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第一章
第39話 クレーム対応
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「精霊との交渉の前に、水の精霊と交渉するための基礎的なことを確認しましょうか。
水の精霊と交渉するなら、まず使用する触媒を変える必要がありますわね」
スタニスラーヴァは、自らに言い含めるようにそう語りだした。
「あー、それですか。
知識として知ってはいますが、魔術師の皆さんはどんなものを使ってらっしゃるんです?
自分は銀粉を使う方法しか知らなくて……」
精霊と交渉するための基本理論は、魔術師たちのそれも、俺のライティング・リクエストの能力もかわりはしない。
だが、感覚として俺の持っている知識はかなり古いような気がする。
理論として間違ってはいないのだが、触媒の使い方や術の構成といったところで、いまひとつ洗練されていないのである。
「あぁ、それはたしかに手を出しにくいですわね。
心配しなくとも、白いチョークで十分です。
ですが、石膏から作ったチョークよりは貝殻から作ったものが良いでしょう。
上級の精霊を呼ぶときは、銀貨を削った粉を混ぜて使うこともありますね」
案の定、魔術師たちはもっと使いやすくて効率のいい触媒を利用しているようだ。
スタニスラーヴァは手持ちの袋から白いチョークを取り出すと、俺の前で並べて見せる。
キラキラと光るものが混じっているところをみると、銀の粉でも混じっているのだろうか。
「まずは見本を作りましょう。
地の精霊のときは正方形の魔法陣を使いましたが、水の精霊の場合はこのように三日月の形をした魔法陣を用います
スタニスラーヴァは白いチョークを手に取ると、部屋においてあった黒板に三日月を描く。
……器用なものだな。
俺なんか、丸を書いたつもりがいつもジャガイモにしかならないのに。
だが、その時である。
俺は妙なことに気がついた。
「……なんかその魔法陣光ってませんか?」
見間違いかと思って何度も目をこらしたが、魔法陣の線から乳白色の霧が発生しているのである。
いや、それどころか白い光を放っているんじゃないか、これ?
「え? そういえば確かに。
これは……水の精霊自らが魔法陣から出てこようとしていますね。
何か用があるのでしょうか?」
やや不安な気持ちを抱えたまま見守っていると、魔法陣から湧き上がる霧はどんどん濃くなり始める。
「これが水の精霊?」
やがて霧が凝縮すると、それは霧は青いドレスをきた白髪の少女の姿をとりはじめた。
精霊はたいがい美しい姿をとるのだが、この精霊もまた絵画から抜け出してきたかのような美少女である。
ただ、毛先だけがくるっとカールしている白くて長い髪の間からは、羊の角が生えていた。
そして十分に実体化すると、彼女はどことなく気難しげな藍色の目を瞬きし、俺にびしっと指をつきつける。
「ちょっと、そこのスフィンクスの坊や。
私の書いた物語が汚されてしまったじゃない!
どうしてくれるの!!」
「え? あの物語の作者?
やっぱりフェリシアがかいたんじゃないのか?」
「フェリシアは友達よ。
あの子があんまり嬉しそうに絵本というものを書いていたから、友達みんなで作品を作ったの。
で、その中の一冊……人間に落書きされた恋物語を書いたのが私ってわけ」
なぜか自慢げにフフンと胸をそらす水の精霊。
あんまり胸がないなーと、反射的に隣のスタニスラーヴァほうを見てしまったが、責めるような目でにらみ返されてしまった。
うん、これは俺が悪いな。
「えーっと、つまり管理の責任を問いただしに来たと?」
俺が精霊の意図を探るべくそう問いかけると、彼女は腰に手をあててそれを否定する。
「いいえ、あなた自身にそこまでの事は求めないわ。
原本が傷まないように、貸し出す分のための写本を作っているのを知ってるもの。
でもね……よりによってその落書きの犯人をかばいだてすると言うのはどういうこと?
さすがに納得できないわ」
あぁ、なるほど。
つまり俺のぬるいやり方に文句を言いに来たというわけか。
気もとはわかるけど、やはり死罪は認められない。
「まずは、そちらのご要望をうがいましょう」
スタニスラーヴァに、ここは任せてくれと目で訴えてから俺はまず相手の話を聞くことにした。
相手の要望を正確に確認することは、クレーム対応の基本である。
すると、彼女はさも当然といわんばかりにこう告げた。
「生贄よ。
落書きをした犯人とその一族を、私の怒りを静めるための生贄として水の底に沈めることを要求するわ」
はい、アウトである。
だが、ここで頭ごなしに否定するのは素人だ。
プロはまず、相手の意見を受け止め、殴り返すのではなく相手の隣に座るのである。
「貴女のお怒りはごもっともです。
ですが、それではあまりにも感情的すぎませんか?
