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馬車の中で*
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今回、R18シーンでございます。
ご不快な方は飛ばしてお読み下さい。
==========
狭い箱馬車の中に響くのは荒い息遣いと咽び泣くような甘い声。
「んっ、あ……あっ」
「ミア。すごく綺麗だ」
耳の縁を唇で食みながら囁かれるとそれだけでゾクゾクッと痺れが背筋を駆け上がる。今、ユーフェミアは馬車のシートに横向きに座り、ちょうどソファーの上で肘おきに上半身を預けて座面に足を投げ出すように座らされている。床に足を崩して座ったアーノルドが彼女が落ちないように手を添え、唇から耳へとくちづけをつなげてたどり着いたところだ。
さっき着せられたマントは無造作に向かいの座席に放り出されていて、ラングレーの手で切り裂かれたドレスの胸元はしどけなく開いてしまっている。が、白いふくらみは見えてしまっているもののその頂に色づく蕾はまだ辛うじてドレスの奥に隠されている。
アーノルドの右手がユーフェミアの頬からそっと肌をなぞる。耳の後ろの髪をかきあげ、そのまま首筋、鎖骨とゆっくりゆっくり、まるで柔らかい果実を傷つけないようにそっと線を描いていく。その柔らかなタッチはたまらなく優しくて、それだけで息が荒くなってしまう。
怖い。でも嬉しい。
さっきまでとは違った怖さ。怖いもの見たさに見知らぬ世界を覗き込むような期待に満ちた怖さ。ユーフェミアはおずおずとアーノルドの胸にしがみついた。
「大丈夫、怖いことはありません。さっきも言ったとおりミアの純潔は守ります。ただ気持ちよく感じていてくだされば」
アーノルドが耳の穴を舌先でぺろりと舐めあげる。「ひっ」と喉の奥で息を飲む音がした。
ちゅ、ちゅっというリップ音と舌の感触。酷くいやらしいことをされている気がして落ち着かない。
やがてアーノルドの指が胸にたどり着いた。
最初は指が二本、ふくらみをつぶさないくらいの力加減で表面を撫でるばかり。異性に触られたことなどない部分に、それも直に肌に触れられているのが何だか悪いことをしているみたいでドキドキする。相変わらず恥ずかしいのと嬉しいのもないまぜで。
「ルド、様……」
「ミア」
自分を呼ぶ低い声ですら興奮する。は、と短く息を吐きはくはくと口を動かしてしまうのは、必死で声を抑えているからだ。
「ーーーーあっ!」
なのに声を上げてしまったのはアーノルドの指がドレスの胸元から奥へ入ってきたから。そっと布地をめくり、ついに秘められていたピンク色の宝石が外気に晒された。
「あ、やぁ……」
「嫌ならやめますか?」
思わず口から出た言葉をアーノルドが聞き咎める。けれど決してからかうようでも責めるようでもなく、ただ純粋にユーフェミアを心配しての言葉なことがはっきりとわかる声色だ。
だから反射的に言ってしまった言葉は、ユーフェミアの本心。
「や、やめないでーーーー」
言ってしまってからかあっと頬が熱くなる。ちらりとアーノルドに視線をなげかけると、蕩けそうな笑顔に捕らえられた。
「貴女の望みのままに、ミア」
そう言った唇が彼女の唇を塞いだ。
大きな手が柔らかく胸を揉みしだく。官能を紡ぎ出し覚えさせるように、ゆっくりと。だが時折力がこもるとそのわずかな痛みをユーフェミアの体が「気持ちいい」と変換してしまう。
何かがじれったい。もっともっと触れて欲しい、物足りない。
気がついた時には両腕をアーノルドの首に回し自分からくちづけをねだっていた。アーノルドも驚いたのか一時胸を揺する手が止まる。が、すぐにまた再開する。
今度はもっと荒くぐいっと膨らみを持ち上げ、立ち上がり始めた胸の先端を指でぐりっと捏ねたり潰したりし始めた。
