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第一章
第57話 妖魔たちの遊戯
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一言でいうと、それは絵に描いたような化け物だった。
たぶん、木の化け物といわれて待つ先に頭に浮かぶデザインがこれだろう。
葉も枝も、全てが真っ黒。
何千年生きたのか想像も付かないほど太い幹。
その太い幹には、岩を削ったようなゴツゴツとした悪魔の顔がついている。
しかも、その足元には無数の根がうごめいており、これがめまぐるしく動いておもいのほか早い速度で前に進むのだ。
「なんだい、あれは……本気で化け物じゃないか」
その化け物の姿を見た瞬間、奴隷狩り共の顔色が悪くなる。
まぁ、仕方があるまい。
見た目もさることながら、その魔物から押し寄せる圧力のようなものがすさまじいのだ。
「本当に大丈夫なのかな」
思わずそうつぶやいた俺の言葉に、答える者はいない。
宿を出る前に呼び出したヴィヴィは、なにか考えごとをしているような顔をしたまま一言もしゃべらなかった。
「おい、あれを見ろ」
誰かの声に振り向くと、村人たちが広場の中央にある大きな樹の元に集まっている。
何か様子がおかしい。
もともと同じ顔であるがゆえに人形めいた印象のあった彼女たちだが、今は完全に表情の動きがなく、まさに人形と化していた。
「いったい何をしているんだ?」
そのときである。
誰かがささやいたその言葉に反応したように、彼女の背後にあった巨木が動いた。
大きな枝が垂れてきたと思うと、村人に巻きつく。
ま……まさか、これって……。
自分たちを生贄にして、守護者である巨木に力を借りるとか、そういう流れか!?
ライトノベルにありそうな展開を思い出し、俺はハッと息を呑む。
だが、俺の予想に反して巨木の枝から村人があっさり解き放たれた。
いや、あっさりとではないだろう。
なぜなら、そこにいたのは村人ではなく……木製の鎧に包まれたバルキリーたちであったのだから。
なに、この展開。
いろいろと予想外なんですけど。
「邪悪なる魔王ドランケンフローグよ、この聖なるアンバジャックの地に何の用だ!!」
「くくく……何のようだと、この汚らわしい人形共が!
目障りな貴様らをぶっ壊しにきたまでよ!!」
村人と魔王の間で、まるで合戦前のようなやり取りが始まる。
いや、まさにこれは合戦なのか。
「さぁ、出でよ我が僕である骸骨兵たちよ。
暗き森の化身にして絶対者、千の骸を率いて深き森に恐怖を撒き散らす地獄の申し子。
嘆きの盟主ドランケンフローグの名において、この世界に破壊を撒き散らすのだ!!」
その仰々しい宣言と共に、ドランケンフローグの枝が弓や矢となって骸骨兵士の手に与えられる。
だが、村人……いや、戦乙女たちもまた彼女たちの背後にある樹木から、同じように弓と矢が与えられた。
そして、どちらからともなく弓を引き、矢の雨が互いに向かって降り注ぐ。
素人の俺から見た限りでは、どちらも互角。
……というより、この距離で弓矢を撃ちあうのっておかしくないか?
ロクに遮蔽物もない場所だから、どちらもものすごい勢いで味方が倒れてゆくんだが。
そんな事を考えていたのは、どうやら俺だけではないらしい。
「なぁ、坊や」
「坊やじゃない」
「それはどうでもいいからさ、あの化け物の背後ガラ空きじゃね?
なんでかあの距離で突撃もせずに弓を打ち合ってるし、やるならいまだと思うぜ」
「たしかにそれはそうだな。
村人の被害を抑えるためにも、そうしたほうがいいだろう。
ただ、あの化け物が骸骨を追加召喚できる可能性もある。
無駄に命を散らすようなことはさけろよ」
「はっ、言われるまでもないね。
いくよ、お前ら!」
隊長が振り返って男たちに声をかけると、『おぉ!』と力強い返事がかえってきた。
ん? 数が多いな。
どうやら、この村でお淫らな生活を送っていた野郎共も参加する気らしい。
見るからに体格がいいし、こんな森の奥深くにやってきているのだから、本業は冒険者か何かなのだろう。
だが、ここに異を唱える者がいた。
「んー、あたしはやめたほうがいいと思うんだけどねぇ。
まぁ、止めないけどさ」
その発言の主は、ヴィヴィである。
ボソリとつぶやかれたその声は、野郎共の怒号にまぎれて俺にしか聞こえなかった。
「何か理由でもあるのか?」
振り返って理由を尋ねると、彼女にしては珍しく歯切れの悪い答えが返ってくる。
「あえて言うなら、ただの勘。
でも、いろいろとおかしいのよね。
ほら、矢の刺さった村人だけど、ぜんぜん痛がっている感じがしないし。
なんか、本当に人形なんじゃないかっておもうのよ」
「たしかにそれはあるな」
「あと、あの木の化け物も、言う割には邪気がないというか……ね」
たしかに、言われて見ればそのとおりである。
威圧感があるのは確かだが、邪気があるかといわれると首を傾げるしかない。
だが、奇襲攻撃をやめさせるにはちょっと理由が弱かった。
「けど、村人が負けると俺たちが困るのは確かだろ。
手を出すなとは言われているけど、ただ待っているだけなんて選択肢はないと思うぜ」
そんな会話をしながら、俺は腰につけた荷物の中から紙を取り出し、そこに詩を書きつける。
さて、戦況はというと……。
どうやら、後ろに回りこんだ連中に自称魔王は気づいていないらしい。
闇の使徒だの、地獄の炎だの、よく聞けば厨二くさい台詞を楽しそうにわめき散らしている。
いまさらだが、あれは本当に邪悪な存在なのか?
