魔法最弱の世界で魔法少女に転生する〜魔法少女はチート魔導士?〜

東雲ノノメ

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1章 魔法少女と異世界の街

24話  魔法少女は完成した店を見にいく

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————————————

「ねぇ、色々と策があるから、数日待ってくれない?」
少女はそんなことを言う。

 俺はなにも言えずにそこに立ち尽くした。
後からロアに謝ってから彼女について聞いた。

 すると彼女はロアの命の恩人だと言う。

 俺はいつか、あの人に謝りたい。
そう思っていたら、数日後に彼女が来た。

 彼女の名はソラと言うらしい。
ソラは店を見せたいと言って俺を連れ出した。

 見に行ったらそれは、大きい家のような店だった。

 それを俺にあげると言った。ロアのためだとそう言って。

 俺はこの人に、ソラに親子揃って救われるのかもしれない。

 俺はすぐに家に帰り、みんなが入りやすいような店を考える。
ソラが言うにはギルドが無償でやるらしい。

 俺はソラにも関係するような店を作るため、聞き込みをすることにした。

 ソラは冒険者をやっていると言っていた。
ギルドに聞き込みに行くと、弱いと強いの半々だった。

 どう言うことかと疑問に思った。
ソラの服装は可愛い服だと言うので、ソラが言っていた通り黒や茶色、白を基調に可愛い目な赤なども入れた少し新しいデザインにしよう。

 そうすれば、入りやすいかは分からないけど物珍しさで来る人も多くなるだろう。

 俺は商業ギルドに向かって歩き出す。

————————————

 私は宿屋に戻ってくる。
まだ昼間なのでご飯を宿で食べることにする。

「ただいまー。」

「あら、ソラちゃん。お帰りなさい。」
あっエリーのお母さん。

 少し恥ずかしくなってきた。いつもエリーがいるからその癖で…

「ソラちゃん食べてくよね?」
エリーのお母さんのご飯かぁ。

 私ってエリーのご飯ばっか食べてたからエリーのお母さんのご飯の味知らないね。

「食べます。」
いつもの席についてそう言う。

「なに食べる?今日のおすすめはきのこパスタだけど。」

 パスタねぇ、この世界に来て食べてないから食べてみようかな?

「じゃあそれで。」
私は水を飲みながらパスタを待つ。

 エリーのお母さんはエリーより手早く調理をしていく。
 さすがお母さん。凄いね。

「はい、出来たよ。」
皿に乗ったパスタが渡された。

 湯気が立ってて美味しそうだ。
私はフォークでパスタを巻いて、それを食べる。

「熱っ!」
私は水を急いで飲んで冷やす。

 でも美味しい。きのこの味もしっかり出てて、でもパスタに絡むソースもさっぱりとしてて、出汁が効いていて美味しい。

 私は今度はフォークにパスタを巻いてふーふーと息を吹きかけて冷ましてから食べる。

「美味しかったです。」
食べ終わってからエリーのお母さんにそう伝える。

「それはよかったよ。」
ニッと笑いかけてくる。

 明日からなにしよう。
まぁ、適当に依頼受けますか。

 そんなことを考えながら魔法調節の練習をする。

 それから何週間か経ったある日。

「ソラさーんお客さまですよー。」
ん?なに?

 私にお客様?それ誰なの。
私にそんな人いないよ。

 私は気になり、行ってみることにする。

「あっソラさんこちらです。」
部屋を出て階段を降りてきたらエリーもこっちに来てそう言った。

 誰だろう?そもそも私の知り合いって殆どいないよ。エリカたちでしょ、マリンさん、領主、ロアとサキ…このくらいじゃない?

 知り合いの中に領主がいるっておかしいと思うんだけど。

 そう思って階段を降りるとそこにはロアのお父さんがいた。
 あっ、忘れてた。ロアは出てきたけどお父さんの方が出て来なかった。

「ソラ、店が完成しました。」
立ち上がりそう言う。

 いや呼び捨てなのに敬語とは?

「敬語使うんだったら「さん」か「ちゃん」でもつけたら?」
私は変な言葉遣いのテレスさんに言う。

「あ、はい。ソラさん。」
いや、それはそれでね…

「もうこの際敬語やめたら?私子どもだよ?」
年齢は17、この世界ではどうなのか知らないけど私は十分子どもだと思う。

「きっ、気をつけます。」
敬語でテレスさんはそう言う。
まぁいいや。

「それで、要件は?」
私はテレスさんがここに来た理由を聞く。

「…ソラ、さっき言ってましたよ。」
エリーが私を少し呆れたように見ている。

 あれ、そうだっけ?
…そうだった。私、意外とボケてない?

「店ね店。思い出した。」

 それから私はテレスさんに完成した店を見に来てほしいと言われたので見にいくことにする。

 どんなのになったかな?私が知ってるカフェみたいになってるかな?

 私は店まで眼を瞑って歩くことにした。
なんで歩けるかと言うとレベルアップによって能力が上がった魔力感知で辺りを感知しながら歩いているのだ。

 凄いでしょ!…神様チート。

 そんな風に考えてるとテレスさんが「つきま…ついたぞ。」と敬語とタメ口の間で喋る。

 こんなこと言うのは悪いけど敬語もタメ口もやめてほしい。
 流石に言わないけど。

「なにしてるんですか?」

「眼を瞑ってるだけです。」
私は店の方向に目を開ける。

「なにこれ。」
私は、目の前の謎のデザインの店に向かって言う。

 まぁ、ね。カフェっぽいとは…思うよ。
可愛い感じのカフェだけど。

 いや、私が好きにしろって言ったけど、こんなのになる?普通。

「ダメでした?」
不安そうに聞く。

「別にいいけど。」
いいけど…ね。あれだよ、あれ。そうあれ。

 別にいいか。お客様が来ればそれでいいし。

 私はこの何週間か、何もしてなかったわけではない。

 ちゃんとギルドに張り紙のことだったりを聞いて許可も貰ったし、エリカたちに試食の件も伝えた。そして料理器具も買っておいた。
 あとは働き手だけだね。

 その辺りは後々ということで。

 私は扉を開け、中に入る。

「…うん。分かってた。」
外を見た時に分かったよ。こんな感じの内装なんだなって。

 私は遠い目を向ける。

「ソラ?」
一方喋り方が迷走中のテレスさんは首を傾げた。

 テレスさんのお店なんだし…いいか。
私は一通り見終えてそう思った。

「メニューは考えたからこれから作ってきます。」
出来れば試食は今日が明日にしたい。

 私の収納スキルに入れとけば大丈夫だし。
なぜ大丈夫かと言うと調べてみた結果、収納の中のものは収納された時のままの状態になっている。
 簡単に言うと、時が止まってる。

 とんでもないよね、ほんとに。

 私は料理器具を取り出しながら考える。

———————————————————————

 お店の見た目はソラに合わせた赤やピンクをアクセントにした可愛らしいカフェです。
女子高生が来そうですね。(個人の感想です。)

 これによって考えていたメニューを一部変更ということで。今回テレスさんによって困ったのはソラと私です。
 頑張ります。


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