聡明な貴女にはふさわしくないと思いますが」
「じゃあ、どうやって私の怒りを静めてくださるのかしら?
人の命と引き換えにするぐらい素敵な方法を用意してくださるのよね?」
相変わらず喧嘩腰ではあるが、話が次に進んでいることにお気づきだろうか?
とりあえず、なにがなんでも生贄を捧げろという要望は保留になったのである。
さて、ここからがクレーム対応の真骨頂だ。
「お気に召すかどうかはわかりませんが、むさくるしい中年を生贄にしたところで本について汚れは消えません。
水が汚れるだけで貴女にとってよいことは何もないかと」
「……言われて見ればその通りよね。
たしかに、ただの憂さ晴らしだわ」
俺の誘導に、水の精霊は冷静な判断力を取り戻した。
ここまできたらあと一息。
お互いが納得できる着地地点の提示である。
まぁ、これがうまく行かないと最初に戻ってしまうんだけどな。
「そこで私は、本についてしまった汚れをどうにかする方向で動こうと思うのです」
「何か腹案があるのかしら?」
「水の精霊の貴女に代償を支払い、浄化の魔術を記した魔導書を書いていただきます。
そして、その魔導書に記されている魔術で、本について汚れを消しましょう。
浄化を得意とする水の精霊なら、紙にしみこんだ汚れでもまるで無かったように消し去ることが可能ですよね?」
すると、水の精霊はしばらく考え込んだあとで笑顔を浮かべる。
「考えたわね。
だけど、今度は魔導書を執筆するための報酬が必要になるわよ。
いったい何を差し出すつもり?」
「そこは今から相談ですね。
なにぶん、精霊の皆さんの嗜好については詳しくないので、いろいろとお話を伺えたらと思います」
よし、とりあえず相手と相談ができるレベルまで問題を改善したぞ。
あと一息だ。
「じゃあ、わたしから要望があるわ」
だが、そんな俺の心に冷や水をかけるがごとく、精霊は冷酷な声でこう告げたのである。
「このわたしに冒険の物語を捧げなさい」
水の精霊と交渉するなら、まず使用する触媒を変える必要がありますわね」
スタニスラーヴァは、自らに言い含めるようにそう語りだした。
「あー、それですか。
知識として知ってはいますが、魔術師の皆さんはどんなものを使ってらっしゃるんです?
自分は銀粉を使う方法しか知らなくて……」
精霊と交渉するための基本理論は、魔術師たちのそれも、俺のライティング・リクエストの能力もかわりはしない。
だが、感覚として俺の持っている知識はかなり古いような気がする。
理論として間違ってはいないのだが、触媒の使い方や術の構成といったところで、いまひとつ洗練されていないのである。
「あぁ、それはたしかに手を出しにくいですわね。
心配しなくとも、白いチョークで十分です。
ですが、石膏から作ったチョークよりは貝殻から作ったものが良いでしょう。
上級の精霊を呼ぶときは、銀貨を削った粉を混ぜて使うこともありますね」
案の定、魔術師たちはもっと使いやすくて効率のいい触媒を利用しているようだ。
スタニスラーヴァは手持ちの袋から白いチョークを取り出すと、俺の前で並べて見せる。
キラキラと光るものが混じっているところをみると、銀の粉でも混じっているのだろうか。
「まずは見本を作りましょう。
地の精霊のときは正方形の魔法陣を使いましたが、水の精霊の場合はこのように三日月の形をした魔法陣を用います
スタニスラーヴァは白いチョークを手に取ると、部屋においてあった黒板に三日月を描く。
……器用なものだな。
俺なんか、丸を書いたつもりがいつもジャガイモにしかならないのに。
だが、その時である。
俺は妙なことに気がついた。
「……なんかその魔法陣光ってませんか?」
見間違いかと思って何度も目をこらしたが、魔法陣の線から乳白色の霧が発生しているのである。
いや、それどころか白い光を放っているんじゃないか、これ?
