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第六話 料亭
しおりを挟む上岡と引田は京橋の風月堂から出てきた。
「アイスクリンだか、アイスクリームというものは、かき氷とは違うな」
「初めて食べて見ましたが、日本になかった食感ですね。またここに来て食べたいです」
「今日は、例の雑貨屋に行く英気を養うためだったから、そうそうは来られないぞ」
「わかってます。それで先生、店主は古着のドレスを持って日本に戻って来たのですか」
「いゃ、どうも違うようだ。使用人によると、あの店主はイギリスで亡くなり、代わりに奥さんが来たらしい」
「ということは、あの生霊の西洋婦人ですか」
「よせ、生霊ではない、デイジー・トンプソンというそうだ」
「その人、日本語はわかるのですか」
「無理だけど、英語の筆談とドイツ語でなんとかするよ」
銀座の雑貨屋は店内の雰囲気が一新され、観葉植物などが所々に置かれていた。商談用のデスクには、古着のドレスが何着か積まれていた。
トンプソン夫人はドイツ語が少し話せたので、上岡の片言の英語を交えると、結構話が通じていた。上岡とトンプソン夫人が話している間、日本語しかわからない引田はポカンとしていた。
一通り話し終えると、ちょうどティータイムだったのでトンプソン夫人はティーポットを持ってきた。
「先生、で、どうなったのですか」
「ご主人をあなたのもとに帰らせるために、付いた嘘なので、大きな取引にはならないと伝えたよ」
上岡は結果を知りたそうにしていた引田に口早に言っていた。
「それでは、古着は買い取らなくても良いのですか」
「いや、せっかく旦那の意を継いで日本に来たのだから、2着だけ買い取ることにした」
上岡が引田と日本語で話している間、トンプソン夫人は紅茶を注ぎおえていた。
話をつけた上岡はほっとした表情で雑貨屋を出た。
「トンプソン夫人で良かったよ。あの強欲な店主だったら、話が違うとゴネられただろうな」
「一件落着ですか。あぁ、最後にトンプソン夫人は何と言っていたのですか」
「あれか。あれは写真館で写真を撮る際にイギリス仕込みの本格的なドレスの着付けをすると言っていた」
「ただでですか」
「撮影代の10パーセントでどうかということだよ」
「10パーセントって日本で言う1割でしたっけ」
「うん。一応、了承しておいたけど問題あったか」
「トンプソン夫人も抜け目ないですね」
上岡の写真館に戻ると、野川がムッとした顔つきで新聞を手にしていた。
「野川さん、どうしました」
「上岡先生、これを見てくださいよ。洋行帰りの西洋かぶれの記事を…」
野川から新聞を手渡された上岡は、ソファに座り、じっくり読み始めた。引田も脇に座り、覗き読んでいた。
「和暦にある六曜など何の根拠もなく、日本にはびこる迷信の類は、西洋の科学立証主義からみれば、まやかしに過ぎないとあるな」
「立証できないものは、全て否定するのですね」
引田も面白くなさそうな顔をし始めた。
「それに日本の怪異や妖怪、伝承は否定しているのに、西洋の吸血鬼や狼男などの神秘事例は目撃談が多数あり信憑性が高いとも言っている」
「上岡先生、こういう輩は何もかもが西洋の基準が正しいと信奉しているようです。ケルナー先生が読んだら嘆きますよ」
野川は本棚にあるケルナーの資料の方を見ていた。
「よし、これは東京開明新聞だな。本宮の所に行ってくる」
上岡は新聞を乱暴にテーブルに置いていた。
東京開明新聞社の廊下で上岡と本宮は立ち話をしていた。
「上岡さん、あの記事は東京理科学校教授の石山金吾さんに取材したもので、紙面が空いたので挿し入れたものです。大意はありません」
「どこのお偉いさんか知りませんが、西洋の基準だけが正しいという論説は一方的だと思います。広く民衆の意見を載せたらどうでしょうか」
「反対意見の寄稿欄を作れというのですか」
「寄稿欄ですか。良い案だと思います。不満のはけ口になります」
「となると連載企画になりますかね。編集長とも掛け合わないと何とも言えませんけど」
「ぜひとも掛け合ってください。新聞の購買数が増えますよ」
上岡は、本宮の琴線に触れる言葉を交えていた。
「わかりました。昼休みにでも…、いや、今言っておきます」
本宮は外に出ようと行きかけたが、踵を返して編集長室に向かって行った。
数日後、昼食後に新聞を広げる上岡。この日は撮影の予定もないので、ゆっくりと他の記事を読んでから、寄稿欄に対する石山金吾の寄稿の記事を読み始めた。
「どれどれ俺の寄稿に何と言ってきてるかな…」
上岡の目には『幽霊や妖怪の仕業だと迷信を言っても裁判では証拠として認められない』や、『念じて写る念写などはインチキと証明されている』、『西洋化に乗り遅れた人は切り捨てるべき』の文字が目に焼き付いていた。
「世界に打って出るには、世界の表舞台の基準に合わせることは必須であるか…確かに一理あるが、それだけで良いのだろうか。日本の良さに目をつむることにはならないか」
