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第十二章 離愁

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それから数日後のある日、所用でカイ先生を訪ねて行ったワクは、今まで会ったことのない男を見かけます。
「おはようございます! カイ先生、いるかい?」
裏の戸口で家の中を覗き込みながら奥へ向かって呼ぶと、目の前の畳の間に、背を向けて座っていた男が、びくっとしてこちらを振り向きました。
長髪で痩せぎすの、神経質そうな男でした。
「あ、すみません、驚かせて。カイ先生いるかな、と思って。」
「…。」
男は黙ってじっとこちらを見つめています。その眼つきは、やや迷惑そうで、また、おどおどしているようにも見えます。
これは何かお取込み中だったかな、と思っていると、奥からカイ先生が現れました。
「やあ。」
「あ、おはようございます。」
「おはよう、何か用事だったかな?」
「ああ、ちょっと町内会のことで相談したかっただけだから、また来ますわ。」
「だったら、午後にでも。悪いな。」
「いや、こちらこそ。」
一旦カイ先生の家を辞して家へ向かう途中、あの男の顔が誰かに似ているような気がして、なんとなくワクの心に引っ掛かっていました。
午後、再びカイ先生を訪ねたワク。今度は特に先客もなく、快く相談に乗ってもらうことができました。
相談事が一段落したところで、ワクは今朝見かけた男を思い出しました。
「そういや、先生。」
「ん?」
「今朝ここへ来ていた人、見かけない顔だったけど。」
「ああ…。」
それっきり、カイ先生は黙り込みました。なんとなく戸惑っているような風情です。
「誰かに似てるような気もするんだよな。気のせいかな。」
「…。」
「? なんだい? 何か言いたそうな顔だな。」
「いや、な…。」
「うん。」
また黙ります。
「何だよ、先生?」
「あれはな…コハルくんの亭主だよ。いや、元亭主と言うべきか。」
「え!」
思いもよらない返答に、ワクは言葉を失いました。亭主が今さら? 何のために? まさか、よりを戻すために? 色んな思いが一度に心をよぎります。
「君には黙っておこうかと思っていたんだが。」
「…。」
カイ先生は、事情をかいつまんで話してくれました。
先生宅に来たのは二回目だとのこと。久しぶりにひょっこりと姿を見せたのは一か月弱ほど前で、今はすぐ隣の町に住んでいるらしい。病気は今、落ち着いている状態なので、コハルともう一度やり直せないかと考えているが、コハルは今、どんな暮らしをしているのだろうか、と相談を受けた。
「え、っと。その、や、やり直すと? 病気って?」
「病気は、以前ボクが診断したんだ。不治の病とされていてな。ショックだったんだろうな。やぶ医者だの訴えるだの、散々言われたよ。」
「ああ、それ、前に聞いた。」
「だけど今は、小康状態のようだな。あの病気は、治ることは期待できんが、落ち着いた状態を保てば、普通に暮らしてはいけるんだ。まあ、病気と共生する、ということだな。」
「へえ、そうなのか。」
が、ワクが聞きたいのは、そこではありません。
「で? そ、その、奴は、コ、コハルと…。」
「ああ。」
苦しそうにカイ先生はうなずきました。
「よりを戻したがっている。」
今度はワクが、下を向いて黙り込みました。床の一点を睨みつけるようにして、何かを必死に堪えているような様子です。
「だけど、ボクは言ったよ。」
カイ先生は慌てて続けました。
「コハルくんには今、愛する相手がいる。コマリちゃんもなついている。家族のように暮らしている、いや、家族そのものだ、と、そう言ったんだ。」
「…。」
「彼は決して、無理やりコハルくんたちを奪い返そうというのではない。」
「…。」
「彼は意外と気が小さいのでな。人から何かを奪うことなんてできやしない。」
「…。」
カイ先生の気遣いは痛いほど感じます。が――。
人間、辛すぎるときは涙も出ないというのは、こういうことか、とワクは今痛感していました。
それから、彼――コハルの亭主について詳しい話を、カイ先生はワクに話して聞かせました。
名前はカイジ。そう、ワクはこの名前を一度聞いたことがあります。オジジの口から。
年はたしか、コハルより七つ八つ上だったと思う。この町の生まれ育ちで、高等学問所を出た、いわゆるである。学者志望だったが、親が乗り気でなかったことと、病気があることで、遠い地方へ行くことが危ぶまれた。結局、地元で見合い結婚をして、コハルの家に婿として入った。高い教養があるが、繊細で、その分短気な部分がある。宿屋という仕事にも満足していなかったのかもしれない。何しろ学者肌なので。そこへ、病気が再発。カイ先生が診断を下した直後に、姿をくらました。本人曰く、死ぬつもりだったらしいが、死にきれず、遠くの町で数年を過ごした。が、いろいろ経験して考え方も変わり、できればコハルとやり直したいと思っている。そこでまずは様子を見ようと、すぐ隣の港町に引っ越してきた。ここからは自分なりの見解だが、カイジは決して悪い人間ではない。ただ、気が弱く、去勢を張って人にキツく当たる点が玉に瑕だと思う。――