「あっ! あぁ、あんっ」
たまらず口をついて出るのは鼻にかかった高い声。恥ずかしくて抑えたいのに抑えられない。
「や……恥ずかしい。こんな、声、出し……んんっ」
「恥ずかしくなんかないです。俺の手で感じてくれている証拠なんだから、そのまま声を聞かせてほしい。でもどうしても恥ずかしいなら黙らせてあげましょう」
そのまま唇を奪われた。
深く深く、味わうように念入りなキスは更にユーフェミアの理性を奪っていく。そこには最早快感と、それを与えてくれているのが愛するアーノルドだということの多幸感しかない。口腔をねっとりと舐めるアーノルドの舌におずおずと自分も舌を絡めた。
声を抑えるという目的は達成されていないけれど。
口をふさがれたことで声は鼻から、もっと甘くねだるような声になってしまっている。
やがて唇が離れ、ユーフェミアは一抹の淋しさを覚える。もう一度キスして欲しくてアーノルドの瞳を探すが、彼の顔はいつの間にか下の方へ移動していてーーーー
そう思ったとき、生暖かくて濡れた感触が彼女の快感をえぐり出した。アーノルドが彼女の胸の宝石を咥え、吸い上げたのだ。ユーフェミアは一瞬先刻のラングレーを思い出して息を呑み、たまらず体を引こうとしたがアーノルドの腕のなかにしっかりと抱え込まれて叶わなかった。
けれどラングレーに触れられた嫌悪感が着実にアーノルドから与えられる快感で上書きされていく。
「あ、あ、あ」
断続的に上がる嬌声にはもう構っていられない。体を這い上がる甘い痺れ、耳を覆いたくなるような恥ずかしい声にお互いの息遣い、充満する匂い、すべてが彼女にこれよりももっと先を望ませる。
愛しい。この人が愛しくてたまらない。
自分の中がアーノルドを好きな気持ちで一杯ではち切れておかしくなってしまいそうだ。
けれどそれでおかしくなるなら何も怖くない。
「ルド、さまぁ……っ!」
「ミア、ミア、愛している」
その一言に体がギュッと反応し、じわっと何かが足の間に漏れ出してくるのを感じた。
(な、何?)
まさかあまりの気持ちよさに漏らしてしまったのだろうか? 今までとは別な恥ずかしさにピキリと固まってしまった。実のところラングレーに襲われたときも脚の間から湿った音はしていたが、それとは比べものにならないくらい漏れているのがわかる。
が、彼女のその変化に気がつかないアーノルドではなかった。
「ミア? どうしました?」
「ーーーー何でもないです」
「嫌なら嫌と言ってくださっていいのですよ?」
「嫌じゃない! でも、その」
さすがに口に出せない。代わりに両脚をギュッと閉じて、無意識にアーノルドから湿ってしまった部分を隠そうとしてしまった。
「ーーーーああ、ひょっとして。ご安心ください、女性が気持ちよくなっている証拠なのですよ、それも」
「ーーーーそうなんですか?」
「ええ。ミア……もっともっと感じて。すごく可愛い」
アーノルドの手がユーフェミアのドレスの裾を割って脚を撫で上げた。そのまま脚の付け根へ到達し、ドロワーズの上から湿り気を帯びたそこを優しく押した。
「ひあっ!」
さらに核心をついた快感が襲ってくる。けれどさすがに今回は羞恥と戸惑いが先に立ってしまう。
「ルド様っ、そんな、ところっ、んっ、はあっ」
「綺麗だ、ミア」
グチグチとドロワーズの奥から粘っこい水音が聞こえてくる。もうどうすることもできずユーフェミアはされるがままになるしかない。
いつの間にかドロワーズははぎ取られ、ドレスの裾は八重咲きの花のように広がって。
「や、あああああっ!」
アーノルドの手で両脚を持ち上げられ開かれて、ずっと蜜を滴らせ続けているピンクのクレヴァスの上、密かにけれどぷっくりと膨れ上がっていた小さな真珠の粒をアーノルドの舌が舐め上げた。
