魔法最弱の世界で魔法少女に転生する〜魔法少女はチート魔導士?〜

東雲ノノメ

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2章 魔法少女と竹林の村

52話  魔法少女は本番へ

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 ということで、やってきました本番の日。

 あの、ミョルスカイの試し撃ちの日から何日か経って、ようやくステータスの半減が治ったため、カロォークの討伐に向かっている。

 あの時は気づかなかったけど、魔力をだいぶ消耗する。
 今の私でも、色々考えて少し魔力を残しておいたら、3発ぐらいしか撃てない。

 夢のレールガン連射とかしてみたいんだけど、魔力的にも、反動とかそう言うのを考慮すると、不可能なんだよね。

 いや、……物の反動を無くす魔法とか、レベルアップのステータスアップでいけるかも…

 そうそう、レベルアップと言えば、ステータス半減が解除されたから、レベルもちゃんと上がった。

 名前 美水 空
 
 年齢 17歳

 職業 魔法少女

 レベル 25

攻撃550   防御550                

素早さ770   魔法力1220+1   魔力1260

 装備 魔法少女服 魔法少女ステッキ

 魔法 アクアソーサーⅤ 魔導書Ⅵ(-2)  神速Ⅴ
  ファイボルトⅣ+1 万属剣Ⅳ+1 投擲Ⅲ+1
 鑑定眼Ⅴ+1 食材生成Ⅱ+1 魔導法Ⅲ+1 
トールⅣ 物質変化Ⅲ

 スキル 魔法生成 魔力強化 魔力付与 
 魔力感知 魔法記憶  詠唱破棄 覚醒 
  魔法分解 振れ幅調整 身体激化

  SP   0

 みたいになった。
スキルも、新しいスキルじゃなくて昔のスキルが強化された。
 いや……この場合激化したって言った方がいいのかな?

 私のステータスも万全。そして、スキルも魔法も強くなって、ミョルスカイもプラスされた。

 今度こそ、最強の私だ。

「パーフェクトだね。パーフェクト。」

「何か言いました?」
「何でもないです。」
私の独り言に、チャールさんが反応したからそう言って誤魔化す。

 今回も、一応チャールさんと一緒に討伐に行くことにする。
 私も1人で行くより、誰かと行った方が楽しいと思う。

 まぁ、それの考えを討伐にまで持っていくのは、どうかと思うけど。

「本当に、勝てるでしょうか……」
チャールさんは、不安そうな声で呟く。

 ミュウスカイの威力を知っても、カロォークの怖さも知っているチャールさんにとっては、不安が残るのは仕方ないことだね。

「今の私は、この間の私とは違います。この、レールガンのミョルスカイもありますし。」
そう言って、ミョルスカイの銃身を見せながら、ニコッと笑って見せる。

 この、借りた魔法少女の力でも勝てないなら、私の知識も使えば良い。
 全部、神様に頼り切っちゃダメだ。

 私には、私にしか出来ないことがある。今だったら、カロォークを討伐することと、チャールさんを、安心させてあげること。

 だから私は、もう片方の手に握られたステッキを、ぎゅと握ってから言う。

「ただ、安心してください。なんて言うことは出来ません。そんなことで、安心出来るわけないんですから。だから、信じてください。私を。私達を。」
それだけで意味をわかってくれると、私もチャールさんを信じて、そう言った。

「そう、ですね。分かりました。」
チャールさんも、そう言って小さく笑みをこぼす。

 よし、気を取り直していこう。こんな気分でカロォーク討伐なんて、したくないしね。

 ……ミョルスカイを片手に歩くと、重いしガチャガチャ動くしで、結構歩きづらい……
 収納しようかな。

 今度こそ、あのカタツムリを討伐したい。
負けっぱなしってのは嫌だし、何より、あの気持ち悪いのに負けたなんて、気分が悪過ぎる。

 このミョルスカイを持ってしても勝てなかったら、その場合は諦めて帰らせてもらいたい。流石に、命の危険がある以上応援も呼びたいし。

「チャールさんは、この間みたいに離れていてください。」

「今度は、足手まといにならない場所に隠れておきます……」
指で頬をかきながら、あはは…、と薄く笑った。

「まぁ、今回は遠距離から撃ち抜くので、そこまで危険はないと思いますけどね。」
私は魔力感知で辺りを探りながら、竹藪に入っていく。

 前回の位置から移動してないと良いけど……村の方向に近づいてたら、ミョルスカイの余波を喰らっちゃうかもしれないし。

 私のレールガンは、今までに見たことのない威力で、アニメで見たようなやつそのものだった。

「とんでもない兵器、生み出しちゃったね……」 

 誰かに悪用でもされたら、ひとたまりもない。
これ一つあれば、街…いや、国一つ滅ぼせる。

 まず一発。中心部を破壊。
それから二~五発。東西南北に一発ずつ。

 って私、何考えてるの⁉︎
こんなテロ行為を考えるなんて、私、どうしちゃったのかな?

 まぁ、このミョルスカイがあれば、そんなことも出来るってことで納得しよう。

 っと、そんなことを考えていたら、早速カロォークはっけーん。
…ちょっと近づいてるってのもあるけど、まだ許容範囲内だ。

「チャールさん、カロォークがいますので、下がっててください。」
私はステッキから、ミョルスカイを取り出して、ステッキを魔法少女服の間に刺す。

 そろそろ、決戦だね。
私はこないだより魔力を込めた弾丸を、3つ用意する。

 レールガンを放てる数は、3回。それ以上は、私への負担も大きいし、いざという時に逃げられなくなる。

 魔力が、もう少し増えたら良いんだけど、そうもいかないからね。

 初めて、カロォークにレールガンを撃つ。
緊張がないわけではないけど、このミョルスカイを握ると、不思議と安心して来る。

 始めよう、私達の戦いを。

———————————————————————
 愛銃を構え、リベンジへ。


 ようやく決戦が始まります。武器が強すぎるため、すぐ終わりそうですがご了承を。
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