ワクは悩みました。
コハルは、亭主とふたたび一緒に暮らすことを望むだろうか。コマリにとっては、実の父親が良いのだろうか。
(父ちゃん、いったい俺はどうしたらいいんだろう?)
故郷の父親なら、どうするだろうか。どうしろと言うだろうか…。苦しい、苦しい、苦しい。こんなに苦しいことは生まれて初めてだ。
コハルは当然、ワクのそういった様子に気づき、何かあったのかと尋ねましたが、ワクは頑なに口を閉ざしました。
「コハル!」
ただ名前を呼んで、激しく抱きしめました。

三日悩んだ後、ワクは意を決してカイジに会ってみようと思いました。彼本人の思うところを直接聞かないことには、判断なんてできない。すべてはそれからだ。
カイ先生にカイジの住居を聞き、隣町まで足を運びました。
「今日はちょっと出かけてくる。」
「そうなの? どちらへ?」
「ああ、ちょっとシンさんの用事に付き合って隣町まで。」
「そう。気を付けてね。今日はお客様が少な目だから、私ひとりでもなんとかなるわ。せっかくだから、ゆっくりおいしい魚でも食べてきたら?」
「ああ、ありがとう。」
隣近所の仲間との付き合いで出かけることは特別珍しくなかったため、コハルは何も疑いをもちませんでした。
海岸沿いの小さな港町。往来を行き交う人々はみな、早足はやあしです。あちこちに競り売りの威勢のいい声があがります。港には漁船が絶えず出入りし、空にはカモメが遊びます。
潮の香を含んだ風を絶え間なしに受けている街並みの一角に、カイジが身を寄せている下宿屋がありました。
季節の小花がちらほらと咲いている玄関口。何人かの下宿人がいるのでしょう。中の会話の声がかすかに漏れ聞こえます。
「ごめんくださーい!」
返事がありません。
「ごめんくださーい!」
中から書生風の若い男が出てきました。
「はい?」
「こちらに、カイジさんはいらっしゃいますか?」
「ああ、はい。ちょっと待ってください。」
男はそのまま奥へ引っ込みました。
少し間があって、別の男がのっそり出てきました。先日、カイ先生の家で見た、あの顔です。カイジです。
「初めまして。ワクと申します。」
その瞬間のカイジの表情。まさに、驚きと戸惑いがない交ぜになった表情でした。ワクの名前は、カイ先生から聞いたのでしょう。
「ど、どうぞ。」
左右に並ぶ部屋の中の一つに招き入れ、カイジは座布団を出し、座るように促しました。質素ながら、きちんと整理整頓された部屋です。カイジの几帳面さが伺えるようでした。
「あ、どうも。」
ワクは、自分が意外に落ち着いているのを感じていました。それほど冷静でいられるような状況ではないはずなのに、心には波風なく、頭は冴えわたっています。
「あの、きょ、今日はどのようなご用件で…?」
用件は決まり切っているようなものですが、改めて尋ねられると、その「ご用件」はとても言い出しづらいものでした。ですが、当たり障りのない世間話から始めるような器用なまねはワクには不向きですし、第一、世間話が似合いそうな場でもありません。
ワクは単刀直入に切り出しました。
「俺のことは、きっとカイ先生から聞いているんでしょう? 俺は正直言って、自分の身の振り方について心が決まらないんです。そこで、あんたの掛け値ない気持ちを聞きたいと思って。」
「そ、そうですよね。無理もないですよね。」
気弱そうな物言い。コハルを見下し、医者に暴言を吐き、挙句にコハルを見捨ててさっさと出て行った男とは思えません。
しばらくお互いに沈黙しました。二人とも、何を言ったらいいか考えあぐねているようです。が、しまいにカイジが口を開きました。
「ぼ、僕は間違っていた。それだけは今、断言できるのです。僕は…勘違いしていた。思い上がっていた。」
「…何を、ですか?」
「僕は、自分を不幸な人間だと思っていた。不運で、人生にもう希望はないと思っていた。」
「…。」
「病気のせいで学問の道を諦め、生まれ育った田舎町に留まって一生を送るしかない人生。コハルとは幼少期から知り合いだったが、教養のない、商売人の娘だと思っていた。見下していたんです。」
「…。」
「愚図で、従順なところしか取り柄のない娘だと思っていた。」
ワクは言いたいことが山ほどある気がしていましたが、不思議と、何も口からついて出ませんでした。口に出さなくても、この男はもう分かっている、そんな気がしました。
「僕は…間違っていたんです。すべてにおいて、間違っていた。」
「…そうだな。」
ワクの穏やかな反応が意外だったのか、カイジは一瞬驚いたような表情を見せましたが、すぐにこう続けました。
「今さらコハルとの家庭を取り戻そうなんて、厚かましいことは分かっている。それに、あなたという存在も、カイ先生から聞いていた。先生は、あなたが来てから、コハルもコマリも変わった、とおっしゃった。コハルは表情がつややかになったし、コマリは子供らしい無邪気さを取り戻した、と。」
「…。」
「でも、それでも諦めきれずに、この一か月ほど、この下宿にぐずぐずと泊っている。」
次の瞬間、ワクは無意識に口を開いていましたが、その激しさは自分でも予想外のものでした。
「コハルは愚図で無能な女なんかじゃねえ! 賢くて、でも控えめで、俺みたいなやつを立ててくれる。苦労してきたはずなのに、屈託がなくて、かわいくて…。最高の女だ! 俺はコハルを幸せにしてやりたい。…幸せになって欲しい。」
カイジは、打ちのめされたように下を向いて黙りました。
しばらく無言の二人。次に口を開いたのはワクです。
「すまない。」
「?」
「ちょっと感情的になっちまった。コハルがいい女だなんてことは、あんたにはとっくに分かっているんだよな。」
「いや、でも…。」
それを遮るように、ワクは、
「ひとつ聞かせてくれ。もし俺が身を引いたら、あんた、今度こそはコハルを幸せにしてくれるかい? コハルとコマリを。」
カイジはしばらく返事をせず、ただ目に涙を浮かべて、じっとワクを見つめていました。その、夕陽の逆光でシルエットのようになっている肩の線の、細かに震えている様子が、ワクの瞼に焼き付きました。