なんというか、妙に軽い気がする。
「む、何奴!?」
およそ先頭との距離が二十メートルほどになった頃。
ようやくドランケンフローグが背後に迫る集団に気づいた。
「気づかれた!
みんな、このまま一気に決めるよ!」
そして、奴隷狩り共が一斉に襲い掛かった、そのタイミングでおれは手元の詩を読み上げる。
「吹くからに……秋の草木のしをるれば むべ山風をあらしといふらむ!」
百人一首でおなじみの、文屋康秀の句だ。
俺の放った言葉は一瞬で草木を枯らす呪いの風となり、魔王ドランケンフローグに襲い掛かった。
「な、なんじゃこの風は!?
体が……体に力がはいらぬ!!」
根や枝を振り回して奴隷狩り共に反撃しようとしたドランケンフローグだが、突如としてその体が傾く。
その隙を見逃す奴らではない。
いつのまにか手にしていた丸太を振り回し、隊長がドランケンフローグの胴体を横なぎにする。
「うぎゃあぁぁぁぁぁぁぁ!」
俺の放った風でそうとう弱っていたのか、その一撃でドランケンフローグの体はあっけなくへしおれた。
「魔王、討ち取ったりぃぃぃぃぃ!!」
隊長が真っ二つになったドランケンフローグを足蹴にし、勝ち鬨の声をあげる。
だが、その時であった。
「お待ちください。
なにやら、誤解をされているようです」
村人たちの背後にあった大きな樹木から、男の声がきこえてきたのである。
「……誤解?」
「はい。 われわれは別に殺し合いをしているわけではございません」
振り向くと、その大きな樹木がパックリと割れて、中から緑色の髪をした大柄な青年が現れた。
そしてあっけにとられている俺たちの前で、転がっていたドランケンフローグの残骸をかきわけ、その中から暗い緑色の髪をした美女を掘り起こしたのである。
「怪我はないか、フローラ」
「ドランケンフローラではない……ドランケンフローグじゃ」
弱弱しい声でそう文句をつける美女と青年のやりとりを、俺たちはただ呆然と見守ることしかできなかった。
「あの……説明してもらっていい?」
俺がそう尋ねると、ドランケンフローグ……あらためドランケンフローラは青年の腕を押しのけて俺たちに向き直り、そしてどうしようもない真実を告げたのである。
「まず、この村じゃがな。
ここはこの男、我が同族にして森の妖魔であるアンバジャックが、趣味の悪い人形遊びをするために作った遊び場じゃ」
「……気持ちが悪いとは心外ですね。
僕はただ、人形を作るのが大好きで、その良さを人間たちにもわかってほしいだけです」
穏やかな声で、困ったように告げるアンバジャックだが、その言葉にドランケンフローラの眦がつりあがる。
「貴様が人形遊びをするのは千歩譲ってかまわんとしよう。
だが、女のふりをして男を口説くのはやめんか!
あの人形たちの台詞、全部お前が考えて言わせておるのであろう!!」
「え?」
その瞬間、隊長を除く奴隷狩りの男たちの顔から表情が消えた。
彼らが人形たちとどんな言葉を交わし、どんな行為にふけっていたかは想像にお任せしよう。
問題は、その台詞を人形に言わせていたのが、目の前の青年だという事実だ。
「見よ、人間共がドン引きではないか!