背中を仰け反らせ、イヤイヤをするように頭を左右に振り、手はアーノルドの赤銅色の髪を掴む。が、どうしていいかわからない。
その間にもアーノルドの舌が容赦なくユーフェミアを追い詰めていく。
ぴちゃ、くちゅ、じゅるり、くちゃり。
淫猥な音が響くたびビクビクと脚が空を掻く。時折その脚がば者の壁を蹴ってしまいドキリとさせられるが、それさえも彼女の官能を煽り立てる要素にしかならない。
ぬるり。
何かが滴る蜜の中を潜ってユーフェミアの中へと侵入してくる。
「あっ!」
「狭いな。ミア、痛くないですか」
ゆっくりとナカを指で撫でられた。生まれて初めての感触は異物感に驚かされたが痛みはない。
むしろ全身が「もっと」と叫んでいるようだ。
ユーフェミアは首を左右に振ることで痛くないと必死に伝えた。まだ両脚の間にあるアーノルドの顔が壮絶な笑顔を作る。
そこから更に容赦のない愛撫が始まった。
ユーフェミアの中に挿し込まれた指が蜜とひだとを掻き回す。まるで何かを探るようにあちこちを撫で、グチュグチュと抜き差しされる度にゴプリと蜜が溢れ出る。それに加えて未だに蜜壺の上の真珠は彼の舌と唇に舐められ食まれ、快感が幾重もの螺旋を描いてユーフェミアをがんじがらめにしていった。
「愛しています」
そう囁かれるたびに膨れあがる快感と切なさといとおしさ。いつしか陰部から彼の唇は離れ、ユーフェミアの胸を再び責め始めていたが彼女はもう何が何だかわからないほどアーノルドに溺れてしまっていた。
アーノルドの太い指が二本に増やされ、ぐちぐちと中を掻き回す。そのたびにすっかり膨らんでしまった小さな真珠に彼の手のひらが当たり、びくんびくんと勝手に腰が跳ねてしまう。
「ふぁ、ん、はあーーーーあぁん!」
そしてその中で湧き上がってきた今までとは比べ物にならないほどの熱がはじけ飛び、何もかもが真っ白になるほどに高みに押し上げられた。そのまま雲の上をふわふわ漂うような心地に投げ出され、ユーフェミアはそのまま意識を失ってしまうのだった。
ご不快な方は飛ばしてお読み下さい。
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狭い箱馬車の中に響くのは荒い息遣いと咽び泣くような甘い声。
「んっ、あ……あっ」
「ミア。すごく綺麗だ」
耳の縁を唇で食みながら囁かれるとそれだけでゾクゾクッと痺れが背筋を駆け上がる。今、ユーフェミアは馬車のシートに横向きに座り、ちょうどソファーの上で肘おきに上半身を預けて座面に足を投げ出すように座らされている。床に足を崩して座ったアーノルドが彼女が落ちないように手を添え、唇から耳へとくちづけをつなげてたどり着いたところだ。
さっき着せられたマントは無造作に向かいの座席に放り出されていて、ラングレーの手で切り裂かれたドレスの胸元はしどけなく開いてしまっている。が、白いふくらみは見えてしまっているもののその頂に色づく蕾はまだ辛うじてドレスの奥に隠されている。
アーノルドの右手がユーフェミアの頬からそっと肌をなぞる。耳の後ろの髪をかきあげ、そのまま首筋、鎖骨とゆっくりゆっくり、まるで柔らかい果実を傷つけないようにそっと線を描いていく。その柔らかなタッチはたまらなく優しくて、それだけで息が荒くなってしまう。
怖い。でも嬉しい。
さっきまでとは違った怖さ。怖いもの見たさに見知らぬ世界を覗き込むような期待に満ちた怖さ。ユーフェミアはおずおずとアーノルドの胸にしがみついた。
「大丈夫、怖いことはありません。さっきも言ったとおりミアの純潔は守ります。ただ気持ちよく感じていてくだされば」
アーノルドが耳の穴を舌先でぺろりと舐めあげる。「ひっ」と喉の奥で息を飲む音がした。
ちゅ、ちゅっというリップ音と舌の感触。酷くいやらしいことをされている気がして落ち着かない。
やがてアーノルドの指が胸にたどり着いた。