帰宅したワクは、どう見ても憔悴した様子でした。
「あら、早かったのね?」
「ああ。」
それきり何も言葉を発しないワクに、コハルは何かを感じたようでしたが、何も言いませんでした。
それから三日三晩、ワクは食事も喉を通らないほど悩み、苦しみ、考え続けました。
カイジが予想に反して好人物だったことが、よけいにワクを苦しめました。悪い男なら、コハルやコマリを安心して任せられないという理由で、拒むことができます。が、彼は彼なりに、コハルとコマリを大切にするだろうこと、それは間違いなさそうです。自分はいつか、旅を再開する身。その時には彼女たちを連れて一緒に旅立つ場面を漠然と思い描いていましたが、幼いコマリを旅に連れ回すのはあまり良いこととは思えません。しかも、コマリにとっては、血のつながった実の父親なのです。コハルもそれを望むでしょう。カイジを退けて自分が居座る理由が、ワクにはどうしても思いつきませんでした。
体を八つ裂きにされるような苦しみ。そして、たびたび襲ってくる虚無感。それらにワクはただひたすら耐え続けました。
最初の激しい苦痛は日ごとに和らぎ、いえ、形を変えて、静かな諦めの念へと変化していきました。三日後には、ワクは表面上、以前と変わらぬ様子に戻っていました。コハルは、事情を問い詰めたい衝動に駆られていましたが、結局、何も言い出せませんでした。

