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みんみんみん猫はだらりと伸びており
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みんみんみん ねこはだらりと のびており
以前、「風鈴」の句で猫が仰向けのL字型になっている句を詠んだことがありますが、今回は似たような状況でうつ伏せ、あるいは横向きになっている猫を詠んでみました。
猫が眠る姿と言われてすぐイメージするのは丸まっている姿ですが、暑いときはだらんと伸びます。うつ伏せ、横向きのときは特に。そのほうが接地面積が増えて床に熱を奪わせやすいのでしょうね。
そして今回季語に選んだのは、「みんみん」。夏の季語「蝉」の傍題です。なんと蝉は鳴き声のオノマトペまで季語になっているんですね……「みん」を1つ追加して使用しました。
とはいえ、この季語を使おうと思い立ったのは結構後になってからです。その前段階までの推敲過程では、普通に「蝉」あるいは「朝蝉」を使うつもりでした。その過程が次の通り。
蝉の声まっすぐ伸びて眠り猫
蝉鳴けばまっすぐ伸びる眠り猫
朝蝉やまっすぐ伸びる眠り猫
眠り猫まっすぐ伸びて蝉の声
まっすぐに眠る猫らに蝉の声
朝蝉やだらりと伸びる眠り猫
朝蝉や猫もだらりと伸びにけり
朝蝉や猫もまっすぐ伸びにけり
眠り猫だらりと伸びて蝉の声
朝蝉や猫はだらりと伸びにけり
今回は全体の方針がほぼ決まっていたので、最初のうち、推敲の幅は小さくなりました。この段階での推敲のポイントとしては、語順、「蝉」に「声」や「鳴く」などの音を現わす言葉を加えるかどうか、「伸びる」様子を「まっすぐ」と「だらり」のどちらにするか、「眠り」という言葉を入れるかどうか、といったところです。
まず、語順。「まっすぐに」で始まる形が途中に1つありますが、これを作ってすぐに、最初に持ってくるのは蝉か猫かにすべきだと感じました。
最初に見える文字が「まっすぐ」だと、何がまっすぐなのか、状況を想像することができません。これに対し、上の句に「蝉」があれば蝉が活動している暑い日とイメージできますし、「猫」があれば猫そのものの姿を思い描くことができるためです。
この辺りは、最初にはイメージしやすいものを持ってくる、という基本の通りですね。
そして上の句に「猫」を置くのであれば、「眠り」も必要になります。これがないと猫がどんな状況なのかイメージしにくくなってしまいますから。5音になるので音数もちょうど良くなりますし。
そのうえで、蝉と猫、どちらを先に持ってくるか。蝉が先ならば、蝉が鳴くほど暑い日に猫がだらりと伸びている、という句になり、猫が先ならば、猫がだらりと伸びている、何故だ、ああ暑いのか、という句になります。これだけだと甲乙つけがたい状況。
その語順の問題は、「蝉」に「声」や「鳴く」を加えるかどうかとも関わってきます。
もともと、最初の段階で「蝉の声」や「蝉鳴けば」を使ったのは音数を整えるためでした。ですが、蝉にはもともと鳴き声のイメージが強いので、単に「蝉」だけでも情景をイメージできます。そのため、この点は最初から悩みどころでした。
ですが、これは歳時記で「蝉」の傍題を調べてみることで解決。「朝蝉」というちょうどいい傍題がありました。4音なので「や」で詠嘆することもでき、上の句にはもってこいです。
……実はこのタイミングで「みんみん」を知ったのですが、そのことは一旦置いておきまして。
このように「朝蝉や」を上の句に置く手があるならば、暑い日のインパクトを強める方針が活きることになります。こうして、語順問題はひとまず「蝉」スタートに決定。
そうなると、今度は「朝蝉や」を最初に持ってきて暑い日のインパクトを強めるという手が活きてきます。こうして、語順問題は「蝉」スタートに決定。
「まっすぐ」「だらり」問題はどうか。最初思いついたのは「まっすぐ」だったのですが、途中から、「伸びる」を使う以上「まっすぐ」は不要では、と不安になりました。「だらり」が出てきたのはそれが理由です。
そして「だらり」と並べてみると、「まっすぐ」には背筋をピンと伸ばしているという印象があることにも気づきます。暑くてだらけているのならば、この印象は少し変に。
結果、ここは「だらり」に軍配が上がりました。猫がまっすぐになっているのはそれはそれで可愛いものですから、「まっすぐ」も捨てがたかったのですが。
そして、「眠り」を入れるかどうか問題。語順が「猫」スタートならば必要でしたが「蝉」スタートだとどうか。
この問題は、つまるところ、「朝蝉やだらりと伸びる眠り猫」と「朝蝉や猫はだらりと伸びにけり」のどちらにするか、ということでもあります。「眠り」を使わないならその分音数が余るのですが、そこに収めるものが「けり」くらいしかないのですね。