だから儂は、この趣味の悪い遊びをやめさせるために、定期的に訪れて人形共を片っ端からぶっこわしているのじゃ!」
この時点で男共は茫然自失の状態である。
逆に、隊長とヴィヴィは腹をかかえて笑い転げていた。
「ところで、あの怪物っぽい見た目と、魔王っぽい台詞は何だったんだ?」
俺がふと疑問に思ったことを口にすると、ドランケンフローラは、胸部装甲の薄い胸をそらしてこう答えた。
「儂の趣味じゃ。 かっこよかったであろう?」
たぶん、木の化け物といわれて待つ先に頭に浮かぶデザインがこれだろう。
葉も枝も、全てが真っ黒。
何千年生きたのか想像も付かないほど太い幹。
その太い幹には、岩を削ったようなゴツゴツとした悪魔の顔がついている。
しかも、その足元には無数の根がうごめいており、これがめまぐるしく動いておもいのほか早い速度で前に進むのだ。
「なんだい、あれは……本気で化け物じゃないか」
その化け物の姿を見た瞬間、奴隷狩り共の顔色が悪くなる。
まぁ、仕方があるまい。
見た目もさることながら、その魔物から押し寄せる圧力のようなものがすさまじいのだ。
「本当に大丈夫なのかな」
思わずそうつぶやいた俺の言葉に、答える者はいない。
宿を出る前に呼び出したヴィヴィは、なにか考えごとをしているような顔をしたまま一言もしゃべらなかった。
「おい、あれを見ろ」
誰かの声に振り向くと、村人たちが広場の中央にある大きな樹の元に集まっている。
何か様子がおかしい。
もともと同じ顔であるがゆえに人形めいた印象のあった彼女たちだが、今は完全に表情の動きがなく、まさに人形と化していた。
「いったい何をしているんだ?」
そのときである。
誰かがささやいたその言葉に反応したように、彼女の背後にあった巨木が動いた。
大きな枝が垂れてきたと思うと、村人に巻きつく。
ま……まさか、これって……。
自分たちを生贄にして、守護者である巨木に力を借りるとか、そういう流れか!?
ライトノベルにありそうな展開を思い出し、俺はハッと息を呑む。
だが、俺の予想に反して巨木の枝から村人があっさり解き放たれた。
いや、あっさりとではないだろう。
なぜなら、そこにいたのは村人ではなく……木製の鎧に包まれたバルキリーたちであったのだから。
なに、この展開。
いろいろと予想外なんですけど。
「邪悪なる魔王ドランケンフローグよ、この聖なるアンバジャックの地に何の用だ!!」
「くくく……何のようだと、この汚らわしい人形共が!
目障りな貴様らをぶっ壊しにきたまでよ!!」
村人と魔王の間で、まるで合戦前のようなやり取りが始まる。
いや、まさにこれは合戦なのか。
「さぁ、出でよ我が僕である骸骨兵たちよ。
暗き森の化身にして絶対者、千の骸を率いて深き森に恐怖を撒き散らす地獄の申し子。
嘆きの盟主ドランケンフローグの名において、この世界に破壊を撒き散らすのだ!!」
その仰々しい宣言と共に、ドランケンフローグの枝が弓や矢となって骸骨兵士の手に与えられる。
だが、村人……いや、戦乙女たちもまた彼女たちの背後にある樹木から、同じように弓と矢が与えられた。
そして、どちらからともなく弓を引き、矢の雨が互いに向かって降り注ぐ。
素人の俺から見た限りでは、どちらも互角。
……というより、この距離で弓矢を撃ちあうのっておかしくないか?
ロクに遮蔽物もない場所だから、どちらもものすごい勢いで味方が倒れてゆくんだが。
そんな事を考えていたのは、どうやら俺だけではないらしい。
「なぁ、坊や」
「坊やじゃない」
「それはどうでもいいからさ、あの化け物の背後ガラ空きじゃね?
なんでかあの距離で突撃もせずに弓を打ち合ってるし、やるならいまだと思うぜ」
「たしかにそれはそうだな。
村人の被害を抑えるためにも、そうしたほうがいいだろう。
ただ、あの化け物が骸骨を追加召喚できる可能性もある。
無駄に命を散らすようなことはさけろよ」
「はっ、言われるまでもないね。
いくよ、お前ら!」
隊長が振り返って男たちに声をかけると、『おぉ!』と力強い返事がかえってきた。
ん? 数が多いな。
どうやら、この村でお淫らな生活を送っていた野郎共も参加する気らしい。
見るからに体格がいいし、こんな森の奥深くにやってきているのだから、本業は冒険者か何かなのだろう。
だが、ここに異を唱える者がいた。
「んー、あたしはやめたほうがいいと思うんだけどねぇ。
まぁ、止めないけどさ」
その発言の主は、ヴィヴィである。
ボソリとつぶやかれたその声は、野郎共の怒号にまぎれて俺にしか聞こえなかった。
「何か理由でもあるのか?」
振り返って理由を尋ねると、彼女にしては珍しく歯切れの悪い答えが返ってくる。
「あえて言うなら、ただの勘。
でも、いろいろとおかしいのよね。
ほら、矢の刺さった村人だけど、ぜんぜん痛がっている感じがしないし。
なんか、本当に人形なんじゃないかっておもうのよ」
「たしかにそれはあるな」
「あと、あの木の化け物も、言う割には邪気がないというか……ね」
たしかに、言われて見ればそのとおりである。
威圧感があるのは確かだが、邪気があるかといわれると首を傾げるしかない。
だが、奇襲攻撃をやめさせるにはちょっと理由が弱かった。
「けど、村人が負けると俺たちが困るのは確かだろ。
手を出すなとは言われているけど、ただ待っているだけなんて選択肢はないと思うぜ」
そんな会話をしながら、俺は腰につけた荷物の中から紙を取り出し、そこに詩を書きつける。
さて、戦況はというと……。
どうやら、後ろに回りこんだ連中に自称魔王は気づいていないらしい。
闇の使徒だの、地獄の炎だの、よく聞けば厨二くさい台詞を楽しそうにわめき散らしている。
いまさらだが、あれは本当に邪悪な存在なのか?