最初は指が二本、ふくらみをつぶさないくらいの力加減で表面を撫でるばかり。異性に触られたことなどない部分に、それも直に肌に触れられているのが何だか悪いことをしているみたいでドキドキする。相変わらず恥ずかしいのと嬉しいのもないまぜで。
「ルド、様……」
「ミア」
自分を呼ぶ低い声ですら興奮する。は、と短く息を吐きはくはくと口を動かしてしまうのは、必死で声を抑えているからだ。
「ーーーーあっ!」
なのに声を上げてしまったのはアーノルドの指がドレスの胸元から奥へ入ってきたから。そっと布地をめくり、ついに秘められていたピンク色の宝石が外気に晒された。
「あ、やぁ……」
「嫌ならやめますか?」
思わず口から出た言葉をアーノルドが聞き咎める。けれど決してからかうようでも責めるようでもなく、ただ純粋にユーフェミアを心配しての言葉なことがはっきりとわかる声色だ。
だから反射的に言ってしまった言葉は、ユーフェミアの本心。
「や、やめないでーーーー」
言ってしまってからかあっと頬が熱くなる。ちらりとアーノルドに視線をなげかけると、蕩けそうな笑顔に捕らえられた。
「貴女の望みのままに、ミア」
そう言った唇が彼女の唇を塞いだ。
大きな手が柔らかく胸を揉みしだく。官能を紡ぎ出し覚えさせるように、ゆっくりと。だが時折力がこもるとそのわずかな痛みをユーフェミアの体が「気持ちいい」と変換してしまう。
何かがじれったい。もっともっと触れて欲しい、物足りない。
気がついた時には両腕をアーノルドの首に回し自分からくちづけをねだっていた。アーノルドも驚いたのか一時胸を揺する手が止まる。が、すぐにまた再開する。
今度はもっと荒くぐいっと膨らみを持ち上げ、立ち上がり始めた胸の先端を指でぐりっと捏ねたり潰したりし始めた。
「あっ! あぁ、あんっ」
たまらず口をついて出るのは鼻にかかった高い声。恥ずかしくて抑えたいのに抑えられない。
「や……恥ずかしい。こんな、声、出し……んんっ」
「恥ずかしくなんかないです。俺の手で感じてくれている証拠なんだから、そのまま声を聞かせてほしい。でもどうしても恥ずかしいなら黙らせてあげましょう」
そのまま唇を奪われた。
深く深く、味わうように念入りなキスは更にユーフェミアの理性を奪っていく。そこには最早快感と、それを与えてくれているのが愛するアーノルドだということの多幸感しかない。口腔をねっとりと舐めるアーノルドの舌におずおずと自分も舌を絡めた。
声を抑えるという目的は達成されていないけれど。
口をふさがれたことで声は鼻から、もっと甘くねだるような声になってしまっている。
やがて唇が離れ、ユーフェミアは一抹の淋しさを覚える。もう一度キスして欲しくてアーノルドの瞳を探すが、彼の顔はいつの間にか下の方へ移動していてーーーー
そう思ったとき、生暖かくて濡れた感触が彼女の快感をえぐり出した。アーノルドが彼女の胸の宝石を咥え、吸い上げたのだ。ユーフェミアは一瞬先刻のラングレーを思い出して息を呑み、たまらず体を引こうとしたがアーノルドの腕のなかにしっかりと抱え込まれて叶わなかった。
けれどラングレーに触れられた嫌悪感が着実にアーノルドから与えられる快感で上書きされていく。
「あ、あ、あ」
断続的に上がる嬌声にはもう構っていられない。体を這い上がる甘い痺れ、耳を覆いたくなるような恥ずかしい声にお互いの息遣い、充満する匂い、すべてが彼女にこれよりももっと先を望ませる。
愛しい。この人が愛しくてたまらない。
自分の中がアーノルドを好きな気持ちで一杯ではち切れておかしくなってしまいそうだ。
けれどそれでおかしくなるなら何も怖くない。
「ルド、さまぁ……っ!」
「ミア、ミア、愛している」
その一言に体がギュッと反応し、じわっと何かが足の間に漏れ出してくるのを感じた。
(な、何?)