ここでは、「眠り」を入れないと猫が何かにぶら下がって伸びている状況を思い浮かべる人もいるかな、と考えて、状況を限定できる「眠り」を入れることにしました。
そしてここまで来て気付きます。実は「朝蝉や猫はだらりと伸びにけり」の形ではまずい理由がもう1つありました。
それは、「や」と「けり」が入っている、ということ。
俳句のセオリーの中には、「や」、「かな」、「けり」の切れ字は1つの句に2つ使わない、というものがあります。これらは直前の言葉を強調する意味があるのですが、わずか17音の中に強調するものが2つもあると、強調した意味がなくなってしまうのです。
実は問題はもう1つあるのですが、これはさらに後で気付きます。
……と、ここまでが、「みんみんみん」に思い至る直前までの話。この段階では「朝蝉やだらりと伸びる眠り猫」を使うつもりでいました。
が、後に突然「みんみん」が気になりだしまして、次の2つを試してみることに。
みんみんみんだらりと伸びる眠り猫
みんみんみん猫はだらりと伸びにけり
字足らずより字余りのほうが収まりが良いので「みん」を1つ増やしました。
すると、遊び心のある感じに。
そしてこう並べてみると、「みんみんみんだらりと」で平仮名が連続するよりは、間に「猫」という漢字が入るほうが読みやすいことに気付きます。しかもその場合、「けり」が活きることに。
もともと詠みたかったのは猫が伸びている状況だったので、切れ字は「蝉」に使うより「伸び」に使ったほうが意図に適っていたのです。
が、ここにも問題がありまして。
「けり」というのは「気付きの助動詞」とも呼ばれるもので、気が付いてみれば〇〇であった、ということを言うときに使う言葉なのです。
このため、「みんみんみん猫はだらりと伸びにけり」だと、蝉の声が聞こえる中、気付いてみれば猫がだらりと寝転んでいた、という意味になります。状況としては成立するのですが、本来詠みたかったものとは違ったものに。
そこで、「けり」を「おり」に変えて今の形にしました。詠嘆にならなくなってしまいましたが、だらけてる感は強くなりましたね……
そんなわけで、今回は、最後の最後で別の形を思いついてそちらに移行する、という推敲過程になりました。こうした過程になるのは久しぶりですね。
仕事だと反感を買ってしまうやり方ですが、ある意味、こういうのが推敲の楽しみなのかもしれません。
以前、「風鈴」の句で猫が仰向けのL字型になっている句を詠んだことがありますが、今回は似たような状況でうつ伏せ、あるいは横向きになっている猫を詠んでみました。
猫が眠る姿と言われてすぐイメージするのは丸まっている姿ですが、暑いときはだらんと伸びます。うつ伏せ、横向きのときは特に。そのほうが接地面積が増えて床に熱を奪わせやすいのでしょうね。
そして今回季語に選んだのは、「みんみん」。夏の季語「蝉」の傍題です。なんと蝉は鳴き声のオノマトペまで季語になっているんですね……「みん」を1つ追加して使用しました。
とはいえ、この季語を使おうと思い立ったのは結構後になってからです。その前段階までの推敲過程では、普通に「蝉」あるいは「朝蝉」を使うつもりでした。その過程が次の通り。
蝉の声まっすぐ伸びて眠り猫
蝉鳴けばまっすぐ伸びる眠り猫
朝蝉やまっすぐ伸びる眠り猫
眠り猫まっすぐ伸びて蝉の声
まっすぐに眠る猫らに蝉の声
朝蝉やだらりと伸びる眠り猫
朝蝉や猫もだらりと伸びにけり
朝蝉や猫もまっすぐ伸びにけり
眠り猫だらりと伸びて蝉の声
朝蝉や猫はだらりと伸びにけり
今回は全体の方針がほぼ決まっていたので、最初のうち、推敲の幅は小さくなりました。この段階での推敲のポイントとしては、語順、「蝉」に「声」や「鳴く」などの音を現わす言葉を加えるかどうか、「伸びる」様子を「まっすぐ」と「だらり」のどちらにするか、「眠り」という言葉を入れるかどうか、といったところです。
まず、語順。「まっすぐに」で始まる形が途中に1つありますが、これを作ってすぐに、最初に持ってくるのは蝉か猫かにすべきだと感じました。
最初に見える文字が「まっすぐ」だと、何がまっすぐなのか、状況を想像することができません。これに対し、上の句に「蝉」があれば蝉が活動している暑い日とイメージできますし、「猫」があれば猫そのものの姿を思い描くことができるためです。
この辺りは、最初にはイメージしやすいものを持ってくる、という基本の通りですね。
そして上の句に「猫」を置くのであれば、「眠り」も必要になります。これがないと猫がどんな状況なのかイメージしにくくなってしまいますから。5音になるので音数もちょうど良くなりますし。
