうか。そんなの大陸中探したってないかもしれないね」
依頼のリストらしい台帳をぱらぱらと捲りながら、ミラが言う。
「事の大小は問わぬ。窮している者を救えるのなら、なんでもしよう」
口先だけで言っているのではない。困っている者がいるなら雑魚モンスターの駆除だろうと、隣町への使いだろうと喜んでやるつもりだ。
「それなら――あっ、これなんかどうだい? 近くの村で若い女の子ばかり、3人が続けて行方不明。山狩りなんかもして探したんだけど見つからないんだってさ。手がかりがほとんどないのと、なにより報奨金の額が多くなくてね。引き受けるやつがいないんだよ」
「報酬の多寡で依頼を決めるとは、世知辛いものだな」
「仕方ないさ。冒険者だって商売だからね。ギルドから足代くらいは出るけど、解決できなきゃ赤字になっちまう。ましてや見返りが少なければね」
ミラが苦笑をした。冒険者も生業であれば、危機管理も必要なのだろう。身を持ち崩して野盗の類に身を落とす者もいるという。しかし――
「その依頼、余が引き受けよう。いや、余が引き受けねばなるまい!」
サーガムは力強くミラに宣言した。勇者であればリスクなど関係ない。他の冒険者が避けている依頼こそ、受けるべきだろう。
「そ、そうかい……」
勢いにやや引き気味のミラから件の依頼をしてきた村の場所を聞き、サーガムはすぐさま出発した。
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