なんというか、妙に軽い気がする。
「む、何奴!?」
およそ先頭との距離が二十メートルほどになった頃。
ようやくドランケンフローグが背後に迫る集団に気づいた。
「気づかれた!
みんな、このまま一気に決めるよ!」
そして、奴隷狩り共が一斉に襲い掛かった、そのタイミングでおれは手元の詩を読み上げる。
「吹くからに……秋の草木のしをるれば むべ山風をあらしといふらむ!」
百人一首でおなじみの、文屋康秀の句だ。
俺の放った言葉は一瞬で草木を枯らす呪いの風となり、魔王ドランケンフローグに襲い掛かった。
「な、なんじゃこの風は!?
体が……体に力がはいらぬ!!」
根や枝を振り回して奴隷狩り共に反撃しようとしたドランケンフローグだが、突如としてその体が傾く。
その隙を見逃す奴らではない。
いつのまにか手にしていた丸太を振り回し、隊長がドランケンフローグの胴体を横なぎにする。
「うぎゃあぁぁぁぁぁぁぁ!」
俺の放った風でそうとう弱っていたのか、その一撃でドランケンフローグの体はあっけなくへしおれた。
「魔王、討ち取ったりぃぃぃぃぃ!!」
隊長が真っ二つになったドランケンフローグを足蹴にし、勝ち鬨の声をあげる。
だが、その時であった。
「お待ちください。
なにやら、誤解をされているようです」
村人たちの背後にあった大きな樹木から、男の声がきこえてきたのである。
「……誤解?」
「はい。 われわれは別に殺し合いをしているわけではございません」
振り向くと、その大きな樹木がパックリと割れて、中から緑色の髪をした大柄な青年が現れた。
そしてあっけにとられている俺たちの前で、転がっていたドランケンフローグの残骸をかきわけ、その中から暗い緑色の髪をした美女を掘り起こしたのである。
「怪我はないか、フローラ」
「ドランケンフローラではない……ドランケンフローグじゃ」
弱弱しい声でそう文句をつける美女と青年のやりとりを、俺たちはただ呆然と見守ることしかできなかった。
「あの……説明してもらっていい?」
俺がそう尋ねると、ドランケンフローグ……あらためドランケンフローラは青年の腕を押しのけて俺たちに向き直り、そしてどうしようもない真実を告げたのである。
「まず、この村じゃがな。
ここはこの男、我が同族にして森の妖魔であるアンバジャックが、趣味の悪い人形遊びをするために作った遊び場じゃ」
「……気持ちが悪いとは心外ですね。
僕はただ、人形を作るのが大好きで、その良さを人間たちにもわかってほしいだけです」
穏やかな声で、困ったように告げるアンバジャックだが、その言葉にドランケンフローラの眦がつりあがる。
「貴様が人形遊びをするのは千歩譲ってかまわんとしよう。
だが、女のふりをして男を口説くのはやめんか!
あの人形たちの台詞、全部お前が考えて言わせておるのであろう!!」
「え?」
その瞬間、隊長を除く奴隷狩りの男たちの顔から表情が消えた。
彼らが人形たちとどんな言葉を交わし、どんな行為にふけっていたかは想像にお任せしよう。
問題は、その台詞を人形に言わせていたのが、目の前の青年だという事実だ。
「見よ、人間共がドン引きではないか!
だから儂は、この趣味の悪い遊びをやめさせるために、定期的に訪れて人形共を片っ端からぶっこわしているのじゃ!」
この時点で男共は茫然自失の状態である。
逆に、隊長とヴィヴィは腹をかかえて笑い転げていた。
「ところで、あの怪物っぽい見た目と、魔王っぽい台詞は何だったんだ?」
俺がふと疑問に思ったことを口にすると、ドランケンフローラは、胸部装甲の薄い胸をそらしてこう答えた。
「儂の趣味じゃ。 かっこよかったであろう?」
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