そのうえで、蝉と猫、どちらを先に持ってくるか。蝉が先ならば、蝉が鳴くほど暑い日に猫がだらりと伸びている、という句になり、猫が先ならば、猫がだらりと伸びている、何故だ、ああ暑いのか、という句になります。これだけだと甲乙つけがたい状況。
その語順の問題は、「蝉」に「声」や「鳴く」を加えるかどうかとも関わってきます。
もともと、最初の段階で「蝉の声」や「蝉鳴けば」を使ったのは音数を整えるためでした。ですが、蝉にはもともと鳴き声のイメージが強いので、単に「蝉」だけでも情景をイメージできます。そのため、この点は最初から悩みどころでした。
ですが、これは歳時記で「蝉」の傍題を調べてみることで解決。「朝蝉」というちょうどいい傍題がありました。4音なので「や」で詠嘆することもでき、上の句にはもってこいです。
……実はこのタイミングで「みんみん」を知ったのですが、そのことは一旦置いておきまして。
このように「朝蝉や」を上の句に置く手があるならば、暑い日のインパクトを強める方針が活きることになります。こうして、語順問題はひとまず「蝉」スタートに決定。
そうなると、今度は「朝蝉や」を最初に持ってきて暑い日のインパクトを強めるという手が活きてきます。こうして、語順問題は「蝉」スタートに決定。
「まっすぐ」「だらり」問題はどうか。最初思いついたのは「まっすぐ」だったのですが、途中から、「伸びる」を使う以上「まっすぐ」は不要では、と不安になりました。「だらり」が出てきたのはそれが理由です。
そして「だらり」と並べてみると、「まっすぐ」には背筋をピンと伸ばしているという印象があることにも気づきます。暑くてだらけているのならば、この印象は少し変に。
結果、ここは「だらり」に軍配が上がりました。猫がまっすぐになっているのはそれはそれで可愛いものですから、「まっすぐ」も捨てがたかったのですが。
そして、「眠り」を入れるかどうか問題。語順が「猫」スタートならば必要でしたが「蝉」スタートだとどうか。
この問題は、つまるところ、「朝蝉やだらりと伸びる眠り猫」と「朝蝉や猫はだらりと伸びにけり」のどちらにするか、ということでもあります。「眠り」を使わないならその分音数が余るのですが、そこに収めるものが「けり」くらいしかないのですね。
ここでは、「眠り」を入れないと猫が何かにぶら下がって伸びている状況を思い浮かべる人もいるかな、と考えて、状況を限定できる「眠り」を入れることにしました。
そしてここまで来て気付きます。実は「朝蝉や猫はだらりと伸びにけり」の形ではまずい理由がもう1つありました。
それは、「や」と「けり」が入っている、ということ。
俳句のセオリーの中には、「や」、「かな」、「けり」の切れ字は1つの句に2つ使わない、というものがあります。これらは直前の言葉を強調する意味があるのですが、わずか17音の中に強調するものが2つもあると、強調した意味がなくなってしまうのです。
実は問題はもう1つあるのですが、これはさらに後で気付きます。
……と、ここまでが、「みんみんみん」に思い至る直前までの話。この段階では「朝蝉やだらりと伸びる眠り猫」を使うつもりでいました。
が、後に突然「みんみん」が気になりだしまして、次の2つを試してみることに。
みんみんみんだらりと伸びる眠り猫
みんみんみん猫はだらりと伸びにけり
字足らずより字余りのほうが収まりが良いので「みん」を1つ増やしました。
すると、遊び心のある感じに。
そしてこう並べてみると、「みんみんみんだらりと」で平仮名が連続するよりは、間に「猫」という漢字が入るほうが読みやすいことに気付きます。しかもその場合、「けり」が活きることに。
もともと詠みたかったのは猫が伸びている状況だったので、切れ字は「蝉」に使うより「伸び」に使ったほうが意図に適っていたのです。
が、ここにも問題がありまして。
「けり」というのは「気付きの助動詞」とも呼ばれるもので、気が付いてみれば〇〇であった、ということを言うときに使う言葉なのです。
このため、「みんみんみん猫はだらりと伸びにけり」だと、蝉の声が聞こえる中、気付いてみれば猫がだらりと寝転んでいた、という意味になります。状況としては成立するのですが、本来詠みたかったものとは違ったものに。
そこで、「けり」を「おり」に変えて今の形にしました。詠嘆にならなくなってしまいましたが、だらけてる感は強くなりましたね……
そんなわけで、今回は、最後の最後で別の形を思いついてそちらに移行する、という推敲過程になりました。こうした過程になるのは久しぶりですね。
仕事だと反感を買ってしまうやり方ですが、ある意味、こういうのが推敲の楽しみなのかもしれません。
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