一週間ほど後、一人の宿泊客と懇意に話をする機会がありました。聞けば、山を目指しているといいます。ワクより少し年上の彼は、去年、住み慣れた自宅を出てきたばかりだとのことです。落ち着いた、家族との生活を捨てて来たのでした。彼も激しい葛藤を抱えていましたが、とうとう振り切って旅立ったのだ、そして、楽園を見つけたら家族を迎えに来るのだ、と言いました。彼は次の朝、凛々しい表情で宿を発って行きました。
ワクは自分の別れの日も近づいているのを感じました。
コハルには、カイジの存在を話していません。一方、カイ先生夫妻と食料品店の夫妻には、自分の決心を告げました。

ある夜、ワクはコハルに、旅立つ決心をした旨を告げました。客の夕食の後片付けを二人でしているとき、世間話でもするような何気ない口調で、ワクはつぶやきました。
「そろそろ、また旅を続けることにするよ。」
コハルは聞こえなかったのか、返事をしません。が、その洗い物を洗う手が、少しゆっくりになったようです。
「コハル?」
「…そう。分かった。」
振り向いて笑顔を見せるコハル。いえ、笑顔を見せようとして失敗した、といった格好でした。
「一人で…行くのね。」
「…すまない。」
「ううん。だってあなたの人生ですもの。妻でもない私に、あなたを止める資格はないのよ。」
そう、それはコハルが以前一度だけ、ワクに話していたことでした。結婚してしまったらあなたを縛ってしまう。あなたはいつか再び旅に出るかもしれない人。だからコマリにも、あなたをお父さんとは呼ばせません。
ワクはコハルを力いっぱい抱きしめたい衝動に駆られました――が、できませんでした。

別れの日は、穏やかな春の日でした。これまでワクにとって、旅立ちは、一抹の淋しさを感じさせるものの、期待に胸が膨らまされるもの、そして、祝福されるものでもありました。が、今回は勝手が違います。コハルは取り立ててワクを見送りに出ようとはしませんでした。コマリも学校に行っていて留守です。ワクの出発のことを知らされないままで。
身支度を整えたワクが、台所のコハルに向かって声をかけます。
「じゃ。」
「ええ、体に気を付けてね。あんまり食べ過ぎちゃだめよ。」
「ああ。コハルも元気でな。幸せになれよ、な。」
一瞬コハルは表情を曇らせました。自分を置いて出てゆくのに、幸せになれとはどういうこと? とでも言いたげな表情。が、次の瞬間には薄い笑顔を作って、
「ええ。」
とだけ言いました。
何気なく調理に戻ろうとするコハルに、ワクはたまらず駆け寄り、後ろから思い切り抱きしめました。コハルの細い体を壊してしまいそうな程に強く。どうしてこんな思いをしてまで別れなければならないのか。このまま二人で一緒に死んでしまえたら、とさえ思いました。

永遠に続いてほしいと思った抱擁の時は、しかし終わりを迎え、ワクは我に返り、コハルを抱きしめる腕を少しずつ緩めました。
「さあ、急がなくちゃ。お客様がお待ちだもの。」
その一言で、ワクはゆっくりとコハルから手を離し、玄関に向かって歩き始めました。コハルは追ってきませんでした。ワクはそのまま振り返らずに、玄関を出ました。玄関脇の売り物棚には、ワクの作った様々な草履が、所狭しと並べられています。
まぶしい春の朝の光が目に飛び込んで、ワクは思わず目を細めました。
ワクの姿が見えなくなると、コハルは奥の間に引っ込んで、声を殺し、身をよじって、長い間泣き続けました。
通りには、近隣の人たちが見送りに来てくれていました。カイ先生夫妻も、食料品店の夫妻もいます。
カイ先生夫妻と、食料品店の夫妻以外は、なぜワクが急に旅立つのか、本当の理由を知りませんので、不可解そうな様子でした。半ば咎めるようなことを言う者もいました。
カイ先生は、ワクの両肩に手を置いて、何も言わずにただうなずきました。
ワクはそれらの人たち皆に、ゆっくりと丁寧に一礼をしてから、向きを変えて歩き出しました。
ワクが故郷の家を発った時と同じ、まばゆい春の陽光。あれから十七回目の春です。が、春の陽光がにがにがしいと感じられたのは、これが初めてだったかもしれません。
山だけは相変わらず、遠くからワクを見守っています。
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