「先生、なんか日本を卑下している感じがしますね」
引田はいつの間にか上岡の傍らに来て、一緒に新聞を読んでいた。
「西洋の基準は発展を前提していることが多い、株式投資がそうだが…、常に右肩上がりとは限らない。それはいつか行き詰るはずだ」
上岡はデスクに原稿用紙を置き、ペンを手にした。『世界の基準は必ずしも日本の基準にはならない。それに世界と比較して順位付けをし、一喜一憂するすることなど意味があるのでしょうか』と綴っていた。
さらに数日後、新聞を買うと、いろいろな人の意見が載っていた。石山金吾に代表される西洋信奉派の寄稿と上岡を含めた西洋化慎重派の寄稿は、ほぼ半数で拮抗していた。しかし信奉派の慎重派に対する姿勢は徐々にバカにしたものになって行った。
「西洋化に乗り遅れた弱者のくだらない言い訳だとさ、ここまで来ると、西洋万能、立証万能でないことを思い知らせる必要があるな」
「先生、科学的に立証できない怪異の恐怖を味合わせましょうよ」
「上岡先生、それこそ実体験で納得させるのが一番ですよ」
野川もその気になっていた。
「それでだ。どうするかだな…。引田、前回連載の新聞はあるかな」
「先生、これですか」
引田は近くに積んだあった新聞から引き抜いていた。上岡は、それを読み返していた。
「この寄稿にある夜な夜な怪異が現れる料亭とは本当かな」
「上岡先生、眉唾ものだと石山を勢いづかせることになりますよ」
「そうだな。写真を撮って確かめてみるか」
六本木の狸穴坂を下りていく上岡と引田。周りの草木はかなり覆い茂っていた。
「結構、急な坂ですよ。滑らない様にしないと」
引田は写真機などを背負っているので、慎重に歩みを進めていた。
「新聞によるとこの辺りにあるはずだが、料亭らしい建物は見当たらないな」
上岡は三脚を背負い、新聞記事の切り抜きを手にしていた。
二人は坂の中程まで降りる。草木の向こうに2階の瓦屋根がちらりと見えていた。
「引田、あったぞ。しかし古そうだな。徳川の代からやっているのだろう」
上岡は三脚を下し、据え置く場所を探していた。一見すると人の気配がないようでも、料亭の窓を忙しそうに拭いている女中の姿があった。
「あら、本当に古そうですね。でもお客なんて来るのですか」
「昼間だから女中しかいないが、掃除された石畳に手入れされた提灯やランプが見えるから、夜は賑わっているようだぞ」
「夜に賑わっているとしたら、怪異なんか現れないかもしれませんね」
「写真を撮ってみないとわからん」
上岡が三脚を据えると引田は素早く写真機を固定させていた。
シャッターを切る上岡。鳥のさえずる声がして、のどかな雰囲気が漂っていた。
「先生、なんか怪異とは縁遠い気がしますね」
引田は心地良さそうな木漏れ日を浴びていた。
写真館に戻り、現像した写真を手にして小部屋に入る上岡。写真に聖水を噴霧し、いつもの手順で写真の中に入った。
料亭正面玄関から建物に入っていく。1階には厨房や女中部屋がありいくつかの客間もあった。内部は傾斜地に建つ3棟の建物が階段や廊下でつながり、複雑な造りになっていた。手前にある母屋の1階には厠(トイレ)と廊下にひと際大きい白っぽい靄が漂っていた。小ぶりの靄は廊下各所にたなびいていた。上岡は靄の姿をハッキリさせようとペンダントを振ってみるが、靄のままで怪異や妖怪の姿にはならなかった。しかし怪異の妖気はかなり強く感じていた。掃除をしていた女中、厨房で仕込みをしている板前は、静止した姿であったが、妖気などは全くなかった。一通り建物内を探索してみるが、女将の姿はなく、留守のようだった。上岡はペンダントで十字を切り写真内から出た。
「あの料亭は使える。あそこで取材をさせれば、石山の鼻を明かせられる」
「先生、どんな怪異がいたのですか」
「特に姿は見えなかったが、強い妖気があったよ」
「あとは、本宮さんをどう説得するかですね」
「『迷信糾弾の石山教授、話題の料亭で怪異談義』の見出しで、購読者倍増とでも言ってみるか」
上岡は今すぐにでも東京開明新聞社に行きたかったが、撮影客が来たので応対していた。
提灯やランプに明かりが灯り始めた頃、人力車から石山金吾が降りて来た。
「教授、ご足労いただきありがとうございます。今日は趣向を変えた取材になりますので、よろしくお願いいたします」
本宮は料亭の玄関先で恭しく出迎えていた。
「連載は盛り上がっているようではないか。大当たり企画だな」
「はい。お陰様です」
「それでこちらの方々はどなたかな」
石山は手帳を手にして後ろに控える上岡と引田の方を見ていた。
「記者見習でして、同席させていただきます。勉強になりますので」
「そうか」
「さっ、どうぞこちらへ」
本宮は石山を先導して建物に入って行った。上岡たちは少し離れて後に続いた。
「先生、あの人、自分に自信があり、自分に酔っている感じですね」
引田は少し前を歩く石山の背中を見ながら、極めて小声で言っていた。