「え? そういえば確かに。
これは……水の精霊自らが魔法陣から出てこようとしていますね。
何か用があるのでしょうか?」
やや不安な気持ちを抱えたまま見守っていると、魔法陣から湧き上がる霧はどんどん濃くなり始める。
「これが水の精霊?」
やがて霧が凝縮すると、それは霧は青いドレスをきた白髪の少女の姿をとりはじめた。
精霊はたいがい美しい姿をとるのだが、この精霊もまた絵画から抜け出してきたかのような美少女である。
ただ、毛先だけがくるっとカールしている白くて長い髪の間からは、羊の角が生えていた。
そして十分に実体化すると、彼女はどことなく気難しげな藍色の目を瞬きし、俺にびしっと指をつきつける。
「ちょっと、そこのスフィンクスの坊や。
私の書いた物語が汚されてしまったじゃない!
どうしてくれるの!!」
「え? あの物語の作者?
やっぱりフェリシアがかいたんじゃないのか?」
「フェリシアは友達よ。
あの子があんまり嬉しそうに絵本というものを書いていたから、友達みんなで作品を作ったの。
で、その中の一冊……人間に落書きされた恋物語を書いたのが私ってわけ」
なぜか自慢げにフフンと胸をそらす水の精霊。
あんまり胸がないなーと、反射的に隣のスタニスラーヴァほうを見てしまったが、責めるような目でにらみ返されてしまった。
うん、これは俺が悪いな。
「えーっと、つまり管理の責任を問いただしに来たと?」
俺が精霊の意図を探るべくそう問いかけると、彼女は腰に手をあててそれを否定する。
「いいえ、あなた自身にそこまでの事は求めないわ。
原本が傷まないように、貸し出す分のための写本を作っているのを知ってるもの。
でもね……よりによってその落書きの犯人をかばいだてすると言うのはどういうこと?
さすがに納得できないわ」
あぁ、なるほど。
つまり俺のぬるいやり方に文句を言いに来たというわけか。
気もとはわかるけど、やはり死罪は認められない。
「まずは、そちらのご要望をうがいましょう」
スタニスラーヴァに、ここは任せてくれと目で訴えてから俺はまず相手の話を聞くことにした。
相手の要望を正確に確認することは、クレーム対応の基本である。
すると、彼女はさも当然といわんばかりにこう告げた。
「生贄よ。
落書きをした犯人とその一族を、私の怒りを静めるための生贄として水の底に沈めることを要求するわ」
はい、アウトである。
だが、ここで頭ごなしに否定するのは素人だ。
プロはまず、相手の意見を受け止め、殴り返すのではなく相手の隣に座るのである。
「貴女のお怒りはごもっともです。
ですが、それではあまりにも感情的すぎませんか?
聡明な貴女にはふさわしくないと思いますが」
「じゃあ、どうやって私の怒りを静めてくださるのかしら?
人の命と引き換えにするぐらい素敵な方法を用意してくださるのよね?」
相変わらず喧嘩腰ではあるが、話が次に進んでいることにお気づきだろうか?
とりあえず、なにがなんでも生贄を捧げろという要望は保留になったのである。
さて、ここからがクレーム対応の真骨頂だ。
「お気に召すかどうかはわかりませんが、むさくるしい中年を生贄にしたところで本について汚れは消えません。
水が汚れるだけで貴女にとってよいことは何もないかと」
「……言われて見ればその通りよね。
たしかに、ただの憂さ晴らしだわ」
俺の誘導に、水の精霊は冷静な判断力を取り戻した。
ここまできたらあと一息。
お互いが納得できる着地地点の提示である。
まぁ、これがうまく行かないと最初に戻ってしまうんだけどな。
「そこで私は、本についてしまった汚れをどうにかする方向で動こうと思うのです」
「何か腹案があるのかしら?」
「水の精霊の貴女に代償を支払い、浄化の魔術を記した魔導書を書いていただきます。
そして、その魔導書に記されている魔術で、本について汚れを消しましょう。
浄化を得意とする水の精霊なら、紙にしみこんだ汚れでもまるで無かったように消し去ることが可能ですよね?」
すると、水の精霊はしばらく考え込んだあとで笑顔を浮かべる。
「考えたわね。
だけど、今度は魔導書を執筆するための報酬が必要になるわよ。
いったい何を差し出すつもり?」
「そこは今から相談ですね。
なにぶん、精霊の皆さんの嗜好については詳しくないので、いろいろとお話を伺えたらと思います」
よし、とりあえず相手と相談ができるレベルまで問題を改善したぞ。
あと一息だ。
「じゃあ、わたしから要望があるわ」
だが、そんな俺の心に冷や水をかけるがごとく、精霊は冷酷な声でこう告げたのである。
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