まさかあまりの気持ちよさに漏らしてしまったのだろうか? 今までとは別な恥ずかしさにピキリと固まってしまった。実のところラングレーに襲われたときも脚の間から湿った音はしていたが、それとは比べものにならないくらい漏れているのがわかる。
が、彼女のその変化に気がつかないアーノルドではなかった。
「ミア? どうしました?」
「ーーーー何でもないです」
「嫌なら嫌と言ってくださっていいのですよ?」
「嫌じゃない! でも、その」
さすがに口に出せない。代わりに両脚をギュッと閉じて、無意識にアーノルドから湿ってしまった部分を隠そうとしてしまった。
「ーーーーああ、ひょっとして。ご安心ください、女性が気持ちよくなっている証拠なのですよ、それも」
「ーーーーそうなんですか?」
「ええ。ミア……もっともっと感じて。すごく可愛い」
アーノルドの手がユーフェミアのドレスの裾を割って脚を撫で上げた。そのまま脚の付け根へ到達し、ドロワーズの上から湿り気を帯びたそこを優しく押した。
「ひあっ!」
さらに核心をついた快感が襲ってくる。けれどさすがに今回は羞恥と戸惑いが先に立ってしまう。
「ルド様っ、そんな、ところっ、んっ、はあっ」
「綺麗だ、ミア」
グチグチとドロワーズの奥から粘っこい水音が聞こえてくる。もうどうすることもできずユーフェミアはされるがままになるしかない。
いつの間にかドロワーズははぎ取られ、ドレスの裾は八重咲きの花のように広がって。
「や、あああああっ!」
アーノルドの手で両脚を持ち上げられ開かれて、ずっと蜜を滴らせ続けているピンクのクレヴァスの上、密かにけれどぷっくりと膨れ上がっていた小さな真珠の粒をアーノルドの舌が舐め上げた。
背中を仰け反らせ、イヤイヤをするように頭を左右に振り、手はアーノルドの赤銅色の髪を掴む。が、どうしていいかわからない。
その間にもアーノルドの舌が容赦なくユーフェミアを追い詰めていく。
ぴちゃ、くちゅ、じゅるり、くちゃり。
淫猥な音が響くたびビクビクと脚が空を掻く。時折その脚がば者の壁を蹴ってしまいドキリとさせられるが、それさえも彼女の官能を煽り立てる要素にしかならない。
ぬるり。
何かが滴る蜜の中を潜ってユーフェミアの中へと侵入してくる。
「あっ!」
「狭いな。ミア、痛くないですか」
ゆっくりとナカを指で撫でられた。生まれて初めての感触は異物感に驚かされたが痛みはない。
むしろ全身が「もっと」と叫んでいるようだ。
ユーフェミアは首を左右に振ることで痛くないと必死に伝えた。まだ両脚の間にあるアーノルドの顔が壮絶な笑顔を作る。
そこから更に容赦のない愛撫が始まった。
ユーフェミアの中に挿し込まれた指が蜜とひだとを掻き回す。まるで何かを探るようにあちこちを撫で、グチュグチュと抜き差しされる度にゴプリと蜜が溢れ出る。それに加えて未だに蜜壺の上の真珠は彼の舌と唇に舐められ食まれ、快感が幾重もの螺旋を描いてユーフェミアをがんじがらめにしていった。
「愛しています」
そう囁かれるたびに膨れあがる快感と切なさといとおしさ。いつしか陰部から彼の唇は離れ、ユーフェミアの胸を再び責め始めていたが彼女はもう何が何だかわからないほどアーノルドに溺れてしまっていた。
アーノルドの太い指が二本に増やされ、ぐちぐちと中を掻き回す。そのたびにすっかり膨らんでしまった小さな真珠に彼の手のひらが当たり、びくんびくんと勝手に腰が跳ねてしまう。
「ふぁ、ん、はあーーーーあぁん!」
そしてその中で湧き上がってきた今までとは比べ物にならないほどの熱がはじけ飛び、何もかもが真っ白になるほどに高みに押し上げられた。そのまま雲の上をふわふわ漂うような心地に投げ出され、ユーフェミアはそのまま意識を失ってしまうのだった。
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