「常に自分が正しいと信じて疑わない類だろう」
上岡も声を潜めていると、何気なくちらりと後ろを振り向く石山。上岡はニッコリと微笑んで平然としていた。
「とにかく私は、科学的に立証できないものは、迷信と断言します」
「教授はそれが文明的な世界基準の一つというわけですか」
本宮は石山のお銚子がが空になったので、女中に頼むよう引田に合図していた。上岡は石山の言葉を漏らさず手帳に書いているように見えたが、実際は石山の似顔絵を描いていた。
「さよう。唯一の真実を追い求めることが大切ですな」
石山はお猪口に残った酒をきれいに飲み干していた。
「近頃、海外では人が空を飛べるようになると言っていますが、科学的には立証されていないので、迷信ということになりますか」
「いや、あれは違う。科学的には凧の原理を元にしています。20年後くらいには立証されるはずです」
「飛行する機械ができるというのですね」
「いずれそうなります。ですから怪異や妖怪の類の迷信と一緒にはなりません」
石山はせせら笑っていた。
「怪異や妖怪も立証された。どうしますか」
本宮はすかさず切り込んでいた。
「その見込みは永遠にないでしょう。しかし万一、そのようになれば信じますけど」
石山は酔った勢いで大声で笑っていた。
「本宮君、小便をしたくなった、厠はどこだね」
石山はふらふらと立ち上がった。本宮は自分で案内するか、上岡に頼むか迷っていた。
「あぁ、私がご案内いたします」
上岡が立ち上がりすぐに石山の前に立った。
廊下を歩き階段を上って行った。上岡は神秘写真術で料亭内の配置は頭に入っていたが、どうも様子が違っていた。次の廊下の角を曲がると厠があるはずだが階段になっていた。
「見習いさん、まだかね。厠は遠いな」
石山は股間を押さえていた。
「確か、ここにあったはずなのですが…」
上岡は廊下に靄が漂い霞んでいくのを目にしていた。
「階を間違えているのだろう。階段を上ってみろ」
石山の言うままに、階段を上る上岡たち。
階段を上りきると、そこには長い廊下があり、その先には天空に届きそうな長い階段があった。石山と上岡は呆然としていた。
「わかり難い造りだな。建て替える必要がある。しかしこの敷地はこんなに広かったかな」
少し酔いが醒めてきている石山。
「こ、これは怪異としか言いようがありません」
上岡が言い出した。
「バカな。ありえない。もっと冷静になれ。もう君はあてにならん。私が自分で探す。部屋に戻っておれ。あぁ、迷わずにな」
石山は一人で靄がたなびく廊下を歩いて行った。
上岡は料亭の配置を思い浮かべながら靄がない所を選んで、取材をしていた部屋に戻った。
「上岡さん、石山教授はどうしました。もう40分も経ってますけど」
本宮は懐中時計を取り出していた。
「そんなに経ちましたか。私が迷ってしまったので、一人で厠を探すと言って行ってしまいました」
「上岡さん、ここでの取材は、これが目的だったのですか」
「本宮さんも、そのつもりでこの企画を編集長に上げたのでしょう」
「こうなれば、面白いとは思ってましたけど」
「教授は、しばらく帰ってこないでしょう。それまでは、我々で祝杯でもあげてますか」
上岡はお猪口を手にしていた。
さらに一時間後、真っ青な顔をした石山が戻ってきた。
「石山教授、どうしました。2時間近くになります。もう帰ってしまったのかと思いましたよ」
本宮は少し震えている石山に言っていた。
「どうしてだか、わからないが、とてつもなくここは広い。小便はやむなく庭でした」
「そんなことはありませんよ。2時間も歩ける敷地ではないですけど」
「しかし現に、時間が経っているではないか」
石山は上着の内ポケットから懐中時計を出していた。
「教授、とにかく一杯お継しましょうか。落ち着きますから」
引田はとぼけたように、お猪口に酒を注いでいた。
「いや、いらん。これが怪異の仕業だと言うのかね」
石山は苦々しそうにしていた。
「ここは噂の料亭ですから、そうだとしか説明がつきません」
本宮はにべもなく言っていた。
「科学的には立証できませんが、だぶんそうだと思います」
上岡も付け加えていた。
「なんだかよくわからん。西洋の基準にあたはまらないことがあるとは」
石山は髪の毛を掻き毟る仕草をしていた。
この夜の取材は、石山が放心状態のままに終わり、後日連載された記事では、石山が怪異に遭遇したことを認め、全否定をすることは諦めていた。これを締めとして連載は打ち切られた。
「上岡さん、何か新しい魅力的な企画はないですか」
珍しく本宮が写真館を訪ねてきた。
「そうだな。馬のいない馬車辺りはどうだ」
上岡はケルナーのノートを閉じていた。
「幽霊馬車ですか」
「いや怪異ではない。聞いたことがあると思うが、オートモビールつまり自動車というものを特集すると面白そうだぞ」
上岡は新しいノートを開いていた。
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