魔法最弱の世界で魔法少女に転生する〜魔法少女はチート魔導士?〜

東雲ノノメ

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2章 魔法少女と竹林の村

36話  魔法少女は出口を探す

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 出口、出口、どう探そう。
四方にアクアソーサー!もダメだったし、上にジャーンプ、も無理だった。

 どうすればいい?私の持つ、最大限の頭脳を使ってもなお、この問題が解決できない。

「えー、もう無理じゃん。」
それじゃあ、横にダメなら奥に撃てだ。

 真っ直ぐ撃ってみたら、何か分かるかもしれない。

「真っ直ぐになるように、魔導法っと。」
魔導法のおかげで、今まで自力でやってた調節が、超楽になった。

 いや、それいらないんじゃ?と思われるかもだけど、そんなことはない。
 今までは戦闘中に、なんとか調節していた。
でも、結構大変なんだよ、これ。

 戦闘の最中、敵に注意を向けつつ、自分の魔力を練らなきゃいけない。
 形を変える技や量の違いで、めちゃくちゃ難しくなる。

 例えば、戦ってる途中で、眼鏡なんて作ろうと思ったら、やられちゃうもん。だって難しいんだもん。眼鏡作るの。

 話、逸れたね。

「ファイボルト!」
真っ直ぐ、ビームのような形状になった、ファイボルトが、竹を貫いていく。

 すると、貫かれた竹の端が、焦げ付いている。

「何も、見えない。」
ただ、竹が真っ直ぐ消し去っただけだ。

 マジですか、これでダメですか。
これで何も分からないとなると、終わりだよ。

 どうしよう。どうすればここから抜け出せる?

「う~ん。」
私は腕を組んで、唸りを上げる。

「さっき考えた、竹に魔力付与、やってみようか。」
竹に手をついて、魔力を流していく。魔導法の変形も駆使して、この竹が、他の竹に触れると伝染するようにしよう。

 一本じゃ心許ないというか、意味ないと思うので、手当たり次第に流していく。

 これで、この辺一帯の竹は私のものとなった!
そして竹!動きまわれー。存分に動き回れー。

 私はここで、鎮座でもしときましょうか。

「…仮眠しますか。」
私は地面に座って、目を閉じた。

 こんなところじゃ、眠れないと思うけど、気休め程度に。

 そして、予想外に寝てしまった。

「んー~」
私は起きたと同時に、腕を伸ばしてグッと伸びをする。

 ほんとに眠れちゃったよ。恐ろしやですわ、こんな硬い地面です眠れるなんて、さすが3大欲求。こんな時にも、ちゃんと仕事をしている。

 ちなみに私からは、性欲が異常に欠如しているため、そういう興奮は無い。
ただ、同人誌を読んでたせいで、耐性がついたとも言う。

 そんな話は置いといて、竹はどうなった?
魔力を確認しよう。

 魔力阻害受けてるから、無理じゃないかって?自分の魔力だから、阻害されてようと分かるんだなぁこれが。

 それが、魔法少女の本気ってものなのですよ。
…最近、自分が魔法少女だということを、認めつつあるんだけど、その辺はどうなんだろう。

 まぁ、いちいち格好や役職に囚われてたら、楽に生きられないよね。
自由に行こう。自由。

 やっぱり、軽く自由が1番大事。
そろそろフードも外せる時期なんだと、私は思う。

 拝啓お母さん。
私は異世界でも楽しくやっています。そして、成長もしているので、安心してください

 そして今、竹を発見した。嫌でも、発見できてしまった。

「全面、私の魔力に染まってる!」
なに?そんなに竹って動くものなの?

 そりゃあ着かないわけよ。これだけ動いてたらね!

 あとは、竹についてる魔力を操作して、地面に貼り付ける。

「これで動けないでしょ。」
手をパンパンッと払って言う。

 えっと、道はっと。
凄いカクカクしてるから、確認しながら進まないと、動いてないのに迷うことになる。

 私は、魔力が感じられるままに、歩を進めていく。
 ここからは作業だ。

 確認して、歩いて。確認して、歩いて。
これを延々と繰り返せば、出口につける。

 この竹林で分かったことは2つだ。

 竹って、凄いな。ということと、ここ、広いな。ということだ。
 実質何も分からなかったってことだね。

 いやいや、もう一つある、魔導法が役に立つということが、実証された。これはいいことなんじゃない?

 仮眠して、疲れは取れたには取れたけど、腰あたりが痛い。
 あんなところで寝たら普通か。

 そこをヒールで治しつつ、進んでいく。
たまに、襲ってくる竹が残ってることがあるけど、簡単に切り捨てて、また歩き始める。

 いっそのこと、竹の根自体切っちゃえばいいと思ったけど、何かあったらいけないから、やめておいた。

 それだったら、出口についたら貼り付けは解除しなきゃいけないか。

 まぁ、私の魔力が竹からなくなるわけじゃ無いし、また貼り付ければいいから、いいか。

 ほんとに、どうなってるんだろう、この竹。
一本切って、持って帰ろうかな?

 適当に襲ってきた竹を、アクアソーサーで何本か切って、回収する。

 それを適当な竹の葉っぱを千切って、軽く包んで収納しておく。このとんでも竹を、いつか調べてみよう。

 何か分かるかもしれない。
カフェも作れたし、他にも何か作ってみたいか。

 この無限に再生する竹で、回復薬でも作れないかな?傷薬とかそう言うのにも使えそうだし、

 この、再生の原理を解明してみるとか面白そう。
そういう系の魔法を覚えておけば、出来るね。

「やっぱり、凄いなぁ。神様は。」
魔法を創ることができるから、どんなことだって出来る。

「早く出口見つけないと。」
私は、早足になりながら、出口の先のことを思い浮かべて、笑みを浮かべながら歩く。

 未来は未来。今は今。
未来に夢を馳せる前に、今しなきゃ行けないことを優先しよう。

 みんなも、未来を夢見るのもいいけど、今を大切にね。
「……誰に言ってるんだろう?」

———————————————————————

 実は同人誌を読んでいたソラさん。意外でしたでしょうか?

 ちなみに、ソラが好きなジャンルは、百合とおねショt((殴 ソラニナグラレタヨ
ソラ「なに人の趣味バラそうとしてんの!」
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